墨色の長襦袢
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日本の職人 匠の技展 at 日本橋三越
日本橋三越では「日本の職人 匠の技展」が開催中(~6月30日まで)
小千谷の樋口工藝社の絹縮にべにきちのブーゲンビリアの紅型帯
【6月25日の装い】東京◇晴れ(湿度59%) / 最低気温21℃ 最高気温29℃
樋口工藝社の絹縮にべにきちのブーゲンビリアの染め帯をコーディネート
ブーゲンビリアの濃淡がクールで良い感じ~♪
日傘は遊中川の晴雨兼用、バッグはRADLEYのシグネチャーシリーズ
帯あげは渡敬、帯〆は龍工房、サハラガラスの根付は海馬ガラス
銀座もとじにて古代織産地連絡会の「北から南 日本の自然布展」は本日が最終日
充実の古代織産地連絡会の「大人の夏期講習」
自然からいただく糸、そして糸を績む、紡ぐ人。その背景には日本の風土と歴史があり深い。
今日はしな布のレクチャーです。
大麻博物館の高安淳一館長と和棉作家の永井泉さんと
纏っただけでホッコリするような伯州綿の手紡ぎきもの。灰汁発酵立ての藍染と絵絣がツボ(〃∇〃)
このきものは纏ったほうが良さが生きます。
自然布の良さは、纏ったときの皮膚感覚と自然光で見た時の色にあるかな~。
「大人の夏期講習」のレポは別記事でご紹介します。
※撮影及び掲載の許可を古代織産地連絡会及び銀座もとじさまよりいただいております。
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銀座にシナノキ
銀座もとじにて開催された古代織産地連絡会の「北から南 日本の自然布展」は昨日終了しました。
会期中行なわれた「大人の夏期講習」は、自然布の歴史、糸となる素材、そして糸づくりについて、
産地からやっていきたつくり手によって語られとても充実したものでした。
最終日の「大人の夏期講習」はしな布がテーマ。
ところで、しな布となるシナノキが銀座にももあることをご存知でしたでしょうか?
銀座の並木通りの樹々は実はシナノキなのです
しな布のさんぽく生業の里の國井千寿子先生から教えていただきました。
関川までシナノキに会いにいった私。
感動してシナノキに抱きついておりましたが、こんな身近にもあったとは知りませんでしたσ(^_^;)
シナノキは菩提樹の仲間。シューベルトが似合います。
ということで、シューベルト「菩提樹」を歌われる國井先生と並木通りを歩きました~♪
シューベルトをテーマにしな布の帯をつくりましょう!とおっしゃってました。楽しみですね。
しな布とシナノキの花。このシナノキの花は関川から野尻弓子先生が持ってきてくださったもの。
銀座のシナノキは花がほぼ散って実になっていましたが、北の山形は今花が咲いているのですね~。
会期中は古代織産地連絡会の皆さまと毎晩ご飯をご一緒させていただき、熱く自然布について語りあい、様々なことを教えていただきました。
日頃は空気がキレイな大自然の中で、黙々と布をつくっていらっしゃる方々なのです。
都会の空気、たくさんの人、さぞかしお疲れになられたかと…。
本当にありがとうございました。
そして会期中、朝も夕方もお店に入り浸ってしまった私を「おかえりなさい」と受け入れてくださった、
銀座もとじの皆さま、本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。
「大人の夏期講習」のレポートは、追々あげていきます♪
自然布って素晴らしい:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
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「紫紘 〜織の世界〜」at 日本橋三越 呉服特選サロン
日本橋三越にて「紫紘 ~ 織の世界 ~」展が開催中 (~7月7日まで)
紫紘の創業者であり紋織物製作の第一人者であった故山口伊太郎氏のお孫さん野中淳史さんと
「源氏物語錦織絵巻」は37年の歳月をかけて制作された織物の集大成。
故山口伊太郎氏は最終巻の完成をみることなくご逝去されてしまいましたが、その功績は
素晴らしく偉業として残されています。
「源氏物語錦織絵巻」は紫紘が所蔵。2セットつくられたうちのもう1つはルーブル美術館東洋部門
であるギメ東洋美術館に寄贈されています。
なぜフランス?と思ったのですが、西陣でつかわれる織機はジャガード織機といわれるもので、
フランス人の発明家であるジョセフ•マリー•ジャガールによって発明されたもの。
日本へは1872年(明治5年)に佐倉常七、井上伊兵衛、吉田忠七の3人がリヨンから持ち帰り、
1875 年(明治8年)に荒木小平が国産式のジャガード織機を誕生させます。
その結果、空引機ではできなかった織物が可能となり現在の西陣織が生まれました。
その縁から織機が発明された国であるフランスに寄贈されたようです。
紋意匠図といわれる織物の設計図が屏風として仕立てられていました。
方眼紙の眼のひとつが経糸緯糸の1本になります。この眼ひとつひとつに細かい指示が入ります。
経糸4000本のうち2000本が地色となる地経、残り2000本が搦み経。綜絖と棒刀は100枚。
う~ん、、、どんな織機なのでしょう…。ぜひ見せていただきたいです!
