シルクロードの終着点「正倉院」 / 2018年秋 奈良の旅 その1 のつづき^^/ 平成の御世では最後となりました。あらためて「第70回正倉院展」最終日へ♪長時間並ぶことを覚悟していったのですが、そうでもなかった…。並んでいらっしゃるのはオータムレイトチケットという割引チケットの列で、再入場はすんなりと入ることができました。館内は混雑していますが、順路というものがありそうでない展示ですし、至るところにソファーが設置されているので、時々座って休みつつ、開館と同時、閉館前、あわせて6時間ぐらいいたでしょうか…。じっくりと眼に焼き付けるように鑑賞しました。 さて、今回の正倉院展。 注目すべきは「麻」です!2013年(平成25年)度から2年かけて宮内庁正倉院事務所によって行われた特別調査を反映した「麻」を用いた染織品の展示がされています。 キラキラの螺鈿のものに比べると、こちらは人が少なめ。なのでじっくりと鑑賞できました♡ 麻が、大麻なのか苧麻なのか蕁麻、藤のようなものなのかが、特別調査で判明し図録で明言されているものをピックアップしました。 ●摺布屛風袋●展示では屛風が納められていたときのように芯が入れられ立体的な状態になっていて、見やすかった!麻布とされていますが、顕微鏡観察の調査によると藤に似た蔓の繊維であることが判明したとのこと。上野国から庸布として納められた記録があることから、国産。そして、麻の定義が藤などの樹皮繊維にまで及んでいるという事例となりました。なので、この花喰鳥の摺りも日本でされたものであろうとのこと。版木の型をつかった摺り絵です。 ●白布(調布)●佐渡島からの調布。麻の繊維の断定は困難であるものの横断面の携帯が続きをみる
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