「生駒暉夫 染飾展」が銀座かねまつホールにて開催中(〜 4月30日)
東京友禅作家の生駒暉夫さんと
京友禅とも加賀友禅とも違う、東京友禅の世界。
東京友禅は渋く控えめなシックな色目が特徴といわれますが、生駒作品は色が澄んでいて美しい。空気の流れのようなものを感じます。同系色の濃淡での表現が多いからでしょうか。
紫陽花も生駒作品の表現ですと、写実的すぎず洗練された洒落たものになります。
シルエットを生かした奥行きのある文様表現も生駒作品の特徴
透け感のある絹芭蕉の生地に描かれた、海流にのって生き生きと泳ぐ魚たち。海底から陽光が差す海への流れが素晴らしい。
シルエットで描かれている珊瑚といい何て丁寧な仕事。
染め帯の季節表現も叙情豊か。これは生駒さんが信州出身だからかもしれません。
シルエットで樹木の葉と水に浮かぶ葉の奥行きがだされている作品。
松の表現もシルエットの松と松葉に若松の枝と細やかな文様表現です
ボワーンとした月が浮かぶ中のススキと兎
笹と蟹も洒脱に描かれています
バーカウンターのパンダのようなユーモラスなものもあり、自由で洗練されたものづくりをされているのがよくわかる作品展です。
手仕事の染織の世界はなかなか厳しい状況ですが、生駒さんは後継者の育成にも力を入れられてい8人の友禅作家を育てられていて、今も工房には2人のお弟子さんがいらっしゃいます。
お弟子さんのひとりである、大橋さやかさん。←一緒に写真を撮り忘れた^^;
2月に工房見学をさせていただくことになっていたのですが、なんとその日に私が倒れてしまい実現せず(T▽T;) ぜひ次回!
会期中は13時から作品解説もあります。
大混雑の銀座で、美しいものに出会いたくなったら、オススメです♡
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
Facebookページに「いいね!」をくださる皆さまありがとうございます。