【6月15日の装い】東京◇晴れ(湿度低く快適晴れ)/最低気温20℃ 最高気温30℃
藍色地の蛇籠に四季草花の絽の小紋。
サムライブルーの色、ジャパンブルーの装いにしてみました
1875年(明治8年)にイギリス化学者アトキンソンが来日したおり、藍染めの深い青色を
ジャパンブルーとして、提唱し賞賛したことから、日本の藍は世界中に知れわたることになります。
ラフカディオ•ハーン(小泉八雲)も日本は神秘なブルーに満ちた国と、日本の藍色を絶賛しています。
世界的な藍色の量産化は、1880年にドイツ人のバイヤーが化学合成によるインシゴを成功させ
1883年に化学式を確定、1887年ドイツにおいて工業的生産がはじまり、1897年からBASFに
よる工業量産化がはじまってからのことです。
帯は龍村美術織物の流水に燕に燕子花の夏帯。
杜若を燕子花と表記することがあるのは、花の姿が燕が飛んでいるようにみえることから。
小袖の意匠に燕と対でよくつかわれています。
杜若もしくは燕子花(カキツバタ)は、昔は杜若の花の汁を布に押し付け染めたので
掻付花(カキツケバナ)と呼び、それが転じて杜若(カキツバタ)となったそうです。
「かきつはた 衣に摺りつけ 大夫(ますらお)の 着襲(きそ)ひ狩りする 月は来にけり」
という歌が万葉集に残っています。
燕子花の開花時期は5月中旬頃。花菖蒲よりもひと月くらい早くに見頃を迎えます。
なので、夏帯であるこの帯を、燕子花の開花時季にすることは…、まずありません(-。-;)
帯あげは加藤萬、帯〆は龍工房
バッグは松枝忍
両面違う古布がつかわれているので、2倍楽しめます
日傘はKOMON HIROSEの江戸小紋両面染め。
燕子花の紫色と日傘の外側の紫色をリンクさせました。
初夏ですね~♪
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