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パールトーン (シミ抜き、紋入れ、仕上げ、検品)/ きもの文化検定工房見学 その1

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きもの文化検定が主宰する、きもの文化検定の祝賀会前日の工房見学。
これは合格者特典ですが、過去の1級合格者のみ参加することができます。

撥水撥油加工の草分けであるパールトーン社へ。

きものや帯、インテリアファブリックにいたるありとあらゆる布が日本全国から集められます。
それを、パールトーン加工するもの、悉皆(シミ抜きなどお手入れ)するもの、紋を入れるものと、
仕分けしていきます。


ベンジンをつかってのシミ抜き。
ファンデーションのシミ落とし、パールトーンだからできますと説明されましたが、とくに
普通のシミ落としと何ら変わらないように見えました。
「例えば植物染めのきものと酸性染料など染料によって、パールトーンに違いはあるのですか?」
とお聞きすると、細かいことは後ほど別のものが詳しくご説明しますとのこと。


石持(こくもち)といわれる紋付の白抜きされた部分に紋を描き白の部分を黒く染める作業。
こちらでは家紋の型をスタンプのように押していました。

まるでボタンのような家紋の型です。

石持の色の境目は、筆で染料を加えて

さらに削って修正します。

余分な部分はカーペットローラーで取り除く。


仕上げ加工はスチームアイロンをつかいます。
撥水加工であるパールトーンの利点は水で縮まないこと。
なので蒸気が大量にでるスチームアイロンがつかえるのです。

アイロン台の下から冷たい空気で吹き上げて、スチームアイロンで一気にシワを伸ばします。

空気で膨らむアイロン台がすごい\(゜□゜)/

錘は10kgぐらいありそうでした。
作業をされる方はプロテクターのようなグローブをされています。
袋状になっていたきものもきれいに仕上がっていました。


パールトーン加工したものの検品
水を落として水ががパールのように撥水されるかどうかをチェック。

パールトーンは繊維の1本ずつに浸透させることによって高い撥水力を保つそうです。


つづきます(^-^)/

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春になると多くの人がつらい症状に悩まされる花粉症!万全の花粉症対策を行うには?

パールトーン(通気性、風合い、撥水力) / きもの文化検定工房見学 その2

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パールトーン (シミ抜き、紋入れ、仕上げ、検品)/ きもの文化検定工房見学 その1 のつづき

パールトーン社の見学でスゴイ!と感心したこと。
皆さん作業中でも手を止めてきちんと丁寧に見学者に挨拶してくださいます。
まるでホスピタリティが行き届いたホテルのようでした。

肝心のパールトーンを加工するところは企業秘密とのことで、見学が全くできず残念。
加工するところはとても危険で、社員でも限られた人しか入れないのだそうです。

見学の後はレクチャールームへ。

しかし「時間がないので質疑応答はできません」というマスコミ対応の芸能事務所
のような対応にガーン(T▽T;)

パールトーンは表面に膜をはる防水加工とは違って絹の繊維の1本1本に撥水力を持たせる加工。
袱紗に水を入れて振ると…

このように水が繊維の隙間から飛び出します。
パールトーン加工は膜のようにするのではなく、繊維の1本1本にされている、そして
繊維の隙間には水を通すだけの通気性があるということです。


レクチャールームに用意してくださったのは、各自にシボのある縮緬地とお茶とテッシュ。
同じ生地にパールトーン加工されているところとされていないところがある縮緬の生地です。

手触りでパールトーンがされているところとされていないところの違いがわかりました。
ということは風合いも違うということです。※あくまでも個人の感想です。
同じ生地でBefore-Afterの手触りが比べられたのが、この工房見学で良かったこと。

パールトーン加工がされているところは、お茶をかけると水分がパールのようになりますが、
されていないところはあっという間に水分を吸引し縮んでしまいました。
水分による絹の収縮防止にはとても有効だということがよくわかります。


私が知りたかったのは、パールトーンで風合いが変わるのか変わらないのか。
変わるなら変わらないようにする対策なり企業努力がされているのかどうかということ。
例えば絹の中でも、古代種の繭なのかハイブリット種の繭なのか、生繭なのか乾繭なのか、
織りでも、結城紬と大島紬とか一越縮緬と鬼シボ縮緬とか…、そういった素材ならではのものが
生み出すの風合いの違いを、パールトーン加工しながらも残す対策をしているのか?
生地によってパールトーンの成分を変えるとかしているのか?
食い下がって質問してみました。←しつこい芸能レポーターみたいになっちゃった汗

結論から言えば、素材の違いでの対応はされていないとのこと。
パールトーン加工を施しても風合いはかわらないということであれば、然もありなん…。
あくまでも布に対してパールトーン加工がきちんとされたかどうか、
検品でひっかかったらさらに加えるという方法を用いられているとのことのお返事。
今後努力しますとのお答えでした。

