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Channel: 朝香沙都子オフィシャルブログ「着物ブログ きものカンタービレ♪」Powered by Ameba
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衣紋道 衣紋はじめ

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まるで「相撲カンタービレ♪」のように連日相撲関連の記事となっておりますが、

「きものカンタービレ♪」です。千秋楽まで相撲関連のレポートがつづきます。

今日は衣紋道高倉流の衣紋はじめ。ホテルニューオータニなう。
{B3BBBCB9-B955-4495-A0F7-A1F0FEA10475:01}
詳細レポートは改めて(^-^)/

行司装束 立行司 木村庄之助と式守伊之助 / 2015年大相撲初場所 at 両国国技館

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初場所が本日千秋楽を迎えます軍配
白鵬の全勝優勝なるのでしょうか…。
一昨日の日馬富士vs鶴竜の取組はスゴイ迫力で、これぞ横綱相撲!と圧倒されました。
日馬富士、惜しかったけどいい立ち合いだった。
今日は千秋楽の打上式に行って参ります(^-^)/

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

行司の最高位は立行司。行司の定員45名の最上位が木村庄之助です。
これは役名であるため、木村庄之助が空位となると式守伊之助が昇格して木村庄之助となります。


土俵祭の祭主でもあります。本場所の祭主は木村庄之助と式守伊之助が交互に務めます。
土俵祭とは新しくつくった土俵の地鎮祭。神道に基づいて、祝詞を奉上し供物を捧げ、
場所中の安全と興行の成功、そして国家の安泰、五穀豊穣を祈念するもの。
土俵の中央に穴を開けて、塩、昆布、するめ、勝栗、洗米、かやの実などの縁起物が沈められます。

場所中、翌日の番付の発表は立行司の役。


最高格である立行司は短刀を差しています。これは軍配を差し違えた場合には切腹する
覚悟を示しているといわれています。実際に切腹した人はいないそうですが、差し違えた
場合には相撲協会に進退伺いをだすことが慣例だったのだそうです。
木村庄之助は結びの一番を裁きます。式守伊之助はその前の二番を裁きます。


木村庄之助の軍配は掌を下に向ける陰の型

式守伊之助の軍配は掌を上に向ける陽の型


【階級】立行司•木村庄之助
【菊綴、房色】総紫
【履物、物具】白足袋、上草履、短刀、印籠

2013年九州場所に襲名した第37代木村庄之助は、第39代式守伊之助時代の装束も
菊綴、房色を変えてつかっています。今場所も私が観戦した日はこの装束でした。
左◇第37代木村庄之助(2014年初場所) / 右◇第39代式守伊之助(2013年初場所)
きもの カンタービレ♪

【階級】立行司•式守伊之助
【菊綴、房色】紫白
【履物、物具】白足袋、上草履、短刀、印籠

左◇2015年初場所中日 / 右◇2015年初場所11日目•和装day


ちなみに、国技館のお土産としておススメなのは、庄之助最中合格
第22代木村庄之助の息子さんが創業されました。


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出待ち 力士のきもので見る一つ前 / 2015年大相撲初場所 at 両国国技館

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力士は自分の取組が終わると国技館内にあるお風呂に入り浴衣に着替えて帰ります。

夏は浴衣ですが、冬は浴衣にきものを重ねて一つに揃え一度に前に打ち合せて着る
「一つ前」という着方です。まるで伊達衿のように見えますが、違うのです。
これは一枚づつ重ねて着るよりも、足さばきが良いとのこと。
普通に長襦袢、きものと一枚一枚前に打ち合せて着る着方は「てんでん前」といいます。
てんでばらばら(てんでんばらばら)という各人の考えや行動に統一性がないの意から
きた言葉のようです。
ちなみに袷のきものの下に着る浴衣のことは「下馬」といいます。

向正面西側での観戦は取組中にちょっと通路に出ると、出待ちになる。
しかし女性用化粧室の前なのが残念(-"-;

玉飛鳥関とカメラ


1勝7敗から6連勝!
今日の千秋楽で勝てば新三役は確実といわれています。
宝富士関とカメラ


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伊勢ケ濱部屋初場所千秋楽打上式@なう

衣紋道高倉流 衣文はじめの儀 at ホテルニューオータニ鳳凰の間

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衣紋道高倉流の衣文はじめの儀へ。


「衣文はじめ」とは、衣紋道高倉流の1年間の有職故実・衣紋道の興隆発展を
祈願しつつ一門の研鑽を誓願する式典のこと。


高円宮妃久子殿下、承子女王殿下がご臨席され、両殿下による玉串の御奉奠の儀もございました。
奉納される玉串。赤い布がついているものは両殿下による御奉奠です。


祭壇に飾られているもの、最上段には榊、その下には、鮎の甘露煮、御餅、御酒、
鯛の尾頭付き、塩、メロン、利尻昆布、椎茸、お饅頭の十種。
これらは直会の福引にて来場者にお福わけされました。


●衣文はじめの儀
参列者一同を御祓いしていただく、修祓の儀(しゅばつ)
御霊を神籬(ひもろぎ)にお迎えする、降神の儀(こうじん)
※神籬とは神社や神棚以外の場所において祭祀を行う際の神さまをお迎えする依り代のこと
神饌物(みけもの)を神前にお供えする、献饌の儀(けんせん)
1年の事跡をご報告する、詔奏上の儀(みことのりほうじょう)
榊を神前に捧げる、玉串奉奠の儀(たまぐしほうてん)
神前から神饌物(みけもの)をお下げする、撤饌の儀(てっせん)
御霊にお還り願う、昇神の儀(しょうじん)


