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ぬぬぬパナパナのぬぬ 2015 大阪展 / キモノ文化講座 キモノ井戸端会議 大阪編

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ぬぬぬパナパナのつくり手&キモノ井戸端会議のレクチャー講師の方々とカメラ


キモノ井戸端会議 vol.3 大阪編では「雨の日の装い、移り変わり」について。

和裁師の松下妙子先生、和裁と着付けの着物さくさくの須賀凌子先生、着付け師のすみれ庵、西岡万紀先生によるレクチャーでした♪

私の憧れ、市女笠♪
源義経の母であった常磐御前がしていた印象が強いのですが、夜目遠目笠の内といわれるように美女度が30%増になるアイテムだと思っております。日除けになるのできものの色焼け防止にも良し◎
さらにこれなら両手がつかえますし便利そうなのですが、傘の巾が広いのが迷惑かしらん…。
でも現代のきもののおはしよりは壺装束にも近いので良いのでは~(-_☆)

戦国武将たちが好んだポルトガル伝来のcapa(当初は羅紗といわれる羊の毛)から、木綿の国内生産が広がったことからつくられた木綿合羽(縞木綿などでつくられた)、外被布、そして明治になって生まれた吾妻コートの話まで。雨の日の装いの変遷史。雨が多い日本ならではの風情がある装いともいえますね。

舞妓さんの雨コートには江戸時代にあった長合羽の名残がみられます。

ネットで販売されている振袖用の雨コートにも振りの部分にマチが袋状についているものがあるとのこと。
さまざまなタイプの雨コートを見せていただきました。
西岡先生、実に色んなものを試されていらして流石でございます!


雨だからきものを着ることを諦めてしまうのは勿体ない!という、
きもの好きの思いがギッシリつまったレクチャーでした♪

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小千谷の樋口工藝社の絹縮にべにきちの木立の紅型帯 / 京都の甘味どころ巡り

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大阪滞在中、長浜と京都の工房見学で行ったり来たりしておりました。
そのレポートはまた後日に。

最終日の装いです。

小千谷の樋口工藝社の絹縮にべにきちの「木立」の紅型の麻帯をコーディネート。
経糸緯糸ともに上質の生糸がつかい、緯糸に撚りをかけ少し巾広に織りあげ、湯もみすることによって縮む凹凸をだしてできる縮地のような生地。小千谷縮の技法が生かされた絹縮。

サラッとしてシボがある単衣で心地よい生地なので、私は5月から着用しています。
なので、袷の帯も麻の帯もコーディネートしています。

沖縄瀬底島にある紅型工房べにきちの「木立」と銘された麻の紅型帯。
ヘゴの葉の中に、アカショウビン、アカヒゲ、サンコウチョウ、リュウキュウキンバト、メジロ、キビタキ、
と南国の鳥たちが染められている鳥好きドキドキの私にはドンピシャの大のお気に入り♪

蓮の花文様の日傘に燕の紗の生地が張られた籠トートバッグ


京都の甘味どころ巡り~♪
下鴨神社近くのみたらし団子発祥の地である加茂みたらし茶屋へ団子

みたらし団子の名は平安時代から下鴨神社の氏子が「御手洗祭り」に奉納していたものが由来。
御手洗祭りは現在も下鴨神社の夏の風物詩で、土用の丑の日に御手洗池に足を浸す足つけ神事があります。

丸いお団子は糺の森にある御手洗の池に湧く水の泡を模したものといわれていますが、人間の五体を表す人形であり、五体満足を願う意があるのだそうです。黒糖風味でほんのり焦げているのが好み♪


今宮神社へ鳥居

今宮神社の門前にはあぶり餅やさんが2件あります。私の好みはかざりやさん♪

今宮神社参道のあぶり餅は、平安時代からあるといわれ、日本最古のお菓子屋さん。
きな粉をまぶした親指大のお餅を今宮神社に奉納されている斎串の竹串に刺し炭火で炙ります。

白味噌のタレが甘すぎず美味なのです。

この席で今宮さんの紅葉を眺めながら食べるのが自分の定番。

参道を行き交う人も季節によって色々ですが、外国の方が増えました~。

いつも3皿ぐらいいただいてしまうのですが、みたらし団子の後だったので2皿。でもおまけ付き。


工房見学の後は、上七軒のGRACE SAISONでお茶コーヒー

こちらは、老松さんの経営です。クラシカルな内装が好み。


上七軒から再び大阪に戻って、伊丹空港から帰路へ

京都~東京間は新幹線のほうが早くて便利なのですが、飛行機好きなのです。
今回はJALがとれず、ANAをつかいました。

夕暮れ時のフライト好きなのです。

機上の人に♪
関西の皆さま、お世話になりありがとうございました~m(_ _ )m

来月、また来れるかな。来れると良いなあ…。


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高雄85ビルから高雄を一望 / 2015年GW 台湾の旅 その12

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慈済宮 / 2015年GW 台湾の旅 その11 のつづきです(^-^)/

台北101ができるまで、台湾で一番高いビルだった高雄85へ目

↑マングース入れ込み写真はこうして↓撮影しておりますカメラ イナバウアー♪


高さ347m。37F~85Fはスカイタワーホテルが入っています。


高速エレベーターはこちらも星空星空


74階の天望フロアからは台湾第二の都市である高雄の街をグルッと一望できます目

とても景観が良い港町でした。


写真だとわかりにくいのですが、沖合にはたくさんの大きな船が停泊していました。
大陸からの船かしら…。


ランチはガイドさんおススメの海鮮料理屋さんへ割り箸

海老、貝、魚の点心…、美味しかったです!