さて、パールトーンとはそもそも何なのでしょう(・_・;)?
京都大学エネルギー理工学研究所による産業支援の研究レポートによると
石油溶剤にフッ素系撥水剤とシリコン系撥水剤を配合したものだそうです。
一部ですがネット上でも公開されています。
(帰ってきてから知りました。理系の夫はかなり詳しく知っていたという…。)

質問は受けつけませんといわれても、芸能レポーターのごとく、食い下がるとちょっとだけ説明が…。


そして、何よりもこれだけお醤油をこぼしても大丈夫という撥水力はスゴイ。

大雨のお茶会や立食パーティーで着る訪問着などには撥水加工されていると安心です。


ほんのわずかの風合いの違いにこだわるよりも、汚れるのが困るとか、縮むのが困るとか、
普段着ではない礼装や雨対策のためのものにパールトーン加工を施すのはありだと思います。

きものによってつかい分けていきたいですね。

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馬の帯で馬を食す / 黒地八つ藤の丸の結城縮に岩間奨の絵馬の染め帯

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1905年(明治38年)創業の老舗 桜肉鍋の中江へ割り箸
趣きある建物は関東大震災の翌年に再建されたもので、国の有形文化財に登録されています。

場所は浅草吉原大門の近くにあります。
自分が乗ってきた馬を商家に売り吉原の遊郭で遊ぶ人がいたそうで…、
その売られた馬を当時流行りの牛鍋のように食べてみたら美味であったと。
最盛期には吉原大門の近くには20軒以上の桜鍋屋があったのだそうです。

桜とは馬の肉のこと。桜が咲く頃が一番美味であるといわれています。
ちょっと早いですが、店内は桜でいっぱい桜咲く

谷文晁による春夏秋冬の馬の画です。


馬肉は鉄分が多いのが特徴。貧血症の私には良いらしい♪
北海道で生まれ久留米で育った馬の肉を冷凍せずに牧場から直送したものです。

すべて生で食べられます。
マグロに近いでしょうか。さっぱりしてます。ウマい!←シャレではない

浅い小さな鍋で煮すぎないように食べる。ほんのり桜色になったら食べごろです。
醤油だれに味噌がはいっているのですが、甘すぎず美味しい!


黒地の八つ藤の丸模様の結城縮に岩間奨の絵馬の染め帯をコーディネート

馬の帯で馬を食べよう!という、コーデです。

金箔の絵馬が華やかなので絣には合わないような気もしますが、お遊びで♪

帯あげは京都きねや、帯〆は伊藤組紐


馬、馬、馬で揃えてみました(^-^)/

馬のブローチはエルメス

馬の古布デコパージュバッグは松枝忍

馬の花緒のぞうりは菱屋カレンブロッソ


お土産に早咲きの桜を一枝いただきました桜五分咲
桜肉、堪能いたしました~♪


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諏訪好風 毘沙門亀甲文様の茜染に椿の染め帯

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【2月25日の装い】東京◇晴れ(湿度48%) / 最低気温8℃ 最高気温13℃

諏訪好風の毘沙門亀甲文様の茜染の絞りのきものに椿の染め帯をコーディネート。

絞りのきものの小物はシンプルなものをあわせます。
帯あげは加藤萬、帯〆は龍工房

夫曰く「ゆであがった海老にみえる…」らしいです(^_^;)



米沢でお世話になった野の花染工房の諏訪好風先生とカメラ
私の装いは諏訪先生が若かりし頃に染められた茜染。里帰り~♪



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「国際貝紫染研究会逸品展」at 日本橋三越

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「国際貝紫染研究会逸品展」が日本橋三越にて開催中(~3月3日まで)

米沢の野の花染工房の諏訪好風先生とカメラ
諏訪先生は様々な染織を意欲的にされていらっしゃいます。貝紫染もそのひとつ。
私の装いは、諏訪先生が若かりし頃に染められた茜染。里帰り~♪


貝紫は古くは紀元前1600年前のフェニキアで染められたものがあり、貝紫で染めた布は
金と同等の価値があったといいます。
マケドニアのアレキサンダー大王は貝紫を自分だけの色の禁色とし、古代ローマの英雄カエサル
やエジプトの女王クレオパトラも好んだ貝紫染めは特権階級の貴人の色とされました。

日本では吉野ヶ里遺跡から大量のアカニシ貝のパープル腺をとった後と思われる貝殻が発掘
されたことにより、縄文時代後期から貝紫染めがあったのではと推測されます。


染料としてつかわれるのはアカニシ貝やイボニシ貝などの螺貝(ツブ貝)。食用にもなります。
しかしパープル腺にはテトラミンという毒があり、産卵のころはとくに毒性が強く、
藤沢周平の武士の一分の主人公が毒味をして盲目になった要因ともなっています。

