宮古上布の織りと糸績みと検査 宮古織物事業協同組合へ / ぬぬパナ八重山勉強会の旅 その7 のつづき
宮古上布の新里玲子先生の工房へ
第61回日本伝統工芸展出品「松風」と新里玲子先生と
宮古上布といえば、藍地に精密な十字絣。しかし新里玲子先生の作品は、いわゆる宮古上布のイメージとは違った透明感のある美しい色の上布です。宮古島へきてみてストンと落ちるように納得いたしました。
上空からみたサトウキビ畑のグリーン。
そして透明感のある抜けるようなブルー。
新里玲子の宮古上布は、草木染めという定義だけでなく、宮古島の自然と空気が染められている!
美しいキモノ2013年夏号の「きもの女子会」にお付き合いいただいた、きもの勉強仲間が着用していた新里玲子先生の宮古上布。宮古島の空の色のよう♪
新里先生は織りをされる前に南西航空のスチュワーデスをされていたとのこと。当時は織りをするとは決めていなかったけれど工芸全般に興味があり、その中で宮古上布の下地恵康氏の工房を訪ねたときに「やってみようかな~」といったものの受け入れられなかったそうです。南西航空を辞めて再び訪れると「辞めてくる覚悟があるならやれるよ!」と入門することになったとのこと。「でもね~、この時は勢いというかね、織物の道に入ることを覚悟していたわけじゃなかったのよ~。そう書かれるけどね(笑」っと豪快に笑われます。
とにかく太陽のように明るい方でお話がお上手。糸績みサロンを開かれていて、おばあたちが新里先生の工房に集まるというお話は聞き及んでいたのですが、魅力に溢れていらしてわかるような気がします。
今、宮古上布といわれる藍地の十字絣は明治になってから生まれたもの。琉球王朝時代は王府の御絵図帳の大らかな絣。宮古島には御絵図帳は現存していないそうですが当時の史料から琉球藍だけでない色とりどりの上布が織られていたことがわかるのだそうです。
現在の地風に縛られないオリジナルの宮古上布を生みだす情熱!様々な軋轢がおありになられたのでしょうけれど、その中を泳ぎきる力が作品だけでなくつくり手である先生ご自身におありになる。
そしてかなりのきもの好きでいらっしゃるとお見受けいたしました(-_☆)
数々の工房見学へいっておりますが、ご自分が着るものをしっかりつくっている作家さんというのは稀です。そしてこの桐の和箪笥にはぎっしりときものが入っているそうです\(゜□゜)/
こちらは現在、製作中のもの。ひゃ~素敵(〃∇〃)
藍地の十字絣の宮古上布も良いけれど、宮古のサトウキビ畑の色を思わせるグリーンもいいなあ…。
宮古上布を収穫しました!の図
草木染めの苧麻糸の糸巻き
新里先生の絣には、音楽のような動きがある。そんな躍動感を纏ってみたいです!
こんなバンジョー柄も素敵!
夜は、肴処 志堅原にて宴会
新里先生はきものに着替えてきてくださいました。素敵!
ひとりで工房を構え自分スタイルの宮古上布をつくる新里先生、宮古織物事業協同組合の専務理事として宮古上布の後継者育成から対外的アピールまでこなしつつ作品をつくる上原先生。
素晴らしい先生方と夜遅くまでお話することができて感激~。至福の時間でございました
両先生、ありがとうございましたm(_ _ )m
大坂でお目にかかった、仲宗根みち子先生にお会いできなかったのが残念ではありましたが、ぜひ次の機会を楽しみにさせていただきます。
そして、上原則子先生には朝から夜遅くまでご案内いただきました。本当にありがとうございました!
私の足が動かなかったばかりにご面倒をおかけいたしましたが、その分たくさんご一緒できて嬉しかったですо(ж>▽<)y ☆
肴処 志堅原。目黒雅叙園のような格天井のゴージャス感に驚く。そしてとっても美味しかった!
ぬぬパナツアーは毎日が大宴会!しかも美味しいご飯に恵まれました~。幸せ:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
初日の那覇の夜は伊藤峯子先生もいらしてくださいました。何て贅沢な旅だったのかしら!!!
ウミガメのロースト。靭帯がくっつきそうなものを食べる私(^_^;)
あ、もしかしてここは竜宮城をイメージしていたのかしら…。
ようやく2日目のレポが終了。八重山の旅レポ、年をまたぎそうな予感がしますが、お付き合いくださいませ。
つぎは多良間島です(^-^)/
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宮古上布の新里玲子先生の工房へ / ぬぬパナ八重山勉強会の旅 その8
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