●御服はじめ
「赤地逆沢瀉縅大鎧」の着装姿。
大鎧は小札(こざね)といわれる短冊状の小さな板を連結して形成されています。これが縅。
左袖についているの楯は射向の袖(弓手の袖)、右袖についている楯は馬手の袖。
弓を射るときに空いてしまう脇を防御する右が栴檀の板、左が鳩尾の板。

沢潟威鎧に太刀を身につけ長刀を持った姿は、木曾義仲の妻である巴御前をイメージ。

後姿をみると受緒と水呑の緒で楯が結ばれています。

大鎧は馬に乗って弓をひくことを前提につくられているそうで、ゆえに弓を
ひいたときに弦がひっかからないように小札を紐で連結した縅になっています。
この装いで馬上から弓を射るのは大変そうですが…、身体に沿うようなつくりと
なっているので、動きやすいのかも。なにより染められた糸が美しい~キラキラ

大鎧を脱ぐと鎧直垂姿に。
この姿に憧れています!着てみた~い:*:・( ̄∀ ̄)・:*:


直会の宴につづきます(^-^)/

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衣紋道高倉流 直会の宴 at ホテルニューオータニ鳳凰の間

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衣紋道高倉流 衣文はじめの儀 at ホテルニューオータニ鳳凰の間 のつづきです(^-^)/

向かって中央右は衣紋道高倉流二十五世高倉永満御家元、右は宗会頭の仙石宗久先生
左は有職文化研究所の橋本麻子さん


高円宮妃久子殿下、承子女王殿下もご臨席され直会の宴が盛大に行われました。

ニューオータニの鳳凰の間はかつては伏見宮さまの邸があったお庭が見渡せます。
天皇陛下より高倉流が賜った御料酒にて献杯をいただきました。
この御料酒の御米は皇居の中でつくられたものから醸造されている特別なもの。

お料理はビュッフェスタイルナイフとフォーク
シェフの方がその場で作ってくださるので、すべてできたてで美味しい~♪

デザートが充実していました!

パーティーのビュッフェスタイルは苦手なのですが、たっぷりいただきました。
ケーキバイキング状態(^_^;)

クロースアップマジックの第一人者である前田知洋さんによるマジック

空中にハンカチを投げるといつのまにか鶴になる…。謎(・_・;)


きものが今の形になった変遷を学ぶと、華麗なる装束の世界へと手繰り寄せられます。
なぜ右前なのか、袖があるのか、おはしよりができたのか、色と文様があらわすものは
どこから来たのか。そして、礼にはじまり礼に終わる道の世界でもあります。

高倉流の興隆発展を祈願しつつ今年もまた新たな気持ちで学んでいきたいと思います。

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雲鶴に松の装い / 桜色地雲鶴文様訪問着に佐賀錦の松皮菱に丸紋の袋帯

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洋装で生活していらっしゃる方にとっては、きものを着ることがおしゃれをすることであり、
晴れの日の装いとなるかもしれませんが、きもの生活をしていると和装は日常そのもの。
日常生活での着付けやヘアスタイルに時間をかけるようなことはできません。
着るものによって前後しますが、着付け5分ヘアメイク2分ぐらいでしょうか。

和装はいつもの装いでしかないので、その中で晴れと褻の区別を明確につけるようにしています。
それはきものの格だけでなく、ヘアスタイルも同じです。
不器用な私は準礼装の装いのときは、できるだけプロの方にお願いしています。
今回はニューオータニ内の美容室にお願いしました。この髪型、気に入ってますドキドキ

佐賀錦の袋帯は自分ではしめられないので…、着付けもお願いいたしました。
いつものことですが、美容室にきものを着ていって着付けをお願いすると驚かれます…^^;
私は着付教室にいっていないので着付けは自己流なのです。
1日中楽に着られる着付けには自信がありますが、美しく着るということは得意ではありません。
かなりアバウトに着ているので、きもの雑誌のようなシワ一つないピッチリした着付けはできません。
晴れの日にプロの方に着付けていただくことは、学びの機会のひとつだと思ってます。



【1月24日の装い】東京◇晴れ(湿度41%) / 最低気温3℃ 最高気温8℃
新年の慶事に相応しく、運鶴に松の装い

桜色地雲鶴文様訪問着に佐賀錦の松皮菱に丸紋の袋帯をコーディネート

帯あげ、帯〆は龍工房
佐賀錦の帯がキラキラしているので、色数を極力抑えました。

佐賀錦は金箔を漆で和紙に貼り裁断した金糸を経糸に撚糸の絹糸を緯糸にして
織られています。豪華ですが品がある織物です。

松尽くし文様のバッグはかづら清老舗

12段グラデーションの草履は四谷•三栄


ちなみに、美容院にいったときの装い。
ヘアスタイルはスタイリング剤を使用せず三つ編みです
抽象的な花と不規則な縞文様の本塩沢に胡蝶蘭の染め帯をコーディネート。


翌日は、大相撲千秋楽。
伊勢ヶ濱部屋の打上式はニューオータニで開催されました。

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伊勢ヶ濱部屋 2015年初場所千秋楽 打上式 at ホテルニューオータニ芙蓉の間

