森アーツセンターギャラリーにて開催中の「こども展 ~名画にみるこどもと画家の絆~」へ
(~6月29日まで。開催期間中は無休)
※撮影及び「きものカンタービレ♪」への掲載許可を主催者さまよりいただいております。
ひとつのテーマに絞って、時代や派を問わずさまざまな角度からみる展覧会が増えています。
「こども展」はこどもが描く児童絵画展ではなくて、画家がこどもを描いた展覧会です。
こどもを見る眼は自然とやさしくなるものですが、この展覧会はまさにそんな画家の柔らかい
目線や心情が見てとれます。
犬を抱くこどもと猫を抱くこども。こどもはどちらもジュリー•マネがモデルです。
右◇ベルト・モリゾ 「犬を抱く娘」
ベルト•モリゾはマネの弟と結婚した女流画家で、娘のジュリーを描いています。
左◇ピエール•オーギュスト・ルノワール 「ジュリー・マネの肖像、あるいは猫を抱く子ども」
ジュリーは16歳で天涯孤独となりますが、ルノワール、ドガ、マラルメが後見人となります。
ジュリー•マネはさまざまな画家がモデルとして描いていますが、私はこの作品が好き。
ジュリーに抱かれている猫の表情がとっても幸せそうなのです
そして、ジュリーも画家への道を歩みだします。
ジュリー•マネ「オーギュスタントの肖像」
おすましな美少女が描かれた画もあります♪
左◇ウジェーヌ・デュレンヌ「身だしなみ」
右◇シャルル・ブラン「ジェルメーヌ・ピショの肖像」
左◇アンリ・デティエンヌ「娘、あるいはS嬢の肖像」
アンリ・ジュール・ジャン・ジョフロワ 「教室にて、子どもたちの学習」
フランスにて義務教育がはじまったころの様子が描かれています。
子どもたちの表情やスモッグのようなお洋服も可愛い。
アンリ•ルソー「人形を抱くこども」
お顔が少々おじさんっぽいのですが、みているとなごんでくる。
女の子の装いをした男の子が描かれているのは、フランスでは7歳ぐらいまで女の子として
育てるという風習があるからなのだそう。日本でも昔は男の子も振りの長いきものを着て
いました。魔除けの意味もあるのといわれています。
左◇モーリス•ドニ「トランペットを吹くアコ」
右◇モーリス•ドニ「リザール号にのったドミニック」
こどもへの愛が溢れていてみていて微笑ましい作品群
こどもを描いたものは個人蔵のものが多く、なかなか公開されないそうです。
なので3分の2が日本初公開。この展覧会は貴重な機会かもしれません。
ミュージアムショップには黒板があっておススメが紹介されています。
私のおススメはこちらのチケットホルダー
外側と内側のデザインがなかなか良いです。
ジュリーの装いと猫の表情に魅かれて、私はこちらをチョイス。
かわいい~(〃∇〃)
【5月20日の装い】東京◇晴れ / 最低気温16℃ 最高気温26℃
白地に赤と黄色と緑色の木のような抽象文様の本塩沢にれえすの花の舌切り雀の刺繍帯。
こども展を意識して、日本昔話の意匠から。帯は舌切り雀
籠バッグは、花咲か爺さんがモチーフとなっています。
「きものカンタービレ♪」のFacebookページ
↧
「こども展 〜名画にみるこどもと画家の絆〜」内覧会 at 森アーツセンターギャラリー
↧