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きものを涼しく着るために / 本藍染めの絹紅梅に格子の博多帯

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この時期になると、きものの暑さ対策のご質問をたくさんいただきます。
「涼しそうに着ていらっしゃいますが暑くないのですか?」とよく聞かれますが、
正直に申しあげれば、暑いです…(・_・;)

この季節ばかりは「きもの生活は快適ですっ」と自信をもって申しあげられませんが、
工夫次第で、きもの生活も可能です。

なので、簡単な対策からご紹介します(^-^)/

●着つけするときは、部屋をガンガンに冷やす、時間に余裕を持って焦らない
きものは着てしまうと意外と涼しいのです。ですが着付けをするときは汗をかきやすい。
着装前から汗をかくとその後もずーっと不快感がつづいてしまうので、ここが肝心。

●きものを着る前にサウナで汗を流す
これは時間に余裕があるときに限られるのですが、朝サウナで一度汗を流してからきものを
着ると、汗が抑えられます。ただし脱水症状にならないように水分は補給してください。
気のせいかもしれませんが、朝サウナで汗を流すと日中の汗はシミになりにくい気がします。

●汗取りを兼ねた補正をする
補正がないほうが楽なので、できればしたくないのですが、外に出かけるときには必ずします。
体型によっては補正をしないほうが良い方もいらっしゃいますので、人それぞれです。
私は背中が凹んでいて胸があるので、汗取りを兼ねて背中にはタオルか麻布巾を、
胸は晒し木綿か圧力包帯でグルグル巻きにして身体を寸胴にします。
時代劇にでてくる、「丁か半か!」とサイコロを振る姉さんのスタイルです(^_^;)
ちなみに、補正用の晒しとタオルは前夜から冷蔵庫で冷やしておきます。
きもの カンタービレ♪ きもの カンタービレ♪

●下着は速乾性と吸水性に優れたものを
麻の下着が涼しいといわれていますが、ユニクロのエアリズムやパタゴニアの登山用下着は
コストパフォーマンス的にも良くつかいやすいです。
ただし、お洋服用の下着なので、普通に着ると、後の衣紋から下着が見えてしまいます。
前下がりの首あきを後にして、前後ろ逆に着るのがポイントです。

ユニクロのエアリズムの男性用ステテコも足さばきが良く快適。おススメですビックリマーク
ウエストはさすがに大きいのでちょこっと縫い止めるとよいです。


●ポケットタイプのタオルハンカチに保冷剤を入れて持ち歩く
保冷剤はビニールコーティングのものよりも和紙のようなもので包まれたもののほうが、
水滴がつかず便利です。実は背中に入れていることもあります。


●シャツクールを下着にスプレーしておく
きもの仲間と旅にでると、お互いの工夫を知ることができステップアップできるのが良いところ。
今回の金沢の旅で教えていただいて良かったのがこちらビックリマーク
小林製薬の「シャツクール ストロング」
主成分のI-メントールが汗を伝って冷たさを感じさせるというもの。
これを、きもの下着の背中部分にスプレーしておくと、汗ばむとひんやり~汗してきます。
冷感の持続性は2時間弱ぐらいでしょうか。


男性用ステテコにシャツクール…、どちらも働くおじさん仕様のものですが、
実用性という面でとっても役に立ちます。お試しあれ。


【8月11日の装い】東京近郊◇晴れ(台風後の暑さ) / 最低気温27℃ 最高気温33℃

本藍染めの絹紅梅に西村織物の博多格子帯をコーディネート。

帯あげは京都きねや、帯〆は龍工房

水玉に金魚の日傘は遊中川×前原光栄商店

バッグはエポカ•ザ•ショップ、ぞうりは菱屋カレンブロッソ


お茶のお稽古でした~お茶


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能登上布について その1 at 山崎麻織物工房 / 2014年夏 金沢の旅 その2

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金沢そして能登へ 染織文化講座 金沢編 & 加賀友禅産地研修 / 2014年夏 金沢の旅 その1  のつづき

シャリ感のある肌触り、通気性が良く軽く、捺染でつくられる絣が特徴の能登上布。


その起源は古く、何と神話の時代(約2000年前)のことだとか。
崇神天皇の皇女の渟名城入媛命(ヌナキイリヒメノミコト)が中能登に滞在したときに、
この地の野生の苧麻を紡いで糸をつくり機織りを伝えたことがはじまり…、と伝えられています。

平安時代に能登の麻糸が税として納められた記録がありますが、発展を遂げたのは江戸時代中頃。
中能登は苧麻の生産地であり近江上布の原料としての糸づくりを主としていました。
1814年(文化11年)に近江から職人を招き織りの技術を導入し、1818年(文政元年)に
はじめて能登の名前がついた能登縮がつくられます。縮の絣染め付けの技法もこの頃。

その後、能登では麻織物が盛んに織られるようになり、明治初期には麻織物の生産は全国一に。
能登上布といわれるようになったのは1907年(明治40年)に皇室への献上品となったころから。
上布とは上等な麻織物のことをいいます。
大正末期には越後上布の緯糸に色を染め分けた絣糸をつかう緯総絣の技術を取り入れて
多色づかいの大柄の絣などもつくられていたそうで、かつては京都でも夏のきものといえば
能登上布という、能登上布隆盛の時代があったといいます。
ですが残念なことに、かつては140件あったという織元も今は山崎麻織物1件のみです。

