志ま亀で巡る紅葉の旅 今宮神社とあぶり餅 / 2014年秋 錦秋の京都 その1 のつづきです(^-^)/
今宮神社からさらに紅葉を求めて鷹峯方面へ向かいます
数年前までは紅葉シーズンでもひっそりしていた鷹峯ですが、今年は再び源光庵が
「そうだ京都へいこう!」キャンペーンのポスターにつかわれたこともあり、大混雑(゚_゚i)
千本通りの渋滞を危惧しておりましたが、午前中はスムーズにいくことができました。
この日、ご案内くださった方の鷹峯でのとっておきの場所
知る人ぞ知るところだそうで、周りの喧騒が別世界のよう…。ひっそりしておりました。
境内は撮影禁止なので中での写真はありません。写真はすべて外から撮影したもの。
聖地の紅葉、素晴らしかったです:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
青い空、陽に透けて輝く紅葉、石畳や苔、土に落ちていく紅葉をしばしボーッと鑑賞しました。
参道へつづく入口には不思議な樹が…。
「台杉」という北山杉からつくられる観賞用の杉だと教えていただきました。
取木という台をつくりそこから立木が伸びて穂先の冠以外の枝を削ぎ落としています。
もともとは狭い山林で少しでも多くの苗を育てるための工夫だったのだそうです。
人が溢れているのは外からでも窺い知れたのですが、せっかくなので光悦寺にも。
紅葉の参道での撮影は難しい~。
紅葉よりも人のほうが多いぐらいですが、やはり美しいです。
1615年(元和元年)に本阿弥光悦が徳川家康より拝領されたとされるこの地は、
後にさまざまな工芸職人が移り住み芸術家の集落となります。
きものの文様としてもつかわれる、光悦垣と紅葉。
光悦垣は一番上に太い竹を水平に置いて、その下に矢来状に組んだ竹で締める独特の
工法の垣で臥牛垣(ねうしがき)ともいわれます。
光悦寺は1656年(明暦2年)鷹峯三山を望むこの景勝地に建立されました。
京都の街中とは光と空気が違います。
抜けるような青空と紅葉。最高の紅葉狩日和でした。
こちらは源光庵の紅葉
時間がなかったので、拝観はせずタクシーをまっている間に外から眺めただけですが…。
すごい人でしたが、ひっきりなしにやってくる来観者がいるおかげで、
タクシーにはすぐに乗ることができました♪
鷹峯へは1本道のようですが、じつは何ルートか抜け道があります。
古田織部美術館に行く途中、北山通りから玄琢下を目指すルートが良さそうかな…。
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鷹峯〜光悦寺 志ま亀で巡る紅葉の旅 / 2014年秋 錦秋の京都 その2
妙心寺塔頭 退蔵院 志ま亀で巡る紅葉の旅 / 2014年秋 錦秋の京都 その3
鷹峯~光悦寺 志ま亀で巡る紅葉の旅 / 2014年秋 錦秋の京都 その2 のつづき(^-^)/
紅葉が散ってしまう前に、古都の紅葉狩のレポートを先にお届けします♪
人混みを避けて開門前の特別早朝拝観
京都の西にある妙心寺には40以上の塔頭があります。
その中でも屈指の古刹として知られ素晴らしい庭園があるという退蔵院へ。
この日の朝7時半頃は、まさにバケツをひっくり返したような土砂降りでした。
石畳からの雨の跳ね返りが酷いので、雨コートの中のきものの裾はまくり上げています。
しかも傘が壊れるという大ハプニングが発生…(x_x;)
退蔵院は1404年(応永11年)に波多野重道が無因宗因を開山として建立。
後に応仁の乱で炎上してしまいますが、1597年に再建され今に至ります。
山門は美しい薬医門です。
瓦には鯰と瓢箪が…。
水墨画の始祖といわれる如拙の「剽鮎図(ひょうねんず)」を所蔵することで有名です。
ですが今は京都国立博物館に寄託されていて、退蔵院にあるのは複製でした。
ご案内くださった副住職さまも本物は数回しかみたことがないのだそうです。
「ぬるぬるしていて捕まえにくい鯰をつるっとした瓢箪で捕まえる」という矛盾の禅問答を
時の将軍足利義持が、如拙に水墨画を、京都五山の禅僧に画賛をかかせたもの。
鮎というのは中国では鯰のこと。鯰で占うことがあったのだとか。
退蔵院の方丈は宮本武蔵が居し修行したところ。
武蔵は「瓢鮎図」を前に自問自答をしつづけたと伝えられています。
方丈からみえる「元信の庭」
狩野元信が晩年に築庭した枯山水庭園です。
生憎の土砂降りですが、庭園を散策
そして…、
なんて優美な:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
天上界までつづいているかのような、果てしない奥行を感じました。
緑と紅葉のコントラストが美しい~(〃∇〃)
この「余香苑」は造園家の中根金作の設計による池泉回遊式庭園。
1963年(昭和38年)に着工し3年の月日を費やして完成させたものだそうです。
春には桜、そして新緑と藤とつつじ、夏には蓮、秋には紅葉で彩られるのだそう。
京都の紅葉の名所の中でも日当りなどによって紅葉の良し悪しの年がありますが、
今年の退蔵院はこの十年で紅葉が最も美しいそうです。当たり年♪
ああ、雨が…、というか傘が…、残念すぎるぅぅぅ。
雨がひどいので、ブライトンホテルの離れ座敷の翠光庵にて朝食をいただき、
その後はチェックアウトまでお部屋にてゆったりと過ごしました。二度寝zzz。
午後のお天気次第で、美術館へいくか紅葉狩りへいくかを考えることに。
古都の紅葉狩りレポ、つづきます(^-^)/
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下鴨神社 志ま亀で巡る紅葉の旅 / 2014年秋 錦秋の京都 その4
妙心寺塔頭 退蔵院 志ま亀で巡る紅葉の旅 / 2014年秋 錦秋の京都 その3 のつづき(^-^)/
雨が小振りになったので、紅葉狩り再び
下鴨神社近く、みたらし団子発祥の地である加茂みたらし茶屋へ
みたらし団子の名は平安時代から下鴨神社の氏子が「御手洗祭り」に奉納していたものが由来。
御手洗祭りは現在も下鴨神社の夏の風物詩で、土用の丑の日に御手洗池に足を浸す
足つけ神事があります。
丸いお団子は糺の森にある御手洗の池に湧く水の泡を模したものといわれていますが、
人間の五体を表す人形であり、五体満足を願う意があるのだそうです。
黒砂糖とお醤油のタレは甘すぎることなくコクがあり、まろやか~♪
下鴨神社へ
西参道の鳥居の脇にある紅葉が美しく色づいていました
下鴨神社には賀茂別雷命(かもわけいかずちのみこと)の母である玉依姫命(たまよりひめのみこと)
と外祖父の賀茂建角身命(かもたけつのみのみこと)が祀られています。
上賀茂神社には賀茂別雷命が祀られているので、葵祭の路頭の儀の行列は、天皇がいらっしゃる
御所からはじまり親から子へ(産んだほうから子へ)周っていくことになります。
葵祭の儀式がおこなわれる舞殿
2012年葵祭 まとめリンク(下鴨神社 社頭の儀)
橋の向こうが御手洗池がある御手洗社。
葵祭の斎王代禊の儀、御手洗祭りの足つけ神事がおこなわれます。
1628年(寛永5年)に建てられた朱塗りの鮮やかな楼門
下鴨神社の南門前の茶屋さるやへ。
葵祭の申の日に食べて無病息災を祈るものだった申餅。
絶えてしまっていたものを、140年ぶりに宝泉堂さんが下鴨神社の茶店の名物として
復活されました。ゆえに、さるや。
小豆を煮た汁でついた、はねず色(明け方一瞬空一面が染まる薄茜色のこと)の餅が特徴。
はねず色は生命誕生の色として珍重されたのだそうです。
私がいただいたのは、栗ぜんざい。美味し~い♪
糺の森はまだ色づきはじめ
下鴨神社の摂社のひとつ河合神社
ご祭神の玉依姫命は玉のように美しいことから美麗の神とされています。
御絵馬は、手鏡になっていて自分の化粧道具などをつかって化粧をし
願い事を書いて納めるという、女性ならではのもの♪
何と手鏡絵馬の御化粧室があるのです!