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千秋楽の後、伊勢ヶ濱部屋の打上式がホテルニューオータニにて開かれましたクラッカー


伊勢ヶ濱親方(第63代横綱旭富士)率いる、伊勢ヶ濱部屋

第70代横綱日馬富士をはじめとして、安美錦、宝富士、誉富士、照ノ富士と
今場所はとくに目覚ましい活躍でした。伊勢ヶ濱部屋快進撃。


親方から日馬富士に、横綱としてはあと1、2番欲しかったが今場所は内容が良かったとの弁。

宝富士の1勝7敗からの6連勝はすごかった。千秋楽に勝てば新三役といわれ、
敢闘賞もかかっていました。今回は残念でしたが、次場所に期待。

千秋楽の取組に勝ち敢闘賞をとった照ノ富士は、白鵬の優勝パレードの騎手を
つとめてから会場入り。来場所は新三役です。そして小結を飛び越して関脇との話も。


後援会の皆さまと鏡割り


来場者は1000人以上。ほとんどがダークスーツの男性。
スポーツ界や芸能界、財界からも著名な方々がたくさんいらしていたそうです。
けれどスポーツ選手も芸能人もほとんどわからない私…(^_^;)

ビュッフェでは要領がつかめず、何も食べられないまま終わってしまいますが…、

今回は杏仁豆腐がいただけたドキドキ


伊勢ヶ濱部屋のおかみさんとカメラ


安壮富士による伊勢ヶ濱部屋相撲甚句

安壮富士関とカメラ


伊勢ヶ濱部屋のチャリティーグッズ販売もあり

浴衣の反物を購入♪

注染でなくプリントですが、浴衣に仕立てて家で着ます!


伊勢ヶ濱親方とカメラ

安美錦関とカメラ

誉富士関とカメラ

宝富士関とカメラ

照ノ富士関とカメラ


そして、横綱日馬富士関とカメラ
横綱にライトがあたっていたからこの写真はとってもクリア。
ラインティングって重要ですね。


お楽しみ抽選会は照ノ富士がくじを引いてくれました。

日馬富士、安美錦、宝富士、誉富士、照ノ富士の手形、マスクメロン、焼き芋、などなど


そして…

私はシクラメンの花鉢が当たりました!


お土産にいただいたのは、伊勢ヶ濱部屋の湯のみ茶碗

伊勢二見の御福餅本家の御福餅~♪


ありがとうございましたm(_ _ )m
次場所も応援しております!

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葵とマーガレットと四君子 / 葵と木春菊文様の訪問着に川島織物の七宝に四君子文様の袋帯

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この訪問着の意匠は、葵にマーガレットという珍しい取り合わせです。

葵の葉とマーガレットの花びらや花弁のところどころに刺繍が施されています。
デジタル顕微鏡でみるとこんな感じ。

正座の席での着用は避けよう…(x_x;)



葵の文様というと、徳川家の家紋である三つ葉葵のイメージが強いと思いますが、
三つ葉葵は二葉葵をデフォルメしたデザインであって架空のもの。
二葉葵はウマノスズクサ科に分類されるハートの形をした葉をもつ多年草のことです。
ちなみにアオイ科の葵とは別物。

葵祭の頃、釣り鐘のような小さな花を根元につけます。


マーガレットは明治末期に日本に渡来。日本名は木春菊。
園芸種としてポピュラーになりますが、きものの意匠としてはほとんど
つかわれることがないように思われます。
「好き、嫌い、好き…」といった恋占いにつかわれる花なので、
どこか淋しい印象があるのかも。


帯は七宝に四君子文様。
四君子は、中国明代の書家であり画家であった陳継儒(ちんけいじゅ)が、「梅蘭竹菊四譜」
の中で梅蘭竹菊を四君子と呼んだことがはじまりなのだそうです。
「寒なれど秀、春来るを率先して報ず」厳寒の中他の花に先駆けて咲く梅
「善人は蘭の如し、王者の香りありという」貴人の風格があると称えられる蘭
「虚ろなるに因りて益を受く」暑い日差しの中でも悠然と立つ竹
「身を軽くし、気を益し、人の寿を延ぶ」延命長寿の象徴でもある菊
この帯の菊はマーガレットに似ているので、きものと帯で文様を合わせてみました。



【1月25日の装い】東京◇晴れ(湿度46%) / 最高気温12℃ 最低気温1℃

新年会を兼ねた千秋楽の打上式なので、華やかな装いで。

葵と木春菊文様の訪問着に川島織物の七宝に四君子文様の袋帯をコーディネート。


力士は五つ紋付のきもの姿ですが、参列者できものを着ている人は
数えるほどしかいないのが残念。0.5%ぐらいでしょうか…。
先日の「きもので相撲観戦」のときに、きもので観戦は辛い…という意見が
多かったので、国技館千秋楽観戦後のパーティーにきものでくるのは
よほど着慣れていないと難しいのかもしれませんね。
打上式も立食でほぼ立ちっぱなしですし…(^_^;)


