きもの文化検定表彰式・記念パーティー
PR: 今年の全国優秀100作品が出揃いました!
京都マラソンとあぶり餅、そして祇園の割烹へ
京都ホテルオークラ発 、東京にて「神職と住職の装束」の勉強
我ながら勉強好きだな~。学生時代にこの向学心があれば…(~_~;)
きもの文化検定の祝賀会のレポートは後日に! ←落ちついて書きたい
メールのお返事も遅れております。しばらくお待ちくださいませm(__)m
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ぜんまい入り紬で肉を食す… / 後染め唐草文様のぜんまい入り紬に川島織物の幾何学文様帯
京都出発前夜のことです。(予約投稿記事)
肉のうまみがギュッとつまっています。酒池肉林の会だ。
お肉屋さん二代目のオーナーと 小松屋 銀座 オススメ!
【2月17日の装い】東京◇晴れ(湿度29%) / 最低気温1℃ 最高気温13℃
ぜんまい糸入りの後染めの紬に川島織物の幾何学文様の織なごや帯をコーディネート
ぬぬぬパナパナの濱野太郎の手紡ぎ羊毛ストール
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二月大歌舞伎 夜の部
二月大歌舞伎 昼の部の装い / 青磁色地に紅白梅文様の小紋に松竹梅の織なごや帯
二月大歌舞伎の昼の部へ
演目は吉川英治の「新書太閤記」
木下藤吉郎(秀吉)が槍の采配で信長に認められるところから、清洲会議まで。
正直なところ歌舞伎をみた~!!!という充実感は薄く感じます。感情移入もできません。が、秀吉の立身出世譚のいいとこ取りなのでわかりやすい。歌舞伎をみるというより役者の変化に注目して鑑賞しています。
【2月24日の装い】東京◇曇り(湿度61%、寒の戻り!) / 最低気温5℃ 最高気温10℃
青磁色紅白梅文様の小紋に安田の松竹梅文様の織なごや帯をコーディネート
京都が予想に反して暖かかったのですが東京は寒い…。
今月いっぱいは梅文様の装いを楽しみます
見えませんが梅文様の帯あげです。両面つかえる帯〆は五嶋組紐。
竹の中に松と梅があるという意匠が面白い帯なのです♪
紅会の刺繍の千鳥の花緒でカレンブロッソで誂えました。
バッグは松枝忍の古布コラージュ。こちらは梅に鶯です
太閤記にちなんで、紬に瓢箪の帯の装いも考えましたが…。悩んだ末にそろそろ着納めの紅白梅文様の小紋にしました。きもの生活をしていると日常は紬を着ていることが多いので、お出掛けでは染めものが着たい…という自分の中でのメリハリの問題なのです。でも御召か小紋にこの帯を合わせても良かったですね。やっぱりちなみ柄での歌舞伎鑑賞は楽しいのです♪
※きもの文化検定の祝賀会の詳細レポはこれからです。しばしお待ちを…。
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美しいキモノ2016年春号 vol.255 発売中
美しいキモノ2016年春号 vol.255 が発売中です♪
今号より判型が小さくなっています。
美しいキモノ 2016年 春号
美しいキモノの「きものカンタービレ♪」誌上連載は、2015年冬号にて終了いたしました。
2011年春号から5年間応援してくださいました皆さまありがとうございましたm(_ _ )m
「きものカンタービレ♪」は朝香沙都子だけの眼を通した文ですが(取材先にはお目通しをお願いする事もあります)、美しいキモノの連載は、担当編集者、校正者、編集長とプロフェッショナルの眼を通して誌面に載ることになります。「このほうが読みやすい、これはいらない、ここはもっと具体的に…」など、貴重なアドバイスをいただき、この5年間で成長できたように思います。この経験を生かし、これまで以上に多くの方に、きものに興味をもっていただけるような文章をお届けしたいと思います♪