私も手鏡絵馬のお化粧に挑戦!
あ…、髪の毛を書き忘れた( ゚ ▽ ゚ ;)
奉納いたしました~。
下鴨神社には花梨の庭があり、そこで収穫された花梨と下鴨神社のご神水でつくられた
美人水なるものもあります。花梨には抗酸化作用がありビタミン豊富。
喉の調子が今ひとつだったので、暖かい美人水を。これは嬉しい~。
御絵馬と一緒に御供米としおりをいただきました。
そこには、昭憲皇太后の御歌が。
「朝ごとに 向かう鏡のくもりなく あらまほしきは 心なりけり」
毎朝向かう鏡に曇りがなく美しいと気持ちが良いように、人の心も様々なことを写す
鏡でありますから、常に清くありたいものです。
そのように心がけるようにいたしましょう。
糺の森の清々しい空気は気持ちいい~。
下鴨神社の紅葉は京都の最後を彩ります。
花より団子の紅葉狩りとなっておりますが…σ(^_^;)
今年はここへいっておかないと!とおススメされ、さらに紅葉の名所に向かいます
古都の紅葉狩りレポ、つづきます(^-^)/
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真如堂 志ま亀で巡る紅葉の旅 / 2014年秋 錦秋の京都 その5
下鴨神社 志ま亀で巡る紅葉の旅 / 2014年秋 錦秋の京都 その4 のつづき
朝晩の寒暖の差が大きいほど美しいとされる紅葉。
京都は歴史的な景観と相俟って紅葉の美しさは格別です。
その中でも今年はココが当たり年とおススメされたところ。
真如堂です。
984年(永観2年)一条天皇のご生母であり史上初の女院である東三条院詮子が建立した
天台宗の寺院。詮子は国母として政治に介入し藤原道長を内覧、右大臣に推挙した人です。
雨が降ったりやんだりの鈍色の空なのが残念でしたが、参道は真っ赤に染まっていました。
敷き詰められたような紅葉は緋毛氈
見あげれば紅葉のアーケードです。
陽が射すと黄金色に輝くのですが、この日はしっとり。
雨に濡れる紅葉もまた良きかな。
1767年(明和4年)に制作された「観経曼陀羅」が11月末まで公開中。※写真はありません。
「観経曼陀羅」とは極楽浄土と観無量寿経の説話を絵解きのように表現した浄土変相図のこと。
真如堂の観経曼陀羅は金糸で隙間なく刺繍されていました。
真如堂の紅葉は境内からの眺めが格別ですので、紅葉の時季のみ公開される
「観経曼陀羅」とあわせて鑑賞されることをおススメします(^-^)
ちなみに真如堂というのはこの本堂の名称のこと。
寺院の名称は真正極楽寺といいます。
真如堂には明智光秀の家老であり春日局の父であった斉藤利三のお墓もあります。
旧知の仲であった絵師、海北友松が葬ったといわれています。
真如堂の紅葉は緋色。
こちらまで染まってしまいそうです(〃∇〃)
古都の紅葉レポ、つづきます(^-^)/
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くろ谷 金戒光明寺 志ま亀で巡る紅葉の旅 / 2014年秋 錦秋の京都 その6
真如堂から歩いて金戒光明寺へ
…というのは、タクシーが全然捕まらなかったのです(x_x;)
この時季の京都は夜間拝観もあったり、皆さま動かれるので、導線を確保するのが一苦労。
そして秋の夕暮れはあっという間。
タクシー会社にお電話しても目処が立たないとのことだったので、ひとまず大通りを目指して
歩くことに。しかし、自分がどこを歩いているのかわからなくなってしまいました…(@@;
途中で素晴らしい紅葉のお庭が門外からも窺える寺院があり、金戒光明寺の中だと判明。
こちらの寺院の紅葉の美しさに見蕩れていると、この塔頭は観光寺院ではないけれど、
紅葉の時季だけ一般開放していると教えていただきました。
中門をくぐると…
美しい紅葉が飛び込んできました\(゜□゜)/
観光寺院ではないので、ひっそりとしています。
しばし、ボーッと紅葉がハラハラと舞うのをみておりました。
京都には知られざる美しい紅葉がまだまだあるのですね~
そのまま歩いていくと金戒光明寺の御影堂にでました。
1175年(承安5年)法然上人が比叡山の黒谷をおりて草庵を結んだことから、この地は
浄土宗の最初の寺院となりました。御影堂には法然上人の座像が安置されています。
金戒光明寺は幕末には京都守護職を拝命した会津藩の本陣となったことで有名。
このくろ谷の地が選ばれたのは、小高い丘になっていて自然の要塞だったからのようです。
この山門は時代劇のシーンでもお馴染みですね。
石段からは会津藩士か新撰組が降りてきそう。
すでに暗くなりかけていたので拝観はできなかったので、また訪れたいところです。
ここで、無事にタクシーに乗ることができました♪
そして、夜の祇園白川
きもの女子に人気の撮影スポットです。
雨上がりの石畳は夜になるとさらに風情があります。
いづ重さんで、さば寿司をお土産に。
志ま亀で巡る紅葉の旅
錦秋の京都にこのコックリした色目は相乗効果でいい!と先々で好評でございました。
自己満足の装いではありますが、喜んでいただけたら嬉しいものです(〃∇〃)
雨コートは志ま亀ではないのですが、この色は志ま亀にもあう色。
一昔前の野暮ったい色ともいえますが、万能カラーでもあります。
都会に馴染む色の装いも素敵ですが、日本の四季を投影して生まれたきものらしい
色づかいが好きだわ~と再認識の旅でした。
美術館や呉服屋さん巡りもしたかったのですが、この時季ならではの自然が織り成す
美しさを堪能するのが、何より贅沢だったかと。
青空の下陽に透ける紅葉も、雨露にしっとり濡れる紅葉も、満喫いたしました:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
つぎは「着る立場できものを考える会」のレポートです(^-^)/
しかし…、本日早朝から再び入洛いたしますので、つづきは帰ってきてから。
現地からはfacebookページと「なう」でリアルタイムレポをチラッと一足先にお届けします♪
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京都南座 吉例顔見世興行 先斗町総見の日
師走の風物詩
訪問着にコンソメスープをこぼした場合の応急処置 / きもので飛行機の注意点と利点
昨夜、京都より帰って参りました。
このところのお出掛け疲れがでて、バタンキューです(@@;
東京~京都間の移動ですが、私はよく飛行機をつかいます。
行きは富士山側の席から早朝のクッキリした富士山と南アルプスを眺め、
帰りは海側の席から東京湾上空の旋回で東京の夜景を鑑賞というのが好きなのです♪
今まで飛行機に乗っていても揺れるという経験をあまりしたことがなく、
油断しておりました(・_・;)
訪問着に袋帯でのフライトははじめてのこと。(お茶会の後、着替えないでそのまま搭乗)
気圧の変化で苦しくなると困るので、搭乗前に伊達締めと帯あげはとってしまいました。
重たい唐織の袋帯をささえているのは、帯枕の紐(機内ではゆるゆるにした)と帯〆のみ。
「本日気流による揺れが予想されます…」という機長からのアナウンスがあったので、
機内サービスでいただいたコンソメスープは早く飲み干さなくっちゃと思ったものの猫舌の私…。
行きの便の機内サービスでは蓋つきでくださったのですが、帰りの便は蓋なし。
あと少し…のところで、ガクガクガックン( ̄□ ̄;)!!
