祇園祭(7月17日) 前祭 山鉾巡行 烏丸御池から新町通りの藤井絞/ 2016年祇園祭 その21 のつづきです。
手に届きそうなベストポジションでみた山鉾コレクション♪
会所拝見と山桙巡行がかぶっているところもありますが、印象的だったものを列挙してみます。順不同です。
祇園祭の懸装品は、聖書に基づいたものなどがあることから様々な説があるようですが、西洋のゴブラン織のタペストリーだけでなく、ベルギーの絨毯、明や李氏朝鮮の毛綴があったり、明治以降の日本の織元によるものも鉾山とのテーマとの一貫性があるものはつくられていません。理屈ではなくただ美しいモノを集めてここぞとばかりにだす!そして終わったら即しまう、というのが山桙巡行です。
●芦刈山●
謡曲「芦刈」に由来。懸装品は日本画壇によるものが多いです。
獅子は山口華楊の下絵による「凝視」の前掛け
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尾形光琳「燕子花図」の胴掛、山口華楊の下絵による「鶴図」の見送り
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こちらの胴掛けは豊臣秀吉の陣羽織の図柄を復元したもの。
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●伯牙山●
中国の明の「上下詩文の仙人遊楽図」の前掛け。
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房飾りなどは蝶の形に揃えられて中国風
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「柳絲軒」在銘の仙人図刺繍の見送り
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●白楽天山●
唐の詩人の白楽天が道林禅師より仏法の大意を問うところがテーマ。
前掛けはベルギー製の毛綴織のイリアスの叙事詩「トロイア陥落」、胴掛はフランス製のゴブラン織「水辺の会話」
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山鹿清華「北京万寿山図」の毛綴錦の見送り
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●函谷鉾●
きもの文化検定の工房見学会でも会所拝見した函谷鉾
龍村美術織物による復元新調「イサクに水を供するリベカ」の前掛け
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山鹿清華「群鶏図」の下水引に、17世紀の李朝、コーカサス、中国の段通のつなぎの胴懸。
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●太子山●
龍村美術織物の復元新調「阿房宮」の前掛け
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懸装品に掛かっている七宝に組まれた組紐が水引となっていて懸装品を透かして見せる演出になっています。18世紀前半インドのデカン地方でつくられた刺繍の胴掛「金地孔雀唐草図」
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●月鉾●
山鉾の中で一番高さがあり一番重たいのだそうです。
17世紀のインドのメダリオンの絨毯が前掛けになっています。こちらの懸装品は豪華なだけでなくセンスが良い♪写真を撮りそこねましたが粽もカッコイイのです。
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波に兎の破風蟇股の彫刻は左甚五郎作と伝えられています
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「源氏物語五十八帖」が描かれた天井画は、月鉾町の岩城九右衛門によるもの。
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音頭取りの方の浴衣は八咫烏
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●蟷螂山●
羽田登喜男の鴛鴦シリーズで統一されている懸装品。ビニールシートがかかっていると織りなのか染めなのか正直なところわからない。会所拝見をしておいて良かったと思います。
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●綾傘鉾●
綾傘鉾は水干狩衣を纏った稚児が6名参列します。くじ改め。
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新町通りではすでにかな〜りお疲れだったと思いますが、手をひかれながらしっかり歩いていらっしゃいました。
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赤熊と面をつけた棒振りと鬼面をつけた太鼓の棒振り囃子が疫病退散の踊りを披露
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そして飛天の図の綴織と森口華弘の蒔糊友禅の垂傘です。
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●鶏鉾●
鶏鉾はパールトーンがスポンサーになっているのに何故ビニールシート…Y(>_<、)Y
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鶏文様の浴衣が素敵♪
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●木賊山●
謡曲「木賊」に由来。
見送りは「牡丹双鳳文様図」の綴織。元は中国の明の時代につくられたものを復元新調したもの。
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木賊山は会所拝見で販売されている手ぬぐいがとってもオシャレ♪撮影する前にお土産で配ってしまって手元になく写真がないですが。。。祇園祭の楽しみとして、粽と手ぬぐいコレクションというのもありだと思います。
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●郭巨山●
この山だけ屋根付きなのが特徴。石田幽汀の下絵による「呉道子描龍図」「陳平飼虎図」の刺繍の胴掛、円山応震の下絵による「山水仙人図」の見送り。
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●油天神山●
水引は、フランスのクリュニュー中世美術館の所蔵する「貴婦人と一角獣」のタピストリーのこの背景にある鷹と千花からとったもの。
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龍村美術織物による「翔鷹千花図」の水引です。
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見送りは梅原龍三郎「朝陽図」
梅原龍三郎の世界観、独特ですがとっても映えます。
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●菊水鉾●
音頭取りの菊の葉の団扇、絞り染めの袴姿も素敵♪
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今年初お目見えとなった川島織物による狩野岑信筆「七福神図巻」の胴掛。四方を七福神で覆うように四面すべて4年の歳月をかけてつくられました。
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会所拝見では翠簾がかかっていましたが、巡行では三輪晃勢の「花鳥図」の天水引でした。
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辻廻しの時に町役の人にふるまわれる荷ない茶屋です
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●岩戸山●
天水引は「緋羅紗地鳳凰丸刺繍」
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「日月龍唐子嬉遊図」の見送りImage may be NSFW.
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岩戸山の一脇さんが投げてくださった粽を受けとめましたヾ(@°▽°@)ノ
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祇園祭の本質は17日の神幸祭と24日の還幸祭であり、山鉾巡行は露払いとして行なわれるもの。神幸祭は八坂神社の本殿に祀られている神霊を3基の神輿に遷して御旅所に迎える神事のことで17日の山鉾巡行終了後に行われます。
露払いの役目を終えた山桙は、この新町通りを通って各鉾町へと帰参すると即時に解体されるのだそうです。懸装品で飾られた動く美術館はあくまでも疫病をもたらす悪霊を鎮めるための厄払いなので、厄を留めないように解体され役目を終えます。
2016年祇園祭の前祭は、きもの文化検定主宰によるレクチャー、懸装品を制作している川島織物セルコンの工房見学、鉾の挽き初め、八坂神社の稚児社参、会所拝見、そして山桙巡行の注連縄切り、くじ改め、新町通りと、たっぷりと堪能いたしました。
きもの文化を学ぶつながりで、たくさんの方々にお世話になりました。
心より感謝申しあげます。ありがとうございましたm(_ _ )m
祇園祭レポ、ようやくコンプリート♪
まとめリンクは、補完しつつ来年の7月につくりたいと思います。
そしてようやく、宮崎レポのつづきです。
「きものカンタービレ♪」のFacebookページImage may be NSFW.
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