紋織物でここまで絵画的表現(さらに立体感が上乗せ)ができるのですね:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
黒髪や顔の白さがクッキリと織りだされていることに、肉眼で見ると吃驚します。
「宿木 二」
素晴らしい錦織の帯。
菊がこちらに向かって花開くようです~♪
今ではつくることができないのかもしれない、経緯錦の帯。
マンションが買えそうなお値段でした~(^_^;)
西陣の成せる偉業、ぜひ肉眼でご覧になってみてくださいませ~♪
※撮影及び「きものカンタービレ♪」への掲載の許可を紫紘さま、日本橋三越呉服部よりいただいております。
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旗津風景区 海岸公園 〜 高雄でマンゴーかき氷 / 2015年GW 台湾の旅 その15
まだ終わっていなかったの…?
と思われる方も多いことかと思いますが、まだつづいております、台湾の旅レポです。
旗後天后宮 ~ 文武聖廟 / 2015年GW 台湾の旅 その14 のつづき♪
フェリー乗り場から海鮮市場が並ぶ廟前路を真っすぐ歩いて行くと、海です!
陽射しが眩しい!
この日の台北は大雨でしたし、高雄も雨の予報だったので、日傘もサングラスも
持っていなかったのです…。強い陽射しにノックアウト寸前(x_x;)
海には大型コンテナ船が連なっていました。
たぶん大陸からの船ですよね。中国の力を垣間見るような景観でした。
砂浜は陽を遮るものがなく照り返しも強烈ですが、波打ち際まで歩いてみる
砂浜に打ち寄せる波に地球のエネルギーを感じます。
この海は世界中につながっている~。
再びフェリーに乗って高雄へ。
福泉布丁豆花にてマンゴーかき氷♪ 台湾では雪花氷というようです。
あまり冷たいものはいただかないのですが、この暑さ!
クールダウンにいただきましたが、美味しい(≧▽≦)
マンゴーを凍らせてつくっているのかしらんと思うほど、マンゴーの味が濃厚、そして氷はさらさら~。
ただのかき氷と侮るなかれ、台湾にいったらマンゴーかき氷といわれるのがよくわかりました♪
台湾の旅レポ、つづきます(^-^)/
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尾上菊五郎さんの楽屋訪問 &六月大歌舞伎 / 役者にちなんだ装いで歌舞伎鑑賞
六月大歌舞伎の夜の部の観劇へ♪
千總の若冲の菊文様の単衣小紋に川島織物の七宝文様の絽綴帯をコーディネート
帯あげは京都きねや、帯〆は龍工房
利休バッグは牛田織物、晴雨兼用の雨ぞうりは伊と忠
菊は皇室の菊花紋としてつかわれる日本を象徴する花ですので季節を問わず着ても良い
とされますが、本来は重陽の節句から秋に着て楽しむ文様です。
でも、今回はこの方にちなんで、この菊の小紋にいたしました。
尾上菊五郎丈です。
夜の部がはじまる前に、奥様の富司純子さんにご案内いただき、楽屋訪問をさせていただきました。
富司純子さんはご案内してくださる姿も、歩き方も美しい~。
どこにも隙がなく右肩を少しこちらに向けてすっすっと、歩かれます。
菊五郎さんは浴衣に麻のきものを纏っていらっしゃいました。
夜の部の「夕顔棚」のお話もチラッと。
「今日の装いは菊五郎さんにちなんで菊文様の小紋にしました!」と申しあげると
笑っていらっしゃいました…^^;
お忙しいところ、ありがとうございました。
楽屋でご一緒にお写真撮らせていただいたのですが、ネット上での公開はNG。
(とっても良い写真なのですが、こっそり楽しみます)
その代わり「楽屋暖簾でのお写真はどーぞ撮って楽屋訪問しましたとしてください~。」
ということで、このお写真は富司純子さんより撮影と掲載の許可をいただきました。
暖簾には音羽屋の定紋の重ね扇に抱き柏が染められています。
菊五郎格子の手ぬぐいをお土産に頂戴いたしました。
演目は、通し狂言「新薄雪物語」広間、合服、正宗内 と 「夕顔棚」
夕顔棚にちなんで、朝顔の帯でも良かったかも~♪
夕顔棚の菊五郎丈のおばあちゃまはとっても愛らしい~
そして、梅枝丈の里の女はいつもよりおきゃんで可愛い。
ロビーでは、梅枝丈のお母さま、時蔵丈の奥様にお会いしました。
いつもお世話になっております!
