市川右近さんの歌舞伎座楽屋訪問 / 沢瀉に鶴の役者紋と演目にちなんだ装い
のつづき(^-^)/
前から3列目の花道横という、役者さんの汗が飛び散ってきそうな良い席での鑑賞。
花道と舞台のコーナー近くのスッポン辺りでは、役者が立ち止まって見栄をきるので、
衣裳の素材や質感までも肉眼でクッキリと見ることができて嬉しい!
この席最高でした~ヾ(@°▽°@)ノありがとうございます!
玉三郎演じるお辰が、お任せくださいませ!と胸をポンっと叩いた時には、
おしろいが舞ってました(^_^;)
休憩から戻ってくると席にはビニールシートが…。
そういえば、夏祭浪速鑑は夏に清涼感をだすため、本物の水と泥水がつかわれていて、
水飛沫が客席まで飛んでくるとお聞きしたことがあったので、雨コートも出してスタンバイ。
下半身が泥だらけの海老蔵演じる団七が花道横にやってくるのですが、観客席までは
飛んできませんでした。白地のきものだったのでちょっとホッ(-。-;)
それよりも立ち回りの刀が煌めいて、すぐ近くの空を切るところは迫力がありドキッとします。
●正札附根元草摺
前記事でも触れましたが、「曽我物」として歌舞伎では定番の演目。
日本三大仇討ち話のひとつ、源頼朝の富士の巻狩りの中で起こった曽我兄弟による
父の仇である工藤祐経を討った事件が元となっています。
「壽曽我対面」と同様、弟の曽我五郎の装束の文様は蝶。小袖は紅白の市松。
手には逆沢瀉の鎧を抱え持っています。
曽我五郎と小林朝比奈の力比べが題材となっている演目ですが、女形が相手役
のときは朝比奈の妹である舞鶴となっています。
朝比奈と舞鶴は木曾義仲と巴御前の子という設定、引き比べの相手役として相応しいのでしょう。
舞鶴の装束は、鶴丸紋と向鶴。なぜ舞鶴かというと、朝比奈の紋が鶴丸紋だから。
●夏祭浪速鑑(通し狂言)
たぶん、はじめての鑑賞だったように思います。通しだったので物語がよくわかり、心情も
すーっと入ってきて、任侠もの今ひとつ苦手の私でも楽しめました♪
ザックリいうと、団七とお梶、徳兵衛とお辰が、磯之丞と琴浦を守るために奔走、その中で、
団七と徳兵衛は義兄弟の契りをかわし、お辰は自分の顔に傷をつけてまで侠気をみせ、
団七は心ならずも義理の父を殺してしまうことになり…といった世話物。
お梶が徳兵衛に褒美として渡したきもの。後に団七と義兄弟の契りで肩袖を交わす長着は、
間近でみると琉球絣柄でした。鎖に燕(トゥイグワー)の柄。
囚人として舞台に登場したときは、むっさいおじさんだった団七は、
首抜きの浴衣に着替えて颯爽と登場します。このシーンは男前の役者でないとできない!