「美しいキモノ」は私にとってバイブルでもあり、5年間連載として自由に書かせていただいたことは、何よりも貴重な人生の財産となりました。連載は終了いたしましたが、染織レッドリストなどの執筆•寄稿はつづきます。これからもどうぞ宜しくお願いいたします。
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2016年春号の染織レッドリストは中国•四国地方。マニアックな木綿地がたくさんです♪
両松葉杖をついてカメラを持って取材に伺ったので、驚かれました…( ゚ ▽ ゚ ;)
●保多織●
岩部保多織本舗の岩部卓雄さんと
経糸と緯糸を交差させる平織の4本目を浮かせることによってワッフル状の凹凸を織りあげます。
このコンパクトな織機は催事出展用につくられたものだそう。
肌触りが良く通気性と吸湿性に優れることから寝具用の生地としても利用されています。
この着心地、ぜひ試してみたいです♪
そして今日は、美しいキモノ編集部にて、夏号の打ち合わせでしたφ(.. )
別記事であらためます♪
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美しいキモノ編集部にて ヘアアクセサリーを考える
美しいキモノ編集部にて夏号の打ち合わせφ(.. )
そしてヘアアクセサリーを考える意見交換会がありました。美しいキモノが新しいヘアアクセサリーを提案し商品化するプロジェクトなのです。
毎日きもの生活の私は日常ヘアに時間をかけることはいたしません。(毎日きもの派の方はショートヘアが多い印象)自分でササッとアップスタイルができるのは理想ですが、残念なことにトコトン不器用ですので、髪をゴムで後ろに一つにまとめてネットに入れ込んでしまうだけの、ネット付きリボンバレッタを愛用しております。
ちなみに某ブランドのこちらのタイプを毎シーズン購入。正直なところお値段は高め。でもシンプルで上質な好みのものが他にみつけられないのです。
しかしながら…、ネットつきリボンバレッタは、どんなに高級なものでも、どことなく昭和の香りがするといいますか、残念な事に古臭い感じがします。でも不器用な私でも簡単にまとめ髪にできる優れものなのです。
実際に髪を下ろし鏡なしでの実演を?しましたが(長さがあって驚かれた)、これをつかえば、鏡がなくてもまとめ髪にすることができるので、飛行機や電車などの長時間移動では三つ編みにしてリラックスすることも可能です。
ネット付きリボンバレッタ以外にも不器用な私が簡単にできる便利グッズ的なヘアアクセサリーがあったらいいのになあ…と探していますが、市場にあるものはキラキラしたものばかりで…、上質な素材と質感でシンプルでつかいやすいものが欲しいのに、どうしてシンプルなものがないのだろうと、思っておりました。
お茶席ではキラキラしたようなものは厳禁ですので、キラキラなしの需要は高いと思われます。
とにかく不器用で、色々挑戦してみても、結局ネット付きリボンバレッタになってしまう…、私以外にも多分いらっしゃる(とくにお茶関係)きもの愛好家のために、開発してほしい~と切望!
染織オタクとしては、輪奈ビロードや西陣ふくれ織地などの素材は?という提案もしてみました。
ダブルコームのリボンタイプをつかって、新しいヘアスタイルにも挑戦。
手櫛で鏡をみずにやってみたので、もっと丁寧にやってみたら何とかなりそうな…
クリップやコームタイプも色々と検証してみました。髪の毛の量や髪質によってお悩みもさまざま。色んな希望やご意見がありました。不器用な人でも使いやすくて、シンプルなものができたら、きものを着る人が増えるかもしれません。…、いや、増えると思います!