金沢から七尾線で約1時間、能登上布の産地である羽咋市へ。
金丸駅まで山崎隆先生が迎えにきてくださいました。

こちらが唯一の能登上布の工房となった山崎麻織物工房さん。

四代目の山崎隆先生とお母さまの山崎幸子先生。


貴重な昔の見本帳や裂地をみせていただきました。

まるで小千谷縮?のような能登上布です。
能登上布といえば、男性ものの蚊絣や亀甲の印象が強いですが、かつてはこういった
ポップな緯絣もつくられていたことがわかりました。
昭和30年~50年ぐらいは色鮮やかな緯総絣の紬がどこの産地でもつくられていたようです。

工房によって、女物は谷さん、男物は山田さんと服部さん、緯絣は横町さん…と、
つくられるものが決まっていたそうです。山崎麻織物工房では両方をつくっていたとのこと。

宮古上布に似ているものも多かったようですが、昔はわざと宮古上布の蠟引きに
似せるよう熱で照りをつけるような加工をしたものもあったのだそう。

能登上布は「絣が細かく精密になるほど高価」と書かれていることが多いのですが、
櫛押し捺染の絣糸づくりは、絣の部分が大きいほど絣の木型が必要となるので、
木型の生産がされていない現在では大柄の絣のほうが貴重なのだそうです。


能登上布らしい蚊絣は経糸も絣糸の経緯絣。

蚊絣も亀甲絣も経と緯に寸部の狂いも許されない精密なものです。


能登上布は昭和になってから、ラミーといわれる紡績糸がつかわれています。
ラミーの糸の利点は糸の太さが均一であり手績みの苧麻よりも丈夫であること。
八重山上布なども経糸はラミー、緯糸は手績みの苧麻というものが多いです。
能登上布につかわれるラミーの糸は蒟蒻糊で固めることによって、毛羽立ちがなく
しなやかに織りあがり、尚且つシャリ感があるのが特徴。


絣の技法には手括り、締機、板締め、捺染とありますが、能登上布の最大の特徴は、
絣をつくる「櫛押し捺染」。それに必要となるのが木型です。
これは今ではつかわれていないという板締めの板。銀杏の樹に彫られています。
残念ながら今この技術を受け継いでいる方はいらっしゃらないのだそう。


櫛押し捺染の板巻き後に櫛押しの目印とするためにつける木型。
こちらも銀杏の樹でつくられています。

捺染とは絣を織りだすために糸に染料を摺り染め付けていく方法のこと。
櫛押し捺染では絣の大きさの巾の分だけ木型が必要となります。
小柄は経の木型は7~8本ですが、柄が大柄になると経の木型が115本必要となるのだそう。

この型を4反分の経糸を張った板の端の紙テープに擦りつけることによって、
櫛押しの目印とします。定規のような役割といったらいいのでしょうか?


さあいよいよ、工房へ。つづきます^^/

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能登上布 工房見学 その2 at 山崎麻織物 / 2014年夏 金沢の旅 その3

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能登上布について その1 at 山崎麻織物工房 / 2014年夏 金沢の旅 その2 のつづき^^/

楽しみにしていた、櫛押し捺染~γ(▽´ )ツヾ( `▽)ゞ


●糸の整経
ボビンに糸を巻き、大きな糸車「巻きぶし」に巻いていきます。
並幅は1200本、広幅は1300本の経糸を4反分巻くことができるのだそう。


●板巻き
能登上布の捺染による経絣糸。4反分の経絣糸をつくります。(1ロットが4反)

端には紙テープが貼られていて、細長い木型を押し付けていきます。

板のサイズは6種類あるのだそう。


●櫛押し捺染
櫛で押すわけではなく…、弓のような木型の布が貼られた側面に染料をつけて、
板巻きした糸に染料を摺り込みます。木型が櫛に似ていることから、櫛といわれます。

紙テープに細長い定規のような木型でつけた目印にあわせて櫛を押し付ける。
これが櫛押し捺染といわれる由縁です。


●ロール捺染
蚊絣や亀甲絣の絣糸づくり。どちらも、経絣糸、緯絣糸共にロール捺染によるもの。

このローラーのようなもので染料を押し付けていきます。
これもかつては銀杏の樹に彫られていたのだそうです。

等間隔になるようにつけられるボトルのようなもの。「ガイド」といわれるのだそうです。
スクリーン捺染でいうポイントのようなものでしょうか…?


●絣蒸し
絣糸の反応染料の染めを定着させます。泣き(滲み)がでないように細心の注意を払う。

絣は精密なもの。ズレないように括られ、赤い印がつけられています。
ここが絣柄の繰り返しの印。


●筬目通し
地糸と絣糸の編成を組みます。

筬印にそって絣糸を筬に引き込んでいきます。

筬通しには竹筬がつかわれています。


●機巻き
筬通し後に経絣糸のズレを1本1本調整しながら機織りの巻きぶしに地糸と共に巻き取ります。

絣のズレを防ぐためにこの木枠の穴に通して、栓で固定し少しずつ巻く作業を繰り返します。
さらに緩まないように緩衝剤として「機くさ」といわれる厚紙を挟み込んでいくのだそう。
能登上布の麻糸には伸縮性がないので織りながら絣あわせができません。
そのために、あらゆる工夫をし、寸分の狂いもなく糸が揃えられます。