貝紫染は貝からパープル腺の分泌液を取り出して布につけ太陽光で発色させる直接法と、
貝から取り出したパープル腺の分泌液を還元させ布に染み込ませ空気で酸化し発色させる
還元法があります。還元法は藍染めの原理と同じ。
藍の化学式と貝紫の化学式は臭素(Br)があるかないかの違いだけです。


貝紫染は紫根染と比べるとかなり赤みが強い紫色です。
王家の色はロイヤルパープルといわれましが、乱獲によって染料となる貝が激減したことにより、
後にロイヤルブルーとなりました。
多くの権力者が禁色とし一般人の使用を禁止したほど愛した貝紫色は力が宿るといわれますが、
見ているだけでも元気になれそうな気がします♪


※「綾の手紬染織工房」の資料を参考にさせていただきました。
秋山真和先生の「綾の手紬作品展~自然の色を映しだす、染織の妙~」も同時開催中です。


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本日OAの美の壺 「粋を持ち歩く 印伝」三津五郎丈の最後のインタビュー

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先日、坂東三津五郎丈がご逝去されました。
端正で品格がある名優というに相応しい方でした。残念でなりません。
三津五郎丈の告別式の翌日となった千秋楽、いつものウキウキと歌舞伎座に
でかける気持ちには追いつかず…、装いは控えめにしようか…と思ったものの、
やはりいつもの観劇を目一杯堪能する装いとしました。詳細は別記事で。

五代目となった今の歌舞伎座の入口には三段の階段があります。
バリアフリーが叫ばれる昨今になぜ段差を残したのだろう…と思ったのですが、この段差は
非日常空間へ入ることへのこだわりのためにあえて残したものとお聞きしました。

非日常を演出している役者側から観客席をみたら…、ズラッと略喪の装いだった…。
それはどんなものか想像してみたら、おそらく演じにくいのでは…と思いあたり、
日常を離れて歌舞伎を楽しみにくるお客様のために!という思いにのらせていただきました。
装いは人の気持ちを表すものですが、内に秘めた思いがあるかもしれず、人それぞれです。


本日放送(19:30~OA)のNHKBSプレミアムの「美の壺 粋を持ち歩く~印伝~」に
三津五郎丈が出演されています。
美の壺はテーマによってスタッフが違いますが、この印伝の回は私も出演させて
いただいた日傘の回をつくったスタッフです。
とても真摯な番組づくりをされている方々ですので、良い番組になっていると思います。
私もちょっとだけ質問にお答えしています。(OAには関係ないところで)

三津五郎さん、この時はお元気でとても力強く印伝の魅力を語られたとお聞きしました。
生前最後のお話、しっかりと受けとめたいと思います。
我が家にはテレビがないので、オンデマンドで拝見します。

愛用している印伝の印鑑ケース。
歌舞伎座限定柄です。朱肉入れが外付けになってるのも可愛い♪


坂東三津五郎丈のご冥福を心よりお祈りいたします。

朝香沙都子拝

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演目にちなんだ観劇の装い / 志ま亀の市松小紋に川島織物の雲に四方瓜に菱文様織なごや帯

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二月大歌舞伎 夜の部の千秋楽へ。

歌舞伎鑑賞の装いには、明確なドレスコードはありません。
私はちなみ柄で装うのが好きですが、もちろんそうしなければならないわけではありません。
きものの装飾性は物語を纏うような文様表現にあるので、それを効果的に生かせる場の
ひとつといったところでしょうか。
わかる人にはわかるといったちょっとした知識の共有と自己満足の世界です。

今回の演目は「一の谷ふたば軍記」「神田祭」「水天宮利生深川」。
「水天宮利生深川」にちなんで、硯と筆の古布デコパージュのバッグ。
通称「筆屋幸兵衛」、筆職人が主人公なのです。

水天宮の社紋は椿なので椿が入った市松小紋としました。

最近お気に入りの2階桟敷席

机があるので、ゆったりとお弁当もいただけます。

めで鯛焼きは3階で売っています。完売しがちなので一幕目の幕間でいただくのがおススメ。


志ま亀の市松文様小紋に川島織物の雲に四方瓜に菱文様織なごや帯をコーディネート。


帯あげ、帯〆も志ま亀

シンプルでオーソドックスな雲取り文様は合わせやすくて重宝します。

バッグの裏面は碁盤文様になっています。


東側の1階と2階の踊り場にある川端龍子「青獅子」とカメラ


歌舞伎座をでたらもう次の初日の幕に変わっていました。
三月は「菅原伝授手習鑑」の通しです。これも楽しみ~♪




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雪晒しと風船一揆 @小千谷

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小千谷に雪晒しにやってきました。
雪晒しとは、小千谷縮、越後上布の最終工程。
雪に紫外線が反応することにより発生したオゾンによって殺菌、漂白されて白い部分はより白く、色柄部分はより鮮やかになるとのこと。まさに雪と太陽の光よって漂白される神の手による技。
雪があって太陽の光が降り注がなければ意味をなしません。

3年前は雪の降る中の雪晒しでしたが、今日は晴天です\(^o^)/

麻は漂白されましたが、私は日焼けしました(⌒-⌒; )
{6AE6B5AE-BD04-4B4B-95C5-C64B157864C8:01}
バルーンフェスティバルなう
{86E4FA23-CC33-47F9-85CE-F32B36F8774F:01}






かんじきの威力 きもので雪の上を歩く

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雪の越後より帰って参りました♪
樋口隆司先生、奥さま、小千谷織物業協同組合の皆さま、お世話になりました。
とっても楽しかったです♪
ありがとうございましたm(_ _ )m

レポートはボチボチあげるとして、今回びっくりしたこと。

雪の上を歩く必需品。「かんじき」です!

