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Channel: 朝香沙都子オフィシャルブログ「着物ブログ きものカンタービレ♪」Powered by Ameba
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ふりふの衿付ケープマントに幾何学文様の藍結城紬に岩間奨の絵馬の染め帯

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きものを着ていて寒いのは、衣紋が抜かれている首周りと袖から入ってくる冷たい空気。
このケープマントの衿には綿がギッシリはいっていて衿高になり首周りを覆ってくれます。
横から撮った過去の写真を見るとよくわかるのですが、ものすごく衿高ですヽ((◎д◎ ))

ウール生地の質が宜しくないのが難点ですが(お安いのでコストパフォーマンスとしては良い)、
衿付の防寒ものとしてとても優れています合格


【1月9日の装い】東京•横浜◇晴れ(湿度23%) / 最低気温3℃ 最高気温11℃

幾何学文様の藍結城紬に岩間奨の絵馬の染め帯をコーディネート。
東京手描友禅作家の岩間奨先生の作品。
馬の脚の動きには躍動感があり彩色も細部まで美しい。
たれ先にちょこんとある馬の置物も可愛い(〃∇〃)ドキドキ

絵馬の意匠はお正月を連想しますが、もともとは神社に馬を奉納するする習わしが、
馬の像を奉納するようになり、馬が描かれた絵を奉納するようになったのが絵馬の由来。
なので季節は問わない意匠です。


菊唐草の輪だしの帯あげは京都えり萬、帯〆は京都きねや

松竹梅に鶴の刺繍の衿付ケープマントはふりふ

白地に紺の水玉絣の花緒のぞうりは菱屋カレンブロッソ
札柄の古布デコパージュのバッグは松枝忍

獅子舞は獅子に頭を噛まれるとその年は無病息災といわれることからお正月に舞われること
が多いです。ですがお祭りなど演技の良い時に舞われるもので実は季節はなし。

でもやっぱり、お正月らしい装いですね…(+_+)ししまい


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お茶の初稽古 / 青海波に七宝、菊、向かい蝶の総柄小紋に松と青海波に帆船の唐織のなごや帯

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お茶の初稽古へお茶

長板総飾り


龍村美術織物の未の数奇屋袋




未の絵馬の主菓子

松鶴のお干菓子


【1月12日の装い】東京◇晴れ(湿度29%) / 最低気温2℃ 最高気温9℃

青海波に七宝、菊、向かい蝶の総柄小紋に松と青海波に帆船の唐織のなごや帯をコーディネート

笹蔓緞子の帯あげは加藤萬、帯〆は五嶋組紐

松と青海波に帆船はお正月に相応しいのでこの時季によくつかいます。
この帯は芯が柔らかすぎて形が決まらない…(x_x;)

松竹梅文様のバッグはかづら清老舗
この正方形のタイプは収納力があってつかいやすい合格

赤い前坪の草花刺繍の花緒のぞうりは神田胡蝶


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国際文化学園 新年会 at セルリアンタワー東急ホテル

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学校法人国際文化学園(国際文化理容美容専門学校)の新年会へ

衣紋道高倉流の東京道場が国際文化学園にあるご縁からお招きいただきました。
いつもお世話になっておりますm(_ _ )m

美容の世界は女性が多いような気がするのですが、実は圧倒的に男性が多い。
きもの業界と同じですね。
美容業界の新年会は、一年で最も忙しい成人式の翌日に行なわれるのだそうです。


オープニングを飾ったのは、舞囃子「安宅 滝流」
源義経一行は山伏に扮し奥州に逃れる途中、安宅の関で関守である富樫某から尋問を
受けます。弁慶は勧進帳を読み上げ、主君である義経に折檻の杖たたきをし、
疑いの危機を乗り越え逃れます。その後、富樫が非礼を詫びるためと、酒を持って後を
追ってきて酒宴となりますが、弁慶は油断なく勇壮な舞を舞って暇を告げる…というお話。

観世流シテ方梅若玄祥(五十六世 梅若六郎)

酒宴でも隙をみせず力強い舞をみせる弁慶。
新作能やバレエや音楽などとの競演などでのご活躍のほうが目にする事が多いのですが、
やはり重厚感ある古典は素晴らしい。

お正月早々、素晴らしいものをみせていただきました~♪


衣紋道高倉流宗会頭の仙石宗久先生と有職文化研究所の橋本麻子さんとカメラ

美しいキモノ エディトリアルスーパーバイザーの棚町敦子さんとカメラ

衣紋道高倉流東京道場会頭であり国際文化理容美容専門学校渋谷校校長の荘司礼子先生とカメラ


お食事はフルコース、目でも楽しめました♪

恒例なのだそうです、先生方によるお餅つき

フレンチにもあうかも♪


有職文化を学ぶ場でのご縁なので、有職文様でのコーディネートしてみました。
先日のコーディネートと同じ、きものと帯で小物だけをチェンジ。
牛田織物の天平聖武絹の暈かしのきものに双鴛鴦文の唐織のなごや帯