●機織
能登上布は高機で織られています。

緯糸の杼を通すシャトルは手前の紐を引っ張るとシュッと通る仕組み。

麻糸は乾燥すると切れてしまうので、緯糸は水に浸けられています。

ときに毛羽立ちを取り除きながら織られていました。


●図案集も見せていただきました。

↑を復刻したものがこちら。
森田空美先生が「きもの美巡礼」の表紙でお召しになられています。

立涌や蚊絣も素敵ですが、大柄の絣に魅かれてしまう~(〃∇〃)

大きな雪輪柄もいいな~:*:・( ̄∀ ̄)・:*:

こちらの図案でした(ノ゚ο゚)ノ


能登上布の精密な絣をつくり出すための創意工夫のお話は絣好きの心にキュンときました恋の矢
もっと吟味したかったのですが…、あえなく時間切れ…。
そして慌てて、手帳とペンを忘れるという(x_x;)

山崎隆先生、幸子先生、工房の皆さま、お世話になりました。
ありがとうございましたm(_ _ )m

そして再び金沢へ電車

カウンターでサクッと金沢ならではのお鮨を日本茶(白地)
カワハギ、白海老、のどぐろ、金八、ヒラマサ、なめら、甘エビ、アカニシ貝…etc

のど黒の粗汁も美味しかった~♪


さて、金沢レポの途中ですが、再び旅にでます。
つづきは帰ってきてから。
現地からはfacebookページと「なう」にてリアルタイムレポートしたいと思います(^-^)/


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事故を防いで、海、川、山を安全に楽しむために、夏のレジャーでの注意点をご紹介!

岡谷蚕糸博物館

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今月リニューアルオープンした

岡谷蚕糸博物館
{7169182D-2CBE-41A5-B357-F8750AA11346:01}
「シルク岡谷」として世界に名を馳せた製糸業の歴史、
「あゝ野麦峠」の舞台でもある女工の生活について、
明治初期のフランス式操糸機をはじめとした製糸機の展示、などなど…。
{FD7874D6-7B61-417D-B198-113C873CE6B3:01}

何より素晴らしいのが、宮坂製糸所が併設され、
自動操糸、諏訪式、上州式の糸づくりの現場が見られるのです。
{3DFBBA60-1447-4999-9703-BF8BB9D2B381:01}
諏訪式操糸機による生繭からの糸づくり
{4D990751-6CDE-4102-87B4-850251D9A8E2:01}
日本古来の座繰りによる上州式操糸機
節のある玉繭からの糸づくり
{80EF6600-9219-485C-A284-3608A886C13C:01}
富岡製糸場と絹産業遺跡群の世界遺産登録で再び注目される、日本の近代化政策を支えた絹産業。

岡谷蚕糸博物館のスゴイところは、今も実稼働中の製糸の現場が同時に見られることです。
素晴らしかった☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

詳細は別記事にてレポートいたします。

※撮影及びきものカンタービレ♪への掲載許可を岡谷蚕糸博物館と宮坂製糸所よりいただいております

今夜は諏訪湖花火大会です。
昨年は記録的な大雨と雷でしたが、リベンジなるでしょうか(((o(*゚▽゚*)o)))

諏訪湖花火大会

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第66回諏訪湖花火大会へ
{89F14AE4-B200-4C4B-96BA-D97A759EA064:01}
昨年は桟橋マリーナ席での鑑賞でしたが、
記録的豪雨によって開始から30分で花火大会が中止となり、
雷と大雨による浸水でボートハウスに取り残され
帰宅難民になるというアクシデントに見舞われました(~_~;)

今年は花火大会のセンターど真ん中。
鷺の湯ホテルの屋上に設置された特設観覧席にて鑑賞することに。
{3272D536-4866-416A-B6B5-A44F152F389A:01}
眼下には諏訪湖の周りを囲む屋台と40万人の人
{8D3A8A06-E2DE-4E30-83FB-24EEA8EA7AAC:01}
お隣は片倉館
{BE00D8B6-704C-4D8B-A25D-3CA482333741:01}
ちなみに今年も雨でした…>_<…
{248612C0-FA25-48CF-A7B7-9BDDA2171A79:01}
{F8A1F3F3-4CB2-4C16-94FF-D22EDD2CA252:01}
盆地の花火は音の迫力がスゴイ。
{B1DEDBBF-A98E-455B-BD8B-FF3D21508348:01}
煙で花火が見えないという事態に…>_<…
{54011C78-9854-44D4-A995-83513E1FCF42:01}
花火大会の雨対策は経験してみないとわからないことばかりです~。

旅先ですので帰ってから詳細をレポートいたします♪




糸の都 岡谷 近代化産業遺産巡り

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日本の近代化政策を支えた糸の都 岡谷
経済産業省に指定されている近代化産業遺産が15件岡谷の街に点在しています。

製糸工場に水を給水するために大正3年につくられた、丸山タンク
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糸の都には見どころが満載です。

2014諏訪湖花火大会レポ / 花火大会の雨対策 ビニールコートとポリエステル

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諏訪湖上が4万発の花火で彩られる、打ち上げ数国内最大級の諏訪湖祭湖上花火大会打ち上げ花火
この日は人口5万人の街が50万人の人で賑わいます。

観覧席は大きく分けると2つ、諏訪湖畔につくられたゲート内の桟敷席と各ホテルや旅館が
設置した席があります。
花火は空高くあがるものなので、諏訪湖の周りどこからでも見ることができるようですが、
湖上に半円状にあがるスターマインと2kmに渡るナイアガラは正面桟敷席か湖畔に立ち並ぶ
ホテルの屋上からがとくによく見えるとのこと。


昨年はホテル紅やの所有する桟橋での鑑賞。
花火からの距離も近く臨場感あふれる席だったのですが…、記録的な大ゲリラ豪雨と雷に
見舞われ、花火は途中で中止、洪水によって桟橋に取り残され、帰りは帰宅難民となりました。
2013諏訪湖花火大会レポ / ゲリラ豪雨の花火大会でのゆかた!