海老蔵…、ホント男前です。首抜きの浴衣ががよく似合う~。
上前には成田屋とはいっていました。
団七と徳兵衛が色違いできていた、弁慶格子の浴衣。
江戸期のきもの関連を知るための必読本「守貞漫稿」では豆腐縞と表現されています。
団七は柿色、徳兵衛は藍色。
団七の裄の長さが短くなっているのは、刺青をみせるためなのだそう。
彫り物は成田屋の紋の牡丹にお不動さま。
ご一緒してくださったジャパンタイムズ紙に書かれている方から教えていただきました。
団七の刺青は浮世絵でも描かれ、その後刺青が流行したのだそうです。
※画像はフライヤーより転載させていただきました。
弁慶格子のきものと揃いの扇子が素敵だったな~(〃∇〃)
歌舞伎の衣裳について、染織文化講座
の座学で松竹衣裳の海老沢専務の講義をお聞き
したのですが、これがとっても勉強になりました。
以後、歌舞伎の鑑賞の仕方が変わりそう。肩脱ぎのシーンはガン見してしまいます
第二弾も企画されているようなので、楽しみ~♪
歌舞伎鑑賞の後は、パレスホテルのティーラウンジにてアフタヌーンティー
パレスホテル周辺、皇居平川門辺りまでが車両通行止めになっていて、中々辿り着けず…。
日曜日の都内の道路は違った様相をみせて複雑なのですね。ビックリしました。
和洋折衷、お食事と甘味もほどよくあり美味しかったです
とっても優雅な日を過ごさせていただきました。
ありがとうございましたm(_ _ )m
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七月大歌舞伎「正札附根元草摺」「夏祭浪速鑑」at 歌舞伎座
君は組紐の綾書をみたことがあるか…?「NIPPONの技 現代の匠展」at 京王百貨店新宿店
新宿京王百貨店にて開催中「NIPPONの技 現代の匠展」へ(~7月16日まで)
伊賀くみひもの藤岡組紐の藤岡潤全さんと
私、身長がないこともあって季節を問わず、細めの帯〆が好みなのです。
しかし手組の細めの帯〆は大変に手間がかかり費用対効果がよくないということで、
あまりつくられていないのが現状です…
なので、藤岡さんにお願いしてつくっていただきました~♪
46玉の細めの高麗組の帯〆。色は三色の暈かしになっています。
あまり主張しすぎず、でもピッと締まる美しい色が理想。
きもののコーディネート、面積が少ない部分ほど実は大きく印象を左右します。
八掛、帯あげ、帯〆…。ありものでおざなりになりがちですが、ここを妥協してしまうと
すべてのコーディネートが台無しになってしまうこともしばしば(-。-;)
帯〆はとくにコーディネートの最も重要な要となります。画竜点睛の眼。
高麗組の帯〆、猫の足跡の入ったものもあり…、あれ…?
ならば、鳥の足跡の入ったものもできるのかしらと、ご相談。
ヤンバルクイナの染め帯にあわせたい(〃∇〃)♪
ところで、鳥の足跡ってどんなだったかしらん…(・_・;)?
ガラス造形作家ご夫妻が検索しつつ書いてくださいました。
ガラス造形作家の狩野智宏さんとガラス作家の小上馬香織さんご夫妻
「こんな感じじゃない…?」
さすが狩野派の末裔の芸術家、即興でも絵心があります(*_*)
藤岡さん、色は帯ができてきてから後日ご相談で、鳥の足跡の帯〆つくってください(^-^)/
「なら、まずは「綾書」をつくって…云々」
んっ?「綾書」? そうか、組紐も図柄を組むのには設計図がいるのね…。
綾書って帯でいうところの紋意匠図みたいなものかしら…?
そういえば、綾書ってどんなもの?みてみたい(-_☆)
「綾書もってきていないですけれど、綾書があればその実演もできます」
綾書つかった実演、みた~い♪
ということで、急遽、藤岡さんの奥さまよりメールで綾書を送っていただき
その場で実演していただくことに。
じゃーん、これが綾書 ←企業秘密なので暈して撮影
暗号みたい… ←伊賀だから忍び文字?