ご招待くださった方は時蔵丈とも懇意にしていらっしゃるそうで、世の中狭い~(^_^;)
この日の観劇は雨だったので、装いにちょっと工夫しています。
別記事でご紹介します。
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西陣の花織風の市松格子の単衣紬に睡蓮にカエルの刺繍の帯
今年は5月から30℃超えの猛暑で早々と薄物に袖を通しておりましたが、6月の終わりは
涼しくて単衣で過ごしやすい日がつづいております。
【6月29日の装い】東京◇晴れ時々曇り(湿度47%) / 最低気温18℃ 最高気温26℃
西陣の花織風の市松格子の単衣紬に睡蓮にカエルの刺繍の帯をコーディネート
睡蓮の葉の輪郭と葉脈、そして水滴だけ刺繍というのはしつこすぎず良いのです♪
この西陣の花織風の単衣紬、市松格子の色の濃淡がとても気に入っております。
一見、花織のように見えますが浮き織ではないので裏に糸は渡っていません。
価格がお手頃だったので色違いで購入し、単衣紬としてヘビロテで着ております。
池の周りに集まっているアヒルとワニの刺繍のバッグはジャマン•ピュエッシュ、
ぞうりは菱屋カレンブロッソ。
百合の花のアップリケ刺繍された晴雨兼用の日傘はHANWAY
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雨の日の優れもの / 美人のつま先 と 婦人画報の付録
明日から雨の日がつづきそうです。
雨の日の優れものをご紹介します(^-^)/
婦人画報2014年4月号の付録の伊と忠×婦人画報でつくられた履物入れが重宝しています。
雨草履、折りたたみ傘、雨コート、替え足袋がスッポリと収まります。
しかし、これも荷物が多くなって面倒…(x_x;)
そんな時に優れものなのがこちら!「美人のつま先」です。
カレンブロッソや晴雨兼用草履なら底から花緒に水が伝わってくる事がないので、
足先だけを覆うカバーがあれば大丈夫。伊と忠の晴雨兼用草履にセットしてみました。
履いてみるとこんな感じ
これだと室内ではカバーを取り外すだけなので、荷物にもならず便利です。
西陣織の絹のバッグは雨に弱いので…。
こちらも婦人画報2015年3月号の付録の志ま亀×婦人画報でつくられたお土産トートをつかって
バッグinバッグとしています。
付録の良いところは、惜しみなくつかえること。
しかし、こういったもののほうが合わせやすく重宝しちゃうのですよね~^^;
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逸仙公園と五位鷺 / 2015年GW 台湾の旅 その16
旗津風景区 海岸公園 ~ 高雄でマンゴーかき氷 / 2015年GW 台湾の旅 その15 のつづき
台北鉄道駅近くの逸仙公園へ
日本統治時代にあった梅屋敷といわれる旅館が国父史蹟記念館として保存されています。
辛亥革命を起こし台湾(中華民国)では国の父といわれる孫文の像
日本と中国の折衷様式の庭園があります
池の畔には梅の樹があり、隠れた梅の名所
錦鯉だけでなく魚がたくさん泳いでいました
ハゼに似ていますが…
後ろにみえるオレンジ色の屋根が台北鉄道駅です。
東屋で一休み~♪
きものは有松絞りの板締め絞り。有松の張正さんの作品。
雪花絞りの綿紅梅です。花菖蒲の描かれた麻の染め帯とコーディネート。
寒中でも色あせる事無く緑の松竹、そして花咲く梅、歳寒三友の樹々がある庭園でした~。
庭園に五位鷺がいました!