昨年のリベンジですビックリマーク
今年は諏訪湖畔のホテル屋上に設置された観覧席にて鑑賞することに。

花火大会のセンターど真ん中の鷺の湯の屋上です。

お隣はシルクエンペラーと称された片倉財閥によって1928年(昭和3年)に竣工された
片倉館。片倉製糸紡績株式会社の創業50年を記念して建てられたものです。

片倉財閥は初代片倉市助が座繰りによる製糸をはじめたことが嚆矢。
片倉工業として後に富岡製糸場も経営します。
操業停止した後も「貸さない、売らない、壊さない」の方針を貫き、莫大な予算をかけて
守り抜いたことによって、保存状態が保たれ、富岡製糸場は今日の世界遺産となりました。
この話はまた別記事で…。

お弁当付き飲み放題ということですが、席は隙間なくビッシリと埋まっていて、
花火がはじまってからは動けませんでした(・_・;)

大型クレーンに吊るされたスポーカーが視界を遮るのが残念(-""-;)
昨年は大雨で放送が届かなかったことで設置されたのだそうです。

眼下には諏訪湖の周りを覆いつくす屋台と人がみえます。


空が群青色になり湖畔対岸の灯りが美しい中、真っ赤な炎で点火されました。

湖上と空にスターマインが打ち上がります。

彩り豊かな新作花火も続々と。

盆地の花火は音の迫力がスゴい( ̄□ ̄;)!!

音楽は宇宙戦艦ヤマトだったりスターウォーズだったり…、ザ•昭和テイスト…(・_・;)


中盤から雨が降り出しました。
花火で雲を刺激してしまったかのよう…。

湖畔の方々が雨コートを着たり傘をさしているのが見えますでしょうか。
同じ観覧席で見ていた方も続々とお帰りになってしまいました。
というのも、諏訪の電車は単線で増発がでているとはいえ、帰りの電車に乗るのに
3時間待ちぐらいになるのです。

私たちは昨年のトンデモナイ豪雨を経験済なので、雨コートだけで傘もささずにジッと鑑賞。


これが見たかったのです!
半円状にあがる水上スターマインは、湖上にも半円が写しだされ美しい~。
ドンドン近づいてきて、大迫力なのですが…。

雨は降れども風はなく、煙っていて何も見えません。゚(T^T)゚。
思うに、花火の量が多すぎなのでは~?
地響きのような音の迫力は半端なくスゴいですが、見えない~!!!


2kmに渡るナイアガラ

これも燻って、花火が見えない~(x_x;)

雷雲の向こうでドンパチやってるらしい…という状況と相成りました。


花火大会の雨対策としてウィンドブレーカー型の2部式雨コートを用意しておりました。
バッグは巾着型のビニールバッグ。

フード付きで袖口はゴムで窄まっているので雨は入らないであろうと…思っていたのですが、
大雨の中、傘をささずに1時間もいたのでぐっしょりと濡れました。
撥水加工がされているとはいえ、ポリエステルは水をはじく能力がさほどあるわけではないようです。
さらに、袖口のゴムのところは雨を吸って乾かず、かなり不快感がつづきました。

昨年の100円ショップのビニールコートとポンチョ型コートの2枚重ねはほとんど
濡れることなかったので、こちらのほうが防水性には優れていることが判明。
ビニールは劣化が早いので、ほぼ使い捨てとなりますが、傘がさせない花火大会には
ビニールコートの2枚重ねがおススメですビックリマーク


【8月15日の装い】諏訪◇曇りのち大雨 / 最低気温23℃ 最高気温29℃

「花火大会は浴衣で!」と推奨したいところですが、綿は乾きが遅いので濡れてしまうと
不快感がつづきます。さらに体温を奪うので昨年の花火大会の時は、綿コーマの
浴衣をきていてびしょ濡れになった人は、かなりつらそうでした。

そんなこともあって、今年は麻のきものをチョイス。
樋口隆司先生の小千谷縮に地球に白熊の染め帯をコーディネート。

豆の花の日傘は一花。


う~ん…。
来年またまたリベンジでしょうか。今度は湖上から見たいものです!