でも私が一番、美味しい!!と思ったのは、筍でした♪

高雄に来たら行く価値あり合格


きもので台湾の旅レポ、まだまだつづきます♪

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「風に舞う布 琉球染織の美」at 大阪くらしの今昔館

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先日もチラッとご紹介しましたが、今、大阪くらしの今昔館にて
「風に舞う布 琉球染織の美」展が開催中です( ~ 6月28日まで)

天井のうちくいは、芭蕉布に筒描きの技法で故城間栄喜が染めたもの。
「うちくい」とは、沖縄の八重山諸島でつかわれる伝統的な大きな布のこと。
風呂敷のようなものですが、風呂敷の語源である風呂にいくためのものを包む布ではなく、つくり手の想いが込められた布です。祭礼や結婚式などでもつかわれます。

公益財団法人の日本伝承染織振興会のコレクションから琉球染織が展示されています。
日本伝承染織振興会は、宝暦元年(1751年)創業の繊維商社である名古屋のタキヒヨーが日本の呉服業からアパレル業に変わっても日本の伝統的染織の技術の伝承と保存のために、資料の収集と保存、そして展示を行なっている事業なのだそうです。


琉球染織は本来は琉装という帯をつかわず、きものの意匠が帯とのコーディネートで分断されることのない装束でした。故に紅型の意匠にしても絣にしてもとっても大胆。そして青い海と空の元で生まれたことからか、鮮やかな色が生きています。

その技と意匠を生かし今も魅力的な作品が伝承されていますが、その源流となったもの、そして今の作品を堪能できた貴重な展示会です。

●紅型●
城間栄喜の屏風仕立ての祝幕。こちらも芭蕉布に筒描き。

城間栄喜の中振袖「州浜に枝垂桜と菊模様」
城間紅型らしい色と意匠の作品。
今では少ないですが、型紙を紗張りで左右対称につくり背中心から柄が対象になっています。

紅型染めの工程も紹介されていました。


●ミンサー●
ミンサーといえば八重山ミンサーしか思いつかなかったのですが、首里をはじめ他地域でも織られています。ミンサーとは綿糸で織られる細い帯のこと。

今も腰機で織られるミンサーがあることを知り驚きました! ミンサーはメンサーともいわれます。
左◇伊波メンサー。うるま市で腰機で織られています。竹串をつかい経糸を浮かせた紋織物。
中の2作品◇読谷ミンサー。読谷山花織のミンサーです。
右の2作品◇波照間メンサー。神事でつかわれるヤモリとヤイヤマアオイの意匠。


●首里織●
首里の織物は士族の女性の嗜みとして母から娘へと伝えられたもので、貢納布と違って口伝の技術であったため染織方法を記したものもなく織りに関する役人同士のやりとりなども残されていません。織り継がれ語り継がれて伝承してきたものです。
首里花織、花倉織、道屯織(ドウトン)、諸取切(ムルドゥッチリ)、手縞、煮綛芭蕉布、花織手巾の7種類の技法。その中でも代表的な花織と絽織を交互に織る花倉織と経糸を浮かせて織る道屯織は王家と貴族の織物であり首里でしか織られませんでした。

宮平初子による道屯織。道屯織は主に男性の装束であったとキャプションにありました。

祝嶺恭子の琉服。大胆な絣模様が意外!私は絣は大きなもののほうが好みなのでじっくり鑑賞しました♪


●読谷山花織●
絣と紋織りものを併用した手の込んだ贅沢な織物のため、琉球王府御用達とされ王族と貴族のものとされ、
読谷の住民以外の一般の人々は着用できなかったといわれています。
琉球統合やその後第二次世界大戦の影響で技術が途絶えてしまいますが、昭和30年代与那嶺貞の尽力によって復興されました。与那嶺貞は1999年に重要無形文化財の各個認定(人間国宝)をうけています。


●芭蕉布●
芭蕉布の中でも布を織る前に糸を綛の状態で灰汁で精練し染めた煮綛芭蕉布がたくさん展示されていました。煮綛芭蕉布の存在は一昨年の喜如嘉の芭蕉布展で知ったのですが、以来見るようになったような…。

芭蕉布の糸づくりの解説。この撮影がされた時、実は私もおりました。今回この展示会にご案内いただいたのもこの時の芭蕉布ツアーで日本伝承染織振興会の方とお一緒したのがご縁。このツアーでのご縁は本当に大きく、私の染織そしてきものに対する姿勢をグーンと変えるものでした。

芭蕉布の糸や布に触ってみることができるようになっています。これ是非に触って感じてください!

