♪ 橘香る 朝風に 立って泳ぐや 鯉のぼり~ ♪
大都会の空の海を新感覚の鯉のぼりが泳いでました。
ミッドパークギャラリーにて「こいのぼりコレクション」が開催中(~5月8日まで)
鯉のぼりは黄河の急流の竜門といわれる滝を多くの魚が登ろうとしたところ、鯉のみが登りきり龍になることができたという故事(後漢書)に由来します。鯉は立身出世の象徴とされ、男子の出世を願って立てられるようになりました。
このイベントでは、当代のグラフィックデザイナーやクリエイター、美大生がデザインした鯉のぼりが100旒以上!あげられています。鯉のぼりは幟ですので、数えの単位は「旒」。
さまざまな鯉のぼりはそれぞれにタイトルがありパネルで紹介。
新しい都会の風物詩になると良いですね♪
【4月27日の装い】東京◇曇りのち雨(湿度62%) / 最低気温16℃ 最高気温22℃
いらかの波と雲の波っぽい、亀甲絣の結城紬
鯉が描かれた塩瀬の染め帯
前柄は緑色のかすみで至ってシンプル。多色づかい絣にはちょうど良い♪
いらかの波と雲の波の紬に鯉の帯で鯉のぼりを見あげる
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こいのぼりコレクション at ミッドパークギャラリー / 鯉の染め帯で鯉のぼりを見あげる
月とスッポン / 向島でスッポン
体力減退を補うため、昨夜は久々にスッポン料理ヽ(゚◇゚ )ノ
東京の花街、向島「ひらおか」へ
敷紙には藤の花が描かれていました。四季折々のお料理が楽しめるのも和食の良いところ。
ご当地東京スカイツリーサイダー、そしてワイン
ワインはあまり飲まないので、銘柄とかも全く覚えていないのですが…、このワインは美味しかった
ジンファンデルの「プリズナー」というらしい。メモメモφ(.. )
で、スッポンです。あら、可愛らしいお顔~о(ж>▽<)y ☆
甲羅の形が亀甲ではなく丸いことから<まる>ともいわれます。
「月とスッポン」という諺がありますが、それは月もスッポンも<丸い>という共通点がありながら、月は天にあって美しく冴え冴えと輝き、スッポンは泥の中にいて醜いことから、共通点がありながらあまりに違い過ぎて比較にならないものの例えとしてつかわれます。※朱盆がスッポンになったという説もあります
スッポン、可愛いですけどね~。しかし食らいついたら雷がなっても離れないといわれるほど獰猛だそうで、私がツンツンするのを「危ないですから~!!」っと大将に止められました(^_^;)
可愛い、可愛い、といいながらも食べてしまった…。
美味しかったです♪
情緒たっぷりの素敵なところでございました♪
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第90回 国展 at 新国立美術館
画家の登竜門である文展といわれる文部省美術展覧会(現在の日展)の審査に不満を抱いた京都の画家、土田麦僊、村上華岳らは、西洋美術と東洋美術の融合と新しい日本画の想像を目指して1918年(大正7年)に「国画創作協会」を設立します。その通称が「国展」です。絵画部、版画部、彫刻部、工芸部、写真部の5部門からなる公募展です。
「第90回 国展」が新国立美術館にて開催中(~5月9日まで)
一般入場料がかかります。5月6日のみ無料です。
新国立美術館の1階~3階までずらっと作品が並びますので、作品全部をきちんとみるとかなり体力が奪われます。半日がかりでしょうか。
この日は初日。染織だけを重点的に鑑賞しました。
高い天井、広い空間に展示される染織。ドーンと力強い作品群が並びます。
国展は写真撮影が一般にも許可されています。
ですがネット上での作品掲載が良いのかどうかは、作家さん次第ですので、詳細アップのものは控えます。
私が着てみたい!と思った作品。
竹田園子「リラの樹」、谷田部郁子「木賊」、宮下紫乃「Mosai ikki ~桜~」 、稲嶺杏子「空の彼方」、野田玲奈「うみの綾」、稲垣幸子「湖上の月」、川村成「つながる」、陽山めぐみ「手紡木綿 繕」 などなど。
かなり長い時間じーっと鑑賞しておりました。
型染め作家の小島貞二先生には直接お話をお聞きすることができました♪
型染めのタペストリー。市松に型染めされています。染料についてもご説明くださいました。
そして、お声がけくださった先生も! 嬉しかったです。
笠原博司先生と ←俳優さんかと思った…
植物染め掬い織り訪問着「ケルトの庭」
掬い織りで絵画調になっています。遠目で見た時は刺繍?にもみえた立体感。ですが植物染料ならではの優しい色調。
識名あゆみ「ジャスミンの奏」 国画賞 作品
さすがに見応えのある作品ばかり。