日本にも生息する野鳥の五位鷺。
平家物語の中で、醍醐天皇が神泉苑にいた鷺に五位の位を与えたという話がでてきます。
ちょっと近づいてみる…
こんなスリムで大人しそうな鳥ですが…
なーんと、大きな魚を咥えちゃいました(-_\)(/_-)三( ゚Д゚)
口だけで丸呑み…( ̄□ ̄;)!!
5月の台湾はとにかく蒸し暑くてサウナ状態…。
ゆえに移動手段はほとんど車を利用する事になり、あまり街を歩いていない。
そして台湾らしさを堪能できるという夜市や朝粥は食べないままとなってしまいました。
私は好奇心が勝るタイプですが、家族はみな慎重派で冒険はしないタイプなのですσ(^_^;
台湾の旅レポ、補足します。
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やまだ織のダイヤ柄の本塩沢にれえすの花の金魚の染め帯
梅雨寒がつづいております。
本塩沢のシャリ感が好きですが、御召は水や汗で縮むので梅雨時にはあまり着ていないような…。
梅雨の晴れ間に楽しんで着ています。
これは6月の装い。
銀座の隠れ家的天ぷら屋さんへ。金魚の帯で江戸前のお魚を食べる。(偶然ですが)
魚のことを知り尽くしている築地市場の方に連れてきていただきました。流石に美味しかった~♪
やまだ織のダイヤ柄の本塩沢にれえすの花の金魚が描かれた絽の染め帯をコーディネート
帯あげは渡敬、帯〆は龍工房、根付紐は藤岡組紐、根付は海馬ガラスの小鳥
大胆に金魚が描かれた糸目友禅
鱗が糸目でしっかりと表されています。
お太鼓に隠れてしまうところには黒い金魚も
今が旬の稚鮎
日本海の岩牡蠣
鰻でも穴子でもない、銀宝! 初夏の一瞬だけ江戸前であるのだそう。
実ははじめていただきました~!美味しい(〃∇〃)♪
鬱陶しい梅雨ですが、季節にちなんだ装いで季節限定のものをいただくのは幸せですね
そう思えば雨も楽しい♪
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衣紋道高倉流たかくら会 七夕の節句 / 7人の装束(白拍子•平安期十二単•夏の細長)
衣紋道高倉流たかくら会の七夕の節句行事へ
七夕の節句にちなんで、7人の装束をまとった女性が登場しました。
高倉流宗会頭の仙石宗久先生のお話からまとめましたφ(.. )
●片身代わりの水干と長袴の白拍子
立烏帽子に水干という男装です。白拍子という曲にあわせて舞ったことがその名の由来。
本来は白の水干です。(白拍子は庶民の女人であり庶民は織物や色の染めものがつかえなかった)
日常着である水干や狩衣は有り合わせのものでつくられることがあり、
それが習慣化して片身代わりの装束となることがあったのだそう。
この水干はこちらの水干は錦と精好の片身替わり。オシャレですね♪
●平安期の十二単(五衣唐衣裳)
十二単というのは後世になって生まれた俗称。
十二単という名前から12枚重ねるものと思われがちですが、基本は8枚。
重ねる打衣の枚数が5枚になったころから五衣唐衣裳(いつつぎぬからごもろ)といわれます。
十二単という言葉がでてくるのは「源平盛衰記」の中で、壇ノ浦に身を投げる平清盛の娘であり
安徳天皇の母である建礼門院平徳子の装いが「弥生のころなれば藤がさねの十二単を召されたり」
とかかれているのが最初とのことでした。
●細長の夏の装束
女児の装束とされていますが、婦人も着用したといわれています。
特徴は袵がないので身幅が狭いということ、これは両脇があいている闕腋になっています。
現在は未成年の皇族が女性用の細長をお召しになります。
夏の装束の素材は精練されていない生絹(すずし)。単とは穀織です。
つづきます(^-^)/
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犬×犬コーデで伊那〜岡谷へ! / 美しいキモノ「次世代につなぐ染めと織り」取材
7月3日は早朝から大雨でした
夏の雨の日の装いは水に強く丈夫な機械紡績苧麻糸(ラミー)の小千谷縮が重宝しています。
織田工房の紺地に花柄のマンガン捺染絣の小千谷縮に犬の描かれた麻の染め帯
マンガン捺染は織絣ではなく染め絣。ゆえに価格的にもお手頃となります。
ぞうりは神職用のコルクの雨草履に紗布コートで雨対策
シワになっておりますが、お太鼓に描かれた犬
古布デコパージュのバッグの犬
犬×犬コーデで向かったのは…伊那紬の産地。
東京から大雨の中央高速を飛ばして走ること3時間
美しいキモノ「次世代につなぐ染めと織り ~染織レッドリストを救え~」の取材です。
秋号は中部地方(新潟、長野、石川、山梨、静岡)。