芭蕉布はかつては喜如嘉以外でもつくられていました。
今帰仁と宮古の芭蕉でつくられた芭蕉布。
きものは、西筋ヒデのもの。ぬぬパナではお馴染みの作家さんです。この方は還暦を迎えられてから織物の道に入られたそうで、現在は94歳。今も多良間島でつくられています。


●与那国島の織物●
与那国の染織といったら小さな格子の花織の絹織物の印象が強いですが、かつては木綿と苧麻をつかった交織のものが織られていたのだそうです。(八重山交布と通じるものがありますね)
ドゥダティといわれる作業着、(ドゥは4枚、ダティは仕立てという意味なのだそう)、シダティといわれる祭服など島の生活に根付いたものから生まれ伝承されてきました。

今は絹は群馬のもの、苧麻と染料は島で栽培されたものがつかわれつくられているのだそう。技の伝承からこのような現代的でモダンな作品が生み出されています。
左◇村木ユリ子 / 右◇玉城悦子


●南風原の絣●
現在の琉球絣は90%以上を南風原にて生産しています。今は素材は絹が90%ですが、もとは木綿が主流。


●宮古上布●
1mに成長した苧麻を年に4~5回収穫して、ミミ貝でしごいて繊維を取っています。経緯糸手績みの苧麻糸です。琉球藍で染められ砧打ちと糊で打ちだされる光沢が特徴ですが、糊は洗うと落ちます。


●久米島紬●
養蚕、糸、絣括り、染め、織り、砧打ちまですべて久米島。養蚕は一時中断されていたそうですが、近年再開されました。。そして染料も島内で採取されるものをつかっています。そして絣括り、染め、織りは分業制でなく一貫作業で行なわれています。


●八重山上布●
現在は経糸は苧麻の紡績糸(ラミー)、緯糸が手績みの苧麻糸のものが多いようです。八重山上布の定義はあくまでも、苧麻糸。木綿や芭蕉がつかわれたものは八重山交布です。
捺染絣が主流ですが、今は絣括りのものもあります。仕上げは海晒し。


※作家の先生方の敬称は略させていただいております。
琉球芸能や島唄コンサート、紅型の筒描きのワークショップも開催されます。
琉球染織の源流と今を知ることができる貴重な展示会ですので、ぜひお見逃しなく!

※撮影ときものカンタービレ♪への掲載は許可をいただいたものです。
ご案内いただきました、日本伝承染織振興会の毛呂祐子さま、ありがとうございましたm(_ _ )m

常設されている大阪くらしの今昔館も面白かったです♪

江戸と大阪の風習の違いが細かく解説されたパネル展示が興味深い~。

再現された町。長板に洗い張りした反物が張られているのもリアル~♪

展示場内は朝から夜そして夜明けとなっていく演出。

きもので街が歩けるようにレンタルきものと着付けのサービスがあり、これが外国人の方に大人気!
国際色豊かな会場となっておりました。


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「小千谷縮と越後上布の重要無形文化財の技術認定60年記念展」at 日本橋三越

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日本橋三越でライオンに乗ってみた!

三越のシンボルであるこのライオンはロンドンのトラファルガー広場にあるライオン像がモデル。
またがると幸運が訪れる伝説があるそうですが、きものではさすがに横乗りが限界…^^;


三越ホールでは、軽井沢の丸山珈琲さんのブラジルカフェが出展中(~16日まで)

エスプレッソカプチーノをいただきました♪

三越のホールの高い天井を眺めつつ頂くのは中々良い。


特選呉服売場では、小千谷縮と越後上布の重要無形文化財の技術認定60年記念展が開催中(~23日)

小千谷の山岸織物さんとカメラ

10日~12日までは苧績みの実演

13日14日は湯もみと絣くびりの実演

20日21日には織りの実演

百貨店での実演というのは店員さんに囲まれることもなく、つくり手の先生方も親切でとても勉強になります。ホント、ありがたいことです♪

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雨の日の装い/西涼織の雨コートと小千谷の小田島克明の浮花織の生紬にれえすの花の紫陽花の刺繍帯

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まだ6月中旬ですが、雨コートを着ると蒸し暑くなるので、夏の生紬です。

小千谷の小田島克明の浮花織の生紬にれえすの花の紫陽花の刺繍帯をコーディネート

紫陽花の帯は今ヘビロテでコーディネートして着ております。あと花菖蒲も…。

西涼織の雨コートにHANWAYの24本富士絹の雨傘。

紫陽花の季節には雨コートと傘が合います。

松枝忍の古布デコパージュのバッグ、菱屋カレンブロッソも雨対策には◎



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フェリーで旗津島へ! / 2015年GW 台湾の旅 その13

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高雄85ビルから高雄を一望 / 2015年GW 台湾の旅 その12 のつづき(^-^)/

フェリーで旗津島へと向かいます船

高雄市民の通勤の足としてつかわれているようです。

1Fはバイクがいっぱい。 2Fが客席となっています。
船内は蒸し暑く空気も良くないので、私はデッキで過ごしました~。

といってもほんの10分の船旅。

船が着くとバイクがいっぱい飛び出していきます!これには驚く…( ̄□ ̄;)!!