コンソメスープ入りの紙コップがきものの上に落ちました。
あたたたた…。
こういった場合、タオルハンカチを下に置き、上からは手ぬぐいで水分を吸い取らせます。
必ず乾いたものをつかいます。あくまでも吸い取らせることが目的なのです。
決しておしぼりなどで叩いてはいけません!
絹はとても水に弱い繊維です。絹は水で縮むということは知られていますが、水を含むと
ふやける性質もあります。(人の肌が水中にあるとふやけてくるのに似てる)
この状態で擦ってしまうと、物理的に繊維の表面が切れた状態になり、スレます。
日々のきもののお手入れはできるだけ自分でするようにしておりますが、
これはさすがにプロにお願いいたします(^_^;)
機内サービスの飲み物は、できるだけ早く飲み干す…、もしくは遠慮する。
ペットボトルの飲み物を用意しておく。
飛行機は揺れるということをすっかり忘れておりました。
揺れても落ちることはありませんが、コンソメスープの紙コップが落ちることはある…。
気をつけましょう。
きもので飛行機に乗る場合の注意点(※ 過去記事からまとめました)
きものの欠点は簡単に着脱ができないことです。
寒かったらストールを巻くとかカイロを貼るとか手だてはありますが、脱ぐことができません。
なので、行き先によりますが、冬でも単衣のきもので移動することが多いです。
きもので飛行機に乗っていて苦しくなったことは長時間フライトのヨーロッパ便でも
ありませんが、気圧の変化で洋服でも具合が悪くなる方もいらっしゃるとお聞きしました。
なので、帯は解きやすい半幅帯+隠せる道行がおすすめです。
飛行機に乗るときはボディチェックがあります。
海外の方は、帯枕に何か入っていると思うらしく、場合によっては帯を取るように言われて
しまうことも…。
日本からの出国の際は心配ありませんが、国際線でトランジットがあるときなどは
半幅帯にするようにしています。
きものを知らない人から考えたら、帯枕にはいかにも何か入っていそうに思うようです。
ちなみに、帯のことを聞かれてもベルトと答えてはいけません。
セキュリティチェックではベルトは外すことになっている空港もあるので(ヒースローなど)、
面倒なことになります。
帯をとらなければならなくなったときのためにも、夏でも薄物の道行があると便利です。
ちなみに私は、サンフランシスコ空港からの帰りのボディチェックできものの袖口を破かれる
(広げられる?)というハプニングにあったことがあります。
搭乗前のセキュリティチェックの金属探知機でアラームがなってしまいました。
金属の金具がついているような補正や着付け道具は一切つかっておりませんし、
腕時計もしていない、おそらく髪をまとめていたバレッタが原因だと思って説明したのですが、
ハンディタイプの金属探知機ではなぜか身体のほうから反応するとのこと。
案の定、お太鼓が怪しいと言われたのでお太鼓の中に手と金属探知機を通してもらいました
が、どうもそこでなく左袖のほうが気になる様子。
「人工関節か?」と聞かれ、「違う」と答えたら4人がかりでボディチェックを受ける羽目に。
「脱げないの?」と聞かれ、「出発まで時間がないので無理、触ってチェックして!」と
お願いするとハンディタイプの金属探知機を袖口からグイグイ通され、なんと左袖の袖口
から破られてしまいました…。
破かれたことに片言の英語で抗議してみると、「ココ(振りの部分)が空いているのに
コッチ(袖口)が広くなって何の問題が?」と突っ込まれ…、きものの構造と小袖の変遷を
端的に説明するのは日本語でも難しいと思ったりして…。
生地が破れたわけではないので、縫えば元通りなのでたいしたことではないのですが、
小袖でなく大袖の装束状態に。結局通してもらえて無事に搭乗することができました。
で、家に帰ってきものを脱いだら背中にカイロが貼ったままだったことに気がつきました…。
これが原因だったと思われます。
注意点をあげると、きもので飛行機はやめよう!と思われる方がいそうなので、利点も。
美人のCAさんに囲んでもらえる。←冗談ですけど嬉しかったり…♪
きものを着てでかけることによって、着付けに必要なものを忘れることがありません。
帯あげ、帯〆、腰紐、伊達締め、帯枕、足袋、ぞうり…。
たとえ不備があっても1セットあれば海外でも何とかなります。
国内なら宅急便という手もありますが、海外旅行の場合、荷物が軽減されるのは最も重要。
飛行機の座席シートの形状はお太鼓がスッポリおさまるので長時間でも意外と楽なのです。
そして海外のエアラインではクルーの人には必ず喜んでいただけます。
入国審査でも民族衣裳を着ていることに敬意を表してくださることが多いです。
明るく迎えていただけることで、海外の旅はいっそう楽しいものに。
テンションって大切です♪
きものって素晴らしいと再認識できます。
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「着る立場できものを考える会」 / 2014年秋 錦秋の京都 その7
「着る立場できものを考える会」へ
きものが大好きで舞妓に憧れて花街に入ったけれど、背が高すぎて芸妓さんから店だし
されたという、売れっ子の芸妓の梅嘉さんと
梅嘉さんは元水泳選手。なので体格がしっかりされていますが、なよやかに着こなし。
流石でございます。そして頭の回転が早くユーモアセンス抜群のお話、お面白い!