国画会は面識のある先生が少ないので直接お話をお聞きするのが難しいのですが、これからも地道に足を運んでみようと思っております。
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【お知らせ】ぬぬぬパナパナのぬぬ2016 東京展 レクチャーの申込みがスタート♪
「ぬぬぬパナパナのぬぬ」東京展のレクチャーの申込みが本日よりスタートいたしました♪
「ぬぬぬパナパナのぬぬ」東京展
会期:2016年5月13日(金)~16日(月)
会場:ラ・ケヤキ
時間:11時~19時 入場無料
東京展開催日初日の夜、レクチャーというか座談会(井戸端会議)を行ないます。
●キモノ文化講座「キモノ井戸端会議 vol.4」
日程:5月13日(金)
時間:19時~21時
講師:朝香沙都子、西岡万紀、松下妙子
料金:2,000円
定員:20名
昨年12月「ぬぬパナ八重山染織勉強会の旅」で、7つの島を1週間で巡りました。
「きものカンタービレ♪」ではまだレポ中。あと2つの島が残っている…。
最新レポは 与那国花織のてぃぬ花工房へ その24
川平織のからん工房にて、深石美穂先生とチームぬぬパナ♪
この旅は、ぬぬパナの主旨である「ぬぬぬパナパナのぬぬ」の旅。
「ぬぬぬパナパナのぬぬ」とは、沖縄八重山地方の方言で、ぬぬぬ→布の、パナパナ→端々、ぬぬ→布のことです。糸を紡ぎ染め織りあげる作家さんと、そのぬぬ(布)を纏う人のハシとハシをつなぎたいという主宰者の想いが込められています。
井戸端会議では、和裁師の松下妙子、着付け師の西岡万紀、着る人であり、つくり手の代弁者でもありたい朝香沙都子が、それぞれの視点で、見たもの、得たものをご報告。そして実用性について語ります。
自然から得た糸をつかって織られる織物。量産型の服地に慣れてしまった今の時代、この布とどう向き合っていくか。
自然布を知っているようで知らない和裁師の方も多くていらっしゃるのが現状です。お仕立て、伸縮率、居敷当てをつけるかつけないか、背伏をどうするか、柄あわせをどこまであわせるか(手織りはピッタリあわせようとすると、少しずつずれて変)など、実はさまざまなことがあるのですが…、着る側は着尺の反物の状態のみで判断して購入し、和裁師さんに丸投げ状態だったりします。これからは、きものとつきあっていくのに、着る側も布の特性を知るということが必要となってくるかもしれません。その辺りを座談会形式で語りあいたいと思います。ネガティブなことは文字にすると宜しくない…と思っているので書いておりませんが、実例もお話ししたいと思います。
昨年好評だった、コーディネートと六寸帯の結び方の実演、今回お初となる「ぬぬパナ小袖」についても。
キャパシティ的に可能だったら実際に布に触っていただくというのも良いですね♪
井戸端会議ですので、気軽にご参加くださいませ。
●お申込方法(東京展)
メール、ファックスのいずれかで、下記事項を明記の上お申し込み下さい。
・氏名(参加者全員)
・住所・連絡先(メールor電話番号)
・参加希望イベント番号と日にち
*件名を明記してください。
E-Mail:info@nunupana.com
Fax:06-6852-1156
自然と共存しその叡知が生みだした素朴な風合いの布は、手間はかかりますが洗練された手仕事による賜物。 ゆとりのない現代だからこそオシャレにサラッと纏ってみたい。ではどう着こなしていくか。東京展は新宿にあるとは思えない、森の中の素敵な邸宅が会場。美しい「ぬぬ」と触れ合いつつ、素敵な時間を共有させていただけたら幸いです♪お会いできますことを楽しみにいたしております。
朝香沙都子拝
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髙島屋上品會内覧会 at 増上寺光摂殿 / 万筋の江戸小紋にぎをん齋藤の扇に菖蒲の御所解文様の帯
ゴールデンウィーク初日は五月晴れのような青空が広がっていました。
会場となった光摂殿の格天井には日本画壇120名による花鳥図が描かれています。
小倉遊亀の椿、上村松篁のハイビスカス、加山又造の秋草など。
上品會は1936年(昭和11年)に染織美の極みを追求することを目的としてはじまりました。同人と呼ばれる老舗呉服業者が、織、染、繍、絞、絣の染織五芸を競い合う会のことです。当初「染の千總」「帯の龍村」「織の矢代仁」の3社が出品していましたが、戦争を挟んで一時中断。1953年の再開後は、東西の名匠であった、秋場、川島織物、大羊居、大彦、龍村美術織物、千切屋、千總、ちた和、林、矢代仁、山本の11社が参加。現在は千總、龍村美術織物、矢代仁、岩田、秋場、川島織物、大羊居、千切屋の8社が参加しています。
今回の上品會、今までになくお客様が多くてビックリ…( ̄□ ̄;)!!
