芸事やお稽古事は6歳の6月6日からはじめると良いとされています。
世阿弥の風姿花伝では「7歳(満6歳)から稽古をはじめるのが良い」とあり、
江戸時代に歌舞伎の台詞として、6歳の6月6日と語呂合わせの言い回しが定着すると、
6歳の6月6日が稽古はじめの日とされたようです。
また、片手で数を数える時に親指から指を折って数えていくと、6の時に小指が立つことから、
小指が立つ→子が立つ とされ、縁起が良いとされました。
日頃よりお世話になっている牛田織物の牛田ご夫妻のお孫さん(茶道会館の北見先生の
お嬢さま)の稽古はじめの茶会にお招きいただきました。
待合の床の軸とこの日の主役であるお嬢ちゃまの像。
鵬雲斎大宗匠筆「和顔微笑」
瓜栗水指は、山上憶良の歌からお稽古はじめの記念として好まれるのだそう。
「瓜食えば 子ども思ほゆ 栗食えば まして偲はゆ 何処より 来たりしものそ 眼交に
もとな懸かりて 安眠しさ寝さぬ」
「銀も金も玉も何せむに勝れる宝子に及かめやも」
幸せを運ぶ四葉のクローバーの主菓子
本席の脇床には生まれてまもないころの手形と足形のお軸
もう1席はご兄弟によるお席。 床には円能斎筆「富士の櫓」
こうした席はこれまで。お茶の世界は水屋仕事ができてこそ挨拶もできる。これから先は試練。
という、北見先生によるお話があり、この世界を受け継いでいく、子どもたちのこれからの
土台としての晴れやかな席だったのかなっと、沁沁…。
この日は土砂降りの雨だったのですが、これも恵みの雨。
緑はより一層美しく、幼くもきちんとしたお点前をこなされる次世代の姿を拝見し、
こちらの心も豊かになりました
ありがとうございました。
内祝いにいただいた帛紗は美しい水色。
【6月6日の装い】東京◇土砂降りの大雨(雨でジトジト) / 最低気温19℃ 最高気温21℃
増井一平の「雨音」の江戸小紋に紫鉱の鳳凰に宝尽くしの刺繍の夏帯
なごや帯ですが、二重太鼓にみえるように仕立てています。
雨コートは西陣の西涼織、傘はHANWAY
小物は夏仕様の麻。
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6歳の6月6日は稽古はじめの日 稽古はじめの茶会 at 茶道会館
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