笹蔓緞子文様の帯あげは加藤萬、帯〆は龍工房

松尽くし文様の利休バッグはかづら清老舗

ピンク~薄グリーンの十二段グラデーションぞうりは四谷•三栄


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紫地の浮き織の紬に花菱文様の縮緬の染め帯

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【2月26日の装い】東京◇晴れ後曇り(湿度61%) / 最低気温6℃ 最高気温13℃

紫地の浮き織の紬に花菱文様の縮緬の染め帯をコーディネート


梅文様の鬼シボ縮緬地の絞りの帯あげは加藤萬、帯〆は龍工房

この紬、どこの産地のものなのか不明…。価格としてはとてもお買い得だったとのこと。
母からのお下がりのものは、証紙がほとんど残っていないのです。

何てことはない文様の帯ですが合わせやすい。

更紗の古布のデコパージュバッグは松枝忍

草履は菱屋カレンブロッソ


この割烹着&水屋袴での作業着スタイルに合わせてのコーディネートです!


染めの実習レポートは別記事で(^-^)/

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「型付け」 東京染小紋 / 染織文化講座「型紙で小紋を染める」実技講習

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染織文化講座「型紙で小紋を染める」実技講習へ。
東京染小紋(江戸小紋)を1反染める実習です。

●地色と目色を色見本から選ぶ●
私、当初は「黒地にグレーの目色の長羽織をつくる!」っと決めていたのですが、
色見本を見て気が変わりました…。←どうしたワタシ(・_・;)

美しい菖蒲色の地色と藤色の目色があったので、こちらに変更。
これが吉と出るか…。染めあがってからのお楽しみです。


●地張り●
午前の部に型付けされた方の板をあげて、午後の部の長板をセットします。

約7mの長板には薄くもち糊がついていて水で濡らすとペタっとくっつくようになっています。

刷毛で糊を均一にしてから白生地をピッタリと貼り合わせます。
私は綸子の光沢をあまり好まないので裏返してつかうことにしました。この辺りも冒険!


●落款の型付け●
さて、先日の「伊勢型紙を彫る」実習でつくった落款の位置。
着尺の場合は決まっていますが、長羽織の場合どのいちに落款をいれるかによって
型紙を置く位置がかわります。これを考えていなかった( ̄□ ̄;)!!

慌てて仕立てをお願いしている和裁師さんときもの学の先輩の和裁師さんに電話で確認。。。
はじめは羽織の衿の裏にくるように聞いたのですが、ちょっとでもズレると面倒ということになり、
羽織の返しの部分(羽織の裏になるところで裾から返している)に入れることに。
なので、落款の向きが逆になります。←ここがポイントひらめき電球

落款の目色は白で。
沙を囲むハートもとても良い具合になり、ここまでは大満足です(^-^)


●糊●
もち米と米ぬかと塩でできています。
目色の染料が入った防染糊をまぜたものを型つけにつかいます。


●型紙●
今回は素人によるはじめての実習のため、つかう伊勢型紙は「丸口」という柄が
切れていないものを使用。これによって、つなぎ目が多少ずれても目立たなくなります。
が…、私が選んだものは「切口」といわれる柄がつながっているものでした(゚_゚i)
なので、鶴の足の部分をテープで隠してつなぎ目には柄がこないようにしてつかいます。


●型つけ●
糊を型紙にとられないように浮かせる役目の「えんばり」はやっていただきました(^_^;)
型紙を選んだときには気がつかなかったのですが、選んだ型紙は小さく糊を置くところが
なかったため、糊をおくための紙を重ねて送ることに…。これが大変だった汗

防染糊を刷毛でひいていきます。

型紙は白く(今回は目色をつけたので藤色に)残る部分が彫られています。
生地の上に型紙を置き糊を塗ることで彫られた部分に糊が置かれ染め抜かれることになります。

糊が山になったり型紙いっぱいにつけすぎたり…と、四苦八苦

刷毛を口にくわえて型紙をめくって送ると職人みたい~。←見かけ倒し

わ~、けっこうキレイ!!

しかし、糊を置いた後に型紙をおしてしまうと型紙に糊が残ってしまい面倒なことに…

何といっても大変なのが、星を合わせて型紙を送ること。

型紙を合わせる星は継ぎ目の端っこにある小さな穴のこと。白い丸の中の「・」です。

鳥目の私は夕方になると見えなくなってました…(x_x;)

3回送ったら型紙についた糊を落とします。

だんだん慣れてきました!

しかし、このように糊がのってないまま型紙送ってしまったり…。

選んだ型紙が抜かれているところが多いのも、はじめての選択としては難しかった(+_+)

でもこれは、もう一度挑戦してみる価値があるかも~。

明日はしごき染の実習です(^-^)/


染織文化講座の講座記録は今月中にあがる予定です。

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東京の雪の日 / 黒地八つ藤の丸文様の結城縮に小倉織の縞縞の昼夜帯

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明け方、し~んと静まり返っているな…と思ったら、雪が降っていました。
雪の吸音効果ってすごい(+_+)