各地方から髙島屋の顧客の方々がたくさんおみえになられていました。
それは、この方のトークショーがあったからのようです。
真田丸で大谷吉継役を好演していらっしゃる話題の片岡愛之助丈。
壇上には「鳴神」の鳴神上人と雲の絶間姫の舞台衣裳が展示され松竹衣裳の松竹衣裳の海老沢孝裕専務による解説がありました。その後、愛之助さんがご登壇。鳴神上人をはじめて演じたときは急な代役だったというお話から、<引抜き>といわれる舞台上での一瞬での装束替えのお話。引抜きとはあらかじめ衣裳を重ねて着込んでいて仕つけ糸で止めておき、舞台上で後見が仕付け糸をとり衣裳替えを見せる演出のこと。この仕つけ糸には蝋が塗られていて荒っぽいやり方だと火傷することもあるのだそう。
他には真田丸でのエピソードも。 お客様との記念撮影会もありました。
増上寺の僧侶の方のご案内による特別拝観ツアーもありました♪
御霊屋は徳川将軍家の将軍と御台所、子女の方が埋葬されている御霊廟です。
御霊を祀る墓所、本殿、拝殿は当代の最高峰の技でつくられたものだったが、戦災で焼失。焼け残った家宣公の宝塔前の中門が今の墓所門としてつかわれていmす。
最後に、相変わらずお美しい木村孝先生と
いつもお心に気にかけてくださり心より感謝申し上げます。お会いする回数が減ってしまったのですが、それでもいつも先生からの教えを胸に抱き、生きております。
【4月29日の装い】東京◇曇りのち晴れ(湿度27%、風強し) / 最低気温14℃ 最高気温21℃
爽やかな風が吹く五月晴れの日でした。単衣の長襦袢に袷のきもので調度良い気候。
万筋の江戸小紋にぎをん齋藤の扇に菖蒲の御所解文様の帯。
端午の節句が近くなるとこの帯が活躍。
張りのあるしっかりした塩瀬生地なので少しよそいき感があり江戸小紋に合わせることが多いです。
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イリオモテヤマネコの住む西表島へ! / ぬぬパナ八重山勉強会の旅 その25
ぬぬパナ八重山勉強会の旅レポです♪
与那国花織のてぃぬ花工房へ / ぬぬパナ八重山勉強会の旅 その24 のつづき(^-^)/
石垣島から船で西表島へ
八重山の海の玄関口である石垣港離島ターミナル。八重山の島々をつなぐ拠点となっています。
琉球赤瓦の桟橋。石垣島は大雨でした
船は観光客だけでなく八重山諸島で暮らす人たちの足でもあります。郵便物や宅急便の荷物もここから乗客と一緒に船で運ばれます。だから西表島への宅急便は送るのに時間がかかるのだと納得。
石垣島は大雨…。そして西表島はさらに大雨とのこと。
波が高く、そして潮の流れが悪く、上原港行きの上原航路は欠航、大原航路で大原港へ向かいます。
ガーン( ̄□ ̄;)!!