旗津島はさらに南国の雰囲気がアップ!


椰子の実ジュース

南国フルーツ


海産物がいっぱい!

選ぶとお店でお料理してくれるようですが、この日は灼熱の暑さで…、氷にのっているとはいえ怖くて手が出せませんでした…(^_^;)


檳榔???
台湾では檳榔の実をキンマの葉で包んでガムのように噛む習慣があるのだそう。
好奇心旺盛な私ですが、ガムを飲んでしまう癖があるので、これはやめておきました。


気温はおそらく34℃ぐらいだったのではないかと…。灼熱の暑さ、そして湿度が高い(@Д@;


きもので台湾の旅、まだつづきます。

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市松に有栖川文様の塩沢御召にれえすの花の雀の刺繍帯と一脇の革下駄

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今年の5月は猛暑つづきだったので、このごろは単衣を通り越して夏の薄物を着ておりました。
一度薄物に袖を通すと単衣や袷の帯はすっごく重たく感じます…。
今日は訳あって、袷にみえる装いです。設定は秋なのです^^;

市松に有栖川文様の単衣の塩沢御召にれえすの花の雀の刺繍帯をコーディネート

半衿、帯あげは帯にあわせるようにしております。
帯が袷仕様なので、帯あげは加藤萬の無地の縮緬、帯〆は龍工房の葡萄色。


京都の一脇さんにお願いしていた革張りの下駄が出来上がってきました♪

わーと日本橋で、試しに履いてみたところ、足を入れると勝手に前に歩き出しちゃうような不思議な感覚だったので、黒の革張りに楽譜の花緒に赤の前坪でお誂えをお願いしました。

木下駄にフカフカの革張りで低反発。この下駄の勾配が足が前に進む秘訣なのかな。

スクエアな革のフォルムが面白い。たまにはこんな足元も良いですね♪


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「染織の王国•琉球の布」宮古上布と八重山上布 at 阪急うめだ本店

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「ぬぬぬパナパナのぬぬ 2015 大阪展」 と同時開催されていた「染織の王国•琉球の布」
琉球紅型、喜如嘉の芭蕉布、読谷山花織、琉球絣、知花花織、宮古上布、首里織、久米島紬、与那国織、八重山ミンサー、八重山上布、そして沖縄の若手作家グループの「てぃーはな」。
大阪でこれだけの数の琉球染織が同時に展示されるのは珍しかったのだそうです。
※会期は終了しています。

宮古上布の上原則子先生、池村初美先生、荷川取ひろみ先生とカメラ
会期中、いっぱいお話ができて嬉しかった~♪

宮古上布の糸の原料は、イラクサ科の苧麻をつかいます。年に4~5回の収穫ができるそうなのですが、5月~6月の苧麻はうりずんブーと呼ばれて最も良質なのだそうです。こちらの青々とした苧麻はうりずんブー。ブーとは苧麻の繊維のことです。
毛羽の少ない繊維を採るためにつかわれているのが、ミミ貝という小さな鮑のような貝。
苧麻の表皮を剥いで表皮の裏側にミミ貝を当ててしごいて繊維のみを採りだします。レッティングです。

苧麻の繊維(生ブー)を指や爪で細く裂き、結び目をつくらずに指先で撚りつないでいきます。

経糸は2本撚り、緯糸は1本撚り。撚りつないだ糸は10ヨミくらいになると、(長さにして6,000m)糸車で撚りかけをして仕上げ。着尺1反分に使用する糸は50ヨミが必要で、経・緯それぞれ専門の績み手が1人で績むと半年を要します。
百貨店の中は乾燥していてとてもやりにくいかと思いますが、黙々と績んでいらっしゃいました~。

左の地あきの大柄の宮古上布は理想のタイプ。良いな~(〃∇〃)ドキドキ
宮古上布のテカりは蠟引きといわれますが、蝋が引かれているわけではありません。蝋が引かれているように見えるからいわれるもので、糊と砧打ちの仕上げによるもの。水洗いしていると落ちていきます。


八重山ミンサー工芸館の方、久米島紬、知花花織、読谷山花織の皆さまとカメラ

八重山上布を羽織らせていただきました~。

こちらも素敵♪


宮古上布も八重山上布も苧麻でつくられる上布ですが、糸づくりと仕上げの違いで、見た目だけでなく着心地がずいぶんと違います。宮古上布は砧打ち、八重山上布は海晒し。
どちらも着てその違いを楽しみたいですね:*:・( ̄∀ ̄)・:*:

つづきます(^-^)/
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べにきちのブーゲンビリアの日傘と向日葵模様の絣の結城縮に赤色の櫛織の夏帯