着る立場できものを考える会はきもの研究家の清田のり子先生主宰による会。
清田先生は「日本のきもの+(ぷらす)」というA5版のきもの小冊子を
取材から編集まですべてお一人で手掛けていらっしゃる方です。
今ではインターネットが普及し、個人でサイトやブログを立ち上げ情報を発信することが
難なくできるようになりましたが、「日本のきもの+」が創刊された頃にそのようなもの
はなく、すべてを一個人されるということは大変なことだったと思います。
心底からきものを着る立場から考えていて「その為にはどうしたらいいのか?」を
商売でなく実行していらっしゃる、数少ない本物の有言実行者のお一人です。
今回は160名の定員がいっぱいで、キャンセル待ちをされた方もいらしたのだそうです。
きもの業界は低迷の一途というお話もお聞きしますが、きものを着る人、着たい人は
確実に増えているように思います。
今年のゲストは上七軒から華やかな舞妓さんと芸妓さん。
長唄「秋の色種」と端唄「紅葉の橋」を踊ってくださいました。
舞妓の市まりさん
地方をつとめられたのは、芸妓の市桃さん
そして、芸妓の梅嘉さん
踊りの後は、上七軒の歴史から年中行事、そして日々の生活をお話しくださいました。
室町の頃、北野天満宮の一部が焼失してしまい、その再建の際に残った建築用材をつかって
七軒のお茶屋が建てられました。これを七軒茶屋と称したことが上七軒の起源だそう。
●上七軒の年中行事●
「始業式」上七軒歌舞練場にて。年の始まりは黒紋付の正装でご挨拶まわり。
「お化け」厄除けでもある日本版ハロウィン節分前後は仮装してお座敷をまわります。
「梅花祭」北野天満宮で野点の席。上七軒の芸舞妓は天神さんの氏子として接待。
「北野をどり」京都の春を伝える花街の踊り。現在は上七軒から。
「五花街合同公演」五花街が同じ演目で舞台に立つので違いがわかって面白いのだとか。
「上七軒ビアガーデン」一般の人が芸舞妓さんとお話しできる機会。
「八朔」お世話になっているお師匠さんやお茶屋さんに正装してご挨拶まわり。
「寿会」秋の古典ものの踊りの会。
「時代祭」中世婦人列を五花街の持ち回りで担当。
「献茶祭」豊臣秀吉の北野大茶会にちなんだ大茶会。北野天満宮と上七軒歌舞練場でも。
「顔見世総見」芸事の上達につながるように、簪に役者さんの名前をいれてもらいます。
「事始め」年の瀬にお師匠さんに一年の感謝と翌年のご挨拶を。舞扇をいただきます。
●舞妓さんの髪型●
店だしから2年間の年少の舞妓は「割れしのぶ」、鹿の子で髷の上下を割るように包む。
その後は「おふく」になります。市まりさんの髪型はおふく。
おふくにつかわれる裂地はおふく掛けといって、色が赤から変わっていくのだそう。
花簪も年齢によって可愛らしいものから華やかなものになっていきます。
座を移して、お食事会
市まりさんと
可愛らしい~(〃∇〃)
肩と袖に折り目のようにあるのが「縫い上げ」。舞妓さんの振袖の特徴です。
舞妓さんのしているだらりの帯は約6mの長さがあります。両面の袋帯なので重さは倍。
帯のたれには置屋の紋が入っていて、昔は迷子になってもその紋でどこの置屋の
舞妓さんかわかり帰ることができたのだといいます。
舞妓さんの着付けがどうなっているのか気になります。
舞妓体験をするような年齢ではないのですが、着付けがどうなっているのか知りたい(-_☆)
男衆(おとこし)さんがされる着付けをぜひみてみたいものです。
地方を務められた芸妓の市桃さん。
芸妓になられて2年目だそうです。
芸妓さんには踊る立方さんと伴奏する地方さんがいますが、市桃さんはどちらもされるそう。
三味線を弾かれる姿が凛としていらっしゃいました。
お美しい方です。踊られても華やかでしょうねえ。。。
芸妓さんの着付けも気になります。
帯の下から覗かせている赤い布は一丈ともいわれるしごき。
お引きずりは左手で褄をもって歩きますが、こういったところでは、紐でとめているようです。
この紐はしごき紐といいます。
梅嘉さんのしごき紐は刺繍がされていました。帯〆でもとめてるのですね。
舞妓さんになるまえの仕込みさんの女の子。
店だし前なので後姿で。可愛らしい帯をしていらっしゃいました。
会場でナフキンを畳んで椅子にかけたり位置を直したりと、お気遣いくださいました。
こうして心配りや作法を身につけて舞妓さんや芸妓さんになっていくのですねえ。
お声がけくださった皆さま、ありがとうございましたm(_ _ )m
またどこかでお会いできますように♪
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
会が終了してハッと気がついたのは、ぞうり( ̄□ ̄;)!!
訪問着用に四谷•三栄の十二段グラデーションぞうりをホテルに送っておいたのに、
履き替えるのを忘れていました…。
紅葉狩り用の晴雨兼用のカレンブロッソでパーティーにでてしまいました(゚_゚i)
この会のドレスコードは「きもの」
私は日中の紅葉狩りからパーティーへいくのに、自分の気持ちを切り替えたくて
訪問着に着替えましたが、小紋でも紬でももちろん良いのです。
ブライトンホテルのお部屋には大きな鏡と前身鏡がありますが、その他にも
移動式の前身鏡と敷き畳が用意されていました。このホスピタリティが素晴らしい!
志ま亀の四季草花に御所車の訪問着に西陣まいづるの笹竜胆の唐織の袋帯をコーディネート。
かづら清老舗の松文様の唐織の利休バッグはどちらの面もつかいやすくて◎
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新檜舞台開き 吉例顔見世興行 東西合同歌舞伎 〜先斗町 花街総見〜 at 京都四條南座
「吉例顔見世興行 東西合同歌舞伎」 の鑑賞に京都四條南座へ。
1603年(慶長8年)に出雲阿国が阿国かぶきをはじめた地に建つ南座は
日本最古の劇場といわれるところ。
現在の南座は1929年(昭和4年)に竣工し、1991年(平成3年)に改修されたものです。
そしてこの度、舞台18m×15mと花道1.5m×17mの檜板が新調されました。
なので、この顔見世は新檜舞台開きとなっています。
花道脇の良いお席だったのですが、檜の香りがしました!