しかしこれはよくあることだそうで(想定内)、大原港から上原港まで送迎バスがでています。
西表島が近づいてくると海の色が透明なセルリアンブルーに。石垣港から大原港までは船で40分。
大原港から上原港まではバスで1時間ぐらいだったでしょうか。目的地をいうと送ってくださるようになってました。親切~。
西表島は広かった…。大原港から上原石垣島よりも大きく、沖縄本島に次いで2番目で八重山諸島では1番大きな島なのだそうです。しかしほとんどが原生林で人が住むところは少なく、おおよそ1200世帯、2300人が生活しています。
この旅で知ったのは、西表島は竹富町の中の島のひとつであること。宿の住所が竹富町だったのですが、竹富島は日帰りで西表島に泊まることになっているはずなのに、何故…(+_+)? と思っていたのでした。
この原生林のどこかにイリオモテヤマネコがいる…
道路沿いには「動物に注意!」の標識、イリオモテヤマネコ版が\(゜□゜)/
こんなにアチコチあるってことは遭遇するできるかな…???
しかし西表島在中のぬぬパナ作家の前津さんも亀田さんもイリオモテヤマネコをめったに見ることはないのだとか。一度くらい? 「ネコというより獣でした~っ」とおっしゃってました。
雨は小降りになってきました!
これは傘がなくても大丈夫かな~。というのは、このときの私、側副靭帯損傷で両松葉杖だったので、傘がさせなかったのです。
紅露工房へ到着です。
つづきます(^-^)/
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
【12月6日の装い】西表島◇雨のち曇り(湿度80%) / 最低気温22℃ 最高気温27℃
12月という真冬ですが、真夏の装いです。というのは雨だと雨コートを着なくてはならないので蒸れるのです。。。松葉杖ですと傘がさせませんのでフード付き雨コート。
衣更えルールといわれますが、北から南と長い日本列島、あくまでも目安でしかありません。そして日常生活においてはナンセンスです。日常では気候に応じた装いをするほうが自然だと思います。ただし礼装は別です。礼装は自分のための装いではなく、その会の主旨に応じた装いで礼を尽くすことが求められます。
クヮンカキー(環掛)カサビグムー(重ね雲)の琉球絣の琉球壁上布に水屋袴です。
帯についてはまた後ほど♪
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風と海の恵みの布 石垣昭子さんの紅露工房 / ぬぬパナ八重山勉強会の旅 その26
イリオモテヤマネコの住む西表島へ! / ぬぬパナ八重山勉強会の旅 その25 のつづき(^-^)/
西表島についたときにはまだ降っていた雨がバスから降り立つとあがっていました。
私たち晴れ女~♪
雨露に濡れた樹々を抜けていくのは湿度をともなった海風。
石垣昭子さんの紅露工房です。
にわとりが自由に遊んでいました。
私の松葉杖が怖いらしくはじめは逃げられてしまったのですが徐々に慣れたよう。
奥には糸芭蕉の畑がみえます
石垣昭子さんと やっとお会いできた~☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
海風で下半身がすごいことになってますー(汗
石垣昭子さんは、自然から学び、自然と寄り添い、その恵みを受けとめて生みだす、魅力的な布づくりをされています。染織を通した文化交流や後継者育成にもつとめられ、幅広く活動。
ぬぬパナにも紅露工房出身のつくり手がいます。
竹富島生まれで幼い頃から糸をつくることも布を織ることは身近だったそうですが、東京の女子美大を卒業後はデザイン関係の仕事をされていたとのこと。琉球染織の素晴らしさに回帰し竹富島に戻って染織の仕事をしているときに志村ふくみさんと出会って感銘を受け、志村先生のもとで3年間修行されたのだそうです。1980年に西表島へ移住し紅露工房を開設されました。
紅露工房では桑からつくった養蚕、芭蕉、苧麻と、さまざまな糸がつむがれています。芭蕉は喜如嘉は機結びで績まれますが八重山では撚りつなぎ。なので結び目がありません。
自然からいただく糸で織られたものは素朴でどこか人の暖かみがある。でも涼しいものが多いのは面白い。私は自然布の日傘好きですが、こちらは帽子。ざっくりした風合いが陽射しから守ってくれます。
絹と芭蕉、苧麻と芭蕉といった経糸と緯糸が違う素材の糸で織られるものを交布(グンボー)といいます。すべて芭蕉ではごわっとするし…と、絹糸をつかったり、撚りあわせたり、臨機応変にされているようです。経糸を絹にすることで織りやすくしなやかになるとのこと。
芭蕉の畑をみて、苧引きは何年目?季節は?とお聞きすると「その時々ね~」とゆるいお答え。そんなところも自然。地元の祭で着る装束もつくられているそうで、<祈りをこめて布を織り伝承していく>という染織の原点が生活となっていらっしゃるようでした。
石垣昭子さんとぬぬパナ作家の亀田恭子さんと
亀田さんも紅露工房の出身です。
石垣昭子さんのご案内で、海晒しをするマングローブの海標林へ向かいます(^-^)/
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きもので松葉杖でマングローブの海標林へ / ぬぬパナ八重山勉強会の旅 その27
八重山の旅レポ中でややこしいのですが、早朝から旅にでます。
ぬぬパナ東京展までには、レポをコンプリートさせたいと思っておりますσ(^_^;)
風と海の恵みの布 石垣昭子さんの紅露工房 / ぬぬパナ八重山勉強会の旅 その26 のつづき(^-^)/
八重山染織の旅でやってみたかったことのひとつが「海晒し」
ですが、12月は季節が悪く、海晒しはしないのだそうです。ガーン( ̄□ ̄;)!!