【2月26日の装い】東京◇晴れ(湿度31%、花粉多め)/ 最低気温0℃ 最高気温11℃
パルメット文様の本塩沢に椿の染め帯をコーディネート
手紡ぎウールのストールはぬぬぬパナパナの濱野太郎、バッグは松枝忍の古布コラージュ
きもの文化検定祝賀会のレポは明日の予定♪
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きもの文化検定
きもの文化検定は2006年にはじまりました。第1回は5級(60%以上の正解)4級(70%以上の正解)のみ。その後、3級、2級と開催され、第4回(2009年)においてはじめての1級試験が行なわれました。ちなみに私、このはじめての1級試験は3点足らずで不合格。この苦い経験から本気で勉強をするようになり、これが人生の転機となりました。そのかいあって翌年に合格します。負けず嫌い…といわれましたが、自分に負けず嫌いなのです。なので未だに1級満点合格をひとつの目安に日々学んでおります。
「ファッションは勉強するものではなくセンスだから、きもの文化検定に意味はない」と、ある着物業界の方がおっしゃったのですが、そういう方がやたら希少価値をつけて売っていたりするものですから、正直たちが悪いです…。売り上げることだけに必死の方々には意味がないのかもしれませんが、きものを購入する側としては、売り手との信頼関係がよほど強くなければ知識は不可欠となります。何より、意味があろうとなかろうと、美しいものに魅かれ、より深く知りたいという気持ちは、きものを着る喜びにつながります。しかしこの知識欲から派生する購買欲を利用されると、これまたとんでもないことになるので、きものエンドユーザーは本気で真剣に学ばなければなりません。私はすっかり乗せられておりますが、学ぶことは楽しく、きものを着る喜びにもつながっております。
きものもファッションのひとつですが、流行とは違った四季やTPOに相応しい装いが求められ、そこには礼節と教養が見え隠れします。面倒と思えばそれまでですが、知れば楽しいものなのです。ただし人様に押しつけるようなものでもありません。今の気候や時風にあわせて気軽にきものを楽しむことは大賛成です。
きものが今の形になった歴史的背景、美しい布を生みだすための伝統の技、そして革新。幸せを願う祈りが込められた文様の意味、そこには日本ならではの文化が今も息づいています。きものを学ぶということは日本の文化を学ぶことになるのです。
祝賀会のレポートは改めます。バタバタしていてなかなか書けない…(><;)
第10回 きもの文化検定 表彰式&祝賀会の装い / 大彦の鳥に冬木立の訪問着に龍村の瑞鳥華文の帯
きもの文化検定の表彰式と祝賀会は式典ですので、本来でしたらセミフォーマルが望まれそうなところですが、あえて自由のパーティードレスコードになっています。きもの文化について学んでいる人の集まりですので、知識としてはわかっている上でのそれぞれの着こなし。それは市田ひろみ先生選抜のファッションショーでも披露されます。きもの通の集まりならではの、工芸会の作家のものや紬の訪問着などを見ることができるので毎年楽しみにしているのです。別記事でレポします。
私は、古典柄ではない訪問着を着ることが多いでしょうか。今回も式典というよりパーティー向けの装いにいたしました。
【2月20日の装い】京都◇曇りのち雨(夜は大雨となりあせりました)/ 最低気温8℃ 最高気温10℃
大彦の鳥に冬木立の訪問着に龍村美術織物の瑞鳥華文の袋帯をコーディネート
この帯は、きもの文化検定受験者にとっての参考書となった本にも掲載されているので、ああ、あの帯ね~と皆さまにコソコソっと指摘され←聞こえています 複雑…(^_^;)
ちなみに龍村の方曰く、他の帯屋さんからパクリのようなものもつくられたのだそうです。
きものにも帯にも鳥がいっぱいのコーディネートです
じつはバッグにも鳥がいます。かづら清老舗のもの。大きめでつかいやすいのです
帯あげは加藤萬、帯〆は龍工房
十二段グラデーションのぞうりは四谷•三栄
後ろ姿のこんなところにも鳥がいるのが嬉しい♪
表彰式と祝賀会の記事は改めます。
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第10回 きもの文化検定合格者表彰式 at 京都ホテルオークラ
私は第4回から参列しておりますので(このときは1級合格の友人の同伴者として)、今年で7回目。
司会の京女優こばやしあきこさんと
会場は京都ホテルオークラ。今年で4回目となりました。(その前はハイアットリージェンシー京都)
表彰式の前の裏千家社中によるお茶席
主菓子は俵屋吉富。菜の花と桜を思わせる春らしいお菓子でした
今年の1級は256人が受験し18名が合格(内6名は過去の1級合格者)。合格率は7%でした。