ホテルでのパーティーなので、準礼装らしく。
菊唐草の帯あげは京都きねや、帯〆は龍工房。

花喰鳥の洒落紋に向双鴛鴦文の唐織の帯

バッグはかづら清老舗

ホテルの照明でのきもの姿の撮影は難しい…。
訳あってたくさんの方々にご協力いただきました。
ありがとうございましたm(_ _ )m



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役者にちなんだ観劇の装い / 「通し狂言 南総里見八犬伝」at 国立劇場

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滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」が刊行されてから200年の節目の年です。
国立劇場で上演中の「南総里見八犬伝」(~1月27日まで)へ。


観劇の装いは演目にちなんだものにすることが多いのですが…、
八犬伝ならやっぱり「犬」でしょうわんわん

ということで、犬張り子の古布ブローチ

八犬士に共通するのは仁義八行の水晶玉を持ち、牡丹の痣があること。
牡丹柄の長襦袢があると良かったのですが…、なかった。


そこで、今回は役者にちなんだ装いにしてみました♪

菊五郎丈、菊之助丈にちなんで、菊文様の小紋

時蔵丈の萬屋の定紋の蝶文様の帯


千總の雲取りに横菊文様の小紋に金銀の蝶文様の織なごや帯をコーディネート

帯あげは京都きねや、帯〆は龍工房

雪の結晶文様のバッグはかづら清老舗、ぞうりは神田胡蝶


「南総里見八犬伝」
ストーリーはわかっていてもワクワク、ドキドキ(〃∇〃)
ネタバレになるので、ここでは語りませんが、良い年になりそう~♪ と
テンションがあがる楽しい舞台でした!

新春歌舞伎公演ならでは、舞台から役者さんが手ぬぐいをまいてくれます。
私は目の前にいくつも飛んで来たのにキャッチできず…σ(^_^;)
お写真だけ撮らせていただきました。


役者さんを影で支える梨園の奧さま。梨園の奧さま方のきもの鑑賞が歌舞伎鑑賞の楽しみ
のひとつになっているのは、きっと私だけではないと思います。
さすがの着こなしでいらっしゃいます~。そしてお美しいキラキラ

中村時蔵さんの奧さまとカメラ

中村梅枝さんの奧さまとカメラ


終演後はバッグステージツアーへ
つづきます(^-^)/

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「通し狂言 南総里見八犬伝」演目ときもの at 国立劇場

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【注意】ネタバレですビックリマーク

役者にちなんだ観劇の装い / 「通し狂言 南総里見八犬伝」at 国立劇場 のつづき(^-^)/

「南総里見八犬伝」は1814年(文化11年)に刊行され1842年(天保13年)に完結。
28年の歳月をかけて書き上げた全98巻の大長編小説です。
滝沢馬琴は後年失明してしまいますが、口述筆記によってこの物語を完成させました。

これだけの長ーい物語ですから、舞台化やドラマ化されるときは大幅に脚色されます。
この舞台は「抜けば玉散る」といわれる鎌倉公方足利家に伝わる宝刀「村雨丸」を軸に描かれています。

「村雨丸」は里見八犬伝の中の架空の刀。
まぎらわしいのですが、刀剣で徳川家に仇をなす妖刀といわれる「村正」があります。
これは伊勢桑名の伝説の刀工の作。
家康の祖父と父が殺害された刀が村正であったこと、嫡男信康の介錯の刀も村正であったから
ともいわれますが、尾張徳川家の方によると後世の創作でありデマとのこと。
しかし反徳川のものには村正は縁起物として珍重され、由井正雪が所持していたことでも有名
ですが、幕末の頃は倒幕派の志士の間で(偽物含め)でまわる事となります。


話がそれました…(・_・;)
南総里見八犬伝の舞台は室町後期。
発端となったのは鎌倉公方足利持氏と関東管領上杉憲実の対立から。
今舞台では、伏姫(右近)の語りからはじまります。
足利持氏の子である足利成氏側の里見家は関東管領の扇谷定正の軍に攻め込まれ
危機に陥り、敵の大将の首をあげたものに娘の伏姫を嫁がせるといってしまう。
大将の首を取ってきたのは犬の八房(音一朗)。
里見家はかろうじて救われるが、伏姫は八房と富山の山中に籠ることになります。
それから年月が経ったある日、伏姫は八房に襲われ抵抗して殺してしまう。(この辺りは原作と違う)
里見家の将来を案じた伏姫は自らの命を神仏に捧げ自害します。
すると、八つの水晶玉が放たれます。それぞれの玉には仁義八行の一文字。


