体感も価値観も好みも、人生観も人それぞれ。必要なのは身を以て経験をつむこと。
毎日着物生活をしてこそわかることがあります。 まず、扱いやすい素材とそうでない素材があるということ。 いわゆる本物といわれる高級品が扱いやすいかというとそうでもないこと。 それぞれにメリットとデメリットがあるのです。 建築資材にとても似ています。 着物や帯は反物として売られています。 それは仕立てなければ着ることはできません。 着物は着用とお手入れの繰り返し。...
View Article多趣味が趣味で、趣味がかけ算になって、ライフワークとつながっている
好奇心が生きる原動力なので、どうしても趣味が多くなってしまいます。 あれもこれも手を出しすぎて、すべてが中途半端になっておりますが、趣味が連動することで相乗効果をもたらしていることもたくさんあります。 着物が好きだから着物を着ているに過ぎませんが、余暇の楽しみとしての趣味ではなく、着物生活と染織探究は、生き方であり、テーマであり、「ライフワーク」となっています。...
View Article東京国立博物館 特別展「きもの KIMONO」展 内覧会での装い
明日から、東京国立博物館平成館にて「きもの展」が開催されます。(〜 8月23日まで) 本日は内覧会でした! 無事に幕があがって良かった☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆ 久しぶりの満員電車に充実の展覧会 上野駅から東博の西門(内覧会の入口)までは遠い…。 「きもの展」は、出展数が多い(嬉しいのだが)、 が、しかし 展示をみながらまったりできるソファーがない(コロナ対策かな)...
View Article身体が疲れているときは絞り、眼が疲れているときは藍染め。
久しぶりにたくさんの方々とお会いしたこと待ちに待った染織美術展覧会であったこと圧巻の染織の洪水に溺れたこと そんなこんなで、へたばっております@@;旅から帰ってきたとき、夫からいわれる座礁したイルカ 状態です@@; 身体が疲れているときは、絞り眼が疲れているときは、藍染め 藍染めの有松絞りの団扇文様の浴衣に西表島の草木染めの八重山ミンサー帯をコーディネート これは夫がつくった抹茶茶碗...
View Article東京国立博物館「きもの展」内覧会 その1/ 服飾様式の変遷の三原則 最古の大袖と小袖
「日本のモードの源流はここにあり」と謳う史上最大級の染織展覧会が開幕しました。特別展「きもの KIMONO」展 が 東京国立博物館平成館にて開催中 前期 6月30日(火)〜7月26日(日)後期 7月28日(火)〜8月23日(日)入場は感染症予防拡散防止対策のためオンラインによる事前予約制となっています。 事前告知は一切しない主義の きものカンタービレ♪...
View Article東京国立博物館 「きもの KIMONO」展 内覧会 その2/ 辻が花から慶長小袖までの流れをみる
第一会場の展示では、辻が花にみられる絞りの糸目の暈し、線描、そして強調のための墨絵という加飾表現を踏まえて、辻が花から慶長小袖、そして友禅染の出現までの写実的絵画表現の流れをみることができます。 小袖の鑑賞は、時代背景と照らし合わせて、素材、技法、意匠表現の違いをみつつ、「こんなのお誂えして着てみたい〜♡」という参考。 その度が過ぎると、こういうことをしてしまう...
View Article再びの「きもの展」/ 鉄線模様の絽の小紋に夏模様の風鈴の染め帯
鉄線模様の絽の小紋に最上の夏模様の風鈴の染め帯 帯あげは丹後の小林染め工房の暈し 日傘は遊中川×前原光栄商店 事前予約をしていた本日は梅雨の晴れ間となりました!7月2日晴れ(湿度64%) / 最低気温23℃ 最高気温30℃ 抜けるような青空。 晴れ女でございます。 事前予約制となっているので、ゆったりと鑑賞できます。 これからの美術展のあり方になっていくかもしれません。...
View Article東博は「きもの展」だけじゃない その1 / 「聖武天皇の玉帯」法隆寺宝物館
昨日の東京国立博物館巡り。 平成館の「きもの展」の前期展示に重点をおいた鑑賞だけでもふらっふらなのですが、 みたかったのはコレだけではない。 法隆寺宝物館へ クタクタだったので、染織のブースのみ立ち寄る。 みたかったのはこちら!(展示は 7月12日まで) 聖武天皇の遺品として伝わる玉帯の残欠です。...
View Article東博は「きもの展」だけじゃない その2 / 「花下遊楽図屏風」でデジタルお花見
「きもの展」の内覧会レポの途中ですが、 東博は「きもの展」だけじゃない その2 です。 表慶館へ♬ ネオバロック様式の堅牢な煉瓦づくりの大好きな建物です。 現在は展覧会やレセプション以外は非公開となっているため、こちらでイベントがあるときは欠かさずに来ています。 2020年3月10日(火)から5月24日(日)まで表慶館にて開催されるはずだった「体感! 日本の伝統芸能」展...
View Article東京国立博物館「きもの KIMONO」展 内覧会 その3/ 着こなしもわかる展示
「きもの展」内覧会レポのつづき、その3 です。 疫病の流行がなかったら世界中で話題になったかもしれない展覧会。 世界中の人々に知っていただきたかった日本の染織の技と流行、その成り立ち。...
