「いとなみの自然布展」シルクラブにて開催中(~6月30日まで)
祝い大麻飾りと大麻博物館の高安淳一館長と
地元で写真屋さんをしながら、日本でただひとりといわれる大麻の種まきから織りまでの技術
を保持する方に師事し、大麻づくりの研究をされています。
高安先生がお召しになっているものは、大麻で織られた装束。
受講の記念にくださった、大麻の繊維の裂。
このゴールドにキラキラ輝いているのは撚りがかかる前の糸。
何て美しいのでしょう…:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
こちらは、績まれた大麻。いわゆる麻布のような固さはなく、しんなりしています。
●高安淳一先生による「日本古来の麻」●
日本人にとって大麻は、古の時代から神事に欠かせないものであり、伊勢神宮の神宮大麻
というお札にもなっています。
お払い箱の語源は、先年の伊勢神宮の神宮大麻を入れた箱というお話。
お祓いとお払いをかけて、つかえなくなったものをお払い箱というようになったようです。
古来から日本で栽培されてきた大麻草には麻薬成分をほとんど含まず、戦前までは
漁網や釣り糸、自家用の衣類や縄などにもつくられつかわれていました。
第二次世界大戦終戦後アメリカからの指示によって禁止され、現在では許可制のみで
つくられるようになります。それは何故か?
大麻は戦争中の重要な軍事物資であったため、(アメリカでは大麻農家は徴兵免除の例あり)
日本に戦争をさせないための政策として大麻栽培を禁止します。
大麻は1年草のため、1年以上種まきがされないと次の発芽が難しい。
そこで一部の農家に大麻の栽培を許可することになりました。これが大麻取締法の成り立ち。
大麻は成長が早いので、麻の葉文様は子供の成長を願う文様としてつかわれ、
学校校歌や校章にもよくみられます。
大麻の糸は、弓道の弓の弦、横綱の綱、茅葺き屋根の庇につかわれています。
現在の日本の流通規格では、麻は苧麻(ラミー)、亜麻(リネン)。大麻は指定外繊維。
大麻布の良さは、繊維はチューブ構造になっているので、空気を含み湿気を放出すること。
夏涼しく冬は暖かいこと。とても柔らかくしっとりした風合いです。
績んだ糸を入れるオボケ(結城と同じ)
菱川師宣の画にも糸をつむぎオボケにいれるところが描かれています。
糸にする時に重要なのが、地中に生えていたときの天地の位置。
糸を裂くとき、自然に天から地の方向に向かって裂けていくのが特徴
麻引きをし、糸を撚る前に麻打ち(あさぶち)という工程があります。
大麻布の工程については、近々体験させていただくことになったので、そちらでレポートします!
【6月26日の装い】東京◇曇り(湿度23% ジメジメ)/ 最低気温20℃ 最高気温28℃
紺仁の更紗の片貝木綿の綿縮に前津雪絵のインド茜の交布六寸帯をコーディネート
2日連続でカラテア結び。この日は10分で着付け完了。
きものの柄がたくさんあるので、カラテアのビラビラの数を減らしてみました。
この帯結びは適当でも形になります。色々楽しめていいですね♪
葛布の柿渋の日傘、次はこれかな
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いとなみの自然布展「大麻布レクチャー」at シルクラブ / 紺仁の更紗の綿縮にインド茜の交布帯
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