かんじき、長靴、山笠、と雪対策グッズを一式樋口工藝社さまにご用意していただきました。

長靴をベルトで固定します。


じゃ~ん!

これがないと、こんな風に雪の中に足が埋まってしまうのです。

かんじきに慣れたら雪の上を歩くのが楽しかった~♪

水の上も歩けそうな気がしました!
かんじきによく似た、水の上を歩く忍び道具があるそうです~。


吉澤義孝さん撮影




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きもので空を飛んだ! おぢや風船一揆

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雪晒しともうひとつ楽しみにしていたのはこちらのイベント♪

澄みきった青空と雪原に浮かぶ気球「おぢや風船一揆」です。

熱気球の日本海クロスカントリーという大会が開催されます。
「ウサギ狩り」という競技なのだそうです。気球にも競技があるのですね~。面白そう!
協議中は小千谷の街の中を気球が舞うという何ともメルヘンな光景となります♪

風があると熱気球はあげられません。
青空に浮かぶ熱気球は数年ぶりのことだそうです。

熱気球の試乗体験。こちらを楽しみにしていたのです~♪
整理券を朝早くに並んでとってくださった樋口隆司先生に感謝いたします!

気球は4人乗り。パイロット1人+3人です。

試乗体験用の気球はロープでつながれて地上の車に固定してあります。

バスケットに乗る時は、一人が降りては一人が乗りと入れ替え制でした。

気球初体験!

気球はバーナーで膨らませたままなので、乗り込むとかなり早く加速しました!

時にはなぜか、大空に~、旅してみたく、な~る~ものさ~♪

おぢやの気球に乗っています♪

上からお隣の気球を撮影しようとするも失敗…(・_・;)
傾いた方向に人が流れてきてグラッと揺れたり、スリリング。

楽しかったです~(≧▽≦)

気球で遊覧飛行してみたいですね:*:・( ̄∀ ̄)・:*:

夕方からはバルーンフェスティバルが行なわれます。

熱気球に明かりが灯され幻想的

そして、花火があがります打ち上げ花火

いつもはもっと真っ暗の中でさらに美しいそうです。
今年はなぜか明るいうちからはじまったので、明るすぎだったよう。


雪原に気球が舞うこのイベントは雪深いこの地に春を告げる風物詩となっているのだそう。
小千谷に春がやってきます♪

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きもので雪晒し 小千谷雪原祭り

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雪の上に広がる小千谷縮です。


小千谷縮の最終工程である「雪晒し」は晴れる日が多くなる2月下旬から3月の
晴天の日に行われます。
越後の雪山を背景に雪原に反物が広げられる風景は絵になるので、「雪晒し」と
いったらこういった光景が眼に浮かびますが、現在はこの状態で雪晒しが行なわれるのは、
おぢや風船一揆と同時開催される雪原祭りのときだけだそうです。

↑カメラを構えた方々がいっぱいσ(^_^;) ※写真提供 吉澤義孝さん

雪晒しは10時から14時くらいまでの4時間くらい6~10日間繰り返すのだそうですが、
人のいない雪原に広げたままにはしておけず、かといってつきっきりに反物をみているわけにも
いかずなので、今ではほとんどご自分の工房の庭先などでされているとのことでした。


雪に紫外線が反応することにより発生したオゾンによって殺菌、漂白されて白い部分はより白く、
色柄部分はより鮮やかになるといわれていますが、科学的な根拠はないそうです。
和紙をつくるための楮も雪晒しをして漂白します。印伝の漆も紫外線があたることによって
白くなるといわれています。自然がもらたす不思議な効果ですね。

↑雪原と太陽のナイスショット! ※写真提供 寺澤達夫さん

雪晒しは、ただ晒しておく事だけなので、反物を振る必要な全くないのですが…。


反物を持っていた方が絵になるから~というカメラマンさんの要望で度々振っています(^_^;)

この日は青空が広がり紫外線がきつく反物が乾きすぎないように度々雪をかけていました。


暑くなったのでコートを脱ぐとカメラを構えた方々が一斉に後にやってきた(・_・;)

まるで背後霊のよう…汗
写真提供してくださった皆さま、ありがとうございましたm(_ _ )m

帯がみえる袴姿が珍しかったようですσ(^_^;) 