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投扇興を楽しむ♪ 中村時蔵丈 後援会 夏の会 at 浅草 草津亭

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中村時蔵丈後援会の投扇興の会にお誘いいただき行って参りました♪
会場は浅草田圃草津亭。
草津亭の名前の由来は、初代が善光寺参りの際に夢枕のお告げにより、草津温泉の湯の花を
持ち帰って温泉割烹をはじめたところ人気を博したことから。
浅草田圃は開業当時の明治18年、周りは一面の田んぼだったことによるのだそうです。


五代目中村時蔵丈。あっ、お肌つるつるの秘訣をお聞きしそびれました。
歌舞伎役者の方は立ち居振る舞いのひとつひとつが美しいキラキラ
お食事は時蔵さんの前のお席だったのですが、指先の動きに見入っておりました(〃∇〃)恋の矢


投扇興は中国の投壺が元となって江戸時代中期に考案されたものだそう。
「枕」といわれる桐箱の台の上に立てられた「蝶」といわれる的に向かって扇子を投げ、
「銘」といわれる扇、枕、蝶によってつくられる形につけられた点数で競います。


時蔵さんより直々に御指南いただきましたヾ(@°▽°@)ノ

飛ばそうと思わず、指の上にのせて押し出すように。

教えていただいた1投目はす~っと扇子が飛び蝶に当たりました。
あっ、手首のサポーターは投扇興のためのものでなく、只今、腱鞘炎なのです(^_^;)

ビギナーズラックというものですね。


対戦の前にお料理を堪能割り箸
眼にもすゞやかでとても美味しかったです。


対戦の前に、浅草芸者の千鶴さんと香名恵さん、萬太郎丈と梅枝丈によるまずはお手本。

萬太郎さん、1投も外すことがなく高得点! 

梅枝さんの指先、手の動きにもガン見してしまいました…。


いよいよ対戦です。投扇興も礼にはじまり礼に終わります。

1投目はまぐれにも蝶に当たりました。
私の場合、欲をだすとダメのようです。無心が秘訣?

はじめの1投が末摘花、あとは「手習いにつき無点」


トーナメントによる勝ち抜き戦です。2回戦目。

記録係をされているのは、梅枝さんの奥さま。
美しいキモノ2014年夏号にてお嫁入り支度がご紹介されています。
時蔵さんの奥さまの昇枝夫人といい梨園の方は奥さまも美しい~。

扇子が舞って届かず…。

残念ながら、すべて「手習いにつき無点」でした汗
ちなみに枕に当たると「コツン」といって減点されます。


中にはこんな珍しい銘をだされた方も。蝶が立っていてその上に扇子がのっています。
「蓬生」という銘で35点


優勝者の方には時蔵さんが描かれた蝶の色紙が贈られました。
投扇興、楽しかったです♪

帰りには浅草の文扇堂さんに立ち寄って、投扇興のお道具も見せていただきました。
ちょっとしたお遊びに良いですよね。雅で楽しい♪

最後に、中村時蔵さんとカメラ
ありがとうございましたm(_ _ )m


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Salon de Yuki COLLECTION / にほんごであそぼ/ 宮古上布に紅型の帯

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暑さ寒さも彼岸まで…といいますが、昨日の銀座は暑かった汗
ひぐらしの鳴く声は初秋を感じさせますが、風はまだ熱風です…。

「Salon de Yuki COLLECTION」が銀座ギャラリー 美の起源にて開催中(~8月23日まで)

彩密友禅作家のや万本遊幾先生とガラス作家の小上馬香織さんとカメラ

や万本先生は故初代由水十久氏に師事され加賀友禅の技法を学ばれたのだそう。
現在は東京で彩密友禅として独自の作風を展開していらっしゃいます。

写実的で絵画的な意匠とそれを際立たせる糸目糊の輪郭の美しさが加賀友禅の特色と
いわれていますが、染料の違いなのか、水の違いなのか、や万本先生の作品には、
学ばれたという加賀友禅らしさはなく、学んだ技法は技として昇華し、
彩密友禅という新たな独自の世界観をつくりあげられました。

意匠がとてもユニークヽ(*'0'*)ツ
皇帝ペンギンの親子の染め帯の前柄には2羽の皇帝ペンギンが、お太鼓の裏には赤ちゃん
ペンギンが小さく描かれていてチラッとみえるようになっていました。←裏ですよ裏!
いなくなった赤ちゃんペンギンを探す夫婦ペンギン、お太鼓にはいるべきところに帰ってきた
赤ちゃんペンギンという、親子の物語が描かれているのだそうです。
ペンギンの行進の染め帯は、ペンギンのシルエットと水面に写る姿というのが、染め帯なら
ではの楽しさが展開されていて面白い~。
友禅で透け感を表現するというのは中々難しいと思うのですがお得意のようです。
や万本先生の作品を生で見たのははじめてですが、彩密友禅というより「透け感友禅」?
日本画を土台とした友禅というよりクオリティの高い広告ポスターに近い印象でした。


マーブル•イン•ザ•ポケットで取り扱っている、海馬ガラスの鳥さんもいました!
オイルキャンドルは狩野智宏先生の作品。

小上馬香織さんのガラスの帯留も出展されています。


他にも、ヤフーオークションのみ購入できるという簪作家の榮さん、facebookページのみで
展開されている江戸こもの作家のおそらくさんの作品も出展されています。
ネットでしか見ることのできなかった作品群、自分の眼で見ることができるチャンスです。
とくに、布ものの質感と光りによる発色は自分の眼でみないとわからないものですね。


「facebookつながりで…」というのは最近耳にすることですが、つくり手と消費者の距離を
縮めるだけでなく、つくり手同士の情報交換であり結束を高める相乗効果があるようですね(^_-)☆