単衣に向いているといわれる結城縮ですが、これは袷で仕立てました。
軽くて暖かくとても着やすいです合格

結城縮とはいっても、つくしに真綿を巻いて人の手で紡がれているものか、
手紡機といわれる動力機械をつかってつくられる手紡糸といわれるものなのか。
そういったことは気にせず「本物か偽物か」といった判断しかなされない場合が
多いように思います。そもそも本物が何かを知らないことにはどうしようない…。
購入する人が「本物であること」や「希少価値」に満足しているなら、いいのかも
しれませんが、私は、糸が何であるのか、手紡ぎなのか、機械紡績なのか、
絣は手括りなのか、捺染なのか、織は地機なのか、高機なのか、機械織なのか、
いつどこで誰がつくったものなのか、とても興味があります。
糸を知ることで、産地の特色や時代背景も見極めていきたい…。


小倉織を復刻された築城則子先生が糸の選定とデザイン監修をされている『縞縞』。
機械織りで140cmの広幅を有効に生かし、カーテン、クッションなどのインテリア
や風呂敷バッグなどが展開されています。

この生地をつかって、両面でつかえる昼夜帯をつくりました。旅先などでも重宝しそうです。
この帯については別記事でレポートしたいと思います(^-^)/

縞縞は、経糸は細番手の糸をつかって密度を高くし、機械織りでつくられている縞木綿。
草木染め、手織り、それは素晴らしいものができるけれど、どうしても制作数が限られてしまう…、
つかってこそ真価がわかる小倉織を広く流通させるためにつくったというテキスタイル生地。
インテリアファブリックとしての用途を狙われたのだと思いますが、小倉織に憧れるものとしては
やはり帯としてつかいたい。そしてこれなら余裕でつくることができる価格となるのも魅力。
伝統を残していくには伝統にしがみつくだけでなく新たな取組との併走もありだと思います。
築城先生曰く「手仕事でしかできないことと機械織だからできることの双方が結びついた着地点」



【1月30日の装い】東京◇雪のち雨(湿度94%、水っぽいぼた雪)/ 最低気温0℃ 最高気温5℃

黒地に八つ藤の丸文様の結城縮に縞縞の昼夜帯をコーディネート。

水っぽい雪でしたので、神職の方用につくられた雨ぞうり。


染織文化講座「型紙で小紋を染める」実技講習の体験へ。

江戸小紋の地染めである「しごき」
しごき篦をつかって反物1反を染めました。別記事でレポートします(^-^)/

袖口にゴムが入ったフード付き二部式の雨コートに水屋袴の装い。
登山にいくような装いなので、蒸し箱が山小屋にみえる…(+_+)

水元の作業スタイルは前掛けに長靴。
身体がドシドシしてロボットのよう。「ガンダムになったみたい~♪」←なったことないですけど


すっごく楽しかったです~(≧▽≦)♪
もう1反染めたいなあ…。

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緑地椿柄80亀甲結城紬に城間栄順の塔に梅文様の紅型の帯と梅に雀の長羽織

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緑地椿柄80亀甲結城紬に城間栄順の塔に梅文様の紅型の帯

帯は流水に塔に梅。帯あげは加藤萬、帯〆は龍工房

鶯色のような地色は紅型では珍しい。

濃い緑のきものに、薄い緑の帯で同系色の濃淡コーディネート



バッグは松枝忍の古布デコパージュ。梅に鶯。

アンティークの長羽織は梅に雀。


真綿より手紡ぎした結城紬ですが、これは地機ではなく高機で織られています。
地機ではないので重要無形文化財の要項は満たしていませんが、本場結城紬。
ややこしいのですが、本場結城紬とは高機で織られた結城紬に証紙を
貼るためにつけられた登録商標なのです。
高額商品とするための付加価値のため希少価値のために証紙をつけるのではなく、
買う側にわかりやすいスペック表示にして欲しいと思います。

80亀甲の結城紬の拡大アップです。


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「しごき」東京染小紋 / 染織文化講座「型紙で小紋を染める」実技講習

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染織文化講座「型紙で小紋を染める」実技講習へ。
東京染小紋(江戸小紋)を1反染める。「型つけ」の実習のつづきです。

型付けの後、糊が乾いたら生地を板からはずします。
地染め前の糊がついた反物の状態。実技講習2日目はここからスタート。

袖口がゴムでつまった二部式の雨コートはすっかり染織体験のユニフォームとなっています。
身体中にカイロを貼り毛皮のショールまで着込んだ寒冷地仕様の重装備。
まるで宇宙服のようです。←寒がりなのですσ(^_^;)


実技講習のしごき染めは地色が淡い色の人から先にやっていきます。
しごき染めをしてから蒸すまでに時間を置きすぎると、濃い地色は型付けをした
糊(目色)に入り込むという難が起きやすいため。「目色がさされる」という現象。

●しごき染め●
反物に染料が入った色糊をヘラで置き、地染めをします。
大きなへらが「しごき篦」、小さなへらが「たてがき」

反物の端を伸子張りでつかう張り手棒で挟んで止めます。

13mのしごき板に反物を伸ばします。

しごき篦にたてがきの篦で色糊をのせます。

これは五月女先生にやっていただきました。

中指、薬指、小指でしごき篦の端を持ち、親指と人差し指でしごき篦をおさえて

後ずさりしながら手前に引いていきます。糊をしごいでいくから「しごき染め」。

5歩ぐらい?後ずさりしたところで反転し

先ほど引いたところの上からさらに糊を引いていきます。

うん、良い感じ♪

染織実習体験の中で一番向いているかも~ヽ(゚◇゚ )ノ

誉められて調子に乗ると、すぐ失敗します(^_^;)

仕上げは五月女先生がやってくださいました。

美しい~。羊羹のようです。

地色にムラが生じることを「かっきれる」というそうです。字は搔き切れる?