ドラマではよく主役として描かれる剣士、犬塚信乃(菊之助)。
信乃は里見家を再興するため、父から預かった村雨丸を古河の足利成氏に献上しようと
出立しようとします。ここで止めに入るのが浜路(梅枝)。浜路口説きといわれる名シーンです。
村雨丸はあっけなくすり替えられ、気がつかないまま信乃は旅立ち…、
信乃の後を追うと騙され連れてこられた浜路は、網乾左母二郎(松緑)から村雨丸を
取り返そうとして切られてしまう…。
左母二郎が浜路を斬り付けたあとの仕草が憎たらしいぐらい役にハマってましたた。
そして浜路が切られるところは錦絵みたいに美しかった~。口説きよりこちらが印象に残りました。
そこに登場するのが、犬山道節(菊五郎)。じつは浜路の兄。圧倒的な存在感です(ノ゚ο゚)ノ

そして、八犬士がそろう。…なぜに???
これ、歌舞伎のだんまりの演出でした。←実際はみえている相手やものがみえていない設定

犬塚信乃(菊之助)は古河の足利成氏の館へ。信乃の正装の裃が春の花の刺繍で可愛らしい。
ここですり替えられたと気がつくというのが…(・_・;)←原作通り
そして捕らえられそうになって「お手向かい御免!」という菊之助の貴公子オーラが…恋の矢
そして犬飼源八(松緑)との芳流閣の戦い。
信乃は金襴の派手な小袖に襷掛け、袴をたくし上げて足だし。
源八は広袖で袵がなく両脇が割れている毘沙門亀甲の四天装束。
囚われの身でも金糸銀糸がたっぷりで裾周りは馬簾の飾り紐。荒事のお約束です。

屋根の上で立ち回るシーン、すごい平衡感覚だなと思っていたら、階段状だったことを知りました。
そして屋根伝いに菊之助が滑ってきた時は、ドキっとした(☆。☆)
観客席の方々が、菊之助と目があった!私を見てた!というのが面白い…。
罪な方というかサービス精神があるというか、スゴイですね…(+_+)


衣裳で驚いたのが、犬坂毛野(時蔵)の舞うシーン。
ポスターも白拍子の烏帽子をつけた狩衣でしたが、登場はなんと中国風のビラビラ。
唐伝来の剣の舞の披露から、敵討ちというのは無理がない設定ですね。
毛野の二刀流の剣の舞、おつきの女性が天平風装束だったのも面白かったです。
時蔵、梅枝、右近の剣の舞も華やかでテンションあがります♪


道節は刀売りを装い扇谷定正(左団次)に村雨丸を献上しようとします。そして定正を討ち取り
ますが、これは影武者。道節は火遁の術でこの場を逃げます。←ビックリする
そして、最後は八犬士が定正の居城へ攻め入り…、大団円。村雨丸は信乃の元へ。


台詞には昨今の流行語やCMを意識したものがあったのですが、テレビをみない私には
さっぱり理解できず…(^_^;) 観客の皆さまの反応で何となくわかった感じでした。
演出はお客さんに思いっきり楽しんでいただきたい!という心が感じられるものでした!
お正月はこうでなくっちゃ~♪

里見家の居城があった館山の特産品の房州うちわ。

八犬伝の舞台の観光パンフレットもありました。
房総半島の先は春の訪れが早いと聞いています。
八犬伝の余韻に浸りつつ一足早い春を探しにいくのも良いかもしれませんね(^_-)☆


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「通し狂言 南総里見八犬伝」バッグステージツアー at 国立劇場

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「通し狂言 南総里見八犬伝」演目と衣裳 at 国立劇場 のつづき(^-^)/

終演後はバッグステージツアーへ目

新年の国立劇場は提灯に餅花の正月飾りが華やか~♪
花道を通って舞台に向かいます。花道の長さは19mです。


舞台から観客席の眺め目

上演中は客席は暗いのでこんなにハッキリは見えないでしょうけど、よく見えるのですね。


国立劇場の廻り舞台(盆といいます)は直径約20m。舞台転換につかわれます。
この廻り舞台は歌舞伎が発祥。1758年(宝暦8年)に大坂で狂言役者の並木正三が
独楽の回転をヒントに開発したといわれています。
視覚的に訴える舞台転換は明治以降に海外の劇場で取り入れられるようになりました。

廻り舞台を下からみるとこうなっています

実際に廻してくださいました。かなり早く廻ります!
私は眼が廻ってしばらくフラフラしました(@_@)
中華のお料理になった気分?
中華料理の回転テーブルは目黒雅叙園の創業者の細川力蔵による発案によるもの。
日本人には回転グルグルで効率よくする発想あるようですね。


立っているところは迫りの上。迫りは大小あわせて17基あるのだそうです。
珍しいマングースとの競演。しかも舞台は国立劇場ビックリマーク ←ありがとうございます!