昨年は1級問題に不備があり全員に点数が嵩上げされ合格率が20%以上となりましたが、もともと1級は10%に満たない超難関といわれています。ちなみに初回の合格率は3%、次は6%、あまりに難関ゆえにその後、準1級が設けられました。諦めてしまう人、合格しても意味がないという人もいますが、結果よりも学び知り得ることが自分の実力となりますので1級にチャレンジすることは間違いなく有意義であると思います。それをどう活かすかは自分次第です。
門川大作京都市長による来賓挨拶。ご公務がお忙しく表彰式の後は次の会へお出掛けになられました。
京都市長は市政だけでなくさまざまな文化的行事に行かなくてはならないようで大変そうです。
今年の1級最高得点の首席合格者は3名の方がいらっしゃいました。
代表して謝辞を述べられたこの方、ぬぬぬパナパナのレクチャーにも来てくださり、何度かメールのやりとりをさせていただいた方でした。合格されたことをご報告くださり、とても嬉しかったのです。今年の合格者の中には、一緒に勉強したり工房見学をご一緒した方もいらっしゃり、合格の報告のメールをいただき、私も感慨ひとしおでございました。「きものカンタービレ♪」が(少しでも)励みになった、(お世辞でも)お役にたったとお聞きすると、今までつづけていて良かった~と嬉しいです(〃∇〃)
謝辞のスピーチは、式辞用の奉書紙をみることなく、ご自分がどんな思いで1級受験に望まれたのかをしっかりと語られました。皆さんそれぞれに背負うものがあると思いますが、1級の呪縛に縛られずに学ぶこと、そして成し遂げたことを、共に喜びあうことの大切さ、心に深く感じ入るスピーチでした。
ちなみに私、今までもこの謝辞で涙することがありましたが、今年は号泣しそうになるのを押しとどめるのに必死。市田ひろみ美容室でやっていただいたメイクはパンダのようになってしまったのでした。
本当におめでとうございます
祝賀会のレポへつづきます(^-^)/
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第10回 きもの文化検定祝賀会 石清水八幡宮 田中朋清権宮司の講演 / 山藍の小忌衣
第10回 きもの文化検定合格者表彰式 at 京都ホテルオークラ のつづきです(^-^)/
表彰式の後は、祝賀会です
今年は合格者の謝辞も来賓のスピーチも時間的に短かめ、しかしとても印象に残りました。
無事にお食事ができました。(いつも時間がなくて食べられなかったりする…)
量も程よく食べやすく美味しかったです。周りの感想でも今までで一番評判良かった。
お食事の前に、岩清水八幡宮の権宮司 田中朋清氏による特別講演がありました。
石清水八幡宮は空海の弟子であった行教が宇佐神宮からの神託をうけて860年(貞観2年)清和天皇が創建。京都の裏鬼門を守る社として広く信仰され、朝廷からの崇敬をうけ伊勢神宮次ぐ国家第二の宗廟と称されました。源氏の氏神と崇められ戦国武将も祈願に訪れたのだそう。幕末までは神仏習合の官寺の石清水八幡宮護国寺とされますが、明治政府の神仏分離から八幡宮に。発明王エジソンがはじめてつかった白熱球のフィラメントは八幡宮の山の真竹というエピソードも。
きもの文化検定での講演ということからでしょうか、小忌衣につかわれる染料である石清水八幡宮の山藍を持ってきてくださいました。
神事でつかわれる小忌衣(おみごろも)。装束の袍の上から重ねて着るものです。白麻地に胡粉をひき、蕨や流水、蝶、鳥などの文様を山藍で青摺(あおずり)といわれる摺り染めしたもの。右肩には赤と黒の平絹の紐があるのが特徴です。
山藍は日本で最も古くから染料としてつかわれたといわれる日本自生の植物です。石清水八幡宮の山には今も自生し、皇室にもおさめられているのとのこと。山藍はトウダイクサ科、藍染めにつかわれる蓼藍はタデ科。山藍は古事記、日本書紀、枕草子などに<青摺りの衣>としてでてきます。蓼藍にあるインディゴが含有されてないことから緑色説が有力とされていましたが(緑は青と表現される)、染色家の辻村喜一氏が銅媒染による藍色の山藍染めを発見します。※参考文献 辻村喜一「万葉の山藍染め」 ←オススメです
田中朋清権宮司さまと司会のこばやしあきこさんと
生の山藍を見ることができて嬉しかったです!
つづきます(^-^)/
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第10回 きもの文化検定祝賀会 コシノジュンコ先生のトークと市田ひろみ先生選抜ファッションショー
第10回 きもの文化検定祝賀会 石清水八幡宮 田中朋清宮司の講演 / 山藍の小忌衣 のつづき
前日の工房見学バスツアーで提案した全員集合写真
ホテルオークラのロビーで撮影できたら200名全員バッチリ入ったと思うのですが、さすがにロビーは無理だったようで…。でもきもの文化検定実行委員会の即断と実行力は素晴らしいヾ(@°▽°@)ノ
お食事をいただながら、コシノジュンコ先生によるトークショー。琳派400年を記念して開催されたファッションショーのお話など。
伝統的なきものスタイルではありませんが、ファッションとしての美しさを追求したものとして完成されています。
きもの文化検定の工房見学会が長浜の盆梅展だったので、盆栽のようなヘアスタイルに親近感!?
