ぬぬぬパナパナの作家さんには、糸をつくるところから、というか…、
糸にするための植物を育てるところから自身でやるという、気が遠くなるような途方も無い
工程を全てこなす人たちがいます。
大量生産と効率化を考えたら、ありえないような手間と労力をつかって生みだされる布です。
私は今年の1月に芭蕉布の糸づくりのワークショップに参加して、その大変さを知るとともに、
植物を糸にするということを体感して、さらに布好きになりました
自分が纏っている布の糸1本も、それは命あるものからいただいたもの。
植物だったり繭だったり羊だったり…、そして誰かの手で紡がれて織られている…。
それは必ずしも完璧なもの(変色しないとか痛まないとか)ではありません。
そもそもつくられすぎているものに魅力があるのかといえば、そんなこともないでしょう。
素朴であり、その風合いには、生きているものから得た暖かみがあり、着ているうちに身体に
肌に馴染んでくれたらいいな…と。
自然の賜物である美しい布と共生しつつ、日常にサラッと身に纏うことに憧れています:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
平山さんの芭蕉布の花織は巾着袋を買いました♪
石垣島で八重山上布をつくっている上原久美さんによる手績みの苧麻のお話
平山ふさえさんによる芭蕉布のお話
喜如嘉の芭蕉布は苧績みでは糸をつなぎ小刀で切る機結びがされます。
ちなみに、八重山地方で織られる芭蕉布には、苧麻と同じく撚りつなぎの方法なので、
機結びの結び目がない。という浦さんからの補足説明も西岡さんより語られました。
龍神村(龍が住んでいそうな写真で会場からはおおっ~っと歓声が)の菅野あゆみさんによるお話
和棉の栽培から織り、カンボジアで栽培されたアジア棉をつかっての織り、播磨藍での藍染め。
菅野さんの藍染めされた棉布、つかいこまれたものの柔らかさはふわっとしていました。
藍はアトピーに効能があるともいわれています。
濱野太郎さんは羊毛をつかった織りで、まるで絵画のようなストールをつくられています。
私が染織に興味をもち色々と学んでいる中でも見落としがちだったのは、獣毛からつくられる繊維。
羊の毛を洗い、染め、解毛して紡ぎます。手にされているのはハンドカーダーという道具。
微妙な色をつくるために色のついた毛を調整しながらの手紡ぎです(ノ゚ο゚)ノ
濱野さんはもともとは画家。描く表現から織りの世界へ。
織物は人が纏うことによって陰影もが作品として打ちだされるもの。
質感と陰影…、このストールは一味も二味も違うっ。
纏ったときのしっとり感はベタベタしすぎず気持ちが良い
羊によって脂の量が違うので、洗う時にその見極めが重要なのだそうです。
こちらのストール、買わせていただきました♪
経絣のような色の移り変わりが好み。顔近くに赤がくるのも顔色がよく見えました。
※レクチャーの時、撮影してくださった方、ありがとうございましたm(_ _ )m
【6月5日の装い】大阪◇曇り時々小雨 / 最低気温16℃ 最高気温19℃
この日は米琉に八重山の前津雪絵さんのぐんぼうの六寸帯。
カラテア結びの変形バージョンですが、色々と楽しめます。
こちらは、宮下利津子さんの紙布。at ラ•ケヤキ(ぬぬパナ東京展にて)
三人三様の結び方ですが、皆さま素敵(〃∇〃)
紙布は形が決まりやすく帯結びがつくりやすそうです。ボリューム感もちょうど良い
海外でのトランジットのボディチェックでは、帯枕がひっかかりやすいので、
(あれに何か入っていると思われるらしい…)、海外旅行でトランジットがあるときは、
半幅帯にするようにしています。今後は六寸帯が活躍するかも。
帯枕がないと涼しいので夏にも良いですしね(^_-)☆
魅力的な布に囲まれるのは楽しいですが、懐事情は大変なことになりますね…(・_・;)
ぬぬぬパナパナ展でお会いした皆さまに感謝申し上げます。
ありがとうございました。
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ぬぬぬパナパナのぬぬ「つくり手に聞く 素材の話〜苧麻•芭蕉•棉•羊毛」at 大阪展
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