方眼紙をつかった紋意匠図のような設計図を想像していたのですが…、
これはまるで、能の謡本のようです\(゜□゜)/
「三味線の譜に似ていますね」とfacebookページにコメントくださった方がいらっしゃいました。
そういえば、三味線は太い糸から、1の糸、2の糸、3の糸といい、1の糸に対して本調子、
2上がり、3下がりと奏でます。似てるかも~\(゜□゜)/
携帯に写っている綾書をみながら、高台による実演をしていただきました。
鳥居のような形をしているところに組みあがったものが巻き付けられています。
左右には二段になった枠があり糸の玉が掛けられいています。
レールのようになっていて組み進むごとに送っていきます。
糸を手繰って組んでいるところは、まるで譜面をみながら音楽を奏でているよう~♪
この高麗組は両面リバーシブルになるので、2色づかい
上下の糸を竹のヘラで開いて打ち込んでいきます。先日みたアッツシ織にも通じるものが…。
糸の玉が錘のようになっていて常に引っ張られている状態。
こんな感じで足跡の柄が組まれました。
組紐は正倉院や法隆寺の宝物にもみられるほどその技は古くからあるもの。
束帯の平緒、鎧縅の縅糸、後に刀の下げ緒としてつかわれるのがが主流でした。
帯〆としてつかわれるようになったのは、お太鼓結びをするようになってからのこと。
当初は丸くげの帯〆でしたが、廃刀令の後、刀の下げ緒を帯〆としてつかうようになった
ことから、組紐で帯〆がつくられるようになります。
時代にあった用途でつくられ、受け継がれてきた日本が誇る技がここに今も生きています。
日本全国を実演販売でまわっていらっしゃる藤岡さん。
きものサローネの時は、狭いブースで台と共にいらしたので蚕の蔟のようでした。
百貨店の催事会場をフラフラしていると度々お会いするのですが…、いつもお客様の
お相手にお忙しそうなので、こういった実演を見せていただいたのははじめてです。
綾書を見ながらの実演、ありがとうございました~m(_ _ )m
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龍郷柄と秋名バラ 「NIPPONの技 現代の匠展」 at 新宿京王百貨店
都会的でシックな装いが推奨され、絣は民芸品だと敬遠される傾向にありますが、
絣には古から伝承された技と風土を写しとった美があります。
尋常でない手間隙と高度な技を必要としつくられるものですが、今の時代にあわないと
いわれては売れません。つくっても売れないのならつくらない…。
かたやシンプルシックなものは、一見わからない、技も手間隙もかけない量産品に
付加価値をつけて売ることができます。
費用対効果がよろしくなければ、いいものであってもそれがつくられなくなるのは道理。
当然の結果だとは思いますが、きものらしいきものが次世代まで受け継がれるように、
少ずつではありますが、ない袖を振り、着ることで伝承していきたいと思っております。
華やかな茨の道だわ…(x_x;)
日本きもの学会の産地実地研修で奄美大島にいき、ますます古典的な絣が着たくなりました。
しかし現地の方におすすめされたもの今風の奄美大島紬というのが…(^_^;)
販売会と資料館 at 本場奄美大島紬協同組合 / 奄美大島&鹿児島の旅 その7
龍郷柄と秋名バラでも6玉の絣が小柄なものはみることがありますが、私が欲しいと
思っているのは2玉の中柄か1玉の大柄のもの。
新宿京王百貨店にて開催中「NIPPONの技 現代の匠展」(~7月16日まで)
に出展したいらした、奄美大島紬の原仁左衛門工房のところでおみかけしました。
織元は仁左衛門工房でなく親戚筋の柊田織物のものだそう。
おお~っ、古典柄の龍郷柄がここに!
こちらは民芸調というよりもノスタルジックという表現がピッタリ♪
今では貴重となってしまった1玉の龍郷柄。蘇鉄の柄もクッキリしています。
どちらももうちょっとシャープな柄が理想ではあるのですが素敵
秋名バラの黒白。しかしこのグレートーンの着こなしは私には難しいかな…。
赤が入っているほうが、自分らしい着こなしができそう。んっ…?
あれっ↑奥には見覚えのある顔が…。
なんと、私たちがいる~(-_\)(/_-)三( ゚Д゚)
美しいキモノ2013年夏号で取材されたときのもの。
きもの文化検定で知り合ったお仲間のひとりが仁左衛門さんの夏大島を着ていたので、
このお写真は仁左衛門工房さんの展示会と共に日本全国を行脚して飾られているようです。
ビックリ~( ̄□ ̄;)!!