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私とべにきちさんのはじめての出会いはこのブーゲンビリアの日傘でした♪

生成りの麻地に赤~薄紅色~二藍色とブーゲンビリアのグラデーションの紅型染めです。

今年のぬぬパナパナで出展された色違いのブルーのブーゲンビリアの帯は、皆さまからの熱いおススメもあり、結局私が買わせていただきました~。
ぬぬパナでは帯2本にストールに巾着を購入。←予算オーバーですが、どれも買って良かった♪


【6月15日の装い】東京◇晴れ(湿度50%) / 最低気温20℃ 最高気温31℃

向日葵模様の絣の結城縮に赤の櫛織の夏帯をコーディネート。
着付けのときに、袖の付け根がビリッと切れてしまったのですが…、仮止めだけして出掛けちゃいましたあせる
きっと今日お会いした方は、こんなボロ着て大丈夫か?と思っていらっしゃるに違いない(x_x;)

金魚に戯れるわんちゃんが可愛い、古布デコパージュのバッグ。
今日のコーデは日傘とバッグがポイントでした。


溜っているレポとリアルタイムコーデと1日2記事のUPになっています^^;


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「染織の王国•琉球の布」久米島紬の実演とお誂え at 阪急うめだ本店

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「染織の王国•琉球の布」宮古上布と八重山上布 at 阪急うめだ本店 のつづきです(^-^)/
※会期は終了しています。

重要無形文化財に認定されて10年の久米島紬。
重要無形文化財指定条件を満たしている織物としては価格的に手に届きやすい。
久米島紬の意匠は琉球王朝時代に首里の王侯貴族、士族の着物のために描かれた「御絵図帳」を元につくられ織り上げられますが、近年は新しい意匠もありモダン化しています。


久米島では一時養蚕が途絶えていましたが、現在は養蚕業も復活。

真綿からの糸紡ぎの実演。

私も体験させていただきました。

人様がやっていらっしゃるのを見ていると自分でもできそうに思えるのですが、そう甘くない糸づくり…。

絣括りの実演。

実演されていたのは、この絣糸です。


実は、昨年秋に東京で開催された久米島紬展でみた大地染めが忘れられず…。
大地染めの久米島紬をお誂えでつくっていただくことにしましたヾ(@°▽°@)ノ
この赤土の大地染めは絣括りの実演をされていた山城先生の作品です。
こんな感じで緯絣に燕を入れていただこうかな~。とか妄想中♪

こちらの紫金石の大地染めも捨て難いのですが、、、こちらはもっと年を重ねてからにします。


というわけで、久米島紬の絣のお誂えがはじまります♪
といっても、秋に絣の意匠をご相談して…なので、出来上がりは来年の予定。
楽しみです~♪

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「佐々木苑子 〜絵絣紬に生きる〜」展 at 群馬県立近代美術館

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「紬織」重要無形文化財保持者である佐々木苑子先生の作品の全貌を知ることができる展覧会が
群馬県立近代美術館にて開催中です。(~ 6月21日まで)

東京から高崎まで新幹線で1時間。高崎からタクシーで20分。
群馬県立近代美術館は明治百年記念事業の一環としてつくられた26.2ヘクタールもある
巨大な群馬の森の一角にあります。
この地は戦前は陸軍の火薬製造所があったところなのだそうです。


正直なところ、遠すぎる…と思っていたのですが、行って良かった!!!

1人のきもの作家の約半世紀に渡る活動の全貌を知る展覧会というのは滅多にありません。
かつて佐々木先生から「1作品織りあげると次はこうしたいと思って目の前のことを
追いかけるように繰り返し作品づくりをやっている。生涯できる仕事はかぎられているけれど、
生まれ変わっても織物を織りたい。」という熱い思いをお聞きしたことがあります。
こうして作品を一堂に会してみると、年代を追うごとに変化があり、織物に対する真摯な姿勢が
ズッシリと伝わってきます。感動いたしました。


絵画的な曲線が織りだされた絵絣。
伝統的な絵絣は藍地に防染された白が映える木綿のきものが主流ですが、佐々木先生は
強靭で光沢があり着心地良く織りあがる絹糸をつかい、植物染料で染めた絵絣の紬織の
世界を切り開かれました。
藍地に白抜きの絣は色彩の対比がハッキリしていますが、草木染めは絣の色の対比が
難しいものです。しかしそれを生かし芸術的であり且つ自然が放つ豊かな色彩溢れる作品を
つくられています。


展示室は作品の保護の為に照明が暗く落とされています。
草木染めは堅牢度が弱く退色の心配があるのです。
ですが、空間が広くゆとりある展示なこともあって、しばらくすると眼が慣れてきました。
するとこのほうが自然なのではないかと思い至りました。
化学染料のない時代には電気をつかった照明はなかったはず。
自然が生みだした色の持つ光なのか、絹糸のもつ光なのか…。
光と空気までもが織りだされているようです。