その後、レトロな銀座ライオンビルで飲み会となったのですが、
や万本先生の作品のあのユニークな意匠は、遊び心のあるお茶目な先生の気質が
生み出しているものなのだと犇犇と感じました。


*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

ひびのこづえさんの「にほんごであそぼ」展 (~8月27日まで)

テレビをみない生活の私は知らなかったのですが、「にほんごであそぼ」は、
NHK教育テレビで放送されている、子どものための日本語の豊かな表現になれ親しみ
日本語感覚を身につけるというコンセプトでつくられた番組。

狂言の型をつかった名文やことわざ表現や尺八の音色で表現する唱歌、歌舞伎の殺陣
と名台詞などをつかって日本語を楽しむ。これは大人がみても楽しめそうです。

その衣裳デザインを担当されているのが、ひびのこづえさん。
ひびのさんの世界観、昔からファンですドキドキ

※会場内での撮影許可をいただいております。


【8月19日の装い】東京◇晴れ(湿度60%、熱風です)/最低気温26℃ 最高気温35℃

斜め格子に花柄の宮古上布にべにきちの鳥尽くしの「木立」の紅型の麻帯をコーディネート。

宮古上布でもこれはポップな印象にもなる絣柄です。
今ではこういった宮古上布は残念ながらつくられておりません。これはアンティークのもの。
しつけ糸はついた状態だったのですが、経年臭があり、来夏までには洗い張り仕立て直し
をするとしても一度は着てみたいと思って、自分で水洗いしました。
アンティークものに詳しい方から、古い宮古上布を水洗いすると、はじめ茶色い水がでて
その後、藍色の水になるからビックリしないでね~っと教えていただいていたのですが、
お聞きしていてもビックリしました( ̄□ ̄;)!! 本当に茶色の水だった…。
その後、洗濯機で脱水をかけたのですが、脱水だけのはずがすすぎになってしまったりで、
アタフタ…あせるドラム式洗濯機のつかい方が今ひとつ…なのです。
結果、1寸弱縮みました(=◇=;)

帯あげは渡敬、帯〆は龍工房、根付紐は藤岡組紐、サハラガラスの小鳥は海馬ガラス

ヘゴの葉の中に、アカショウビン、アカヒゲ、サンコウチョウ、リュウキュウキンバト、
メジロ、キビタキ、さまざまな鳥たちが染められています。

バッグはRADLEY、日傘は屋富祖幸子先生の作品


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諏訪湖の灯籠流し、そしてシルクの花火

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残暑厳しい夏ですね…あせる
諏訪、岡谷の旅レポートのつづきです。
岡谷蚕糸博物館と近代産業化遺産群巡りレポートは、金沢の旅レポートの後にUPします。

人口5万人の街が50万人の人で溢れる諏訪湖花火大会の翌日、その会場とは対岸となる
岡谷の街の天竜川の釜口水門付近で、灯籠流しが行なわれ、2000発の花火があがります。

灯籠流しとは、お盆に帰ってきた死者の魂を現世からあの世に送り出す行事のひとつ。
京都の大文字が山の送り火、こちらは湖の送り火です。

日が落ちると諏訪湖の湖畔に、船から灯篭がひとつづつ落とされていきます。

供養の読経が朗々と響く中を灯篭が流れ、とても風情があるのです。


そして、灯篭が流れていく中打上げられる花火打ち上げ花火

諏訪湖花火大会と比べると小さな花火ですが、視界を遮るものがなく目の前で
打上げられる花火は良いものです♪

今年は岡谷蚕糸博物館の開館を記念して、シルクをテーマにした花火が打上げられました。

かつては糸の都といわれ、世界に知れ渡った岡谷の街。
富岡製糸場の世界遺産登録で、日本の近代化産業遺跡に注目が集まっています。
岡谷の街に点在する近代化産業遺跡、そして何より今も動いている製糸場を見ることが
できる、岡谷蚕糸博物館の中の宮坂製糸場の動態展示。
岡谷は再び、絹の街として脚光を浴びるかもしれません(-_☆)

空から諏訪湖に落ちていく花火の糸が大迫力!


灯篭は下流の天竜川水門付近に集まってきます。

湖面に漂う光の帯のようですね。

この諏訪湖の灯篭流しは1951年(昭和26年)からつづいています。
風情ある日本の夏の行事。きものと共にこれからも伝承していきたいものです。



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旅の途中@なう

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夏座敷と海の幸
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軽井沢と草津の音楽祭に向かいます♪



音楽と温泉と@なう

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我が家の夏の恒例行事
草津国際アカデミー&フェスティバル♪
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温泉にて腱鞘炎療養中
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高原の音楽祭のお茶席と湯畑 / 朝風呂@なう

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高原の音楽祭のお茶席
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草津名物の花豆のお菓子
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お茶碗は音楽祭に相応しい楽器と音符
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緑の中でいただくお茶は格別です♪
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お琴の演奏も♪
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草津温泉の湯畑
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湯の花がつくられます
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そして、草津温泉の定宿「つつじ亭」
原生林の中の朝風呂
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硫黄成分が強いため、草津仕様
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音楽祭レポは後ほど^_^







白根山ロープウェイ&コマクサリフト

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草津白根山の噴火警戒レベルが、2014年6月に平常のレベル1から火口周辺規制の
レベル2に引き上げられ、火口(湯釜)から1kmの立ち入りが制限されています。