というわけで…、龍郷柄と秋名バラをみつけました♪
これは各織元を根気よく探したらさらに理想の龍郷柄と出会えるということかもしれませんね。
奄美大島いかなくっちゃ~。
縄のれんのあるもつ焼き屋さんにて飲み会でした
【7月14日の装い】東京◇晴れ(湿度63%、ムシムシ)/最低気温26℃ 最高気温33℃
幾何学文様の絹紅梅に江戸紅型の麻の帯をコーディネート
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江ノ島@なう
「ナイトアクアリウム」内覧会 at 新江ノ島水族館
新江ノ島水族館では10周年を記念して「ナイトアクアリウム」が開催されます。
(7月20日~11月30日まで)
内覧会にいってきました(^-^)/
相模湾大水槽
相模湾って海鷂魚と鮫がこんなにいるのかしらん…。
そして真鰯の大群。渦になっています(゚_゚i)
海鷂魚とマングースの顔が似ている?
「ナイトアクアリウム」の3Dプロジェクションマッピング投影
世界初の試みだそうです。深海に住む魚をデフォルメしたような映像が投影されます。
水槽を抜けて泳ぎ回るイメージなのでしょうか
海月の宇宙
新江ノ島水族館からの眺望だったり、幻想空間だったり…、マッピングもさまざま
海月(クラゲ)をみていると癒されます~:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
クラゲから繊維がとれそうな気がするのですが…?
クラゲの織物、あったらどんな感じなんだろう…。
水に強そうですよね。雨コートとかにできないのかしらん。
ひっそりしたイルカスタジアム
子どもの頃、イルカを飼いたかったなあ…。
ペンギン そういえば、ペンギンって立ったまま眠るのでしたでしょうか…?
まるで石のようなオオカミウオ
さかなクンの自分の好きなことをトコトン極めた、その真っすぐな生き方を尊敬しています!
ナイトアクアリウムの楽しみ方は、夜の魚の生態を観察できることだそう。
魚魚魚~っのポーズでお写真撮ってくださいました♪
個人的な好みとしては、映像でつくりだされる神秘性や幻想的なものには興味はなく…、
ただボーッと水槽の前で生き物の生態をみているのが好きです
夏の水族館はやっぱり良いですね♪
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千總の鷺草絽小紋に夏の草花と鳥の親子アンティーク刺繍帯
鳥の親子と夏の草花、そして奥には御簾文様のアンティーク刺繍の夏帯。
元々は丸帯だったものを2本のなごや帯に仕立て替えたものです。
鳥の親子が可愛い~(〃∇〃)
御簾に房文様に百合の花という組み合わせも面白い。
奥には御簾があります。
御簾の内側から夏の花が咲く庭に巣作りし子育て中の鳥の親子を眺めている設定でしょうか。
シチュエーションは雅やかな和の世界ですが、明るい洋風的な印象もあります。
鷺草の小紋にあわせて夏の草花色々~♪
帯あげは京都きねや、帯〆は藤岡組紐。
帯〆の色目はこの帯に誂えたかのように色がピッタリヾ(@°▽°@)ノ
好きなものは似通ってくるので自然とコーディネートがしやすくなります。
ちなみに、丸帯だったときの片割れのもう1本はご一緒したマダムの元に
【7月18日の装い】東京◇晴れのち曇りのち雨(夕方から大雨雷の予報、湿度70%)
最低気温23℃ 最高気温28℃
千總の鷺草絽小紋に鳥の親子と夏草花のアンティーク刺繍絽帯をコーディネート
栗鼠と天使の刺繍の日傘はHANWAY
朝は晴れていたので日傘ですが出掛けるときは雨傘にしました。
燕の紗地をデコパージュした籠バッグは松枝忍、ぞうりは菱屋カレンブロッソ。
装いに似つかわしくない大きなバッグですが、資料等持ち歩いたのでこの大きさに。
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染織文化講座 スタイリストの江木良彦先生、昭和村からむし織のお話、今後のラインナップ
染織文化講座へφ(.. )
きものファッションコーディネーターとして草分け的存在である江木良彦先生と
サントリーの伊右衛門のCMをはじめきものスタイリストそして着付師として今も尚、
活躍されています。
