いとなみの自然布展「大麻布レクチャー」at シルクラブ / 紺仁の更紗の綿縮にインド茜の交布帯
「いとなみの自然布展」シルクラブにて開催中(~6月30日まで) 祝い大麻飾りと大麻博物館の高安淳一館長と 地元で写真屋さんをしながら、日本でただひとりといわれる大麻の種まきから織りまでの技術 を保持する方に師事し、大麻づくりの研究をされています。 高安先生がお召しになっているものは、大麻で織られた装束。 受講の記念にくださった、大麻の繊維の裂。...
View Article指宿のたまて箱号 / 奄美&鹿児島の旅 その10
薩摩切子と雪花絞り at 城山観光ホテル / 奄美&鹿児島の旅 その9 のつづき(^-^)/ 錦江湾沿いを走る観光列車で指宿へ たまて箱号、通称「いぶたま」。竜宮城伝説から名づけられているのだそうです。 ドアが開くと、煙に見立てたミストがでてきます(+_+) ←玉手箱だから 車内はノスタルジックかつメルヘンな雰囲気 トンネル通過中に窓ガラスに写った車内のようすを撮ってみました。...
View Articleいとなみの自然布展「葛布レクチャー」at シルクラブ / 青地格子琉球壁上布にカエル一家染め帯
きものは1本の糸からできている…、それは自然と共存しつつ人の叡智が生み出したもの。 当たり前のことなのですが、あらためて気がつかせてくださったのは、古代織産地連絡会です。 かつて布といえば麻のことでした。 ですが人は麻が栽培される前、野山に自生する植物から繊維を取り布を織っていました。 それらを古代布といいます。 アットゥシ織、しな布、大麻布、葛布、藤布、苧麻布、芭蕉布、太布。...
View Article夏越の祓の茶事 / 志ま亀の青海波に貝文様の小紋に団扇文様の絽塩瀬の帯
光陰矢の如しと申しますが、今年は鉄砲玉のように過ぎている気がします。 今日は社中の夏越しの祓の茶事でした 待ち合いの床飾りは能「水無月祓」 お互いに想いつつ別れた男女が下鴨神社の夏越の大祓で再会し結ばれるというお話。 シテの室津の女は木綿襷を掛け茅の輪のついた笹を持って舞います。 茶室のにじり口には「蘇民将来」の茅の輪。 お軸は「雲悠々 水潺々(くもゆうゆう みずせんせん)」 鵬雲斎大宗匠の筆...
View Articleいとなみの自然布展「紡錘車での糸紡ぎワークショップ」at シルクラブ
いとなみの自然布展(~6月30日) シルクラブにて開催中。 十絲の会の方々。 右から、大熊眞智子先生、小峰和子先生、永井泉先生と 私たちの生活に一番馴染みが深い繊維となっている木綿ですが、今私たちの周りにある 綿といわれる素材は、米綿といわれるもので長毛の繊維。産業革命後、量産化と効率化が 求められ機械紡績が主流になると、それまで日本で栽培されていた和綿はつくられなくなりました。...
View Article染織文化講座 本藍染めと絞りの実技講習 / 原田弘子 藍染め展 at 一穂堂スタジオ
化学染料の全く入っていない本藍染めは日本で10件に満たないといわれています。 国内で藍をつくっているのは徳島の4件(そこから枝分かれしたところはあり) 天然藍を安定させ染めるということの難しさを身を以て知った貴重な機会でした 染織文化講座2014実技•藍染め作家の原田弘子先生による「本藍染めと絞り」 原田弘子先生と 2013年座学•講座記録はこちら☆...
View Article画を纏う衣裳 / 琉球壁上布に麻の帯 河鍋暁斎「蟹の綱渡り」と作者不明「鵜」
花鳥風月が描かれた一幅の画を纏う…。 きものが他の民族衣裳と異なる面白いところだと思います。 色や素材のみで季節感を表す装いも素敵ですが、きものならでは装いというのは楽しいものです♪ 川鍋暁斎の戯画「蟹の綱渡り」を麻に写した染め帯をコーディネート。 河鍋暁斎は幕末から明治にかけて活躍した絵師。たくさんの戯画や風刺画が残されています。...
View Article「ヴァロットン 〜冷たい炎の画家〜」内覧会 at 三菱一号館美術館
三菱一号館美術館にて開催中の「ヴァロットン ~冷たい炎の画家~」へ(~9月23日まで) 展示室の入口脇には、さりげなくヴァロットンが(ノ゚ο゚)ノ ヴァロットンという画家をきちんと認識したのは、昨年秋に三菱一号館美術館で開催された 「近代のまなざし~印象派と世紀末美術~」展だったと思います。 白黒の版画というモノクロの良さを生かした大胆なコントラストで、何だかよくわからないけれど、...
View Article「たなばた姫と七人のけんぎゅう」at 衣紋道高倉流たかくら会
衣紋道高倉流の七夕の節句行事へ 七夕は、古代中国の星伝説と乞巧奠の風習に日本の棚機女が結びついたもの。 今回の七夕の節句行事のテーマは「たなばた姫と七人のけんぎゅう」 白雪姫と七人の小人を換骨奪胎でしょうか…? どことなく白雪姫っぽいかも 今回のたなばた姫。 きものでこのヘアスタイルはあり得ないと思いますが、装束だと以外にも大丈夫。 平安時代にも花で髪を飾るということは行なわれていたそうです。...