迫りの下はこうなっています。これが奈落の底です。


観客席から舞台に向かって左柄。下手にあるのは黒御簾といわれます。
雨、風、雷鳴などの効果音をだすところ。ここで奏でられる音楽を黒御簾音楽といいます。

上手にあるのは床です。
歌舞伎では竹本といわれる義太夫節を語る太夫と三味線弾きが演奏する場所のこと。


バッグステージツアーでは、観劇した舞台セットのパーツが見られるのも面白い。

天井には壁や背景がたくさんあり、ボタンひとつで操作されるのだそうです。

これらが組み合わされて華やかな舞台が出来上がります。


下手横から急な階段を下りて、舞台の下の奈落へ向かいます。

奈落とは地獄のことで、サンスクリッド語の「naraka」からきているのだそう。
こちらでは大道具の制作もされています。


舞台にあがる迫り。
奈落から人や道具を舞台上に迫り上げたり降ろしたりする装置です。



花道にある迫りのことはスッポンといわれます。
スッポンからは幽霊や人でないものが登場するお約束。

スッポンから上を見あげると花道の灯りがみえます。

花道の下にはシートがかけられた椅子が90席。
花道をさげて観客席にすることも可能なのだそうです。
国立劇場の総席数1610席。花道設置時1520席。

客席の下なのでここでの会話は客席に聞こえます。
ということは…、花道近くの客席での会話はここにも漏れ聞こえてくるわけです(+_+)

花道下の脇を駆け抜けてさらに階段を上って花道から役者さんは登場するわけで…。
役者さんの体力は尋常じゃないですね…((((((ノ゚⊿゚)ノ


階段を上がって、舞台から花道の突き当たりになる場所。鳥屋(とや)です。
ここから役者さんが花道を通って舞台へとでていきます。
役者さんが着替えやお化粧を最終チェックするための大きな鏡があります。

揚幕の向こうは花道です。
揚げ幕は金の輪で吊られているので、勢いよく幕を引くと「チャリン♪」と音がします。

揚げ幕に描かれている文様は国立劇場のシンボル。
奈良薬師寺東塔の奏楽天人から象られたものです。

揚げ幕を引く「チャリン♪」に見送られて花道を歩くと、チャリン♪の音が役者さんの
テンションに影響を与えるというのが何となくわかりますね。


今回の観劇&バッグステージツアーは「着物で歌舞伎」という企画によるもの♪
ご用意くださったレジュメも素晴らしかった!ありがとうございますm(_ _ )m

この日の観客席は和装の方が多く華やかでしたキラキラ

観劇は普段きものを着ない方でも気軽に楽しめるとっても良い機会。
やっぱり劇場にはきものが似合います!



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松枝忍作品展「冬のクラフトフェア」at 日本橋三越

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日本橋三越7階にて開催中の「冬のクラフトフェア」へ。(~1月19日まで)
古布デコパージュ作家の松枝忍先生の作品が出展中。
日本橋界隈での出展ははじめてのことだそうです。


アンティークきものは好きだけど自分で着るにはちょっと…、という方にもオススメ。
アンティークのきもの地や羽織裏などの古布生地をコラージュして籠や竹のバッグに
貼りつけて膠でコーティングしたもの。
籠バッグなので軽く、古布が張りつけてあるので丈夫、そして雨に強いのが魅力です。


こちらの更紗の古布デコパージュのバッグの市松の補強布を更紗地と同系色に
張り替えていただくお直しをお願いしていました。

できあがってきました。素敵~(〃∇〃)ドキドキ

そして今日持っていたバッグは10年ぐらい前に購入したもの。

さすがに年月が経ち、持ち手の塗りや膠のコーテングが剥がれてしまったのですが、
メンテナンスしてくださるとのことで、こちらと中身を入れ替えました。
ひとつひとつが手づくりで、作品に思い入れがある松枝先生だからこそのバッグの里帰りです。
作家さんのこういった気持ちが、また私のコレクションを増やす結果につながっています…(^_^;)


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背中に絵馬しょって / 薄梅鼠色の100亀甲結城紬に岩間奨の絵馬の染め帯

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【1月16日の装い】東京◇晴れ(湿度31%) / 最低気温5℃ 最高気温13℃