海晒しをするマングローブの森にご案内いただけるということで、干潮の10時ごろ着を目指してやってきました。自然と共生するということは日の出日の入りそして潮の満ち引きも大切なことなのです。
西表島の浦内川のマングローブ樹林はこんなところ。※写真はwikipedia comonsより
西表島に着いたとき雨が降っていたので、海晒しをされる場所へ行くのは難しいかな…と思っていたのですが、想いが通じたのか晴れました♪ヾ(@°▽°@)ノ
干潮のマングローブの森をビーチサンダルで歩きます。
私は工房で長靴をお借りしていざ松葉杖でマングローブの森へ♪
浦内川のマングローブ林は、八重山ヒルギでいっぱい。八重山ヒルギの樹皮は染料としてもつかわれます。
海晒しの風景 ※ぬぬパナリレー日記 紅露工房合宿より
海水での海晒しは余分な糊を落とすだけでなく灰汁を落としカビ防止に。
白地部分の漂白し染料の色をクッキリ出し定着させる効果があるのだそうです。
地形をあまり理解していないままだったのですが…、この河口は湾状になっていたのかな。
私がこの日にしていた帯は、一緒に歩いている前津雪絵さんの作品。
着る側の勝手な想いですが、着用したところをぜひ、見てほしいと思っています。
さらにこうして実用的に?着用しつつ、一緒に歩けたら喜びもひとしおなのです。
淡水と海水が交じりあうこの気水域は聖域でもあるのだそう。
ここで海晒しされた布は、自然の色を活き活きとさせ余分なものを落とし人を癒す布となるのです。
つづきます(^-^)/
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ミンサー柄の米琉に玉那覇びんがた工房の魚籠に魚の紅型帯
同じ帯で朝夕きものをかえる/軍配ヒルガオの紅型帯
沖縄ブルーと丹後ブルー
花織風紬に玉那覇びんがた工房の紅型帯 / 竺仙の注染浴衣に八重山ミンサー半幅帯
ブーゲンビリアの日傘とヤンバルクイナの染め帯
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浴衣(ゆかた)の着用マナーを考える / 竺仙の波に千鳥の注染浴衣に八重山ミンサーの半幅帯
四六時中きもの生活の私は、旅先には浴衣(ゆかた)を持参しております。
ブセナテラスはスパが併設されているので、そちらを利用するときには浴衣でいきます。ただしパブリックスペースは通過しません。ブセナテラスの但し書きに「ロビーフロアでの浴衣はご遠慮ください」とわざわざ明記されていましたので、もしかしたら浴衣を着る人が増えたのかもしれないなと思いました。それは喜ばしいことではあるのですが、だからこそ、あらためて<浴衣の着用マナー>を考えるということも必要です。
浴衣は湯帷子が語源であるように、湯あがりのくつろぎ着であり、寝間着であり、祭礼での衣裳なのです。日中のパブリックな場所で着るには相応しくありません。洋装化された現代にあってはワンピース感覚のオシャレ着と錯覚しがちですが、長襦袢なしに素足の浴衣は、ルームウエアどまりでジャージのようなものです。下着であった小袖がきものとなったように、浴衣もオシャレ着として形式昇格しつつあるようには思いますが、日中のパブリックスペースで浴衣を着用するときには、半衿をつける。足袋を履く。下駄ならば船底で音のしないものを選ぶ。などの「浴衣をきもののようにして着る」対応を心がけるようにしましょう。
私はわかりやすいだけの季節の着用ルールなどにはこだわりませんし、いつでもどこでもきものという生活のスタンスではあります。自己責任で了解いただける範囲では、海にも山にもきもので行きます。ですが「いつでもどこでも浴衣に下駄でもいいのでは…」というのは違うように思いますし(それは、いつでもどこでもジャージやパジャマでOKと同じ感覚)、そういったゴリ押しのようなものに、諸手を挙げて賛同はできないと思っております。