多くの女優さんが「江木さんなら…」とご指名されるワケがわかったような。
仕事への真摯な姿勢と人を色眼鏡でみることのないお人柄がにじみでていらっしゃいました。
裏方の仕事に徹することを貫いていらっしゃりまず滅多に人前でお話されることがないそうです
が、無理矢理?引っ張りだされたとのこと(^_^;)
CM業界の裏側など貴重なお話が聞け楽しかったです。
奥会津昭和村振興公社から渡辺文弘先生
昭和村は上布の原料となるイラクサ科のからむし(苧麻)、その原産地です。
畑づくりから糸づくり、出荷後に布になるまでのお話。
朝刈り取ったからむしをもってきてくださいました。
私が手にしているのは苧麻を引き乾燥させたもの。青苧といわれるように青光りして美しい~
講座のレポートは、染織文化講座HPの講座記録
に近日中にあげます(^-^)/
松竹衣裳の海老沢専務、和裁師の上野洋先生の講座記録、あがっています。←遅くなりました
染織文化講座の今後のラインナップも充実しています
きものの根元であるにもかかわらず意外と知られていない「糸」について学ぶ2日間連続講座。
●信州大学繊維学教授による「糸•繊維学概論」「麻」
●大日本蚕糸会による「絹」
●東レによる「きものとしての化学繊維」
着心地やメンテナンスのことを考えたら、生地につかわれる糸の性質を知ることは必須です。
前々から繊維学の専門家と化学繊維大手メーカーから、詳しいお話をお聞きしたいと思い、
リクエストしておりました。念願叶ったこの講座、とても楽しみにしております~(〃∇〃)♪
きもの愛好家のひとりとしていわせていただきますと、我々消費者は自腹をきるだけに、
きものについて知りたいと思う知識欲は貪欲で、業界の方にも劣らないと思います。
呉服屋さんをはじめきもの業界の方にも、糸についてから学ばれることによって
今後、消費者の悩みに真摯に対応していただきたいと願っております。
こういったことが後の信頼関係にもつながります。
●金沢加賀友禅産地研修
●富岡製糸場産地研修
●染織文化講座「秋の3日間」は丸山伸彦先生と日本工芸会の作家の先生方による座学
友禅の森口邦彦先生、紋紗の土屋順紀先生、長板中形の松原伸生先生、
●東京友禅の岩間奨先生による友禅染め
クラクラしそうなぐらい魅力的です~(*_*)
講座案内はこちら☆
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海の日 / 海にちなんだ装い
昨夜の雷と豪雨、すごかったですね。
皆さまは大丈夫でしたでしょうか。
夏になると尋常でない豪雨や落雷があるようになったのはここ数年のような気がします。
地上と上空の温度差がもたらす大気の不安定によって生じる積乱雲。
局地的なこともあり、出会った時には無理せず動かず通り過ぎるのを待つようにしておりますが、
昨夜のように交通機関にまで影響を及ぼされると立ち往生です(x_x;)
さて本日は海の日
島国である日本は四方が海に囲まれた海洋国家。
古来より海に守られたことによって独自の文化の華を咲かせました。
世界に誇れる民族衣裳であるきものもそのひとつでしょう。
海の日は「海の恩恵に預かってきたことに感謝するともに、海洋国日本の繁栄を願って」
制定されたといいます。元々は1876年(明治9年)に明治天皇の北海道、東北巡行の
灯台巡視船の明治丸による、航海の帰着日を記念して定められた海の記念日(7月20日)
でしたが、後に国民の祝日となり、現在はハッピーマンデー制度によって、7月第3月曜日
となりました。ハッピーマンデー制度、未だに慣れません(^_^;)
海の日に楽しみたい♪
魚の光沢感が美しい~。アンティーク刺繍の帯です。
刺繍で表現された魚の鰭も美しい~
この魚の刺繍の帯、海の日に装いたいところですが、今日は汚れてもよい装いで…
というところへの予定があるので、洗える小千谷縮とそれにあわせた帯にてでかけます。
今日のコーディネートは別記事で。
ちなみに、この日も海にちなんだ装いでした。江ノ島コーデです。
【7月17日の装い】江ノ島◇曇り(湿度71%、どんより重たい雲)/ 最低気温25℃ 最高気温31℃
格子にトゥイグワーの琉球壁上布にぎをん齋藤の波に貝文様の染めと刺繍の麻の帯をコーディネート