↑↓※写真提供 寺澤達夫さん

しゃがみこんだ自分の後姿はじめて見ましたσ(^_^;)


雪原に山笠が絵になりますね

山笠にかんじきの良さがわかった~。これも先人の知恵。

この日はカメラマンになってくださった、小千谷縮作家の樋口隆司先生と。

小千谷織物業協同組合の皆さま


青空の下で雪原に反物を広げるのは気持ちが良かったです。
しかし、反物は白くなりましたが、私は日焼けしました。照り返しが半端なかった(*_*)


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上巳の節句の装い / 波に竹菊桐の紅型小紋に海堂色の首里花織の帯

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【3月3日の装い】東京◇曇り後雨(湿度59%) /最低気温4℃ 最高気温8℃

衣紋道高倉流たかくら会の上巳の節句行事へぼんぼり・・・?

波に竹菊桐の紅型小紋に海堂色の首里花織の帯をコーディネート


紅型はもともとは琉装で帯をあわせることなく着ていたものなので、帯の合わせ方が難しい。
琉球染織である花織の帯とあわせることが多いです。

帯あげは加藤萬、帯〆は伊藤組紐

上巳の節句にちなんで、雛飾りのお道具にもある碁盤文様の古布のデコパージュバッグを。


仙石宗久先生による高倉雛のお話がとても面白かったです!
別記事でまとめますφ(.. )

きもの文化検定の工房見学レポのつづき、祝賀会、染織文化講座、宮坂製糸レポなども
追々あげていきます(^-^)/

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しょうざん(友禅彩色、一珍染) / きもの文化検定工房見学 その3

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パールトーン(通気性、風合い、撥水力) / きもの文化検定工房見学 その2 のつづき(^-^)/

しょうざんリゾート京都の中にある、しょうざんの工房へサーチ
きもの文化検定の工房見学会としては何度かいっているそうですが、私は工房を見学
するのははじめてです。

しょうざんリゾート京都は、織物のしょうざんが運営する35,000坪の敷地を有する巨大リゾート。
戦後にウールお召を開発したしょうざんの創業者である松山正雄氏が理想として思い描いた
花と緑の観光工房。お食事処だけでなく結婚式場やプールやボウリング場まであります。
昨年の秋には東急ハーヴェストクラブ京都鷹峯&VIALAとという会員制のホテルもオープンしました。

この日(2月20日)は古木の梅が咲き始め白梅


広大な敷地の中にひっそりと工房があります。


地下の工房では、友禅の彩色や臈たたき染めが行なわれていました。
ここで見せていただいた、しょうざんの作品はとても素晴らしかった!

1階では、一珍染の実演と解説。
一珍染とはうどん粉と小麦粉と石灰を混ぜてつくる一珍糊で糊置きし染める技法のこと。
一珍糊は乾くとひびが入り、染めるとそのひびが素朴で独特のダイナミックな印象を醸し出します。
実演では、一珍糊を筒紙に詰めて生地に描いていました。
糊が乾くと布を斜めに引っ張って少しずつ糊を剥がしていくのだそうです。
後で調べてわかったことですが、一珍糊を完成させたのは狩野探幽の弟子であった久隅守景。
守景の号は一陳翁ですので、一珍糊の由来はここから来ているようですね。

さて、「しょうざん」といえば「生紬」です。
別記事であらためます。

※この工房見学は、撮影禁止でした。
今回はきもの文化検定の合格者(1級合格のOB)の1人としてであり、
特別な撮影許可をいただいていないので工房内の写真はありません。

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しょうざん(生紬) 赤城山麓の桑畑の春蚕の玉繭? / きもの文化検定工房見学 その4

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しょうざん(友禅彩色、一珍染) / きもの文化検定工房見学 その3 のつづき

しょうざんといえば「生紬」といわれるぐらい有名ですが、
「生紬」はしょうざんの登録商標です。

生紬をつくることになったきっかけは、骨董市でみつけた古裂を復元したことなのだそうです。
おそらく、その古裂は生絹(すずし)だと思われます。
生絹(すずし)とは、夏の装束でつかわれた経糸緯糸ともに生糸で織られた平織の平絹。

蚕の繭からとられる「生糸」はセリシン(約25%)フィブロイン(約75%)のタンパク質でできています。
生糸を精練し(アルカリ性の溶剤で溶かす)、セリシンを取り除いたのが「絹糸」です。
セリシンを取り除くことによって柔らかく光沢のある絹織物になります。

生紬はセリシンを残すことによって、繭からとったままの自然の風合いをだしたもので、
それが名前の由来となっているとのこと。(ただし生繭ではなく乾繭)