白根山の湯釜とレストハウス付近は立ち入り禁止でしたが、白根火山ロープウェイは動いていました。

山麓駅付近は殺生河原といわれています。まるで月面のよう。
硫化水素が吹き出していて、いわゆる硫黄の臭いが充満しています。

硫黄の臭いは空気よりも重いようで、山頂に近づくほど臭わなくなります。

白根火山ロープウェイは全長2.4km。
殺生河原から草津白根山を結ぶ約15分の空中散歩です♪

ロープウェイから見る、志賀草津高原ルート。
志賀草津高原ルートは通行止めとなっていましたが、8月23日より開通したようです。
万座ハイウェイはまだ通行止めかも?(交通情報は刻一刻と変わりますのでご確認くださいませ)

山頂駅です。ここのレストハウスに湯釜ソフトなるものがあったのですが、日頃は食べない
朝食の食べ過ぎで、挑戦できず…。湯釜の緑を熊笹のパウダーからつくっているそうです。
熊笹風味はサッパリしていそう。

さらにコマクサリフトにのって、上を目指します。

ぞうりを落とさないように、足は上げ気味。

草津白根山は草津町と嬬恋町にまたがる標高2,171mの火山。
湯釜といわれる火山湖と反対側には中央火山の元火口があります。

この山の向こうにある窪みが、湯釜。
昔は近くまで行けましたが、ここ数年立ち入り禁止となっているような…。
美しいエメラルドグリーンの火山湖です。


コマクサリフト山頂駅から1時間弱歩くと、中央火山の元火口があります。
今回はここまで歩かなかったので、2012年8月19日の写真を参考までに。
ここはコマクサの群生地。今年は7月下旬~8月中旬が見頃だったそうです。

他の植物が生息できないような高い山の砂礫の地で美しい花を咲かせる高山植物の女王。

砂礫の荒れ地に凛と咲くさまは気高く、女王の名に相応しい品格があります。

コマクサの花と葉の色は他の花にない独特の美しさでとても好きドキドキ


山の天気は変わりやすいのです。

午後からは雨の予報でしたので下山することに…。

山々の懐に抱かれているかのような草津の街へ。



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第35回草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティバル

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第35回草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティバル(8月17日~30日)

草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティバルは、日本の若手音楽家や音楽愛好家に
世界の優れた演奏家から直接指導を受ける機会を設けることを目的として1980年に
設立。当初はアカデミーのみの構想だったそうですが、国内外の名実共にトップの講師陣
の演奏を目の前で見て生で聞くことが何よりの学びの場になることから、コンサートも
企画され、湯けむりの街、草津温泉で日本で初の夏の音楽祭が開催されることとなりました。

ウィーンフィル、ベルリンフィルの首席奏者や世界で活躍する演奏家が講師をつとめ、
草津の街から2kmぐらいの森の中にある草津音楽の森国際コンサートホールにて
約2週間開催されますクラッカー

1974年~2008年までウィーンフィルのコンマスとして活躍され、
名実共にウィーンフィルの顔であられたウェルナー・ヒンク氏とカメラ
現在はウィーン•コンセルヴァトリウム教授であり、ウィーン弦楽四重奏団、
ウィーン八重奏団のリーダーを務められています。

会場となる草津音楽の森国際コンサートホール♪

緑に囲まれた立地に立つ自然光を取り入れた608席の六角形のゆとりあるホールです。


高原のコンサートに相応しく、アルプホルンの演奏で幕を開けますクラッカー
アルプホルンには音階を決める指穴などはなく、マウスピースをつかった奏者の
唇の動きと音感のみで演奏されます。自然を敬う暖かみのある音色なのです♪

元々は雪で根元の曲がった山の斜面の樅の木を刳り貫いてつくられたそうです。
大きいなあ~\(゜□゜)/


開演前と休憩時間には琴の演奏♪

呈茶席もありましたお茶

草津名物の花豆のお菓子と楽器柄のお茶碗

草の芳香漂う野点席も良いものです~。


第35回は「リヒャルト•シュトラウス生誕150周年~ミュンヒェン、ウィーン、ドレスデン」
リヒャルト•シュトラウス(1864~1949)はドイツの後期のロマン派の作曲家。
ちなみに、ウィンナ•ワルツのヨハン•シュトラウス一族との血族はありません。

リヒャルト•シュトラウスを中心に、バッハ、モーツァルト、シューベルトの室内楽や
マーラー、ドヴォルザークの交響曲の日も有り多彩な演目となりました。

マスタークラスのレッスンには公開レッスンもあり一般の方にも開放されています。

この音楽祭では日本で初演どころか世界で初演となる曲目もあり、かな~りマニアック。

リヒャルト•シュトラウスの室内楽曲、じっくり聴いたのははじめてですが、とても良かった♪


高原の音楽祭の装いは、たとえガラコンサートと銘打っていても基本スマートカジュアルです。
天皇皇后両陛下がご臨席されるコンサート後のパーティーでは草津の温泉旅館の女将さん
が訪問着でいらっしゃいますが、よそいきになりすぎない程度のおしゃれを楽しまれる方々が
ほとんど。上布のきものでも問題ないと思いますが、私は一日中きもの生活ですので、
自分の気持ちのメリハリをつけるために、紬から小紋に着替えました~。