糊置きが終わったら、反物の真ん中に伸子をはり

しごき板から反物をはずしていきます。

大鋸屑の上に置きます。

さらに上から大鋸屑をかけます。
こうして水分を取るのだそうです。乾かしすぎないように注意。


次は、「蒸し」「水元」です。こちらも体験。別記事でレポートします(^-^)/

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「蒸し」「水元」/ 染織文化講座「型紙で小紋を染める」実技講習

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「しごき」東京染小紋 / 染織文化講座「型紙で小紋を染める」実技講習 のつづきです

このスタイルで蒸し箱に入ると山小屋で休憩中の登山者のようです(・_・;)


●蒸し●
しごき染めが終わり、大鋸屑の中に入っていた反物を取り出して、蒸し箱に入れます。
蒸すことによって染料を定着させるのです。

大鋸屑まみれの反物

木枠の端についている杭に蛇腹に掛けていきます。

4反ずつ蒸し箱に入れます。12反あったので、3回のローテーション。

はじめの回は26分。蒸し箱が暖まってからは25分。温度は98℃。
蒸すことによって糊の中の染料を定着させ発色させます。

堅牢度や発色はここで違いが出るようです。
温度と時間による何とか率というのがあったと聞いたのですが(うろ覚え…)

蒸し加減が重要。

木枠から取り外して水元へ


●水元●
蒸し上がった反物を水の中で糊を落とします。
昔は軟水の川の水で行なわれていました。東京なら神田川と妙正寺川。

この水元は自動でもできるそうですが、手作業でやることの方が多いそうです。

手を入れた瞬間は冷たかったのですが、意外と平気。
糊がべったりと反物に貼り付いている感覚を知りました。

反物を身体巾で左右で持ち、左右へジャバジャバと揺らします。
あまり水中ではせず水面でするのがコツ。
そして左手で持ったままを右手の方へ送り手を離します。
お茶の四方さばきに似ているビックリマーク

伝統的な作業は無駄のない動きになるからだと思いますが、お茶の動きと共通することが
多々あります。芭蕉布の苧引き、しごき染めも墨点前の釜の扱いに似ていた。

さらに洗剤が入った水槽に移して洗います。

さらに移して…、

またさらに移して…、4回水槽を移し替えての作業。
水面で揺らぐ反物は美しい~キラキラ

最後に糊が落ちているか確認しながら屏風畳にします。

脱水機で脱水します。

2階の乾燥部屋で干します。スチーム暖房となっていて乾くのはあっという間でした。

朝香さんらしい色だね~といわれましたが…、羽織にしても派手かも(+_+)


完成です(^-^)/

綸子の反物を裏返して染めたので光沢は控えめのはず。
落款の周りに鶴が多すぎて、落款が埋もれちゃってますね(・_・;)


江戸小紋の工程がとてもよくわかりました。
「素人が1反染めるなんて無理無理!!」といわれていましたし、
私も無理だと思ったのですが、(不器用なので…)
先生方の万全なサポートで何とかなりましたし、何よりも楽しかった♪

もう1回チャレンジしたい~。
でも、先生方はもう二度とごめんだっ!と思っていらっしゃるかも…(-。-;)

講師の五月女利光先生(左)と五月女淳一先生とカメラ


ありがとうございましたm(_ _ )m

染織文化講座の講座記録は近日中に…。←ブログと違って時間がかかるのです。

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節分 / 志ま亀の鶸色地大津絵文様小紋に鎧縅文様の織なごや帯

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今日は節分です節分
節分とは本来、季節を分けることを意味するので、立春、立夏、立秋、立冬の前日年4回。
江戸時代以降は立春の前日2月3日のことを指すようになりました。

旧暦では立春が新年の始まりとされていたため、前日の節分は大晦日にあたます。
季節の変わり目には邪気が生じると考えられていたので、それを祓うための行事として
行われたのが、追儺(ついな)鬼遣(おにやらい)。源氏物語にもでてきます。
元々は中国から伝わり、平安初期から宮中で行われていたそうです。
追儺とは方相氏(ほうそうし)と呼ばれる鬼を払う役目を負った役人と、脇に仕える
侲子(しんし)と呼ばれる役人20人で、大内裏の中を厄払いで回った行事のこと。
金色の四つ目の面に矛と盾を持った方相氏が、逆に鬼として扱われるようになり、
現在の節分のように豆を撒くことになったそうです。

豆には魔滅(まめ)の意味合いが含まれ無病息災を願い、鬼に豆をぶつけ邪気を払います。
これは室町以降の風習らしいです。
柊と焼いた鰯の頭を門口に挿して鬼を払う柊鰯。焼臭(やいかがし)ともいいます。

吉田神社の追儺式。方相氏が怖いです…( °д°)


