「松尾鏡子 染織展 ~織•色 馥郁たる糸の風韻~」展が銀座和光ホールにて開催中(~12日まで)
松尾鏡子先生は女子美在学中から柳宗悦の甥にあたる染織の大家の兄弟に学ばれています。兄の柳悦孝に染織の基礎を学び、弟の柳悦博に糸づくりを学んだのだそう。糸づくりから染め、織にいたるまでの工程をすべてこなされる染織家でいらっしゃいます。
はじめて松尾先生の作品をみたのは、約10年前の和光ホールだったと思います。品格ある光沢のある織に感激したことを覚えています*:・( ̄∀ ̄)・:*:
松尾先生らしい、熨斗目格子の文綾織、この染めは柘榴でされているとのこと。
松尾先生の郷里である佐賀県唐津では、かつて佐志葛布といわれる葛布が生産されていました。その途絶えてしまった葛布つくりを復元され、さらに独自の技をつかって新しい葛布を生みだされています。
葛布の産地としては大井川、掛川、甑島がありますが、葛糸づくりのやり方は違うのだそうです。この日、私が大井川葛布の日傘を持ち歩いていたので興味をもって教えてくださいました。
この作品は、仮織りした生地を纐纈染めで染め、仮織りの糸を解いてから緯糸に葛糸をつかって織られています。銘仙のほぐし織に似ている。独特の光沢と陰影があらわれる不思議な帯になっていました。
8枚綜絖の機をつかって織られた帯。独特の光沢を放っていました。
道屯織
浮織
※写真はウィンドウディスプレイとチャイム銀座より
会場では、染織家の先生方にもお会いでき嬉しかったです♪ 染織家同士で語られる染織の探求のお話に興味津々でございました…(^_^;)
【10月9日の装い】
銀座の画廊巡りと和光ホール、最後はきものサローネとハシゴしました♪
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「松尾鏡子 染織展 〜織•色 馥郁たる糸の風韻〜」at 銀座和光ホール
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