いとなみの自然布展(~6月30日) シルクラブにて開催中。
十絲の会の方々。
右から、大熊眞智子先生、小峰和子先生、永井泉先生と
私たちの生活に一番馴染みが深い繊維となっている木綿ですが、今私たちの周りにある
綿といわれる素材は、米綿といわれるもので長毛の繊維。産業革命後、量産化と効率化が
求められ機械紡績が主流になると、それまで日本で栽培されていた和綿はつくられなくなりました。
現在の日本の和棉の自給率は0%といわれています。
棉花はアオイ科の植物。和綿は春に種を蒔き秋に収穫します。
和綿は中に空洞があって空気を含むことから、保温性があり吸湿性と速乾性に優れた繊維。
まさに高温多湿の日本の風土に適している素材です。
ですが、短毛で機械紡績に向かない…。
手紡ぎというとても手のかかる工程が必要となります。
●紡錘車をつかっての糸紡ぎの工程を体験させていただきました。
紡錘車とは、独楽の回転力をつかって撚りをかけて糸にするための道具。
古代エジプトの壁画にも紡錘車をつかった糸づくりがみられ、日本では弥生時代の
遺跡から土器をつかった紡錘車が出土されています。
棉花から種をとり綿打ちしほぐしたものを平らに広げて巻いてつくった「篠巻き」
篠巻きの綿から糸を少し引き出して、右手の親指と中指をつかって撚りをかけます。
これがまた、不器用な私には至難の業だったりする…。
糸が20cmぐらいできたら、紡錘車にセットします。
糸を固定させてフックに向かって芯棒に巻いていきます。
綿から引っ張られた状態
はじめ、綿の引き加減がわからず太さが酷いことに…。
これぐらい均一だといいのですが…。このレポのために家でやり直しました(^_^;)
紡錘車を回転させるスピードと綿を引き出す手加減が難しい(゚_゚i)
指の力を抜くとすぐに撚りが戻ってしまい、それを引っ張ると切れてしまいます…(ノ_-。)
切れてしまっても綿の上に糸の端をのせて紡錘車を回すと、綿を巻き取ってつながってくれます。
しっかり撚りがかかっていると糸だけ持っても大丈夫。
紡錘車を独楽のように回して回転させ糸を巻いていきます。
理想としてはこんな円錐形になっていきます。
こんな可愛らしい棉花が糸になっていく…。
糸づくりって面白い~♪
和棉をつかって織られた布。
着るととてもホッコリしそうです。以前、小峰先生の和棉のきものを着させていただきましたが、
きものを持った時はズッシリと重量感を感じたのに、纏ってみると軽かった!のが印象的でした。
自然布をつくるという手仕事は気が遠くなるような作業ですが、つくられた布をみているだけで
とても豊かな気持ちになれます。
大井川葛布の村井龍彦先生によると、植物からはさまざまな繊維が取れるが衣服として
つかわれている繊維は20種類に満たないのだそう。
何千年、何万年という歴史の中で淘汰され、そして今も残っている。
「服薬」という考え方は、薬となる染料で染めた布を纏うことで、肌から身体に薬を取り入れる
と考えられていた。それでも効かない場合には煎じて飲むこと。これが今日の内服薬の語源。
中国最古の歴史書である「書経」には、「草根木皮は小薬、鍼灸は中薬、飲食衣服は大薬」
とあり、古代から人は衣服が薬であると知っていたといいます。
着るものはお薬…。
そう、何より心に効きますね
「きものカンタービレ♪」のFacebookページ
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右から、大熊眞智子先生、小峰和子先生、永井泉先生と
私たちの生活に一番馴染みが深い繊維となっている木綿ですが、今私たちの周りにある
綿といわれる素材は、米綿といわれるもので長毛の繊維。産業革命後、量産化と効率化が
求められ機械紡績が主流になると、それまで日本で栽培されていた和綿はつくられなくなりました。
現在の日本の和棉の自給率は0%といわれています。
棉花はアオイ科の植物。和綿は春に種を蒔き秋に収穫します。
和綿は中に空洞があって空気を含むことから、保温性があり吸湿性と速乾性に優れた繊維。
まさに高温多湿の日本の風土に適している素材です。
ですが、短毛で機械紡績に向かない…。
手紡ぎというとても手のかかる工程が必要となります。
●紡錘車をつかっての糸紡ぎの工程を体験させていただきました。
紡錘車とは、独楽の回転力をつかって撚りをかけて糸にするための道具。
古代エジプトの壁画にも紡錘車をつかった糸づくりがみられ、日本では弥生時代の
遺跡から土器をつかった紡錘車が出土されています。
棉花から種をとり綿打ちしほぐしたものを平らに広げて巻いてつくった「篠巻き」
篠巻きの綿から糸を少し引き出して、右手の親指と中指をつかって撚りをかけます。
これがまた、不器用な私には至難の業だったりする…。
糸が20cmぐらいできたら、紡錘車にセットします。
糸を固定させてフックに向かって芯棒に巻いていきます。
綿から引っ張られた状態
はじめ、綿の引き加減がわからず太さが酷いことに…。
これぐらい均一だといいのですが…。このレポのために家でやり直しました(^_^;)
紡錘車を回転させるスピードと綿を引き出す手加減が難しい(゚_゚i)
指の力を抜くとすぐに撚りが戻ってしまい、それを引っ張ると切れてしまいます…(ノ_-。)
切れてしまっても綿の上に糸の端をのせて紡錘車を回すと、綿を巻き取ってつながってくれます。
しっかり撚りがかかっていると糸だけ持っても大丈夫。
紡錘車を独楽のように回して回転させ糸を巻いていきます。
理想としてはこんな円錐形になっていきます。
こんな可愛らしい棉花が糸になっていく…。
糸づくりって面白い~♪
和棉をつかって織られた布。
着るととてもホッコリしそうです。以前、小峰先生の和棉のきものを着させていただきましたが、
きものを持った時はズッシリと重量感を感じたのに、纏ってみると軽かった!のが印象的でした。
自然布をつくるという手仕事は気が遠くなるような作業ですが、つくられた布をみているだけで
とても豊かな気持ちになれます。
大井川葛布の村井龍彦先生によると、植物からはさまざまな繊維が取れるが衣服として
つかわれている繊維は20種類に満たないのだそう。
何千年、何万年という歴史の中で淘汰され、そして今も残っている。
「服薬」という考え方は、薬となる染料で染めた布を纏うことで、肌から身体に薬を取り入れる
と考えられていた。それでも効かない場合には煎じて飲むこと。これが今日の内服薬の語源。
中国最古の歴史書である「書経」には、「草根木皮は小薬、鍼灸は中薬、飲食衣服は大薬」
とあり、古代から人は衣服が薬であると知っていたといいます。
着るものはお薬…。
そう、何より心に効きますね
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