View Articleピアノの日 / 星のような桔梗の花の絽小紋に、丹後ブルー×栗山紅型のピアノの帯
7月6日は「ピアノの日」 1823年(文政6年)7月6日にシーボルトによってはじめて日本にピアノがやってきたことに由来します。 着物が好きな理由には、絵画的表現が可能だからこうして季節や記念日にちなんだ装いが楽しめるというのもあります。星のような桔梗の花の絽小紋に、丹後ブルー×栗山紅型続きをみる『著作権保護のため、記事の一部のみ表示されております。』
View Article七夕にちなんで笹と蟹の装い
昨日は七夕にちなんで「笹に蟹」の装いでした♬ 笹に蟹は蜘蛛の古名であり、枕詞では織るということ。 笹蟹姫(ささがにひめ)は蜘蛛が糸をかけるところからついた織姫の異称です。 小雨でも安心な、麻のコーディネート。 竹文様の宮古上布に川鍋暁斎の戯画「蟹の綱渡り」の麻の染め帯。 この宮古上布は菊地信子コレクションのお譲り会にて譲っていただいたもの。...
View Article沖縄現代工芸展「開かれる沖縄の扉」at 日本橋三越本館5階
今日は染織展はしごの日。 夏になると殊更に琉球染織が恋しくなるのはワタクシだけではないはず。 沖縄のセレクトショップギャラリー「Galleryはらいそ」による沖縄現代工芸展「開かれる沖縄の扉」が日本橋三越にやってきました。本日初日(〜7月21日まで) ワタクシお気に入りの紅型作家「べにきち」も出展されています。(べにきちさんはいらしてないです) 帯は3点。うち2点はワタクシももっている。...
View Article「績まれる糸 生まれる布 〜若夏の風〜 喜如嘉•西表より」at イトノサキ
疫病に、大雨に、地震に…と、まるで地球が怒っているとしか思えない状況ではありますが、自然の脅威を実感すればするほどに、自然と共存しつくられる糸、そして布は尊いものだと思う。 「績まれる糸 生まれる布 〜若夏の風〜 喜如嘉•西表より」へ 績まれる糸生まれる布 このタイトルをお聞きして、なんだか涙がでそうなくらい感動した。 何て素敵なタイトルなの!...
View Article三度の「きもの展」/ 雨でも縮まない、オール自然布コーデ
東博の門から雨雲に覆われた表慶館が背景で撮影すると、ウィーンにいったみたい♬ 三度目の「きもの展」にいってまいりました。 一度目は内覧会で撮影とご挨拶?に忙しく…二度目は単眼鏡で鑑賞したら酔ってしまい…三度目になってようやく会場全体を落ちついて観ることができたような。 7月9日の装い 東京◇曇り時々雨(湿度100%) / 最低気温23℃ 最高気温26℃ 水に強い自然布コーディネート♬...
View Article西表島へ♬ 亀田恭子さんの工房「しまふうき」を訪ねる / 2020年2月 琉球染織の旅
緊急事態宣言前に訪れた琉球染織の旅 色々あるけど、今あげなくてどうする!? と、こちらを慌ててアップ。 途中の旅レポを素っ飛ばしまして…。 西表島の亀田恭子さんの工房「しまふうき」へ 西表のフェリーターミナルまで迎えに来てくださった亀田さんと久しぶりの再会💕 前回、こちらを訪れた時は、ワタクシなんと松葉杖をつきながら歩くことだけで精一杯で距離感とか全然わからなかったのだ。...
View Article西表島へ♬ 前津雪絵さんの工房を訪ねる / 2020年2月 琉球染織巡りの旅
イトノサキで開催されている「績まれる糸 生まれる布 〜若夏の風〜 喜如嘉•西表より」は本日が最終日。 こちらに合わせて、前津雪絵さんの工房見学レポを♬ 亀田さんの工房まで前津さんに迎えに来ていただく 前津雪絵さんの工房へ♬ 自然光と風が心地良い工房です。 美猫ちゃんとも再会💕 5年前の旅とは逆のコースで巡っていたことに気がついた。 ぬぬパナの前津雪絵さんの工房へ / ぬぬパナ八重山勉強会の旅...
View Article東京国立博物館 「きもの KIMONO」展 内覧会 その4 / 戦国の三英傑 信長の黒鳥毛陣羽織
「きもの展」内覧会レポのつづき その4です。 衣は自分の身体を守るものであり、自分を示すもの。 そこに美意識があらわれます。 戦国武将の装いは、勇姿と威厳の象徴であり、戦場で命を落とすことになっても恥じることのない嗜みであったと思われます。 まさに「男の美学」 「きもの展」では、戦国の三英傑の羽織ものが並んで展示されています。 ●織田信長所用●陣羽織 黒鳥毛揚羽蝶模様 / 安土桃山時代...
View Article東博は広く、上野公園は更に広く、近いようで遠い、いつかの不忍池
七十二候では「蓮始開(はすはじめてひらく)」 蓮の花の季節がやってまいりました。 上野へはいくものの、東博で精力を使い果たし、今年はまだ不忍池まで辿りつけておりません。 心が浄化されるような蓮の花。 東博は広く、上野公園は更に広く、不忍池の池は近いようで遠いのだ…。 不忍池には鵜もいる アンティークの鵜の刺繍帯 「蓮は続きをみる『著作権保護のため、記事の一部のみ表示されております。』
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