薄梅鼠色の100亀甲結城紬に岩間奨の絵馬の染め帯をコーディネート

朱色の染め帯、思っていたよりもつかいやすいです。

背中に絵馬しょって。

たっぷり金箔がつかわれているので紬にはどうかなとも思っていたのですが、
結城紬によく合いました。



帯あげは加藤萬、帯〆は龍工房

古布デコパージュのバッグは松枝忍


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染織文化講座 「伊勢型紙を彫る」実技講習

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染織文化講座の実技講習「伊勢型紙を彫る」


ご指導くださるのは、型彫師の増井一平先生です。


江戸小紋の染め実技を受ける人は自分の落款の代わりとなる名前と、この中からひとつ
選んで彫るということだったのですが、時間がたっぷりと3時間半用意されていたので、
せっかくの機会なので全部彫ってみました。


型紙地となる紙は柿渋を塗った和紙を天日乾燥させさらに2年間寝かせた「生紙」です。


自分ならではのものが良いかなと思って、ハートで囲んでみました。
染めは江戸小紋の技法となるので、くりぬかれたところが色糊で糊置きされ、白く抜けます。
増井先生はハートの内側をくりぬいて「沙」の字を浮かせるということを考えてくださったよう
ですが、私は「沙」の字とハートが白く抜けることにこだわりました。

型紙は文様全体がどこか繫がっていないと抜けてしまいます。繋がりが少なければ型紙は
不安定になってしまい、糊置きはできません。

文様の繋を残しているので、ハートがちょっと割れてるかも。
でも、これが味があって良いのです。芹沢銈介風?


染め上がりがどうなるかは、今月末にある「型紙で小紋を染める」実技講座で。


講座記録は今月中に染織文化講座の講座記録にあがる予定です。

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PR: 地域活性化・雇用促進資金をご活用ください!-政府広報

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地域経済の活性化や雇用促進に向け頑張る中小企業者や小規模事業者を資金面から応援!

中村時蔵丈 後援会 新年会 at 帝国ホテル 孔雀の間

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中村時蔵丈後援会の新年会へ。
わ~っ、剣の舞の毛野だ♪  ←先日「南総里見八犬伝」を鑑賞したばかり


長唄「七福神」の素舞扇子

萬太郎丈(踊りも良いが声が素敵~ラブラブ)

梅枝丈(美しい~キラキラ)


お料理は「なだ万」さん。



ゲストは伝統文化評論家の岩下尚史(いわしたひさふみ)さん。
私、テレビをみないこともあり、不勉強でございまして、存じ上げなかったのですが…、
キャラクターが強烈で鮮烈でございました!

小学生の頃から、熊本から一人で飛行機に乗って歌舞伎を見に来ていらしたのだそう(ノ゚ο゚)ノ
独特のお話の仕方がイマドキ風?
かつて大手新聞社の文化部記者の劇評は岩下さんのおっしゃったことが丸々つかわれていて、
わざと嘘の情報を流したこともあったとか…(^_^;)
面白いお話の引き出しをたくさん持っていらっしゃる方のようです。


豪華、抽選会もありました!

時蔵さん、絵心があり素晴らしい…。未の羽子板欲しかったな~。

残念ながら私は当たりませんでしたが、ご一緒したお友達が何と、三人の手のものが当たりました!
時蔵さんとご一緒に写真だけとってもらった♪

時蔵さんの奥さまとカメラ
正面からみたら色留袖かと思ったのですが、袖の後に文様が描かれた訪問着でした。

梅枝さんご夫妻とカメラ
美男美女に挟まれてテンションがあがってしまう私ドキドキ

萬太郎さんとカメラ
明るく気さくにお話しくださいました!


萬屋さんの皆さまとヾ(@°▽°@)ノ あ、萬太郎さんがいない。。。
皆さまのお肌ツルツルの秘訣は何だろう…。とっても気になります!


染織文化講座の実技講習の後でしたので訪問着ではなく華やかな小紋で出席。
萬屋さんの定紋の蝶の帯を選びました。
染の北川のパンジー小紋に金銀の蝶の織なごや帯をコーディネート。

帯あげは京都きねや、帯〆は龍工房


とっても楽しい夜でした。ありがとうございましたm(_ _ )m


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天覧相撲とロイヤルボックス / 2015年大相撲初場所 中日 at 両国国技館

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2015年初場所中日は天覧相撲でした。


角界の一連の不祥事事件のこともあり、2011年から天覧相撲はありませんでした。
でも、もしかしたら今場所はあるかも…という予感はありました。

それは、昨年の九州場所優勝インタビューでの白鵬のスピーチが心に響いていたから。
「ーこの国の魂と、相撲の神様が認めてくれたからこの結果があると思います。
そして明治初期に断髪事件が起きた時、大久保利通という武士が当時の明治天皇と
長く続いたこの伝統文化を守ってくれたそうです。
そのことについて、天皇陛下に感謝したいと思います。」