恒例の市田ひろみ先生選抜によるファッションショーヾ(@^▽^@)ノ
市田先生がお召しになられているのは、砂漠のキャラバンが織りだされているぜんまい紬の訪問着。
今年の選抜は、きものの格や染織の種類、技法などから選抜というよりも、パーティーに映えるきものやコーディネートといった紹介だった印象。
こちらの方がお召しになっていらっしゃるのは、昨年、きもの文化検定工房見学会で訪れた八丈島のめ由工房山下芙美子先生の黒八丈です。
あの泥沼で染められた糸で織られたもの。つくり手のお話を聞き、現場をその眼で見て、織り体験もして、このきものに魅せられ、出会いがあって、みごと1級合格の祝賀会で着る。素晴らしいヾ(@^▽^@)ノ
八丈島の旅のまとめリンクはこちら☆
三重襷が織りだされたこちらの帯、どんな帯〆をあわせたら良いのか悩むところですが、段染めの道明の帯〆をとても上手くコーディネートされております。流石!!!
こちらの方は、江戸小紋の五月女染工場での「型紙で小紋を染める」でご一緒したときにご自分で染められた小紋に刺繍を追加していらっしゃいました!パーティーで映える色ですね。そのときのレポはこちら☆
こちらのお嬢さまは古典的な振袖の着こなし。こういった振袖姿をたくさんの方に見てほしいわ~♪
最後には全員で集合写真。側副靭帯損傷から3ヶ月が過ぎ歩けるようにはなりましたが、しゃがむのは辛くて体制を保てませんでした…(゚_゚i)
お声がけくださいました皆さま、ありがとうございましたm(_ _ )m
そしてたくさんの方とお写真を撮影させていただきましたが、自分のカメラではあまり撮っておらず…。よろしかったらお写真を送っていただけますと嬉しいです♪
メールでもfacebookページでも、どちらでも。どうぞ宜しくお願いいたします。
きもの文化検定を受験される方、来年またお会いできますように~♪
※きものカンタービレへの掲載の許可を主催者よりいただいております。
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上巳の節句 / 上巳の節句の装い 志ま亀のふくら雀小紋に貝桶文様の染め帯
衣紋道高倉流東京道場の上巳の節句
●仙石宗久宗会頭による、雛祭りの由来のお話のまとめφ(.. )
今は雛人形は上巳の節句が終わるとしまっておくものですが、かつては雛人形も夏の装束がつくられました。源氏物語や紫式部日記にでてくる「ひひな遊び」、ひひなと人形(ひとがた)の混同、それによって生まれたのが現在の「雛祭り」なのだそうです。古代中国(三国志の魏の国)であった上巳の日に川で身を清め不浄を祓う習慣の上巳の祓の考え方と日本古来のみそぎによる祓いの考え方、雛人形の起源となった人形はもともとは水に流して厄を祓う粗末な人形(ひとがた)でしたが、遊びに用いる華麗な装いのひひな人形(にんぎょう)が混同され、流し雛の風習や雛人形を飾る風習へと発展していったとのこと。
【上巳の節句の装い】
志ま亀のふくら雀文様の小紋に貝桶文様の染め帯、帯あげ、帯〆も志ま亀のトータルコーディネート
雛飾りのお道具にあわせて貝桶文様。
あれ、この方たちは…。
つづきます(^-^)/
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雛人形を片付けないと婚期が遅れる? / 雛飾りの左と右 / リアルおひなさま
上巳の節句 / 上巳の節句の装い 志ま亀のふくら雀小紋に貝桶文様の染め帯 のつづき
3月4日となりました。
上巳の節句が過ぎてもおひなさまを飾っておくと、婚期が遅くなるといわれております。それは、厄払いとしてつかわれた人形の由来と、よいお嫁さんになるには片付け上手であったほうが良いという教訓的なことからいわれるようになったようです。ちなみに旧暦の上巳の節句は2016年4月9日ですので、旧暦にあわせて楽しむという選択もありかと思います。
衣紋道高倉流東京道場のリアルお雛様です(-_\)(/_-)三( ゚Д゚)
お内裏さま◇直衣に指貫袴、御立纓の冠