【2月3日の装い】東京◇晴れ(湿度32%) /最低気温0℃ 最高気温10℃

志ま亀の鶸色地大津絵文様小紋に鎧縅文様の織なごや帯をコーディネート。

大津絵の中に鬼がいるのです。

節分なので鬼とそれを退治する源頼光、渡邊綱の鎧縅をイメージしたコーデ。

帯あげ、帯〆も志ま亀。

バッグは松枝忍。反対側の面を撮影すればよかった…。こっちじゃないの(><;)
ぞうりは神田胡蝶。


この印象的な市松の床があるのは、文化学園服飾博物館
「時代と生きる ~日本伝統工芸染織技術の継承と発展~」が開催中(~2月14日まで)

この展覧会、侮るなかれ…。
絣の技法にひとつとっても、手括り、板締め、型紙をつかった捺染、ローラー捺染と
今伝承されている技術を個別に取材しまとめています。
こういった工程の動画は昔に撮影されたものが多いですが、今回の展示のために
今の現場を撮影されたものが各技法ごとにあり、会場で見ることができます。
新しいものはキレイに見える。古くさいものと捉えられないようにされたことなのだそうです。
これってとても大事な視点だったと思います。


染織を伝承していくのに必要なものは、それを受け継ぐ人と技。
そして技を生かせる道具です。
「染織技術をささえる人と道具の現在」と題された、研究会が開催されました。
別記事でご紹介します。

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「染織技術をささえる人と道具」無形文化遺産の伝承に関する研究会 at 文化学園大学

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文化学園服飾博物館で開催中の「時代と生きる ~日本の伝統染織技術の継承と発展~」
にあわせて、染織の技を生かすために不可欠である道具の現状、そしてこれからについての
東京文化財研究所と文化学園服飾博物館による共催による研究会。
染織技術者と研究者によるパネルディスカッションが開催されました。


東京文化財研究所は美術館、博物館の修復組織だと思っていたのですが…、
技術を伝えるための調査、研究もされる機関であることを今回知りました。
その調査の中で、伝統技術を伝承するうえで欠かすことのできない道具の保護が十分でないこと、
高齢化が進み後継者問題によって廃業し、いらなくなった道具が破棄される一方で、
道具が手に入らない若手の作家は充分な仕事ができないことも明らかになったのだそうです。
和棉を織る作家さんで竹筬を探している人とかいますね…。
道具をつくる職人さんは、きものをつくる職人さんよりもさらに裏方なので、あまり知られては
いません。きものが衰退すると共に需要も減り、廃業に追い込まれるところもあるそうです。

コーディネーターをつとめられた、東京文化財研究所の菊地理予さんのお話の中では、
1952年(昭和27年)に刊行された「染織美術」の中での「無形文化財と染織技術」の
座談会のページについてふれられています。

座談会の中で、主要資材と副資材、環境や背景も保存していかなければ…という話があります。
60年前に問題提起されたことが現在さらに深刻な問題となっている状況。
この座談会は1950年に文化財保護法が制定され、1954年に改正される前に行なわれたもの。
現在、重要無形文化財には各個認定(人間国宝)と保持団体認定があります。
人間国宝は芸術活動支援なので、指定条件はありませんが、保持団体は技術枠なので、
その技術を保持するための材料や道具が手に入らなくなると規定外となってしまう
ということに改めて気づかされました。


パネルディスカッションは染織の現場の職人の方々の工程の動画をみせていただき、
現状をお聞きしていくという形で行なわれました。
コメンテーター◇藤井健三 (西陣織物館顧問)
コーディネーター◇菊池理予(東京文化財研究所)
パネリスト◇中山俊介 (東京文化財研究所)/吉村紅花 (文化学園服飾博物館)
新井教央(新啓織物)/瀬藤貴史 (三八染工場)/松原伸生(藍形染まつばら)/横田透(横田伊三郎)


長板中形の松原伸生先生。
長板は元々は「型付け」と「染め」は分業であり、染めは紺屋の仕事だったが、祖父の代から
一環してやっている。篦は手づくり。糊の糠も精米のものでなくつくりかえてたもの。


小紋染の横田透先生
染色教室を開催し染めることの楽しさを伝える活動にも取り組んでいらっしゃいます。
機械によるしごき染、興味深く拝見しました。


秩父銘仙の新井教央先生 (染織文化講座での秩父銘仙の座学はまだ募集中です)
仮織りした経糸を型紙による捺染で織りだす銘仙。

これが経糸のみ状態でこれから織られるというのが、新鮮というか、みてみたいです!


友禅染の瀬藤貴史先生。桜美林大学の講師の先生だそうです。
表現にあわせて、型染めから手挿しまでされるそう。型紙の絹紗を生産するところがなくなり、
テトロン紗をつかうが漆とあわない。


文化学園服飾博物館学芸員の吉村紅花先生の報告はパネルディスカッションの前
だったのですが、総轄してまとめます。

きものの購入は1970年代がピークで、1人当たり2年半に1枚はつくっていた。
結婚、お宮参り、入学式など行事とあう。現在2008年では30年に1枚との統計。

着物を過去の遺物としないために、服飾博物館としてできること。
「時代と生きる ~日本伝統工芸染織技術の継承と発展~」の展示について。
•どのようにしてつくられたのか知ってもらう(工程の動画展示あり)
•伝統的技法と近代的技法によるものを実物で比較する

•人の作業と道具、機械の携わり方を実感してもらう(工程の動画、道具類の展示)

•古くさいものにみえないように(動画、画像は最近撮影したもの←これ重要!)