生絹(すずし)の持つシャリ感をあらわすために、膠質のセリシンを残す、
そして玉繭から座繰りで糸をつくったのが、今の「生紬」となっているのだそうです。

しょうざんの生紬に関しては、以下のように説明されているところがほとんどです。

「上州赤城山麓で新芽の桑の葉を食べて育った春蚕の玉繭を座繰で手引きして製糸し
弾力のある素朴な玉糸を経緯使用し織り上げた素材」

しょうざんの工房でもこの説明文が書かれた赤城山麓の桑畑の写真付きの垂れ幕が飾られていました。
これは過去につくられたしょうざんの商品(現在も流通している)についている証紙の文面です。

この工房見学で、前々から疑問に思っていたことを率直にご質問させていただきました。

①生紬には「上州赤城山麓で新芽の桑の葉を食べて育った春蚕の玉繭」がつかれているのか?
●現在は中国産(ブラジル産なども混じっている)の玉繭。
生紬がつくられはじめた時は、上州赤城山麓で新芽の桑の葉を食べて育った春蚕の玉繭
がつかわれていたとのこと。(それはいつまでかもお聞きしたのですが、わからないようです)

②糸は上州赤城山麓で20軒残っているところで座繰りでされているとの説明だったのですが、
すべて上州赤城山麓の20軒で座繰りでつくられている糸なのか?
上州以外の他地域ではつくられていないのか?
●現在は他の地域でもつくられているとのこと。

※この2点の質問は、しょうざんの担当の方に、先日再確認させていただきました。

ちなみに今現在しょうざんでつくられる商品の証紙にはこう記載されています。

「上州赤城山麓の民家で伝え継がれている座繰りで手引きした玉糸を使用し織り上げる。
太細の節が独特の風合いと素朴な魅力をつくりだす素材です」


上州赤城山麓で新芽の桑の葉を食べて育った春蚕の玉繭であるとも、経緯糸とも玉糸とは
かかれていません。座繰りで手引きした玉糸ということのみです。

しょうざんでみせていただいた作品、素晴らしいものがありました。
工房見学ではつくり手の方がそれぞれに立派な仕事をされているところもみせていただきました。

きものはファッションなのです。着心地は着てみなければわかりませんが、
国産の繭であろうとなかろうと、どこでつむがれていようとも、素敵なものは素敵です。
しかしながら、着てみたい!と思っても、事実と異なった説明がされているというのは
(そしてそれは連鎖している)…、心から残念でなりません。

呉服屋さんやネットショップの生紬の説明は、昔の証紙の説明文がそのままつかわれている
からだと想像はつきますが、国産の絹が1%に満たない状況からしても、きものを売る立場の人が
ご存じないというのは、どういうことなのでしょう? 
言われるがまま信じて購入した場合、信じていたものが違うと知ると、きものが嫌いになるぐらい
ガッカリすると思います。

きものには、ピンからキリまでありますが、大概のものは決してお安いものではありません。
なのにどうして、高級といわれるものほど、こう誤解を招くような不明瞭なことが多いのか…。
きもの離れの大きな要因のひとつです。

きものは着たい、欲しい、けれど…という、きもの愛好家の思いがきもの業界へは届くのでしょうか。

とても考えさせられる、工房見学となりました。
こういった機会を与えてくださる、きもの文化検定にとても感謝しております。

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きもの文化検定 合格者表彰式&記念パーティー at ホテルオークラ京都

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きもの文化検定の合格者表彰式は今年で6回目。
試験は第9回でしたが、表彰式とパーティーは1級合格者が誕生した年から開催されています。

会場はホテルオークラ京都。今回で3回目でしょうか。


きもの文化検定は、表彰式から乾杯までがながーーーーーーーーーーーーーいので、
しっかりと水分補給そして食べておくことが大切です。
昨年はお水もいただけず、干涸びて死んでしまいそうだったので、今年は事務局の方に
乾杯前もお水だけはいただけるように要望をだしました。お聞き届けいただき感謝します

呈茶席でいただいた主菓子が美味しかった~♪

お茶席は裏千家の北見宗樹先生のお席でした。昨年師走のお茶会以来です。


今年の1級は282人が受験し60名が1級合格、57名が準1級合格。
毎年10%に満たない合格率で超難関検定といわれていましたが、合格率高し。
1級合格者で壇上がいっぱいになるのははじめてのことでした。
諦めずに着実に学びつづけてきた人たちの努力が実を結んだ結果です。


来賓挨拶は伊吹文明衆議院議員。ご実家は文久年間に創業の京都室町の繊維問屋さん。
通常国会の開催にあたり、紋付羽織袴姿で天皇陛下を迎える和装新興議員連盟の会長
でもあります。


1級主席合格された方の謝辞に思わず涙(T_T)
この方とは日本各地のさまざまなところで偶然お会いします。それだけお互い学んでいるということ。
今年は京都で東京で一緒に学んだ方が合格し、この日を迎えることができて私も嬉しかったです♪