駒ヶ根の久保田織染工業株式会社さんへ。
糸ごしらえから染めと織りまで一貫生産でされている工房です。
糸の合糸と撚糸を自社工房ですることによって柔らかい風合いの紬を織りだしています。
伊那紬、私好みです 詳細は美しいキモノ秋号にて。
岡谷蚕糸博物館の動態展示になっている宮坂製糸へ
昨年の夏、冬と取材にお伺いしているので、今回で3回目の訪問となりました♪
古代中国から派生した絹糸。
良い所を取り入れ開発された諏訪式操糸。
宮坂製糸の開業時は諏訪式繰糸の座繰り糸の生産でしたが、後に上州式繰糸を取り入れたことで、
注文があり、結果として諏訪式繰糸も残すことができたのだそうです。
世界的主流となっているFR型小型自動繰糸
繊維度の細かな設定の小ロットの注文生産に対応しています。
宮坂製糸のショップが凄い\(゜□゜)/
糸イロイロです♪
フィブロインの粉末がはいったシルク石けんとシルクジェルローション。
しっとり、サッパリでお気に入りです♪
併設の岡谷蚕糸博物館には蚕もいます。
諏訪湖サービスエリアから見た諏訪湖
信州で外にでたときはほとんど雨はあがっていました。しかし東京は雨でした~。
詳細は、美しいキモノ「次世代につなぐ染めと織り ~染織レッドリストを救え~」
秋号は8月20日発売です♪
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本日23時〜 NHK EテレにてOAです! 美の壺 セレクション「光を装う日傘」
昨年の夏、NHKBSにてOAされた 美の壺file314「光を装う 日傘」 が
本日7月5日 23時~23時30分 に再放送されます。地上波初です。
朝香沙都子は弐のツボ「着物と日傘の不思議な相性」について語らせていただいております。
テレビの取材や出演依頼、たま~にいただくのですが、お受けする自信も余裕も無く…
お断りさせていただいておりますが、このお話はディレクターの方の着眼点が面白かったので
お受けいたしました。
「そもそも日傘は洋傘のパラソルで(勿論、和の素材もありますが)何故きものがあうのでしょう?」
この質問にお答えしたかった!
反響も大きくいただき、こういった機会に恵まれたことに感謝いたしております。
ご高覧いただけましたら幸いですm(_ _ )m
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衣紋道高倉流たかくら会 七夕の節句 / 7人の装束(小袿•袿袴•汗衫•東賢子)
7人の装束を纏った皆さまと
●小袿
平安時代、身分が高い中宮(定子や彰子)は寛いだ装いが許され小袿でした。
室町時代になると簡略化がすすみ、小袿が礼装化され、女官(女房)たちも十二単にかわって小袿を
礼装として着るようになります。南北朝時代~江戸時代は十二単は着られるなくなってしまいますが、
江戸時代、徳川将軍家から後水尾天皇のもとに中宮和子の輿入れがあり十二単が復興されます。
十二単は礼装として着られるようになり、小袿は唐衣と裳を簡略化した装束となりました。
明治になると十二単は即位の礼や皇族のご成婚などだけの最高位の装束となり、通常の儀式などでは
小袿の装いが定着します。
身分の高い方がお召になられるものは小袿、女官や夫人のものは袿といわれます。
小袿にある中陪。袿はおめりといわれる裏地が表地からみえる仕立てになっていますが、表地と裏地
の間に別の色の平絹を挟んで仕立てた三重の仕立てが小袿といわれます。
小袿には中陪があるものとないものがあり、あるものは皇族の方がお召しになられる小袿のことが多い
ようです。ないものは袿とされます。例外もあります。
●袿袴
明治時代には西洋化がすすめられたこといより、宮中ではきものが着られることはなく、
洋服か装束かになり、1884年(明治17年)には小袿姿を簡略した袿袴が宮廷服となりました。
袿袴の大きな特徴は袴が長袴でなく切袴であることです。
道中着姿とは移動するときにお召になられるときの装いのことで、最近では出雲大社権宮司の
千家國麿さんと高円宮女王典子殿下のご結婚式での袿袴道中着姿が話題となりました。
●汗衫
成人前の童女は裳を纏うことはできませんので、この十二単にかわる晴れ着として発達したのが汗衫。
元来は汗取りとして着用されたことが汗衫の由来。
濃色(紫)の長袴(張袴)に白の表袴(うえのはかま)を重ねます。
一番上に汗衫の袍、袍には垂領(たりくび)と盤領(あげくび)の二形式があります。
こちらは盤領の袍。さらに石帯または当帯でとめます。
●東賢子(あずまわらわ) ←はじめて知りました!