どちらも秋草文様の絽の小紋です。

この音楽祭をイメージしてつくっていただいた、松枝忍の古布デコパージュの籠バッグ

両面づかいできるので、旅行にとっても便利です♪


音楽祭開催期間は草津の街での街角コンサートもあり、湯けむりの街はうっとり
するような音色に包まれています♪


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「前田家伝来 〜夏衣裳と調度展〜」at 成巽閣 / 2014年夏 金沢の旅 その4

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遠出がつづいておりまして、レポートが大渋滞中となっておりますm(_ _ )m
かつては「その日のことはその日のうちにご紹介する!」ことを自負し、
ブログの利点を生かした情報伝達の早さを重視いたしておりましたが…、
現在は垂れ流してしまう情報ではなく、後々まできもの好きの方に役立つコンテンツとして
残すために「facebookページ 」を併用し、熟成?じっくりレポートでお届けしています。

能登上布 工房見学 その2 at 山崎麻織物 / 2014年夏 金沢の旅 その3  のつづきです(^-^)/

金沢といったら、日本の三名園のひとつである兼六園、その隣にある成巽閣へサーチ
「前田家伝来 ~夏衣装と調度展~」が開催中です。 (~9月15日まで)


成巽閣は1863年(文久3年)に加賀藩13代藩主前田斉泰が母である真龍院(鷹司隆子)
のために建立した奥方御殿。鷹司家が辰巳殿といわれたことと金沢城から見て
巽の方角に位置することから当時は巽御殿といわれました。
書院造と数寄屋風書院造が併存した格式ある優美な空間となっています。


前田家の遺品は東京駒場の前田育徳会が所蔵されていると聞いておりましたが、
前田家の女性の遺品は成巽閣にて所蔵されているものが多いのだそうです。
鷹司家、将軍家をはじめとした徳川家、鍋島家から嫁がれた姫君の美しい夏装束と
夏の調度品が展示されていました。

鷹司家からお輿入れされた鷹司隆子の装束と考えられているという、紗の夏単袿。
もしかしたら、お付きの女官の方の可能性も?


夏の麻地の小袖、帷子も展示。白地の麻、しかも刺繍ですが、驚くほど状態が良い!!

白麻地卍字立涌文花熨斗模様絞刺繍帷子
前田家13代斉泰の正室、溶姫(11代将軍徳川家斉の息女)が着用したもの。
卍文様は古代より太陽を表すものとされています。
インドではヒンドゥー教の神の胸の旋毛、仏教では釈迦の胸の瑞相とされ、吉祥文様のひとつ。

白麻地唐団扇花熨斗模様染刺繍帷子
団扇も色々で楽しい♪ 
夏の小袖文様の絽の訪問着を誂えるとしたらこの衣裳かな(-_☆)
前田家7代宗辰の正室、常子(会津藩保科正容の息女)が着用したもの。

享保年間につくられた小袖文様はストライクの好みのものばかり~(〃∇〃)恋の矢

白麻流水羽団扇花熨斗染刺繍帷子
木目型の流水が面白い。羽団扇というのも優雅でいいですね。
ハウーンドキドキという感じ。←のだめ
前田家6代吉徳の正室、松(5代将軍徳川綱吉の養女)が着用したもの。


細帯と提帯。提帯は武家女性の夏の正装の腰巻につかわれます。
錦地や唐織の筒状の細い帯で、全体に紙が入っていて左右端には固い芯があり、
着装すると芯のある部分が長く左右に張るようになっています。
武家の衣替えは夏季(旧暦5月5日~7月30日)は帷子に提帯、(旧暦8月1日~9月8日)
袷に提帯といわれていますが、各大名家によってしきたりは違ったようです。


美しい鼈甲の花簪

夏扇の骨の透かし彫りの四つ目丁字は近衛、鷹司家の定り紋です。

夏らしいガラスの調度品


杏葉紋は佐賀鍋島家の家紋。
前田家15代利嗣夫人朗子さまがお輿入れの際に携えられたもの。
朗子さまは隆子さまと同じく、激動の時代の前田家を支えられ成巽閣にて晩年を過ごされました。


成巽閣の素晴らしいところは、日本が世界的にも文化度が優れ頂点であったともいえる
ころの職人の技を、さまざまな面から堪能できること。

謁見の間

欄間彫刻は加賀の木彫り名工、武田友月(1772~1844)の作


松の間

障子の腰板にはガラス板に描かれた鳥。
阿蘭陀渡りのぎやまんがつかわれているせいでしょうか、日本らしい花鳥風月にモダンさが
加わった印象。壁紙の八つ藤の丸紋など有職文様は元は西方から来たものをアレンジした
ものなので、和と融合すると合うように思います。


つくしの縁庭園


成巽閣の吉竹泰雄館長さまにご案内していただきました。
お忙しいところ、ありがとうございましたm(_ _ )m

※館内での撮影及び「きものカンタービレ♪」への掲載の許可をいただいております。

加賀前田家は徳川幕府体制下における外様大名という立場から、文化政策に力を
入れることで軍事放棄を表明したといわれています。
そのおかげで、金沢には、加賀友禅、加賀縫、箔、加賀蒔絵、九谷焼、加賀水引など
素晴らしい伝統工芸品が今に伝承されています。
日本の三名園のひとつである兼六園、北陸の地での能楽の発展もその恩恵によるものです。

きもので訪れるのに相応しい街ですね♪
つづきます(^-^)/

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