これからきものの需要を増やすために
•小学校の授業で取り入れる(親が教えられないのです。義務教育としてやるべきでしょう)
•ネットワークの再構築。伝産法、文化財保護法の見直し。
•道具バンク(いらない人、いる人を結びつけるところがあるとさらに良いと思います)
という提案がありました。いずれも具体的であり、大賛成です。

さらに、職人であるつくり手の先生方からは、つくり手と着る人(買う人)の直接的な接点。
きもの業界の中では異論がありそうですが、着る側が望んでいることを呉服屋さんが
理解できないとなると、最善策だと思われます。

「時代と生きる ~日本伝統工芸染織技術の継承と発展~」
文化服飾博物館にて(~2月14日まで)ですビックリマーク

工程の動画映像を見るだけで、半日はかかるかもしれません。
会期中にもう一度見にいく予定です(^-^)/

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「時代と生きる~日本の伝統染織技術の継承と発展~」at 文化学園服飾博物館

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文化学園服飾博物館にて「時代と生きる ~日本伝統工芸染織技術の継承と発展~」
が開催中 (~2月14日まで) ※(2月6日は19:00まで開館延長。18:30までに入館)


この展覧会のテーマは、染織の技とそれに必要な道具。

各産地にいくと、○○○会館などがあり、こういった展示はよく見られますが、
過去の遺物といってもいいような古臭いものばかり…。
きものに限らずだと思いますが、人は皆、旅で地方を訪れたとき、その土地ならでは
のものに興味があり、心魅かれるものです。
きもの好きの方ならば、○○織会館や伝承館といったところを訪れる方が多いと思います。
しかしながら、展示をみて、その歴史や時代背景、つくられる工程の勉強にはなっても、
着てみたい!→欲しい!→買って帰ろう!という、きもの好きの熱い意欲を消沈させて
しまうような展示がほとんどなのが現状です。

きものはファッションなのです。
美しくそしてオシャレでなければ着たいとは思いません。

この展覧会の素晴らしいところは、きものを工芸品や美術品としてでなく(その要素もありますが)
ファッションとして捉えたときに、どう見せるかを正しく理解し実行していることだと思います。

昔の画像や映像は古くさいものと捉えられてしまうので、新しい画像と職人の今の姿を新たに
撮影したものが動画資料としてつかわれています。
展示は古いものも美しく綺麗に。これって大切なことだと思います。

きものを普及するにはどうしたらいいのか?
様々なことがいわれていますが、こういったことも大切です。
各産地の方は是非、参考にされてはいかがでしょう。

技法の紹介のパネル展示と動画

伝統的技法で必要とされる伊勢型紙と作品

友禅の伝統的な道具と効率化から生まれた道具の比較展示

とてもわかりやすかった、絣糸の染め分けの動画


そして、別の技法による効率化の比較展示が大変勉強になりました。
伝統的技法は守り伝えていきたいですが、きものを着る側に手に届く価格帯のもの
がなければ着る人はいなくなってしまいます。
365日きもの生活をする私としては、それを理解した上で着分けるようにしていきたい。

絞りは手括りで1反ずつ染められるものですが、大変手間がかかり高価なものとして
江戸時代に奢侈禁止令の対象となりました。
それによって絞り風の型鹿の子(染疋田)などが生まれることになります。

糸括りの効率化から動力をつかって括るもの、ロボットによる括り作業の自動化も
研究されています。


染織の技を継承していくには、技を体現する人、そして道具、何よりも着る人(買う人)が
必要となります。
この展覧会は、伝統的な技によってつくられるものの良さと効率化を考えてつくられるものの
比較がとてもわかりやすい。素晴らしかったです!

※会場内の撮影と「きものカンタービレ♪」への掲載許可を文化服飾博物館さまよりいただいております。
ご紹介しているのは、ごく一部ですので、ぜひご自分の眼で見てくださいませ(^-^)/

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梅文様の小紋に安田の松竹梅文様の織なごや帯 / いしかわ伝統工芸フェアへ

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いしかわ伝統工芸フェア2015 at 東京ドームプリズムホールへ(~2月8日まで)

いよいよ来月14日に北陸新幹線が開業します。

東京~金沢間がぐーーーーーーーーんっと近くなるのです。
極上空間のグランクラスシートを試乗体験。
これは2時間半には勿体ないぐらいですね。楽でございます♪


金茶寮の山中漆器加賀蒔絵の二段弁当割り箸




美人ぞろいの加賀友禅大使にも会えますよ~ラブラブ

作家色の強い加賀友禅は、私の中では美人でないと着こなせない、美人きものだと
思っておりまして…、自分では中々チャレンジできずにおります(^_^;) 
着こなしている美人を拝見するのは大好きドキドキ

ミス加賀友禅に囲んでいただきました♪
私はひゃくまんさんのほうと同じ星に生まれた感じがする…。←体型が


出展されている工芸品は約3万点。
染織では、加賀友禅、能登上布、牛首紬が出展されています。←かなりお買い得!
ワークショップも充実。
別記事でご紹介します(^-^)/

【2月6日の装い】東京◇晴れ(湿度26%) / 最低気温0℃ 最高気温12℃

梅文様の小紋に安田の松竹梅文様の織なごや帯をコーディネート


蝶の絞りの帯あげは京都きねや、帯〆は龍工房

バッグは松枝忍、ぞうりは神田胡蝶


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