日本人である私たちが白鵬に教えられた。天覧相撲が復活して欲しい!
という話が、さまざまなところでされていたのです。
すると「朝香さん、今場所中日の天覧が決定したようですよ!」と連絡が!
中日に誘っていただいたのは偶然だったのでした。(天覧は中日がほとんど。稀に初日)
この記念すべき日に観戦できたことを感謝いたします。ありがとうございましたm(_ _ )m

観戦はロイヤルボックスがよく見える東側の席でしたヽ(゚◇゚ )ノ

この日は手荷物検査があり、会場にはたくさんの警察官とSP。
再入場する方はボディチェックもありました。

正面エントランスにはレッドカーペットをおおうシート。

2階のロイヤルボックス脇にあるエレベーター前。

貴賓席にはいつもとは違う特別な椅子が用意されています。


国技館の配置である、正、向、東、西。
正面から入って左が東、右が西となっているのですが、これに違和感がある方も多いと思います。
これは古来より天皇からみた視点によって決められているものです。
「天子は南面す」といわれるように、天皇は紫宸殿で南に向かってお座りになられます。
天皇からみた左が東、右が西となるのです。京都の地名の左京区が右、右京区が左になるのも、
雛飾りで、左近の桜が右、右近の橘が左に飾られるのと同じ理屈となります。


天覧相撲は通常の丸く並ぶ土俵入りではなく、「御前掛(ごぜんがかり)」といわれる
天皇に背を向けない本式の土俵入りなのですが、天皇皇后陛下がご臨席されたのは、
中入り後後半でしたので、土俵入りは通常通りでした。
これは残念でしたが…、両陛下のスケジュールのお忙しさから考えたらしかたがない。


幕内の取組がはじまるとレッドカーペットが現れました。
滅多にないことなので、天皇皇后両陛下をお出迎えしたかったのですが、警備上
2階席には戻れなくなってしまうかも…ということで、断念。

この時間は既に館内の2階へあがるエスカレーターと階段がつかえず、外階段を
つかってくださいと案内されました。物々しいという言葉が相応しい警備です。


正面エントランスにお入りになられた両陛下。
※お写真下さった方、ありがとうございましたm(_ _ )m


両陛下をお迎えする館内の様子です。


両陛下をお迎えできた喜び、国技館内は暖かい空気に包まれました。

中入り後の後半からの取組を真剣にご覧になられる両陛下。

白鵬は天覧相撲で600勝を達成しました。途中ヒヤリとしましたが…。

とても真剣に見ていらっしゃったのが印象的。弓取り式までご観戦になられました。

観客に何度もお手を振られ、惜しまれながら丁寧にご退出されました。


相撲は神事であり日本の国技。
天皇皇后両陛下のご健康を祈願するとともに、天覧相撲があることを祈らずにはいられません。

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入り待ちでみた力士の装い① / 2015年大相撲初場所 中日 at 両国国技館

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天覧相撲であった中日。
入り待ちできるのかどうか懸念していたのでしたが杞憂に終わりました。
お天気でしたので、この日はガッツリと入り待ち。

五月場所と九月場所は力士の想いが込められた素晴らしい染めの意匠のきもの姿を
みることができますが、初場所は色無地の羽織姿がほとんど。
おそらく羽織裏は凝った意匠のものだと思われますが、見えないのが残念ですね。

私にピンがあってしまったのでまるで合成のようですが…(^_^;)、勢関とのツーショットカメラ


力士のきもの姿は、番付によっておおよその規定があります。
序の口、序二段は、浴衣かウールのきもの、足袋の着用は許されず素足に下駄。
三段目は足袋の着用は許されませんが、エナメルの雪駄は許されます。
三段目からは、羽織の着用が許されます。
三段目以下は、帯はベンベルグ。博多帯が許されるのは幕下からです。
幕下からは、襟巻、コート、足袋の着用が許されます。
正装である紋付羽織袴の着用が許されるのは十両から。畳敷きの雪駄も許されます。
視覚的に番付を表現することは、向上心を煽る効果もあると思われます。
何より足袋が許されないのは寒すぎる(((゜д゜;)))
足袋が履けるようになりたい!!!と精進するかと。

力士のきものコレクション♪ 順不同でズラッといきます!