天皇の行幸の際に騎馬で供奉する内待司の五位の内命婦。姫松ともいいます。
冠、五位の袍、指貫、唐衣、石帯、裳を身につけます。
三つ子は天皇の守であるという説から三つ子の子女が選ばれ「姫さまうちぎみ」として五位の位が
与えられ、紀朝臣、河内宿禰を襲名させたという記録が、延喜式(927年)にあるのだそう。
時を経て伝えられ残っている装束、目にすることは稀ですが、何と奥深いことか…。
仙石先生のお話から知ることは際限なく興味深いです:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
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七夕の節句 / 星伝説と乞巧奠
七夕は、古代中国の星伝説と乞巧奠の風習に日本の棚機女が結びついたもの。
星伝説とは、いわゆる織姫と彦星のお話のことです。
娘である機織上手な織女(琴座のベガ)と働き者の牛追い牽牛(鷲座のアルタイル)
が結婚したことによって働かなくなってしまったことに怒った天帝が、天の川で二人の中を隔てて
引き離してしまいます。ですが年に1度の7月7日だけ会うことを許し、この日は鵲が天の川に橋を架け、
二人は会うことができるようになります。雨が降ると天の川の水かさが増し橋を渡ることができず、
二人は会うことができないというお話。星の逢引であることから星合ともいわれます。
乞巧奠は、女性が針仕事が上手くなるように織女に供え物をする宮中行事のこと。
現在の宮中では行なわれていないようですが、京都の冷泉家では乞巧奠が行われています。
梶の葉をに和歌を書き、五色の布に吊るします。星の座といわれるお供えをし、角盥に水を張り
梶の葉を浮かべて星を映す用意をし、琴と琵琶もお手向けしているそうです。
短冊に願い事を書くのは乞巧奠の風習から、短冊や笹を川に流すのは禊からきたもの。
棚機女(たなばたつめ)とは、豊作をもたらす神の神衣を織る乙女のことで、この棚機女と織女が
奈良時代に結びつき七夕(たなばた)の名前の由来になったといわれています。
新暦の七夕は梅雨の季節。天の川の水かさが増してしまい、織姫と彦星は会うことが叶いません。
旧暦7月7日は2015年8月20日となりますので、旧暦に出会って欲しいものです。
茶屋辻文様の絽の小紋に川島織物の朝顔文様の織なごや帯をコーディネート
笹に雀の古布デコパージュの籠バッグ。
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七夕の日のコーデ / 星にもみえなくもない?桔梗文様の絽の小紋に夜空に銀砂子に千鳥の染め帯
七夕にあわせてコーディネートしてみました
【7月7日の装い】東京◇雨ときどき曇り(梅雨寒です) / 最低気温19℃ 最高気温24℃
星にみえなくもない?桔梗文様の絽の小紋に千鳥が描かれた絽塩瀬の染め帯をコーディネート
帯あげの文様はみえませんが自分だけの密やかな楽しみです♪
鉄線文様の絽縮緬の帯あげは加藤萬、細い冠組の帯〆は龍工房、根付紐は藤岡組紐
懐中時計はtiti、根付の小鳥はサハラ砂漠の砂からできた海馬ガラスのもの。
♪~笹の葉さ~らさら、…金銀砂子の銀砂子です。
この千鳥には羽に躍動感がある♪
打ち合わせがあったので、バッグはA4サイズの書類が入る松枝忍の古布デコパージュ
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