取り外されたかつての檜板はしおりとなってプログラムについてきます。
「顔見世」とは、各座が年契約で役者を雇う制度だった江戸時代に、
新しく契約した役者をお披露目する興行のことでした。
現在では本来の意義はありませんが、東西の名優が顔を揃える歌舞伎座の祭典です。
東京の歌舞伎座は11月、京都の南座は12月におこなわれます。
南座の入口上には役者の名前が白木の板に勘亭流の文字で書かれた「まねき」
という看板があがります。これは京都の年末の風物詩となっています。
まねきは厚さ1寸(約3cm)、長さ1間(約1.8m)、幅1尺(約30.3cm)の檜板。
勘亭流の文字は客席が隙間なく埋まるようにとの想いを込めて隙間なく大きく書かれます。
墨に艶を出すために日本酒がいれられているのだそう。
ご贔屓の方から贈られる竹馬も南座の顔見世ならでは。
そして、顔見世ならではといえば、五花街の舞妓さん、芸妓さんによる総見。
今年は12月1日先斗町、2日祇園甲部、3日宮川町、4日祇園東、5日上七軒です。
この日は、先斗町の花街総見でした♪
総見とは、京都の五花街の芸舞妓さんが芸事を高めるために東西人気役者が揃う
顔見世興行を鑑賞することをいいます。
舞台から左手桟敷席には舞妓さんが7人、島田を結った芸妓さんが4人
舞台から右手の桟敷席には島田を結った芸妓さんが10人
ロビーには芸妓さんと舞妓さんが…。
舞妓さんの花簪には餅花と竹矢来に白いまねき板がついています。
幕間に贔屓の役者さんのところに楽屋訪問してまねき板に名前をいれていてだき、
12月はその簪で装います。
先斗町の千鶴さんのまねきには仁左衛門丈の名前がはいっていました。
立役は墨、女形は朱で名前をいれてくださるそうです。
舞妓さんはお化粧や帯あげの出し方でお姉さん舞妓か新人さんかわかります。
千鶴さんは先斗町の中ではお姉さんのようです。佇まいが洗練されていました。
幕間の時間に南座内を散策。
しかし、芸舞妓さんに見蕩れてお土産を買う時間もなし(^_^;)
お昼は南座の花萬さんのお弁当をあらかじめお願いいたしました
ロビーでたくさんの舞妓さんを見つついただきました。贅沢~(〃∇〃)♪
この日は生憎の雨だったのですが…
おかげでたくさんの和傘が見ることができて嬉しい♪
芸舞妓さんの雨支度にも興味津々です。
舞台の感想は…、情感たっぷりでキレが良い浄瑠璃と三味線が印象的。上方は上手い。
仮名手本忠臣蔵七段目 祇園一力茶屋の場を南座でみることができたのが嬉しい。
お軽の七之助丈が美しかった!
仁左衛門ファンとしては顔見世で拝見できて嬉しかったですが、お疲れのような…。
演目のきものについては、改めます。
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夜は京都おもてなし大使の高橋泰三さんのご案内で北白川の中善さん
そして祇園の冨田屋さんのお茶屋バーへ
この辺りは知らずしては遊べない…(^_^;)
小鈴姐さんと サッパリしたカッコイイ女性でした。
花街のことについて、裏話などをチラッとお聞きいたしました。興味深い~!
花街にはあまりご縁がありませんが、美しいきものも女性も大好き♪
来年も花街総見にあわせて入洛しよう!と決めたのでした。
ああ、こうしてますます京都にはまっていく…。
甘味だけでなく夜の世界も…(・_・;)
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重要無形文化財指定10周年記念 久米島紬展 at 池袋東武百貨店 バンケットホール
久米島紬が重要無形文化財に認定されてから10年を記念しての大規模な展示会が
池袋東武百貨店にて開催されました。※会期は終了しています
久米島紬がいつから織られていたのか…、
あまりはっきりしないそうですが、14世紀末に久米島の堂の比屋(堂集落の長)が
明に渡り、養蚕の技術などを学んだ事が始まりとされています。
中断されていた久米島での養蚕が再開され、久米島紬保持団体を中心として次世代への
伝承がおこなわれています。素晴らしい!
子ども達に蚕について興味をもってもらうため、久米島博物館学芸員の宮良みゆきさんが
つくられたという蚕のぬいぐるみ。大きい…(・_・;)
足場をつくって頭をふりながら糸を吐き繭をつくるところを説明しているのだそう。
真綿から糸紡ぎの実演もありました。
久米島紬は分業でなくひとりのつくり手が染めから織まで一貫作業でおこないます。
植物染料は、蘇鉄、福木、山桃、テーチ木(車輪梅)、グール(サルトリイバラ)、ユウナ、
月桃、サトウキビなど、島に自生する植物から採取。
朝採取した植物とそれによって染められた糸も展示。
久米島紬の特徴、鉄分を含んだ泥による媒染。
久米島には沖縄全土の土が揃うといわれるほど多くの鉱物があり、泥染め、
ゆうな染めの他に土染めがあるのだそう。
近年では「大地染」といわれるようになりました。
久米島紬の図柄は琉球王朝時代に首里の王侯貴族、士族の着物のために描かれた
「御絵図帳」を元に織り上げられます。
そして仕上げに砧打ちをし、独特の光沢と風合いをだしているのです。
織の実演もありました。
この展示会ではいにしえ事業として久米島の旧家である上江洲家に伝わる絵図から
アレンジし制作された作品が多数展示されていました。
伝統的な絣柄ですが構図でこれほどモダンにもなるということに感動ヽ(゚◇゚ )ノ
この夏久米島にも心魅かれる~:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
大地染の反物をピンワークしていただきました。
絣の柄が気に入ったのですが、こうして写真でみると紫金鉱の色目も良いかも♪
パーッと明るく顔写りが良かったのは、こちらの赤土です。これ着るなら今でしょ!
大地染は植物染めとはまた違う優しく深く豊かな色ですっかり魅了されました~(〃∇〃)
久米島紬の基本色は、黒褐色、赤茶色、黄色、鼠色、鶯色の5色ですが、
新たな色もつくられています。
伝統を継承しながらも現代にあったものも生み出していく力を感じます。
この展示会、これだけ充実しているのに、開催されたのがたった2日間のみ。
何と勿体ない!
時間がなくて決断できなかったのですが、今でもとっても後ろ髪を引かれています(*_*)
でもこれはもう久米島にいく? やっぱりいくしかない?
産地巡りに費やしている交通費と宿泊代できものを買った方が…という話もありますが…。
ここはいくべきでしょう!
来年は八重山巡り+久米島かな。
この日の私のコーディネートは、もちろん久米島紬でした~。
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生駒暉夫展 at 日本橋三越 / 越後型の道行に御所解文様の結城紬に射手座の染め帯
東京友禅作家の生駒暉夫先生の展示会が日本橋三越にて開催中(~12月9日まで)
上品で控えめながらも周りを圧倒するような存在感を放っていました!
東京友禅は渋く抑え目の色調と粋でモダンな意匠が特徴ですが、生駒先生の作品には
繊細で加えて大胆、そしてユーモア溢れるものがたくさんあります。
相撲観戦の装いにピッタリの虫の大相撲(ノ゚ο゚)ノ
飛んでいきそうな躍動感ある横菊
薪の炎と散っていく桜の花びらが幽玄の世界を醸し出している作品
来年の干支の羊は双樹下獣文で描くとモダンに
新春に装ってみたい明るい色
古典的な意匠でありながら斬新な作品もありました。
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忘年会&クリスマス会の季節。夜は北京ダックを食べる会でした
重厚感ある内装は北京の伝統的建築様式で明時代を意識してつくられたものだそう。
一番美味しい胸の皮の部分はお砂糖でいただきます!