今年のゲストスピーカーは吉田ソースの吉田潤喜社長。
きもの文化検定のポスターに市田ひろみ先生と一緒に写っていらっしゃった方です。

コシノジュンコ先生による乾杯お酒 京都は条例により日本酒です。

カーニバルとねぶたのお話、ニューヨークで安倍総理に五つ紋付袴を着てもらった話など。

門川大介京都市長もご公務のお忙しい中ご列席されました。
羽織の洒落紋は風神、きものの洒落紋は雷神でした~。


デザートは帯に帯留コーヒー
お食事も美味しくいただきました。


恒例のファッションショー♪

市田ひろみ先生の選抜は、文様や素材、染め、織、刺繍、きものの種類まで、
さまざまなものを選ばれ、説明してくださるというもの。
ドレスコードは「きもの」という会なので、織りでも染めでも良し。


最後に市田先生を囲んでカメラ


お声がけくださった方々、ありがとうございました。励みになります~♪
会場でたくさん写真を撮ったのに自分のカメラではほとんど撮影していなかったという…(゚_゚i)
この日の私は、ゆるキャラのようでした(^_^;)

蜜柑文様の訪問着に龍村美術織物の清韻唐草帯をコーディネート


雲鶴文様の帯あげは加藤萬、帯〆は龍工房

龍村美術織物の袋帯、漆が入っているそうで重厚感もあり独特の光沢があり気に入っていますが、
自分では着付けることができません。重たいですしお皿の柄あわせも難しい…。

十二段グラデーションのぞうりは四谷•三栄


パーティーの後は、夜の上七軒へ。
連日午前様で飲むという…。 笑いすぎて大変なことになっていました。
市まりちゃんにも会えた~♪


さて、本日はこれから秩父へ産地研修です。
好きなことを学ぶって楽しい~♪

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梅に雀のアンティーク羽織に藍色薔薇模様の紬にスウェーデン裂文の八寸帯

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染織文化講座の秩父産地研修へ。※講座レポートは追々あげていきます。

銘仙の里にはアンティークが似合いそうな気がしたので、この装い♪



梅に雀文様のアンティーク羽織です。

お腹をみせて飛んでいる雀が可愛い(〃∇〃)ドキドキ

羽織の裏地は紅板締の羽二重


藍地の薔薇模様の紬に帯屋捨松のスウェーデン裂文の八寸帯をコーディネート


この紬はあるところでみつけたリサイクル品。
何なのかわからず、確かめるために購入してしまいました(^_^;)
結城のようにもみえたのですが、着心地からすると結城ではなさそう。石下結城紬かなあ。


古布としていただいたアンティークの羽織。そろそろバッグにしようかとな…。


羽織紐は龍工房、帯あげは加藤萬、帯〆は伊藤組紐

ココほれワンワンの古布デコパージュのバッグは松枝忍


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銘仙、今昔 / 秩父産地研修 プロローグ

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銘仙は大衆絹織物として明治末~戦前の日本の和装文化の全盛期を彩ったきものです。

美しいキモノで連載中の「あのときの流行と美しいキモノ」←実はこの連載が一番楽しみ。
今号のテーマは「女学生の銘仙」。伊勢崎の銘仙について書かれています。
当時華族女学校の学長であった乃木希典は、女学生の華美な服装を苦々しく思い、
服装を銘仙以下としたが、華やかな友禅に慣れしたしんだ学生は地味な絣や縞に満足せず、
銘仙に華やかなものを求めるようになったとあります。

染織文化講座で銘仙の座学の講師をされた三橋順子先生のお話によると、
大正から戦前にかけては女給といわれた人たちが好んで銘仙を着るようになり、銘仙は
セクシャルな印象がついてしまい、急速に衰退していったという説でした。

このところ、NHKの朝の連続ドラマでは銘仙を着た普通の女性が頻繁に登場し、
銘仙に注目が集まっているともいわれます。

いっそ、明治期の華族女学校の銘仙のイメージを定着させるようなドラマが製作されたら、
戦後の銘仙=女給といったセクシャルな印象を払拭されるかも…と思ったり。
学習院女学部長だった下田歌子を書いた、林真理子原作「ミカドの淑女」とか?面白いですね。

今回産地研修でみせていただいた、秩父でつくられている銘仙は、昔の復刻柄もありますが、
現代的な明るい色調のものあり上品なものがつくられていました。
銘仙の軽くてツルッとした手触りからして、撥水加工をかけて雨コートにしたらスッゴク可愛いドキドキ

新啓織物の銘仙です。


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染めもの中野のヤンバルクイナの帯のお誂え

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沖縄のやんばるの森に生息するヤンバルクイナ。
オリーブ色の羽、胸からお腹は美しい黒白の縞模様、真っ赤なクチバシと目と足が特徴です。

手描き友禅作家の中野スズミ先生にヤンバルクイナの染め帯のお誂えをお願いしました♪

沖縄の鳥なのに沖縄の作家ではなく、東京の友禅作家の中野スズミ先生にお願いしたわけ。
それは、ヤンバルクイナの特徴のお腹の黒白の白部分を糸目で表現して欲しかったから。