「あくまでも素材が主役。糸がどうして欲しいのか、染料も五感で判断して、
この世にはじめて生まれるものをつくりだす」とは佐々木先生の弁ですが、
時代の空気までも読み取ったような作品の数々でした。


作品の裂地に触れることができるコーナーもありました。

美しい織物…、眼だけでなく指先で感じたくなるものです。
こういった機会はとっても貴重。経糸と緯糸、そして打ち込み…。この感覚を覚えていたい。
※私の首から下がっているのは、撮影許可証です。


絵絣の題材に鳥が多いのは、一つの場所に留まらない永遠性と大陸を渡るエネルギー、
そういうものに託す気持ちの現れなのだそう。
私も鳥が好きです。実は鳥に魅かれる理由も同じです。
産地が背景にあるわけではないから、すべての工程を自分が覚えて1人でしなくてはならない…。
知性と情熱がなくてはできないことです。
佐々木先生の作品に強烈に引寄せられるのには、深い熱意と精神力、そして高潔な作品づくり。
ああ、本当に来て良かった:*:・( ̄∀ ̄)・:*:


所蔵は個人蔵のものがほとんど。
これだけの作品を一堂にみることができるのは最後かもしれません。
きもの好きの方、この機会を見逃さないでください。遠出しても見るだけの価値はあります。
今週の日曜日までです!


※撮影と「きものカンタービレ♪」への掲載の許可を群馬県立近代美術館さまよりいただいております。


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紫陽花色コーデ / 西陣の花織風格子の単衣きものに野口の波に燕の刺繍の絽塩瀬の帯

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【6月16日の装い】高崎◇曇りのち雨(予報では雨、湿度50%) / 最低気温21℃ 最高気温28℃

梅雨の日のどんよりとした曇り空も楽しめるように紫陽花色でまとめてみましたあじさい。


西陣の花織風格子の単衣きものに野口の波に燕の刺繍の絽塩瀬の帯をコーディネート。
超遠目でみたら、川平織風にもみえるこのきものは西陣でつくられている量産品なので低価格。
シワになりやすいのが難点なのですがとても気に入っていて色違いで何枚か揃えました。


帯あげと帯〆の色を揃えてスッキリと。
帯あげは加藤萬の絽ちりめん、細い帯〆は龍工房。

傘は遊中川の晴雨兼用の日傘

雨コートを持ち歩いているので、荷物が多めとなっております。
松枝忍の古布デコパージュの籠バッグに菱屋カレンブロッソのぞうり。



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ジャパノロジー•プラス「傘」

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NHK国際放送の「ジャパノロジー•プラス」という番組をご存知でしょうか。

日本の歴史・伝統文化から、現代のトレンドまで、幅広いジャンルのテーマを取りあげ、
日本のことをよく知らない外国人に分かりやすく紹介する番組なのだそうです。
司会はピーター•バラカンさんです。

今回のテーマは「傘」
日本人と傘の関係です。
私、本日のO.Aにチラッとだけでるらしいです。←あまりよくわかっていない

6月18日13時30分~58分(日本時間)

国際放送がみられる方、よかったらチェックしてみてください。



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「松原伸生 藍形染展 神楽坂」at アートガレギャラリー

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「藍染・長板中形」伝統工芸士である松原伸生先生の作品展が神楽坂のアートガレーギャラリー
にて開催中。(~ 6月21日まで)

カフェが併設されたオシャレなギャラリーです♪。
私の顔…、こうしてみるとカエルに似てる気が…(・_・;)


松原伸生先生とカメラ
実はお写真は苦手とのことでいつも逃げられてしまうのですが、ご無理をいってお願いいたしました(^_^;)
きもの好きは、この美しい布がどんな人によってつくりだされているのかわかると嬉しいのです。
きものカンタービレの目指すところは、ネット上での「徹子の部屋」ですから~。

藍色に染まった職人の手をしていらっしゃいます。


どれも素敵な藍染めですが、粋なものは似合わない私。
でもこれなら私も着てみたい!と思ったのがこちらの作品。

雨のようにも竹のようにも星のようにも見える、こちらの型。
単衣のきものとして桜の頃から七夕まで楽しむかな…。おしゃれ着として用途広く楽しめそう。


長板中形は江戸時代に誕生した型染めのひとつ。両面糊置きの浸染の本藍染めの技法のことです。
元々は分業制で、型彫師、型付け、藍甕の浸染と専門の職人がいました。
長板は三間半(約6.5m)の樅の木の一枚板をつかって染められることから長板中形といわれます。
松原先生はすべての工程をこなされますが、型紙の意匠によっては伊勢に発注されることもあるそうです。

糊置きがされた反物が展示されていました。表面は赤、裏面は薄黄色の糊がついています。

藍甕で浸染し染めあがると左端の机に置かれた反物のようになります。
両面染めのアップ写真を撮り忘れました…(_ _。)


この藍染めの帯も素敵~:*:・( ̄∀ ̄)・:*:


ジャパンブルーといわれるほど、日本人にとって馴染みのある藍色。
鬱陶しい梅雨の季節、藍染めのきものをサッパリと着こなしていたら素敵ですね♪



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旗後天后宮 〜 文武聖廟 / 2015年GW 台湾の旅 その14

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フェリーで旗津島へ! / 2015年GW 台湾の旅 その13 のつづき(^-^)/

旗後天后宮へ

1673年に創建された高雄で最も古い廟。
台風で難破し旗津に漂着した福建省の漁師が海の神さまに感謝し祀ったのが起源だそうです。

道教の女神である媽祖が祀られています。
媽祖は宋の時代に実在した林黙娘が神格化したとされています。天上聖母、天妃娘娘、海神娘娘、媽祖菩薩ともいわれ、日本では日本武尊の妃であった弟橘媛信仰と混じりあって広まっています。

航海の女神といわれることから、船も

台湾の廟は電飾がつかわれて煌びやかです

人々の信仰が厚く、常に供えものがあり、地元の方々が参拝していらっしゃいました。

提灯が灯った頃に参拝したら雰囲気がありそうです。


旗後天后宮から海岸に向かう通り沿いにある文武聖廟。
少し奥まったところにあったので、何だろう…と気になるつつ、参拝せずに通り過ぎてしまいましたが、掛けられていた黄色の糸が気になって外観の写真を撮っていました。
後でお聞きしたのですが、孔子と関羽が祀られているのだそうです。


台湾の旅レポ、つづきます~。

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梅雨を楽しむ装い / 青色地に琉球風絵絣の単衣に中野スズミのカエルの帯

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この帯があるから、梅雨も楽しい~♪

【6月18日の装い】東京◇曇りときどき雨(湿度76% ) / 最低気温20℃ 最高気温28℃

青色地に琉球風の絵絣の単衣に中野スズミのカエルの親子の絽縮緬地染め帯。
このきものの作家さんは都織工房(志村ふくみ先生の工房)で修行された方なのですが、
お名前がわからず…。

帯周りをグルッとオタマジャクシが泳いでいます。中には足がでてきてるオタマジャクシも。

松枝忍の古布デコパージュバック。河童の描かれた羽裏をつかっています。

雨傘はHANWAYの24本富士絹クラシクス


~♪ チョコレートはロッテ~ ♪の、ロッテ直営のシャルロッテチョコレートファクトリーへチョコ


チョコレート工場らしく、チョコレートのつくり方が説明されたパネル。

レストルームの扉はオシャレな本棚になっていました~。秘密の扉みたい。

明るすぎてわかりにくいですが、照明はカカオ豆です。


ディナーメニューにはチョコカレー…なるものがあります。
これ食べてみたかったのですが、この日のランチがカレーだったので、
チキンのカカオ豆ジンジャーソースをいただいてみることに。
カカオの風味はあまりわからず、普通でした(^_^;)

ティラミスはカカオが効いています。コアラが可愛いドキドキ


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「北から南 日本の自然布展」がはじまりました!古代織産地連絡会シンポジウム at 銀座もとじ

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銀座もとじにて古代織産地連絡会の「北から南 日本の自然布展」が開催中(~26日まで)


布の原点である自然布。麻を栽培し繊維を取る以前、遥か昔の話(縄文時代から)ですが、
古代の人々は野山に自生する植物から布を織っていたといいます。

古代織産地連絡会は、現在でも植物から繊維を取り出して織っている各産地の集まりです。
自然布展の初日は、しな布、大麻布、葛布、芭蕉布、宮古上布、手紡ぎ和棉布の
つくり手が一堂に会してのシンポジウムが開催されました。


量産化と効率化がすすんだ現在まで、これだけ多種類の自然布が残っているのは世界でも
珍しいことなのだそう。産業化された日本で残っているのは奇跡に近いともいわれています。


各産地が一堂に集まったからこそ、その違いがわかる!
実は私がぬぬパナのレクチャーでやりたかったことでもあったのですが…←時間と私の力不足汗
繊維の種類、収穫までにかかる時間、収穫の季節、畑なのか野生なのか、各産地のつくり手に
聞いていく形でシンポジウムが開催されました。


植物繊維は大きく3つにわけられます。※古代織産地連絡会の中での例
◎種子繊維(和棉)
◎靭皮繊維(大麻、苧麻、葛、シナノキ、藤、オヒョウ)
◎葉脈繊維(芭蕉) ←芭蕉の茎はタマネギのような層になっています。

畑なのか野生なのか
◎畑(大麻、和棉、芭蕉、苧麻)
◎野生(シナノキ、葛、藤、オヒョウ)

それぞれの収穫までにかかる時間、季節、そして布の特徴などは、各レクチャーのレポでご紹介します。
近いうちにわかりやすい表にまとめたいですね。

古代織産地連絡会の事務局長である、大井川葛布の村井龍彦先生とカメラ
夏に向けて葛布の傘をもう1本お誂え中です~♪葛布の軽さと光沢は日傘向きなのです。
でもいつかはきものを誂えたい!と思っています。その前に帯?