【12月5日の装い】東京◇晴れ(湿度35%) / 最低気温6℃ 最高気温13℃
御所解文様の結城紬に射手座の染め帯をコーディネート
きものを着ることが非日常のお洒落の方は礼装も準礼装も日常着も裄の長さを同じように
長めにされる方が多くなりましたが、きもの生活をしている私にとって結城紬は日常着です
ので、裄の長さは短めにしています。(母からのお下がりはとくに裄が短い)
射手座は夏の夜空にでる星座ですが、この時季の冬景色が描かれています。
この帯、購入した時に何もいわずお仕立てをお任せしてしまったら、長さすぎる上に
芯が柔らかすぎてお太鼓の形がつくりにくく、毎年仕立て直ししなくちゃと、
着用時季になってから思いだします。今年こそ早く直しに出さなくっちゃ~。
以来、帯のお仕立ては細かくお願いするようになりました。
水色の帯あげに伊藤組紐の帯〆で同系色コーデ
鶴に唐草文様の越後型の道行コートにラビットファーのショールに長手袋で防寒。
この装いにピッタリのカレンブロッソを見つけました♪
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「東山魁夷と日本の四季」内覧会 at 山種美術館
山種美術館にて「東山魁夷と日本の四季」が開催中(~2015年2月1日まで)
※一部展示替えあり。後期展示は2014年12月23日~
山種美術館のcafe椿では青山菊家がつくる展覧会にちなんだ生菓子がいただけます。
私が選んだのは、シナモン餡の「竹取」。コクがある八橋みたいなお味でした。
「夏に入る」東山魁夷 この作品からつくられています。
さて、天皇陛下の傘寿のお祝いを記念した乾通りの一般公開で皇居が話題となっていますね。
ちなみに、春の一般公開のレポはこちら
皇居の桜のお花見 乾通りの一般公開 at 皇居 坂下門~乾門
現在の皇居宮殿は1968年(昭和43年)につくられました。
その際に宮内庁は日本画壇でも指折りの画家たちに宮殿に飾る作品制作を委託します。
その作品群は山種美術館の初代館長であった山﨑種二氏の心を捉えました。
これは皇居を訪れる賓客でなければ目にすることが叶わないもの…。
山﨑種二氏は広く一般の人々も鑑賞できるようにと、同趣の作品制作を画家たちに
直接依頼したのだそうです。
「東山魁夷と日本の四季」展では皇居宮殿ゆかりの作品が展示されています。
とても貴重な機会なのです!
「満ち来る潮」東山魁夷
山種美術館は何度も訪れておりますが、目に入ってくると圧巻です
この作品は幅が9m以上あり、以前の靖国神社近くにあった山種美術館では
展示することができなかったのだそう。
現在の山種美術館はこの作品を飾ることができるように設計されたとのことでした。
この前のソファーに座ってボーッとしていると、キラキラと光の波しぶきが飛んできそう。
このキラキラの正体はプラチナ箔によるものだそうですが、
照明によって見え方が違ってくるのです。
こちらは照明を消した状態。
そして、照明をいれた状態。
下から照明を当てると、黒ずんでいた波しぶきが太陽を浴びて反射している
かのように光っているのがわかりますでしょうか。
これは東山魁夷による指示なのだそうです。
展示の仕方を指示する画家は珍しいそうですが、自分の作品がどうしたら美しく
みえるのかを考えられていたということですね。
この作品には皇居に納められた「朝明けの潮」と同じく岩緑青がふんだんにつかわれています。
岩緑青は金よりも高価なもので、このサイズでつかうということはまずない、贅沢すぎる作品です。
「満ち来る潮」の制作秘話 ~ヒストリア風♪~
東山魁夷はこの作品制作をはじめは躊躇したといいます。
宮殿に納めたものと同じでは差し障りもあるし、再び同じものを描くというのは情熱も湧かない。
ですが、ゆったりした波の動きである「朝明けの潮」に対して、岩にしぶきをあげる動的な構図を
思いついたことで意欲が生まれ、「満ち来る潮」の制作に着手することができたのだそう。
そして「朝明けの潮」を制作したときのアトリエごと、山種種二氏が引き取るということで
作品制作を承諾したのだそうです。そのアトリエは葉山にあったそうですが、現在はないとのこと。
皇居宮殿の南溜をあがったところにある波の間に「朝明けの潮」の大壁画があります。
「朝明けの潮」は幅14.3m×3.8mの大壁画、そのアトリエの大きさが想像できますね(・_・;)
皇居宮殿の千草の間と千鳥の間にある上村松篁の「扇面散らし屏風」にゆかりの
「日本の鳥•日本の花」もみることができましたヾ(@°▽°@)ノ
こちらは撮影NGなので、写真はありませんが、鳥好きとしてはみたかった作品です。
「新宮殿杉戸楓4分の1下絵」山口蓬春
「朝陽桜」橋本明治
宮殿の杉戸はこの4倍の大きさなのだそう。
山﨑種二氏、すごい方ですね。
そのおかげで、こうして美しいものを鑑賞できることに感謝いたします♪
山﨑種二氏の孫にあたられる、山﨑妙子館長と
興味深い秘話(裏話?)をありがとうございました。
※撮影及び「きものカンタービレ♪」への掲載の許可をいただいております。
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KITTE のクリスマスツリー / パルメット文様の本塩沢にガス灯の染め帯
東京駅の目の前、もと東京中央郵便局の跡地に建ったJPタワーの商業施設KITTE。
昨年感動したまるで雪化粧したようなクリスマスツリーが今年も飾られています。
飾る…?というには、あまりにも大きい! 14.5mの樅の木です。
KITTE は6階まで吹き抜けになっていますが、どの階からも見渡すことができます。
天上からはスパンコールが吊るされています。
雪の結晶板がキレイ
まるで雪が降っているかのようです
夕方になるとライトアップセレモニーがはじまります。
クリスマスらしいグリーン
紅葉したかのような赤
う~ん、何だか、かき氷みたいですね…(-。-;)
やはりシンプルで大きい、そして真っ白!というのがグッとくるツリーだと思います。
雪景色のガス灯の帯でクリスマスの雰囲気をさらにアップ♪
KITTEには旧中央郵便局の一部が保存されています。ここは元局長室からの眺め
写真はありませんが、日本郵便と東京大学が連携してつくった「インターメディアテク」は
東京大学が収集した学術標本がずらり~ヾ(@°▽°@)ノ
丸1日いても飽きないところなのです。
【12月9日の装い】東京◇晴れ(湿度36%、静電気がビリッ)/最低気温3℃ 最高気温12℃
加賀友禅作家の毎田健治のふくれ織の道行にラビットファーショール
嫁入りに持たされたもののひとつなので、一昔前の印象ですが、赤の道行コートはつかいやすい。
パルメット文様の塩沢御召に雪の結晶とガス灯の帯をコーディネート
帯あげは翡翠色、帯〆は深い赤色でクリスマスカラー♪
横浜キタムラの家のバッグ。収納力抜群です
ぞうりは、菱屋カレンブロッソ。前坪が紺色なのが何気に良かった。
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PR: 女性に対する暴力は許さない!-政府広報
古稀の祝いの茶会 at 京都 心猿庵 / お茶会の装い 熨斗目に宝尽しの訪問着に松と鶴の唐織袋帯
日頃より懇意にしていただいている丹後の牛田織物さんのご縁で、茶道会館の
北見宗峰先生の古稀の祝いの茶会にいってまいりました。
京都鹿ヶ谷にある心猿庵へ。北見先生の京都の別宅でもあります。
寄付には「三番叟黒式尉鈴之段の図」土佐光孚筆 と 訶梨勒
点心席には、「養老の図」浮田一惠筆