お雛さま◇五衣唐衣裳(十二単)、紅梅の匂いの襲目
左大臣(左近衛中将)◇武官束帯の黒闕腋袍、巻纓冠に老懸
右大臣(右近衛少将)◇武官束帯の朱闕腋袍、巻纓冠に老懸
こちらの雛人形は江戸時代につくられたもの。お雛様の冠は天冠。能楽では天女や女神のような人でない天人が身につけています。女性天皇(明正天皇、後桜町天皇)が身につけたのは宝冠なのだそうです。雛人形では、お内裏さまとお雛さまどちらも天皇というわけにはいかないので、天冠なのではというお話でした。
応仁の乱後、宮中の祭儀が簡略化され、装束の形式が伝承されない時代がつづきます。小袿が礼装化され、女房たちも十二単にかわって小袿を礼装として着るようになります。南北朝時代~江戸時代は五衣唐衣裳(十二単)は着られるなくなってしまいますが、徳川将軍家から後水尾天皇のもとに中宮和子の輿入れがあり汗衫装束と五衣唐衣裳が復興されます。裳は肩からかけるものと腰につけるものとになったのだそう。今の五衣唐衣裳は腰につけています。現在は五衣唐衣裳(十二単)は礼装として着られるようになり、小袿は唐衣と裳を簡略化した装束となりました。
束帯の平緒の麻の葉にぐるぐると華の刺繍がモダン
お雛様の唐衣は唐草に丸紋の鳥と桐の刺繍
古来の日本は左上位でした。なので雛飾りは本来は左側(向かって右側)が玉座となります。
明治になり西欧の王室流儀にあわせて、天皇陛下は右側(向かって左側)皇后陛下は左側(向かって右側)となったので、関東の雛人形はお内裏さまが右側(向かって左側)お雛さまが左側(向かって右側)で飾られることが多くなりました。ですが、関西では左上位の古来からの飾り方が多く、高倉流では古来の左上位の飾り方です。左大臣と右大臣では左大臣が上位。帝からみて左側が左大臣、右側が右大臣。大臣となっていますが、武官束帯の闕腋袍、巻纓冠に老懸、胡簶に鷲の矢羽という、何かあったときに動けます!という機動力をあらわした武官束帯ですので、近衛中将と近衛少将ということになります。
リアルおひなさまは動く!
おおっ~\(゜□゜)/
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東京手描友禅コンクール 第54回 染芸展 at 東京都立産業貿易センター台東館
第54回 染芸展へ(~3月6日まで)
春を迎えるころに開催される、東京都工芸染色協同組合主催による東京手描き友禅のコンクールです。
染織業界の組合の名前はとても似ていて混同してしまうのですが…(@@;
「東京都工芸染色協同組合」は、型紙をつかわない東京友禅(東京染友禅、東京手描友禅、江戸友禅の手描き友禅)の組合。手描きさんといわれます。
「東京都染色工業協同組合」は、型紙をつかって染める小紋、無地染めを行なう浸染、染めものの色を抜く練抜の組合。小紋さんといわれます。
東京友禅は京友禅と加賀友禅と共に三大友禅のひとつ。雅やかさではなく、渋く押さえ目の色調で粋とモダン。金彩や刺繍はほとんどなく都会感覚の洗練された意匠と高い技術力、作家の強い個性が打ちだされた作品が特徴です。
今年も生駒暉夫先生にご案内をいただきました♪ (お忙しい中、ありがとうございます!)
伝統工芸展に出品される作品はバーンと衣桁にかかった<きもの>が目立つ印象ですが、染芸展の作品は<着こなし>が楽しめそう。
雪の結晶がモチーフのものは様々な作品がありますが、生駒先生のつくられるものは降り積もっていく雪の躍動感も感じられます。
染谷洋先生と
古典的なものから独創性あふれるものまで幅広いものをつくられています。
ぜんまい紬地に描かれた四季の花。手描きの良さがでています!ぜんまいの節糸が描きにくそうに思うのですが、滲まないので意外とそうでもないとのこと。
水橋さおり先生と
流水と金魚のシルエットに躍動感があります。柄の配置も涼し気で素敵♪
佐藤洋宜先生と
赤富士にかかる波と網干の勢いがスゴイ。粋な方が着こなされたら素敵でしょうね。
蛇の目傘に雨。雨の線と蛇の目に傘骨の透け感が素敵。こういった絵画調が東京友禅の魅力。
葡萄の訪問着の八掛にはチラッとワインが!