竺仙の波に千鳥文様の注染浴衣に八重山ミンサーの植物染めの半幅帯をコーディネート
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西表手仕事センター(竹富町織物事業協同組合) / ぬぬパナ八重山勉強会の旅 その28
沖縄より帰ってまいりました。GWはブセナテラスでゆったり~♪
家族旅行ですので、珍しく?ザ•観光施設にも立ち寄っております。
琉球染織巡りはほとんどできなかったのですが、両親を空港まで送った後にダッシュで組合へ。そしてちゃっかり買い物はしてきました(〃∇〃)
ぬぬパナ関連が終わりましたら、詳細レポします~。
で、ややこしいですが、昨年12月の「ぬぬぬパナパナ八重山勉強会の旅」のレポです♪
きもので松葉杖でマングローブの海標林へ / ぬぬパナ八重山勉強会の旅 その27 のつづき(^-^)/
この旅で知ったこと…。それは西表島は「竹富町」の中のひとつであったことです。
竹富町は竹富島だけでなく、小浜島、西表島、鳩間島、波照間島、黒島、新城島、由布島の有人島といくつかの無人島から成っています。しかし町役場は町外の石垣島にあるという…、複雑さ(゚_゚i)
これは各島を結ぶ航路の基点が石垣島にあることからの事情のようです。
西表島の旅館へ荷物を送ろうとしたときに、住所が竹富町だったことで混乱…(@@;
結果的には宅急便は石垣島からさらに船で運ぶということで間に合わないかもという懸念もあり、松葉杖で手持ちでいくことになりました。(同行してくださった方に甘えさせていただきました。感謝!)
西表島はアチコチで牛が放牧されています。
西表手仕事センターへ。竹富島にある竹富町織物事業協同組合が運営しています。
西表島には西側のこちらと東側にもうひとつ東部地区手仕事作業所「まんだらー工房」があります。
八重山ミンサーの起源は不明とされていますが、アフガニスタン地方にある絣の帯が源流といわれています。経縞の中に絣模様の経絣。「い(五)つの世(四)までも末永く」という想いが込められた五つと四つの四角の絣が特徴。女性から男性へと婚礼の際に贈る慣習から来ています。ミンサーの語源は綿=ミン、狭い=サーから木綿の細帯のこと。
八重山は古くは木綿栽培がされていましたが現在は栽培されておらず市販の木綿糸がつかわれます。
経糸の巻き取り中
今では細帯だけでなく八寸帯も織られています。
こちらでつくられるミンサーの染料は、琉球藍、インド藍、福木、アカメガシワ、ヤエヤマアオキ、紅露など、沖縄本土や八重山の植物から採れたものがつかわれます。
琉球藍で染めた木綿糸
琉球藍のグラデーションが美しい~
紅露で染めているところ
干しているところ
お土産物屋さんでよく見るミンサー織とは色が全く違う…。あちらはお土産用が主流だからでしょうか。
自然からいただく色は眼にも心にも優しいですね。
この日のランチは「キッチンinaba」
宮古島滞在中にメニューから選んだのですが(予約制)、私は靭帯に良さそうと海ヘビのイラブー汁をチョイス。皆さまにはドン引きされました…σ(^_^;)
西表島在住の石垣昭子さん、ぬぬパナ作家の前津さん、亀田さんも食べたことがないとのこと!
前津さん…、すぐご近所なのにー(-。-;)
昆布がたっぷり~。チンゲンサイとお豆腐、そしてイラブー。
市場などで乾燥させたものは見ることがありますが、こちらは血抜きをした生の状態のもの。
皆さまから、ギャーっといわれましたが…。美味しかったです
鶏肉っぽいかな…。
つぎは、ぬぬぬパナパナのつくり手の工房兼ご自宅を訪ねます!
「ぬぬぬパナパナのぬぬ2016東京展」まで、あと4日!