古代織産地連絡会の旅ではカメラマンをしてくださる大麻博物館の高安淳一先生とカメラ
日本人にとって古の時代から神事に欠かせないものであった大麻。


自然布は糸が命。というか、糸づくりが何より大変です。
たくさんの人で糸を績みそれを織った大麻布がありました。

糸の細さ太さは一定ではないですが、それも光を放って味になっています。


たくさんの人で一反のきものや帯の糸を績むこと、昔は普通だったのだそうです。
芭蕉布の平良美恵子先生曰く、今ではお葬式の香典はお金になっているけれど、
昔はお金の代わりに持ち寄った材料でみんなで糸を績んで渡すことが通例で、
みんなが同じ意志で同じトーンで績むユイマールの精神がある。
ユイマールはユイ(結い)+マール(順番)という相互扶助の意味。
芭蕉畑の草取りをし、芯どめをし、時間がかかることはみんなで助け合う。
たくさんの人が集まってやることで手技を磨き上げていくことにもなり、糸になり布になることに
名前はない。そこが絵画などの作家ものとは違う。芭蕉布に作者はないという言葉はここから。
作家名よりも布に込められたパワーと人のつながりを感じて欲しい…。

昨年秋に喜如嘉に糸づくり体験にいったとき、糸績みをされていたおばあちゃま達が楽しそうだった
ことが思いだされます。

糸づくり…、産地に違いはあれど、昔の女性の多くはやっていたこと。
全国で糸づくり選手権とか開催したら、糸績み、糸紡ぎをしたい人はいるような気がしますが…。

平良美恵子先生とカメラ
芭蕉の葉が両面染めで染められた宮古上布をお召しでいらっしゃいました。素敵~(〃∇〃)ドキドキ
帯は芭蕉布です。 今日はこれから平良美恵子先生のレクチャーがあります!


会期中は「大人の夏期講習」と題して、古代織産地連絡会の各産地によるレクチャーが
日替わりで開催されています(すべて、銀座もとじへさんの予約制)
自然布に近づくには、何よりも本物を見ること、そしてつくり手の思いを知ること。
それに近道はなく、ただひたすら学ぶのみかと。お金も時間もかかるのです…(・_・;)

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雨を楽しむ装い / 西陣の花織風の紬の単衣に腰原きもの工房の洋傘の染め帯

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古代織産地連絡会の「大人の夏期講習」に日参しております。充実の講座です!
昨日は平良美恵子先生による「芭蕉布の今昔」のお話でした♪
レポートは後日にまとめたいと思います。

「北から南 日本の自然布展」は、銀座もとじにて開催中(~26日まで)

【6月21日の装い】西陣の花織風の花格子の紬の単衣に腰原英吾先生の洋傘の染め帯をコーディネート

帯あげは渡敬、帯〆は龍工房、根付の鳥は海馬ガラス、紐は藤岡組紐

絽塩瀬の帯にはカラフルな雨傘が描かれています傘

雨傘はHANWAYの24本富士絹クラシクス、ぞうりは菱屋カレンブロッソ、籠バッグは松枝忍


夜は居酒屋さんで、古代織産地連絡会の方々と熱く語りました!

自然布を次世代に継承していくにはどうしたら良いいのか…。
きもの生活をしているものとしては近い将来「自分が着たい!と思うきものがもうつくられていない」
なんてことにならないように、切実に思っています。

私にできることは「きものカンタービレ♪」や「美しいキモノ」でご紹介していくこと、
より多くの人の眼にとまり興味をもっていただけますように。

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斜め格子に花模様のアンティークの宮古上布にぎをん齋藤の波に貝文様の麻の帯

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【6月22日の装い】東京◇晴れ時々曇り(湿度54%) / 最低気温18℃ 最高気温28℃

斜め格子に花模様のアンティークの宮古上布にぎをん齋藤の波に貝文様の麻の染め帯をコーディネート

帯あげは京都きねや、帯〆は龍工房

アンティークの自然布に京都の老舗のはんなり系染め帯をあわせてみました~♪
貝文様には刺繍も入っています。

江戸小紋の両面染めの日傘はKOMON HIROSE。
帯とは貝つながりであわせてみました。

バッグはRADLEYのシグネチャーシリーズ。


古代織産地連絡会の「大人の夏期講習」が充実しすぎていて幸せ~♪
昨日は池村初美先生による「宮古上布の苧麻糸」のお話と苧麻裂きと撚りつなぎの実演でした。
冷房が効いた乾燥している店内では相当やりにくいはずなのですが、神の手業のごとく苧麻糸が
細く裂かれ美しい糸がつくられていました\(゜□゜)/

今日は和棉のレクチャーです♪

朝からレクチャー、夜は終電まで自然布についてじっくり熱く語り、色んなことが滞っております^^;
「大人の夏期講習」のレポートは、じっくりと煮詰めて追々あげていきます。

「北から南 日本の自然布展」は、銀座もとじにて開催中(~26日まで)
新しい発見が毎日あるって、なんて素晴らしい♪

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