町田久美子先生と町田先生の作品を着こなしていらした方
大田区中馬込の烏を描いてという依頼でつくられたそうです。烏の濡れ羽というのでしょうか、黒一色なのに遠目からでも羽がわかりました。鋭いクチバシと眼もどことなく都会の烏っぽい!
岩間奨先生と
「東京友禅の新しい試み」ということで、結城紬に描いた東京友禅の色留袖。色留袖は礼装となるので紬地は難しいと思いますが、刺繍の日向紋を入れてウィーンのニューイヤーコンサートに着るなど良いかもしれません。冬のウィーンは寒いですしね。
高橋孝之先生と
天然藍で手描き染めした日傘! こちらも東京手描き友禅の新しい試みのひとつ。
でも藍は色が退色するので、どんどん色が変わっていきます。その移り変わりを楽しむ!?
墨流し体験で何度か訪れたときに彩色されていた振袖ができあがって展示されていました!
小紋と初め帯のコーディネートとして、さきに説明した小紋さんの組合とのコラボのコーナーもありました!
他にもご紹介したい作品がたくさんありました!
染芸展の魅力は、作家の先生方から直接お話を聞くことができること。そして価格表記もされています。販売が目的ではないので(あくまでもコンクール)購入をすすめられることはありませんし、じっくりと肉眼でみることができます。土日は友禅体験もあります。
※会場内での撮影及び掲載の許可を主催よりいただいております。↓取材許可証
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枝垂れ桜の道行と臙脂色地唐花文様の紬にヒヨコに春の草花の刺繍帯 / 浅草を食べ歩く
夜の雷門はドーンと威圧感がありますね(・_・;)
展示会をハシゴしつつ、美味しいものを堪能した昨日のお話です。
浅草むぎとろでランチ
浅草ランチのあとは染芸展へ♪ レポはこちら↓
東京手描友禅コンクール 第54回 染芸展 at 東京都立産業貿易センター台東館
その後は、紙パルプ会館で開催中の有松絞り笹加の展示会(~3月6日まで)へと移動
夜は再び浅草へ。待ち合わせの定番!
浅草にはなぜかロシア料理店が多い…。こちらはフランス風ロシア料理。
ビックリするぐらい、美味しかったのです♪
しかし食べ過ぎでしょう…。
この後は浅草の隠れ家barへ移動。
帯の色にあわせて、パッションフルーツのカクテルを ←なのに写真撮り忘れ
【3月4日の装い】東京◇晴れ(夜は寒い!寒暖の差にご用心) / 最低気温6℃ 最高気温16℃
臙脂色地唐花文様の紬にれえすの花のヒヨコに春の草花の刺繍帯をコーディネート
帯あげは加藤萬、帯〆は伊藤組紐
透明感のある色と陰影の色糸づかいが秀逸な作品♪
枝垂桜文様の道行は春先限定ですが、カシミヤのコートから帯付きに変わるまでの期間にたくさん着用しているので元はとれているように思います。
バッグは岡重。更紗に象は岡重の定番柄です。「象の歩いたあとには幸せの花が咲く」というインドネシアの言い伝えからきているのだそうです。
臙脂色に水色の取り合わせ。このぞうりと合わせてみたかったのです♪
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第65回 長浜盆梅展 at 慶雲館 / 2016年春きもの文化検定 工房見学会 番外編
第65回 長浜盆梅展(~3月19日)へ
例年ですと、盆梅展が開催される頃の長浜地区は雪が積もっています。
しかし、この日(2月19日)は暖かかった!