各レクチャーの詳細はこちら
http://nunupana.com/uchikui/future/
お問い合わせ、お申し込みは、下記へどうぞ。
E-Mail:info@nunupana.com
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大相撲五月場所2日目 雨の日の入り待ち at 両国国技館 / 紅型風小紋にみちのく花織の八寸帯
大相撲五月場所へ
五月場所の相撲茶屋は藤の花で彩られています
赤と紫のコントラスト、一番好きな色合いかも♪
十枚目土俵入りまでは観客は少なめ。
雨が降りそうなお天気ですが入り待ちへと向かいます。
雨の日は雨の日ならではの楽しみがあるのです。
それは、入り待ちで見る、力士の蛇の目傘
碧山と栃ノ心の蛇の目傘には名前が入っていました!
カッコイイ~☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
力士のきもの、行司装束は、まとめてレポしたいと思います♪
その間は「すもうカンタービレ♪」になると思われ…。
五月場所のちゃんこは、春日野部屋
オーソドックスなしょうゆちゃんこは旬のタケノコが入ってました♪
ひよの山焼きはチーズクリーム
国技館ソフトはバニラが基本
本日も満員御礼。ソフトクリームも並びましたー。食べるなら中入前か終盤のころですね。
【5月9日の装い】東京◇曇りのち雨(湿度92%) / 最低気温18℃ 最高気温22℃
沖縄から帰ってきたら東京は寒かった! なので袷に逆戻り…。
黒地の紅型風小紋にみちのく花織の八寸帯をコーディネート
赤×紫の背景にも合うかしら…。
帯〆は龍工房、猫の古布コラージュのバッグは松枝忍、ぞうりは菱屋カレンブロッソ
ぬぬパナの前津雪絵さんの工房へ! / ぬぬパナ八重山勉強会の旅 その29
西表手仕事センター(竹富町織物事業協同組合) / ぬぬパナ八重山勉強会の旅 その28 のつづき(^-^)/
ぬぬぬパナパナのつくり手、前津雪絵さんの工房へ
絣文様の暖簾が素敵☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
前津雪絵さんと
前津さんは東京生まれの方ですが、2002年より西表島に移住し、素材を生かした布を織られています。
同じ布(ぬぬ)がありました!里帰りだわ~♪
前津さんのつくりだす透明感のある優しい色が好きなのです
それはこの工房から生まれています。
工房には色とりどりの糸が並んでいました♪
ぬぬパナのつくり手の多くは、植物を育てて糸をつくるところからはじまります。これは芭蕉と苧麻。
工房の窓からは、美しい緑がみえます。ぬぬパナ出前講師の原千絵さんと前津さん
機は2台。藍色の糸は八重山木藍(ナンバンコマツナギ)で染められたもの。
この六寸帯は、ぬぬパナでみれるはず(-_☆)
で、私は一昨年に購入した前津さんの六寸帯がクタクタになったので、イギスという海藻をつかった糊をつけてパリッとさせていただく相談を。
カルタ結びにはちょうど良い感じでもあったのですが、カラテアにするにはクタッとしすぎていて中々形が決まらなかったのです。マングローブの森でみた八重山ヒルギとインド茜で染められています。
美しい布(ぬぬ)は美しいところから生みだされていました~。
お手製のケーキもめっちゃ美味しかったです! ←写真撮り忘れ(涙
そして猫ちゃんも美猫~
「ぬぬぬパナパナのぬぬ2016東京展」まで、あと3日!
各レクチャーの詳細はこちら
http://nunupana.com/uchikui/future/
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東京の井戸端会議の残席はあと1席あるそうです。(昨日の夕方の状況)
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ぬぬパナの亀田恭子さんの工房へ! / ぬぬパナ八重山勉強会の旅 その30
ぬぬパナの前津雪絵さんの工房へ! / ぬぬパナ八重山勉強会の旅 その29 のつづき(^-^)/
ぬぬパナのつくり手、亀田恭子さんの工房へ
八重山の緑がいっぱいヾ(@°▽°@)ノ
亀田恭子さんと
お庭にある大きな糸芭蕉。 ここから繊維が取り出され糸になり布になります。
沖縄本島の喜如嘉でつくられる芭蕉布と八重山の芭蕉布の違いは苧績みは喜如嘉は機結びですが、八重山は<撚りつなぎ>。
そして「皮芭蕉」の特徴は、<煮ていない>こと。煮ずに生引きされる方法で西表では昔からされていたのだそう。ゆえに「生芭蕉」ともいいます。キラキラ感から絹芭蕉ともいわれたようです。
亀田さんのつくる「皮芭蕉」の六寸帯
パリッとした張りがあってしかも芭蕉ならではのキラキラ感もある。(芭蕉の糸のキラキラ感はスコープでみるとよくわかります)
亀田さんはコンテナに住んでいる!?とお聞きしていたのですが、本当でした\(゜□゜)/
イリオモテヤマネコ!? ではなく、亀田さんの家のイリオモテ家ネコ
西表島ではイリオモテヤマネコの保護のために、家ネコには鑑札番号がつけられるなどルールが決められています。港の売店で売られている亀田さんデザインのイリオモテ家ネコの手ぬぐいがとっても可愛いご紹介しようと思ったら引っ越し用段ボールにしまってしまったらしくどこにあるのかわからない~(涙)でてきたらアップします!