香合「靫猿」
猿年生まれでいらっしゃることから、点心席も本席にも猿のにちなんだものがつかわれていました。
名残の紅葉に相応しく、美しい器につけられた点心
蓋裏の雫は蒔絵を一層美しく引立てます。
水菓子まで美味しく頂戴いたしました~。
本席は如庵を写したお茶室
沁沁と美しいものを堪能させていただきました。
慶ばしいお席に招いていただけるのは大変幸せなことです。
美味しいものをいただき、雅順なお点前を堪能し、寿命もあやかって延びたような…。
ありがとうございました。心よりお祝い申し上げます。
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
この日のヘアスタイルは、祇園にあるエメラルド美容室の福谷先生にお願いいたしました。
私、髪の量がすくないのですが、毛たぼをつかわずに逆毛だけでこのボリューム。
しかも手早い!まさに神さまのごとくの手業です。
お任せでお願いしましたら、前髪のボリュームたっぷり、顔全開の京都の芸妓さん風。
自分でも正視できない(*_*)
帰宅したら、夫に絶句されてしまいましたので、次回からは額はださず隠していただきます(^_^;)
熨斗目に宝尽しの訪問着に山口美術織物の松と鶴の親子の唐織の袋帯をコーディネート。
松文様の絞りの帯あげは加藤萬、白金の帯〆は龍工房
丹後の機屋さんに見学にいった際にいただいた唐織の裂地で牛田織物さんにつくって
いただいた数奇屋袋をあわせました。
ぞうりは四谷•三栄の十二段グラデーション。
今回は忘れなかった(^_^;)
そして、久々に京都の呉服屋さん巡り~♪ 色々とみせていただき、堪能いたしました。
伊丹から飛行機では、コンソメスープ落下事件…(=◇=;)
さらに階段で裾を踏んでしまうという大惨事(><;) ←これはどうしようもない。。。
訪問着のままでの遠出はできるだけ避けたほうがよさそうです…(・_・;)
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クラゲドリーム♪ 鶴川市立加茂水族館 / 2014年秋 しな織の里を訪ねる 庄内の旅 その1
古代織産地連絡会の主催による「しな織の里、関川と自然布ツアー」へ
しな布の産地、庄内地方へ向かいます。
9月には米沢にいってきましたが、同じ山形県でも今度は海側です。
この日(11月14日)の東京は快晴。スカイツリーがよく見えました。
個人旅行ではまずつかうことがない、ANAです。
第二ターミナルはトルコ料理のカフェもあったりして、新鮮!
しかし、ANAは保安検査場から搭乗口までが遠すぎる…(-"-;A
時間に余裕をもって保安検査場を通過しましょう。
北に向かう航路は東京の上空を通過します。
富士山の懐にいだかれているかのような都心のビル群。
庄内空港に到着しました。
東京◇晴れ / 最高気温17℃ 最低気温9℃
庄内地方◇曇り時々雨 / 最高気温8℃ 最低気温6℃
さすがに寒い~。(滞在中に庄内地方は初雪が降りました)
車窓から見える白いものは白鳥の群れ。この時季にシベリアから庄内平野にやってきます。
白鳥の落ち穂拾いは秋から雪解けのころまで見られるのだそう。
向かった先は、鶴岡市立加茂水族館。
今年の6月1日にクラゲドリーム館として改装オープンしました。
51種類のクラゲが展示され世界一のクラゲ水族館とギネスで認定されているところです。
古代織産地連絡会でなぜクラゲ?
もしかして…、クラゲから繊維が取れるとか????
私、大真面目にそう思っていたのですが…(・_・;)
それはさておき、クラゲです!
ゆらり~ゆらり~♪
光るクラゲも
クラゲをみていると癒されますね:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
紫根染が水槽に蛇のように写りこんでいるのも面白い。
こちらの加茂水族館は日本海の断崖にあります。
この立地のような崖っぷち状態から紆余曲折を経て奇跡の復活、
そしてギネス登録という偉業を成し遂げた今話題の水族館でもあります。
この方が、この水族館を立て直した村上龍男館長。
規模も小さく老朽化した施設の改修もできないまま経営不振でどん底にまで陥ってしまった
中で、神さまが与えてくれたかのように出会ったのが、「クラゲ」だったといいます。
自棄っぱちでやった珊瑚の企画展は失敗したけれど、そこで出会った小さな生き物。
サカナクラゲの赤ちゃんの繁殖に成功したのだそう。
「これからはクラゲだ!」と思ったものの、クラゲの寿命は短いため(長くて4ヶ月)、
ドンドン繁殖させていかないと展示がつづかない。
飼育に必要な顕微鏡や水槽を買う資金もなかった中から手探りではじめた。
何度も失敗がつづくけど諦めなかった。
いざとなったらクラゲを食べればいい!と思ってやったのが「生クラゲを食べる会」
はじめは周り中からバカにされたそうですが、クラゲのナタデココ、クラゲ饅頭、
クラゲ羊羹などをつくったところ話題性が集まり集客に成功。
ちなみに、これがクラゲ饅頭です! 私は美味しかったですよ~♪
行政が手掛ける事業だと様々な制約に囚われてしまうけど、行政に逆らってでも
自分の力でバカを貫いたから今があるとのお話。
「全力でバカをやれば道は開ける」
クラゲの繊維でつくった雨コートとかあったら着てみたいですけど(*_*)
クラネタリウムといわれるクラゲの展示室にはクラゲの成長をみることができるコーナーも
ちっちゃい~(〃∇〃)
手袋をつけて触ってみることもできます。
プニプ二の弾力で美味しそうと思ったのは私です(^_^;)
そこで、じゃーん。いただきました。クラゲラーメン
正真正銘のクラゲです。コリコリしてました(^∇^)
クラゲアイスも食べてみたかったのですが、この日は寒かった(-"-;
最後に直系5mの大水槽クラゲドリームシアター。
2000匹のミズクラゲが泳いでいます。幻想的:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
庄内の旅レポート、つづきます(^-^)/
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ウエルカムパーティー♪ at たちばなや / 2014年秋 しな織の里を訪ねる 庄内の旅 その2
クラゲドリーム♪ 鶴川市立加茂水族館 / 2014年秋 しな織の里を訪ねる 庄内の旅 その1 のつづき
庄内での宿は、温海温泉のたちばなやさん。
「あそこは鮭を飼っていて川に放流してるのよ…。でなければあんなに鮭がいるはずがない!」
と、沖縄で大井川葛布の村井良子先生がおっしゃっていたところです。
温泉なので、私はまずは大浴場へ~♪ 生き返る~:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
お風呂のあとは浴衣でいたいところですが、この日はウエルカムパーティーなので、
別のきものに着替えました。東北つながりで、木綿の茜染です。
ぞうりはしな布。でもこのしな布は関川のものではなく、同じ羽越の山北のもの。
しな布の花緒があったら、関川×山北のダブル産地のしな布ぞうりにできるかなっと
思ったんですが、このままのほうが小紋にもつかえるので、これはこのままつかうことに。
ちなみに四谷•三栄さんに、このしな布を提供したのは、さんぽく生業の里の國井千寿子先生。
この夜の乾杯の音頭をとられました。
羽越しな布振興協議会の会長である関川の五十嵐正氏のご挨拶
鶴岡市の副市長の山本益生さんの歓迎スピーチ
そして庄内料理です。山形はお食事が美味しい!