冬の装いはコートで隠れてしまったり、色無地なので面白味にはかけるのですが…。
私的に、おおっ(ノ゚ο゚)ノっと唸った力士の装いは別記事でご紹介します。

入り待ちの殿を飾ったのはまたしてもこの方でした。第二の旭天鵬かしらん…(+_+)?
大銀杏はまだ結えないようですが、髷姿がまるで五月人形のような遠藤。


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入り待ちでみた力士の装い② / 2015年大相撲初場所 中日 at 両国国技館

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入り待ちでみた力士の装い① / 2015年大相撲初場所 中日 at 両国国技館 のつづき

まわし姿や黒紋付袴姿はメディアなどで見る機会がありますが、力士の個性的なきもの姿が
をみることができるのは、場所が開催中の入り待ち。
ちなみに、出待ちの時は力士は風呂上がりなので浴衣にコート姿となります。

夏のきものと違ってほとんどの力士が色無地に博多帯ですが、中には故国への思いが
見てとれる装いも軍配

エジプト文字のきものにエジプト国旗の帯

大砂嵐


グルジア国旗の帯

臥牙丸


ブラジル国旗と四股名の帯

魁聖


白虎?のきものにモンゴル国旗の帯

照ノ富士


羽織袴が素敵だった力士の装い軍配

茶系でまとめた羽織袴姿が素敵だった、栃ノ心


これぞ日本男子!という着こなしだったのは、若の里


行司装束につづきます(^-^)/

そして本日も相撲観戦です!


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美しいキモノ主催「きもので大相撲」そして和装day / 2015年大相撲初場所 at 両国国技館

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美しいキモノ主催による「きもので大相撲」観戦へ目


2004年より相撲観戦にはまり、東京で開催される場所中は何度か足を運び、国技館の
楽しみ方、入り待ちで見た力士のきもの姿、そして行司装束などをレポートしています。
美しいキモノ2013年春号では「大相撲観戦のススメ」を書かせていただきました。


そして、この年の9月場所より、きもので相撲観戦を奨励する「和装day」がはじまりました!
私は和装dayの関係者ではありませんが、きものを着る機会のひとつとして、歌舞伎鑑賞の
ように相撲観戦が定着していくといいな~と常々思っておりました。

和装dayの特典はきもので来場してアンケートに答えた先着400名に手ぬぐいプレゼント。

和装dayの手ぬぐいのデザインはいつも素敵(〃∇〃)♪


美しいキモノの読者イベントの席は向正面の枡席。
NHKの大相撲中継で写る観客席をきもの姿で埋めたかったという意図でしょうか。
募集した80名(枡席20席)の席はあっという間にいっぱいになったのだそう。

向正面は行司装束を後から見ることになってしまうために、
自分で席を取る時は避けているのである意味新鮮。


貴乃花親方との撮影会もありましたカメラ

いただいた貴乃花親方直筆の色紙には「不惜身命」。
「ー不撓不屈の精神で、力士として相撲道に不惜身命を貫く所存ー」
貴乃花の昇進伝達式での言葉から四字熟語での口上が恒例となったような気がします。

美しいキモノからのお土産には手ぬぐい2枚と二葉苑の更紗の敷物と根付もついていました。


和装dayではチケットと着物レンタル+着付けがセットになったものや交流会もあるそうです。
呼び出しさんとの撮影会もありましたカメラ


大相撲協会のtwitterをフォローしていると、場所の日程が入ったカレンダーがもらえます。


この日は、何と雪!
ご一緒した方々に入り待ちをお見せしたかったのですが…、あまりに寒く。。。
蛇の目傘をさした勢関を見れたのは嬉しかった~♪


度々の撮影で忙しなかったのですが、しっかり食べました。相撲観戦は長丁場なのです。
湊部屋の塩ちゃんこ割り箸

日馬富士弁当。応援するためにいただいたのに何と黒星(((( ;°Д°))))

国技館恒例のソフトクリーム。

たこ焼き3つと生ビール

こんなに可愛いお嬢さんがビールを売りに来てくれます。野球場みたい。

一昨日の夜は飲み過ぎて、きものから伊達締めを抜くというビックリ技を披露した
ばかりなのに、また飲んだ…。ご心配おかけしました~。元気です。
というか、どんだけ食べるの~(゚_゚i)


美しいキモノの富川匡子編集長とカメラ
周りの方が写り込んでしまったので、写真が小さくなっちゃいましたが…(^_^;)


大相撲観戦にいってみたいけれどどうやって席をとったら良いのかわからない
というお話もお聞きしましたので、ご参考までに過去の関連記事です。

2014年大相撲初場所 5日目 お茶屋さん付枡席レポ at 両国国技館
九月場所発売日 国技館へ / 銀座伊勢由の雀文様の絹紅梅に格子の博多帯

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行司装束 幕下格行司(はだし行司) / 2015年大相撲初場所 at 両国国技館

