新緑美しく花盛りの五月ですね。都内の美術館でも花真っ盛りです。
山種美術館「花*Flower*華 ー琳派から現代へー」(〜 6月18日まで)
春夏秋冬がある国だからこそ、季節によって様々な花が咲き、それを描いた日本画の多いこと。そして花鳥風月という言葉があるように、自然の美しさが花と鳥とともに描かれるのが良いところです。私は鳥が好きですが、そのきっかけは日本画で描かれた鳥たちだと思います。
改めて「花」というテーマに絞ってみても、山種美術館が所蔵する作品のクオリティの高さに驚きます。都内で癒されたいときには、空いている時間を狙ってココへ来たい。
今回の展覧会で一番のお気に入りはこちら♡
渡辺省亭「桜に雀」◇山種美術館蔵
「桜に雀」(部分)
少女漫画のようにウルウルと潤んだ眼の雀たち。白目を後から胡粉で足しているのだそうです。
山﨑妙子館長と
いつもご親切にしていただき感謝いたしております♡
奥村土牛「醍醐」◇山種美術館蔵
醍醐寺三宝院の土塀前の枝垂れ桜が描かれているこの作品はいつ見ても心が浮き立ちます♡
地下の会場に入って一番先に目にする場所に飾られたのは、やはり今の季節の花でした。
小林古径「菖蒲」◇菖蒲
色とりどりの菖蒲と古径が愛用したという古伊万里の壷の相性がとてもバランスよくみえます。古径の院展最後の作品。
小林古径 「白華小禽」◇山種美術館
泰山木の花びらの肉厚な感じとツルッとした葉がとてもリアル。そして瑠璃色の鳥との対比が美しい。
小林古径「鉢花」◇山種美術館
あえて鉢には飾られていないチューリップ。陶器と花という質感の違いを表現しいのか、静物画ではよくみられる対比。
作者不詳 「竹垣紅白梅椿図」 ◇山種美術館蔵
「竹垣紅白梅椿図」(部分)
よく見ると様々な仕草の鳥が描かれているのです
<左> 酒井抱一「秋草図」 / <中> 酒井抱一「菊小禽図」/ <右> 木村武山「秋色」◇すべて山種美術館蔵
「菊小禽図」(部分) 酒井抱一は色が何とも美しい。やはりお殿様の家の財力による素材の良さか。
そして、山種美術館では一般でも写真撮影OKなスポットが用意されています。これは嬉しい♡
酒井抱一「月梅図」◇山種美術館蔵
「月梅図」(部分) 月明かりに浮かぶ紅白梅のぼんやりした叙情溢れる美しさも貴女のものに♪
着物で鑑賞すると割引になる「きもの割引」をはじめとして、常にユーザーの意見を取り入れて実行していく山種美術館の試みは素晴らしい!
※会場内での撮影及び「きものカンタービレ♪」への掲載の許可を山種美術館よりいただいております。すべて内覧会にて撮影したものです。
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