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Channel: 朝香沙都子オフィシャルブログ「着物ブログ きものカンタービレ♪」Powered by Ameba
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「ゆかいな若冲、めでたい大観 〜HAPPYな日本美術」内覧会 at 山種美術館

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2016年は伊藤若冲の生誕300年のメモリアルイヤー♪
若冲は1716年に京都の錦小路にあった青物問屋に生まれます。商売に熱心でなく、芸事にも興味を示さず、40歳で隠居し作画三昧であったというのが定説でしたが、近年では隠居後も町政に携わり錦市場存続のために奔走していたといわれています。
狩野派に学んだ後、宋元画に学び模写に励み、その後に実物写生へ。いわゆる日本画の枠にはまらず、大胆な構図であったり、モザイクアートのような升目描きであったり、墨の滲みの濃淡の技を駆使した水墨画だったり…。300年近くという長い年月を経た今見てもなぜか新鮮で驚かされるような絵画です。

山種美術館にて「ゆかいな若冲、めでたい大観 ~HAPPYな日本美術~」展が開催中(~3月6日まで)

この展覧会では、未公開の作品5点を含む計11点の若冲の作品を見ることができます。
若冲メモリアルイヤーの幕開けに相応しい展覧会ですドキドキ

会場に入ってはじめに眼に飛び込んできたのはこちら目

伊藤若冲「河豚と蛙の相撲図」

シュールな設定なのに河豚の斑模様がリアル。そして両者の目線が面白い。


伊藤若冲「亀図」

亀は筋目描きで描かれています。線を引かずに輪郭をとり墨の濃淡で描く技。


そして若冲といったら、鶏!のイメージが強い。
伊藤若冲「群鶏図」 

私が注目したのは、雌鳥。

ユーモラスな表情と丸いライン、そして墨の濃淡で表した羽毛のフカフカ感。

躍動感溢れる構図が楽しい♪


お正月らしく、幸運をもたらす七福神も。
伊藤若冲「大黒図」


みているだけでHAPPYになれそうな、伏見人形とカメラ
伊藤若冲「伏見人形図」◇山種美術館


新春の展覧会に相応しく、吉祥文様、鶴亀、松竹梅、富士山、干支の動物、そして幸せの情景。
思わず笑みがこぼれそうな日本画がたくさんですドキドキ

山種美術館のカフェ椿でいただける青山菊家がつくる展覧会にちなんだ上生菓子。

大観「心神」の富士山をテーマにした黒糖風味大島餡のきんとん「雲海」と若冲「布袋図」の袋の栗餡の「招福」を。お茶は金粉入りです。

栗餡がめちゃ美味しい~(≧▽≦)恋の矢


※青い日記帳×山種美術館ブロガー内覧会にて撮影させていただきました。
takさん、山﨑妙子館長、そして山種美術館の皆さま、いつもありがとうございますm(_ _ )m
会場内の撮影と「きものカンタービレ♪」への掲載の許可をいただいております。

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