ヤンバルクイナは飛ぶことができません。
首を振りながらとぼけた感じで歩きます。
このとぼけた感じが中野スズミの世界観にとてもよく合うように思ったのです♪

かつて沖縄にはヤンバルクイナの天敵となるような肉食動物は生息せず、
ヤンバルクイナは飛ぶ必要性を持たなかったようです。
現在はハブ退治のために持ちこまれたマングースによって、絶滅の危機にさらされています。
手先にチラっとマングースが…マングース


このお誂え、何パターンも下絵を描いてくださったのですが、妥協せず希望を伝えました。
ヤンバルクイナが今にも動き出しそうな躍動感、そして絵画のような遠近感。
私のワガママをお聞き届けくださり、希望通りのヤンバルクイナの帯が完成しました♪

ヤンバルクイナは木の上に登って休むそうです。
木の枝に2匹描いていただくことで、グーーーンと遠近感がでました~ヾ(@°▽°@)ノ

手先にはチラッとマングースマングース
マングースに驚くヤンバルクイナなのです。躍動感あり!


【3月8日の装い】東京◇雨のち曇り(湿度79%) / 最低気温6℃ 最高気温11℃
薄梅鼠色の100亀甲結城紬に中野スズミのヤンバルクイナの染め帯をコーディネート

帯あげはヤンバルクイナの羽の色と揃えてみました。
帯あげは加藤萬、帯〆は伊藤組紐

更紗の古裂のデコパージュバッグは松枝忍



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東京手描き友禅コンクール 第53回染芸展

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友禅といえば京友禅と加賀友禅が有名ですが、東京友禅も入れて三大友禅といわれます。
東京友禅は、鮮やかな色目や古典的な雅やかさでなく、粋でモダンが主流。
京友禅のような分業制ではないこともあり、作家の強い個性が打ちだされた作品です。

東京手描き友禅のコンクール展示会である「第53回染芸展」へ

会場に入ると正面にバーンと飾られた。生駒暉夫先生の作品。
ふわぁ~素敵:*:・( ̄∀ ̄)・:*: いつか纏ってみたいなあ~ラブラブ

透け感のある絹芭蕉の生地に描かれた海流にのって生き生きと泳ぐ魚たちうお座

シルエットが描かれているのも生駒先生らしい。
陽光が射しているような明るい海から深い海底への流れがまた素晴らしい~。


染芸展の主催は東京都工芸染色協同組合。
取り扱い品目が正絹絹織物地染色を主体とした手描染色加工(東京友禅)の組合です。
江戸小紋などの東京都染色工業共同組合とは別になりますが、今回は江戸小紋と
コラボレーションした作品もありました。

江戸小紋の五月女淳一先生
先日の東京小紋染めの体験でお世話になりました。
何色もの色糊がつかわれた多彩な江戸小紋ですね~。


奥さまは東京友禅作家で生駒先生のお弟子さんであった五月女綾先生←写真撮り忘れ
とっても可愛らしい染め帯をつくられていました♪
イースターエッグの染め帯

十二支の地紋の生地に十二支にはいない猫が羽根つきをしている!


「工房で仕事をすることが楽しい、つくりたいもので溢れているから美しいものができる」
と熱く語ってくださった坂井教人先生
坂井先生といえば、水芭蕉やカタクリの花。上品で大胆な構図が印象的です。


坂井先生のお弟子さんである水橋さおり先生

丸山伸彦先生が、江戸時代の遊びの要素を彷彿させると絶賛していらした
尽くし文様であり見立てにも見える、羊文様!


こちらの方も坂井先生のお弟子さんでした大野深雪先生。
実は先日、日本橋三越で文鳥と花見弁当の染め帯をみせていただき胸キュン恋の矢

しかし、この日の作品はおどろおどろしかった…(・_・;)
狐の行列ですが、輿にのっているのは妖怪です。
現代版の国芳か河鍋暁斎か…。都会のビル群のシルエット、スカイツリーもみえます。

ご本人の半幅帯も狐の行列。

前柄は神田祭の鯰と狐が瓢箪「染」の瓢箪で抑えている!
瓢簞鯰=とらえどころのないの意。


東京友禅染めの実習でお世話になった岩間奨先生
私の馬の絵馬の帯の作者の方です♪

濡れ描き友禅と糸目友禅の技法で描かれた藤と菖蒲が上品~キラキラ


ヴィバルディの四季より「春」を描いた今井昭先生
今井先生にも友禅の色挿し体験でお世話になりました。


※会場内での作品の撮影ときものカンタービレ♪への掲載は各作家の先生方より
許可をいただいたものです。

作家さんが集まる染芸展は、つくり手の方とお会いできる、きもの好きにとっての
ディズニーランドのようです♪ 違うか…。
ひとときの夢、ありがとうござましたm(_ _ )m

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