庭先まで梅の香が漂っていて何とも風雅な小春日和の1日となりました。
盆栽の梅の花を長く保たせるために暖房設備がなく、かといって日当りが良いわけでもないので、会場はとにかく寒い。と、お聞きしていたので万全の厳寒対策でしたが汗ばむぐらい
室内に咲き乱れる梅の花
会場の慶雲館は浜ちりめんの製造業を営んでいた実業家の浅見又蔵によって明治天皇皇后陛下の行幸啓の際にお立ち寄りになられるところとしてつくられました。
その後は浅見家の別邸としてさらに迎賓館としてもつかわれましたが、1935年(昭和10年)国史跡指定に伴って長浜市に寄贈されたのだそうです。
1952年(昭和27年)に梅の盆栽40鉢が寄贈されたことが盆梅展のはじまり。今では300鉢の梅の盆栽が擁され開花にあわせて90鉢を入れ替えで展示されています。樹齢は100年~400年のものまで。
お抹茶と紫蘇餅のお菓子をいただきました。写真は餡子が苦手な方と交換した長浜名菓の堅ボーロ。
3ヶ月の突貫工事でつくられた迎賓館とのことですが、この時代の建物は趣があって良いですね♪
浜ちりめんの見学レポートは、追々あげていきます。
レポが溜っておりますが、日々のコーデ、リアルタイムのもの、会期が迫っているもの、季節限定ものを優先的にあげております。工房見学などは検証しつつ書いておりますのでご了承くださいませ。
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栗山紅型工房でお誂えのご相談 / 2016年初春の京都の旅
きもの文化検定工房見学会の前日に京都入りし、京紅型の栗山工房へ。2年ぶりの再訪です♪
栗山びんがた工房の西田裕子先生と 2代目栗山吉三郎のお嬢さまですので3代目?
とってもパワフルで仕事に筋が通っていらっしゃる方です。同じぐらいの背丈という親近感?もあり、どことなく共通したものを感じた私…(・_・;)
琉球紅型の技術と京友禅の染料を取り入れた京紅型。琉球紅型の特徴は沖縄の陽射しにあう鮮烈で大胆な色の顔料による染めですが、栗山紅型は京友禅のような透明感のある染めをだすために染料をつかって染められます。栗山工房では工房内で一貫作業にて行なわれています。分業制の京都では珍しい。
【工程】
①図案作成②型彫り③糊置き④地入れ⑤挿し彩色⑤糊伏せ⑥地染め⑦蒸し⑧水元
蒸しの工程だけはムラなく蒸し仕上げるために大きな設備が整った専門の施設にだしているのだそう。
詳細のレポは、栗山紅型工房 その1 その2 を(^-^)/
今回訪問させていただいた目的は、お誂えのご相談です。
中国産の手績み苧麻糸のザックリした生の麻地が帯3反分あるので、江戸紅型、京紅型、琉球紅型で染めていただき、その違いを楽しもうという試みなのです♪
そして栗山紅型でつかっている大麻地でもお誂え。帯の着用感はきものほどありませんが、締心地というのはあります。何が良いかはつかってみないとわかりませんので興味があるのです♪
持ち込みの麻地はシンプルにしてザックリした素材感を活かして…、大麻地はエレガントな感じに。
栗山工房には大量の型紙があるので選ぶのも迷って大変…(@@;
地染めされていたこの型紙もやっぱり良いな…。まだ迷う。。。
つくり手の方に直接ご相談できるというのは何とも贅沢な時間。栗山紅型の意匠は既存の紅型にとらわれず新しいものがドンドンつくられています。西田裕子先生のセンスのファンなのです(〃∇〃)
お誂えが完成したら、まとめてレポートしたいと思います♪
※追記します。
栗山紅型工房さんでは、基本的にお誂えは受けていらっしゃいません。
今回のお誂えは、朝香沙都子の熱意と我儘でお願いしたことでございます。西田先生が受けてくださったのは朝香沙都子との個人的な信頼関係によるもので、私がブロガーだからでもございません。
誂えは発注する側の要望通りになるかどうかもわかりませんし、つくり手が制作に専念するために問屋さんや呉服屋さんが存在しております。その辺りをご理解いただきますようお願いいたします。
実は半衿の京紅型染め体験もさせていただく予定で、ご用意くださったのですが…、型紙選びにテンションがあがり過ぎて体力が保たず…できませんでした。ご用意くださったのに本当にごめんなさいm(_ _ )m
京紅型はつかうのは染料ですが、筆でなく刷毛をつかいます。ここが友禅でなく琉球紅型と同じ。
久米島紬に栗山紅型の燕に牡丹文様の帯を里帰りさせました♪
夜は、結城紬に同じ帯で、しりとりコーデ。
きものに着替えられた西田先生も合流してくださり、京洋食まつもとへ。←写真がない
とっても楽しい夜でした!ご一緒してくださった皆さま、ありがとうございました~。
お誂えの出来上がりが楽しみです♪
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