View Article指宿で砂風呂〜鹿児島市内をグルッと / 奄美&鹿児島の旅 その11
指宿のたまて箱号 / 奄美&鹿児島の旅 その10 のつづき 錦江湾に浮かぶ桜島をみながらの指宿への旅~。 残念なことに霞んでいて桜島は見えなかったのですが、ノスタルジックな観光電車 のいぶたま号を満喫いたしました。楽しかった~(〃∇〃)♪ ←鉄子 指宿へやってきたのは、奄美大島紬産地研修の疲れを癒すための砂風呂。 砂むし会館の砂楽です。...
View Article装束雑事抄から学ぶ「青摺に津賀利袴」「小忌衣に日蔭の絲」/ 七夕の節句 乞巧奠の室礼
有職文化研究所主催による「雑事抄を中心に宮廷装束を見る」勉強会へ 宮中の神事の装束のところ。 衣紋道高倉流宗会頭の仙石宗久先生のお話からザックリとですが…、 ●青摺衣と津賀利袴● 神事に舞う東遊の舞人陪従の着る装束 「春日権現記絵巻」は正確な描写がされている絵巻もののひとつ。 応仁の乱以降途絶えていた宮中行事を復興したのは東山天皇(1675~1710)。...
View Article七夕にちなんで「笹に蟹」の装い / 琉球壁上布に蟹の綱渡りの染め帯に笹に雀のバッグ
グレゴリオ暦になってからというもの、七夕の節句は梅雨の真っ只中。 これでは、織姫と牽牛は中々出会えそうにありませんね…(ノ_-。) 旧暦ですと今年の七夕の節句は8月2日になります。 このころなら梅雨も明け星空がみえるかもしれません。 【7月7日の装い】東京近郊◇雨のち曇り(湿度88%) /最低気温22℃ 最高気温25℃ 七夕にちなんだ「笹に蟹」の装いでお茶のお稽古へ...
View Article2014年5月 日本きもの学会奄美大島産地実地研修旅行 奄美大島&鹿児島の旅 まとめリンク
2014年5月 日本きもの学会奄美大島産地実地研修旅行 奄美大島&鹿児島の旅 まとめリンク 奄美大島へ! 日本きもの学会産地研修 / 奄美大島&鹿児島の旅 その1 大島紬 泥染め見学 at 金井工芸 日本きもの学会産地研修 / 奄美大島&鹿児島の旅 その2 大島紬 締機の見学 at 締工房匠の館 日本きもの学会産地研修 / 奄美大島&鹿児島の旅 その3...
View Article力士の夏のきものコレクション / 2014年5月場所 両国国技館 入り待ち
大相撲名古屋場所がいよいよ今週末13日からはじまります 国技館でしか観戦したことがないのですが、名古屋もいってみたい…。 関取の夏のきもの姿が好きなのです まわし姿や十両以上になると着用が許される紋付羽織袴姿はメディアなどで見ることがあっても、 勝負に賭ける思い、郷土愛、四股名などが衣装に表わされた、力士の個性的な夏のきもの姿 を知る人は少ないと思います。これを見ることができるのは、入り待ちだけ。...
View Articleいとなみの自然布展「アイヌの文化と織物 〜アッツシ織〜」at シルクラブ
先月シルクラブにて開催された「いとなみの自然布展Ⅲ ~植物の力 人の知恵~」 自然と共存し、植物から布を生み出した人の知恵を知る、自然布レクチャー。 2013年北海道ではじめての伝統的工芸品として指定されたアットゥシ織(アッツシ織) のお話を聞く事ができたとっても貴重な機会でした~♪ 藤谷るみ子先生と 藤谷先生はオヒョウの樹の皮から樹皮を剥ぎ、煮て川で洗って乾燥させ繊維を取り出す...
View Article宮古上布と能登上布の見分け方 / 水草に金魚のアンティークの帯にブーゲンビリアの紅型の日傘
蠟引きされたような美しい光沢のある上布 こちらの上布のきものは、宮古上布とお聞きしてあるところで購入したものなのですが、 宮古上布ではなく、能登上布と判明いたしました。 未着用品であったこと、寸法が自分サイズに近かったこと、お仕立ても丁寧だったこと、 何よりこの色と飛び柄の絣と光沢が気に入っての購入なので、問題ないといえば問題ない のですが、正直なところ残念な気持ちもあります。...
View Article市川右近さんの歌舞伎座楽屋訪問 / 沢瀉に鶴の役者紋と演目にちなんだ装い
7月大歌舞伎、昼の部へ お招きくださった方からのご好意で、20分の休憩時間に、市川右近さんの楽屋を 訪問させていただきました。 五代目歌舞伎座になってからの楽屋訪問ははじめてですヽ(゚◇゚ )ノ こちらが市川右近さんの楽屋。お隣は左団次さん。 市川右近さんと 「正札附根元草摺」の上演後なので、荒事の隈取りの化粧のままのお姿。 右近さん、お若い! お疲れのところお話しくださって感激です(≧▽≦)...
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