コンテナの内装は板張りされ素敵な工房になっています♪
六寸帯が織られていました。ぬぬパナでみられるはず(-_☆)
こちらは、絹の九寸帯。コレ欲しい~ヽ(゚◇゚ )ノ っといったら、ぬぬパナまで待て!がかかりました(^_^;)
うん、この色のバランス素敵素敵(〃∇〃)
引き出しにしまってあった、かつて織りあげた作品の裂地をみせていただく。
あ~、どれも素敵♪ 亀田さんのつくるストールはいつも人気なのです。
雨コート入用にあずま袋をひとついただきました♪
今年はどんなのがあるかなo(゜∇゜*o)(o*゜∇゜)o~♪
ぬぬパナ八重山勉強会の最後の夜は、石垣昭子さんも合流してくだりお食事会♪
島の恵みたっぷり~♪
この旅はどこもお食事が美味しかった! ええ、もちろん海へびも(+_+)
亀田さんは三線の名手でもあり、島の歌を弾き語りしてくださいました。
これがしびれるような美声でウットリ~:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
さあ、翌日はいよいよ最後の島です!
つづきます(^-^)/
「ぬぬぬパナパナのぬぬ2016東京展」まで、あと3日!
きものカンタービレ♪のレポはコンプリートできそうですが、まだ井戸端会議の資料を製作中(@@;
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名香合わせ「楊貴妃」を聞く at 衣紋道高倉流東京道場 / 紫地の御所解文様小紋に扇に菖蒲の帯
「六十一種名香」は、室町幕府8代将軍足利義政の命によって志野流の開祖である志野宗信と三条西実隆により、名香木を鑑定し選定されたもの。以来、香木の絶対的な規範の銘木として知られ尊重されています。
衣紋道高倉流宗会頭の仙石宗久先生は勅銘香(天皇が銘をつけられたもの)を18種類お持ちでいらっしゃいます。その中から「楊貴妃」を聞きます。
「お香を気軽に楽しむ会」なのですが、何とも贅沢:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
三種の香を聞きその中でどれが「楊貴妃」だったかをあてるという趣向です。
二年前の香席で「楊貴妃」を聞いているのですが…、はずしてしまいました(・_・;)
「楊貴妃」は、はじめ甘く、徐々に苦く、鹹味(塩辛い)もあり、また甘くなる…。
一の香「千代の松」、二の香「楊貴妃」、三の香「宴の後」。どれも伽羅の名木です。ちなみに名香といわれるものは香が立つものをいうわけではないそうです。すごく香が立っていたのは一の香、私が楊貴妃かと思ったのは三の香、二の香は聞いたことがない?香だったように思いましたが、楊貴妃は二の香でした。
良い香木ならではの移り香が… この日は一日中ふわっと香っていました。
ただ「香」を楽しむ。なんと豊かで贅沢な会なことか。
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【5月10日の装い】東京◇曇り(今にも雨が降りそうな空模様) / 最低気温16℃ 最高気温23℃
袷でも良かったのですが湿度が高かったので単衣の小紋。長襦袢も単衣です。
紫地の御所解文様の小紋にぎをん齋藤の扇に花菖蒲の御所解文様の染め帯をコーディネート。
帯あげは加藤萬、帯〆は京都きねや
この帯は端午の節句の頃に着用することを考えてあえて塩瀬に染めていただきました。刺繍多め。
端午の節句らしく、勝負に菖蒲。日本の伝統文化のちなみ柄ってオヤジギャグに近いものがある…。
ぎをん齋藤の帯は紬や絞りにもあいますので、この先揃えていきたいです。つぎは秋用の縮緬地かな。
高倉流のイベントでは、季節のお菓子とお茶もいただけます♪
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