化学染料の全く入っていない本藍染めは日本で10件に満たないといわれています。
国内で藍をつくっているのは徳島の4件(そこから枝分かれしたところはあり)
天然藍を安定させ染めるということの難しさを身を以て知った貴重な機会でした
染織文化講座2014実技•藍染め作家の原田弘子先生による「本藍染めと絞り」
原田弘子先生と 2013年座学•講座記録はこちら☆
下染めのしてある綿の膝掛けか絹の帯あげ(3種類)から選びます。
私はこちらの絹の帯あげをチョイス。
何で下染めしてあるのだろう…?と思ったのですが、その訳はあとでよくわかります。
絞りにつかう、たこ糸、チャコールペン、ビーズ、手袋などもご用意くださいました。
十数種類の絞り見本の中から好きな技法を選べます。
1枚の中で数種類の絞りの技法を試しても良し、藍染めのみでも良し、独自の技法でも良し。
こちらが、本藍のみの藍甕。染めに的確なph値を計っているところ。
まずはじめは綿の裂地で絞りと藍染めの練習から。
裁縫が苦手な私は、折り畳んでいく絞りがいいと思ったので、山道絞りをやってみることに。
布の端を入れ籠むように折り畳んでいき最後は真ん中で括るだけ。
先ずはお水につけて、よく絞りタオルで水気をとります。
そして藍甕へ。
その後、水で洗いタオルで水分をとって…、
糸をほどきます。
山道絞りのはずが、氷割れのようなよくわからにものに…(゚_゚i)
う~ん…。
やはり絞りらしい絞りのほうがいいかな~と、本番の帯あげは別の絞りの技法に変更!
時間がないので、着付けたときに見えるところだけ豆入り絞りをすることにしました。
みえるところをチャコールペンでチェック。これを大体の目安にします。
豆を入れてグルグルと糸を巻き括ります。あとで解きやすいよう巻き方にコツあり。
等間隔でなく、かな~り無造作。チラッと見えたとき左右比対称のほうが面白いかなと…。
お水に入れてよーく絞ってタオルで水気をとり…、
藍につけると緑色に、空気に触れて酸化すると青になります。
ここで空気に触れさせてはいけなかった!
染め上がりはこんな美しい水色♪
糸を解きます。クルッととれるので面白い~。
じゃ~ん
こんな感じに出来上がりました。
しかし、藍染めは最後のほうだったので、すでに藍に元気がなく…。
原田先生は日本酒を投入し何とか状態を安定させようとしてくださったのですが、
さすがに、ド素人50人×2回では、藍がくたびれてしまったようでした
自然のものは、人の思い通りにはいきません。
だからこそ味わいがあり心魅かれるのでしょう…:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
水に濡らした状態で持ち帰り、帰宅後は水に晒し3回洗い、その後は9ヶ月ぐらい箪笥へ。
さらに出してから水洗いをし藍の灰汁を取り除くようにとのこと。
苛性ソーダもハイドロコンクも入っていない、純正の本藍染め。
とても貴重な体験をさせていただきました。
ありがとうございました~。
私の帯あげは乾燥したら絞りがよくわからない状態になっていました…σ(^_^;)
でも下染めしてくださってあったので、充分素敵な帯あげとなりました。
染織文化講座、素晴らしい~
この講座を受講された皆さまへ。
染織文化講座の講座記録
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(次回の講座に作品をお持ちくださるとありがたいです)
ご協力お願いいたしますm(_ _ )m
「原田弘子•藍染め展」 銀座の一穂堂スタジオにて開催中(~7月5日まで)
深い深い深淵の青は夜空を感じさせてくれます。
講座で原田先生がしていらして、素敵だな~と見ていた藍染めのスカーフもありました!
藍にはさまざまな効能があるといわれています。
身も心も洗われるような、良い色ですね~♪
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染織文化講座 本藍染めと絞りの実技講習 / 原田弘子 藍染め展 at 一穂堂スタジオ
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