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相撲は国技であり神事でもありますが、スポーツのひとつです。
その審判がこんなにも華麗な衣装を纏っているものは他にはないように思います。

現在の行司装束は、大相撲の家元格であった吉田司家の選定により、1910年(明治43年)
の五月場所から定められたもの。
旧両国国技館の落成と迪宮さま(昭和天皇)の台覧(ご即位前なので天覧ではない)にあわせ、
それまでの肩衣の衣装から鎌倉時代の鎧直垂風の装束に烏帽子は古式の折烏帽子に
なったのだそうです。

直垂の素材は、幕下格行司(はだし行司ともいう)以下は、一年を通して木綿地、
十両格行司以上は、絹地、5月7月9月の三場所は透け感のある夏もの
(薄麻地と表記されているところもありますが、近くでみたら麻ではなさそう…。)
色や文様に定めはなく、金銀糸をつかって行司各自の家紋やスポンサーにまつわるデザイン、
現代の拝領紋といったようなものが多いようです。有職故実に則ったシックな装いもみられます。

胸紐、菊綴、軍配の房緒の色、履物、物具は階級によって定められています。
菊綴は丸組み紐(もの字)ではなく、水干のような鎧直垂の房であることも特徴の一つ。
袖括りの紐は丸組紐(括りやすい実用面から)、裾の括り紐は幕下格行司以下は丸組紐、
十両格行司以上は袴を括らないので平紐です。

【階級】序の口格行司、序二段格行司、三段目格行司、幕下格行司
【菊綴、房色】黒又は青(緑のこと)
【履物、物具】素足で袴は膝下まで括りあげる




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行司装束 十両格行司 / 2015年大相撲初場所 at 両国国技館

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行司も力士と同じく、各相撲部屋に所属しています。
そして力士のきものと同じく階級によって規定があり、装束や身につけるものが変わります。

意外と知られていませんが、場内案内、力士の紹介、懸賞の紹介、取組の決まり手のアナウンスは、
枡席西1列目の行司(装束は着ていない)が行なっています。

場所中以外は、番付の発送や冠婚葬祭の仕切り、人名帳の作成などの事務的な仕事、
巡業先では交通機関や宿泊先の手配もこなすそうです。
取組の軍配をあげるだけでなく、相撲の裏方仕事をこなす仕事でもあります。

装束の袴の括り紐は、十両格行司以上は袴を括らないので平紐となります。

【階級】十両格行司
【菊綴、房色】青(緑のこと)白
【履物、物具】白足袋(土俵控えの入場時は草履)



行司は軍配をあげますが、他のスポーツの審判のように勝敗を決める最終的な権限はありません。
物言いがあった場合は、勝負審判による協議によって勝敗が決められます。
幕下格行司および十両格行司は年9回以上、幕内格行司および三役格行司は年6回以上
軍配差し違えをすると一枚降格の処分。ただし、一場所で3回以上軍配差し違えをした場合は
無条件で一枚降格処分となることが原則…だそうですが、今は厳格ではないとのことでした。


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行司装束 幕内格行司 / 2014年大相撲初場所 at 両国国技館

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土俵入りは、十両土俵入り、幕内土俵入り、横綱土俵入りがあります。
十両土俵入りは十両格行司、幕内土俵入りは幕内格行司と三役格行司、
横綱土俵入りは立行司である木村庄之助か式守伊之助が務めます。
特定の行司が先導役を務めるのではなく、行司監督が決めた順番により
行司全員が交代で担当することになります。


【階級】幕内格行司
【菊綴、房色】紅白
【履物、物具】白足袋(土俵控えの入場時は草履)


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行司装束 三役格行司 / 2015年大相撲初場所 at 両国国技館

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行司の階級のおさらい軍配

立行司(木村庄之助) ←立行司(式守伊之助)←三役格行司←幕内格行司←十両格行司
←幕下格行司←三段目格行司←序二段格行司←序の口格行司

相撲の世界は階級が装束の色や形に色濃く表れ、その良さが生かされているとても貴重な場所。
行司も階級が上がるごとに装束が変わっていきます。

鎧直垂の菊綴の色、軍配の房の色、そして素足か足袋か草履を履いているかどうかです。

視覚的に身分を表現する装束による洗脳は、日本の歴史と密接な関りをもっています。
支配するものと支配されるものが同じものを着たとき、身分制度は崩れる。
歴史の側面からも見えてくるものですが、階級によって装束の違いがあるというのは、
士気を高め前進への意欲をあげるものかもしれません。



【階級】三役格行司
【菊綴、房色】朱
【履物、物具】白足袋、上草履、印籠




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