地元の方が郷土に伝わる伝統芸能をみせてくださいました。
温海五十川神楽♪
鶴岡は山戸能と山五十川歌舞伎という古来から今に伝承されている民俗芸能が
盛んな地区で、どちらも県の文化財指定を受けています。
先人から伝わるものを継承していく心、神事を大事にする心がある地域性がうかがえます。
二人獅子舞のあと、一人での神楽舞
そして、ひょっとこが登場します。
しな織音頭♪
葛布、芭蕉布、科布、日本三大古代織~♪と歌われていたような…。
歌詞が書かれた手ぬぐい買ってくるべきでした… ←お酒が入って覚えていない
あまりに可愛らしい踊りで、アンコールがかかりましたヾ(@^▽^@)ノ
囲んでもらった(〃∇〃)
庄内の旅レポート、つづきます(^-^)/
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越後三産地(小千谷•塩沢•十日町)合同新作発表会 へ / 小千谷紬に帯屋捨松の八寸帯
この発表会は業者さんの買い付けのためのものなので、一般消費者は入ることが
できないのですが、取材と相互理解を深めるため昨年よりお招きいただいております。
小千谷織物同業協同組合の皆さまと
江戸時代に綿が普及するまでは、布といえば麻布のことをいいました。
麻の中にも、庶民が着るものから上布のような献上品までピンからキリまでありますが、
絹を纏うことが許されたのは支配階級のみだったため、庶民の衣服は真冬でも麻だったのです。
現在の麻素材の着用期間の目安は、7月8月の盛夏とされているところが多くみられます。
しかし所謂「衣替え」は、明治政府の定めた役人の制服の衣替えに倣ったものであり、
日本人がきものを日常で着なくなってしまった戦後に、着付け教室なるものがでてきたときに、
わかりやすいルール(教えやすいルール)としてつくられたものです。
透け感の少ない麻は、梅雨時期から残暑厳しいお盆前まで着ることが体感に適しています。
フォーマルでの装いはまた別の話ですが、日常着は天候や気温にあわせて選ぶのが自然です。
麻は速乾性に優れ清涼感があります。何よりも麻は水に強く洗えるのです。
小千谷縮のシボはアイロン入らずなのも、アイロン掛けが苦手な私にはありがたい♪
スコールのような大雨の中でも麻なら絹のように縮む心配もありません。
重要無形文化財の指定条件を兼ねそろえた小千谷縮や越後上布を日常着として着倒す…
なんてことは、さすがにおいそれとできませんが、摺込捺染で絣つけしたものや機械紡績による
ラミーの糸をつかったお手頃価格の小千谷縮は湿度の高い日本の夏にはピッタリの素材なのです。
おだ工房のマンガン絣の小千谷縮。
本物の絣括りの糸をつかった絣は、手間隙がかかり高額となるため小千谷縮の小絣を
表現する為につくられた捺染の絣です。しかしこの技法を継承しているところも1軒のみだそう。
絣好きの私としては、手に届くお手頃価格の絣柄のきものはとってもありがたいです。
黒地に柿渋色は今年の新作。蛇の目傘柄や燕柄もありました!←どちらもツボ
こちらは経糸と緯糸の暈かしで不思議な立体感をだしていた杉山織物さんの小千谷縮。
切子ガラスみたいっと一目惚れ(〃∇〃) ←雪花絞りに次ぐブームになると勝手に予想。
素材はトスコが取り組んでいるオーガニックプロジェクトの一環である、オーガニックラミーでした。
着心地には関係ないでしょうけれど、環境にやさしいのなら尚良し。
杉山織物の杉山成基さんと
会場内でのお写真ありがとうございました!
工学科出身の理系畑の樋口隆司先生と
樋口先生の作品は、自然の光を写しとったようなものが多いのですが、
定規と電卓をつかった年密な計算の元に生み出されています。
夏の陽射しに映える光を纏ったようなきれいな色のものがたくさん。
そして、塩沢会場へ。
塩沢織物工業組合の皆さま
本塩沢(塩沢御召)はもともと越後で織られていた麻縮の技法を応用してつくられた絹織物。
八丁撚糸といわれる強い撚りをかけた右撚りと左撚りの緯糸を交互に織りあげて、湯もみに
よって撚りを戻して生地を縮ませシボをだしたシャリ感のある織物です。
母からのお下がりは本塩沢が多いのですが、単衣に仕立て替えして年中着ています。
独特のシャリ感と纏ったときの裾への落ち感、そして身体に沿う感じが着心地が好きなのです
問題は、縮みやすいのでお手入れが自分ではできないことでしょうか…。
あ~、これについてご相談にのってもらえばよかった!
「いろはにキモノ vol.2」で中野スズミのカエル親子の帯にあわせて着ているのは、
やまだ織さんの昨年の新作のダイヤ柄の本塩沢でした。
林宗平先生の本塩沢、中島清志先生の越後上布は、欲しいと思いつつ中々手が届かない…。
でも、いつかは!と思っておりますので、ご壮健でいらしてくださいませ。
やまだ織の黒地の本塩沢も素敵でした。
こちらでも囲んでいただきました~。
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
【12月12日の装い】東京◇曇り(湿度44%) / 最低気温9℃ 最高気温14℃
クリスマスが近づいてくると着たくなる「あむあむふわわ」のニットケープ
小千谷縮に帯屋捨松のスウェーデン裂文の八寸帯をコーディネート
何となく、冬の星空をイメージしました。
ぞうりは菱屋カレンブロッソ。前坪が紺色なのがつかいやすくて◎
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