Quantcast
Channel: 朝香沙都子オフィシャルブログ「着物ブログ きものカンタービレ♪」Powered by Ameba
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3500

ハロウィン / きものを着ることはコスプレ…? / かぼちゃスープ色の志ま亀小紋

$
0
0

ハロウィンは季節行事のひとつとしてすっかり日本に定着しましたハロウィン

クリスマスやヴァレンタインのようにモノが売れるわけではなくても、もともと日本には漫画やアニメのコスプレをして楽しむ場であるコミケ(世界最大の同人誌即売会)というカルチャーが存在しているのですから、なるべくしてこうなったのかもしれません。

 

ちなみに「コスプレ」とは、コスチュームプレイを語源とした和製英語で、元々はアニメや漫画の登場人物に仮装することをいいます。近年では制服(キャビンアテンダントやメイドなど職業がわかりやすい制服など)を着用して、なりきることもコスプレといわれます。

 

そして着物を着ることもコスプレとみなされる場合があるようです…。

 

着物生活をしている私にとって着物は生活の一部であり、着物を着ていることが日常。なので洋服を着ることのほうが新鮮で、心情的には洋装のほうがコスプレしているような感覚になります。

ということは、洋装で生活している方からしてみたら(圧倒的大多数ですが)、着物を着ることは非日常であり、それは自分とは別次元に身をおいているコスプレに近い感覚になるということなのかもしれません。変身願望のようなものでしょうか。

着物生活をしている立場で、着物を着ていることがコスプレになるとしたら、それはシチュエーション(立場や格、状況)にあっていない装いの場合です。
例えば、紋付のきものをフォーマルでないシーンで着るとか、どこにいくのも訪問着とか…。オシャレの一環といえばそれまでですし、もちろん個人の自由ではありますが、黒留袖は礼装ですし、紋付の訪問着は洋装でいったらカクテルドレスのようなものなのです。カクテルドレスで買い物をするという行為を想像すれば、日常に訪問着を着るということはやはり不自然に思えます。


日本人が着物を着ることがコスプレにみえてしまうのは、着物にも洋服と同じく格にあった装いというものがあるということを知らない、浴衣も訪問着もみな同じにみえてしまう…、という、日本人が着物離れしてしまった状況からきているような気がします。

 

今日の装いはコスプレではありませんが、ハロウィンにちなんで、かぼちゃスープ色の小紋にオレンジ色の羽織にしてみましたハロウィン

 

【10月31日の装い】東京◇曇り(湿度67%) / 最低気温10℃ 最高気温19℃

 

2日連続、志ま亀コーデ。帯周りは昨日と同じです。

皿文様の朱色の羽織

かぼちゃスープの色の巻物文様の小紋に天神唐草文様の塩瀬の染め帯をコーディネート

 

衣紋道高倉流東京道場のふたあいの会へ

五衣唐衣裳や束帯、直衣、狩衣、袿袴など装束がいっぱいのこちらは異次元の世界。この感覚はコスプレに近いです。

 

 

「きものカンタービレ♪」のFacebookページ矢印


Viewing all articles
Browse latest Browse all 3500

Trending Articles