水族館の内覧会なので、波に貝文様を。
日傘は灯台を意識して椰子の木に灯台の描かれたエディットフォールルのパラソル
バッグは夏のビーチのパッチワーク、RADLEYのシグネチャーシリーズ
夏の江ノ島をテーマにコーディネートしてみました。
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織田工房の亀甲柄の絣の小千谷縮にクレマチスの染め帯とべにきちの紅型の日傘
【7月21日の装い】横浜◇曇り(湿度80%) / 最低気温22℃ 最高気温29℃
織田工房の捺染総絣の小千谷縮。
程よいシボ感に張りがあってとっても着心地が良いです
小千谷縮は水に強いので、ネットに入れて洗濯機でも洗えるのが魅力。
亀甲文様の総絣のきもの、お仕立てして着てみたら、年齢がグーッとあがってしまった
といいますか、かなり落ちついた印象なので、帯と日傘は華やかなものをあわせてみました。
絞りの絽の帯あげは京都きねや、レースの帯〆は龍工房
古布デコパージュのバッグは松枝忍、ぞうりは菱屋カレンブロッソ
本日はお茶のお稽古
その後は、ナチュラル&ハーモニック プランツ主催 ヘンプフェア(~8月11日まで)
大麻博物館館長の高安淳一先生の講座と大麻の糸績みワークショップへ
赤い襷は華やかにみせてくれますね♪
大麻布について、糸績み体験レポートは別記事にてあげます(^-^)/
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美の壺「光を装う 日傘」に…。(7月25日19時半OA)
明後日7月25日19:30~ NHKBS「美の壺」に出演いたします。
テーマは「光を装う 日傘」
予告でもチラッとだけ登場。
メディアからの取材依頼を、たま~にいただくのですが、テレビ出演はお断りいたしております。
書くことは好きなのですが、人前で話すことは苦手なのです
なのにどうして今回「美の壺」からの取材をお受けしたのか?
•facebookページのメッセージから取材依頼をいただいたので、先方がどういう番組づくり
をされているのかすぐにわかったこと。
•「美の壺」は大好きな番組でかつてはよくみていたこと。←今はテレビがない生活なのでみていない
•テーマが「日傘」であること。←日傘フェチ
•「そもそも、日傘は洋傘で(勿論、和の生地もありますが)、何故きものがあうのでしょう?」
という、とても具体的な質問を投げかけられ、私なりにお答えしてみたくなったこと。
取材依頼をいただいたのは4月中旬、撮影は夏日和の5月中旬でございました。
奄美大島にいっていたり、ぬぬぬパナパナでレクチャー講師を頼まれてたり、バタバタの真っ最中。
メイク、着付けすべてセルフのいつものままです。というかグッタリしてる…。
「日傘にきものが似合う理由」
私なりの答えは収録日前にお渡ししたのですが、撮影では何をどう話したのか…、覚えていません
なので、果たしてつかわれているのかどうかも謎…(・_・;)
ディレクターの方の質問の着眼点が面白かったので、きっと良い番組になっていると思います。
見るのが怖いですが…、私も楽しみにいたしております♪
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朝顔文様の夏の唐織のなごや帯
朝顔の花言葉は「はかない恋」「結束」だそうです。
はかない恋は、夏の早朝に花を咲かせ昼には萎んでしまうことから、
結束は、蔓の伸びる勢いが強く柵にや樹木にしっかり蔓を巻き絡ませ離れないことから。
花言葉を意識してコーディネートをしたことはなかったように思いますが、自己満足の
楽しみで知っておくといいかもしれません。
夏のパーティーの準礼装には重苦しくない帯をあわせます。
川島織物の朝顔文様の夏唐織のなごや帯。
もちろん絽の小紋などにあわせるのも良し。
初夏から夏の季節限定ですが汎用性には優れている帯です。
旅にでますので、各レポートは来週に(^-^)/
旅先からはリアルタイムで「@なう」と「facebookページ」にてレポします♪
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PR: 子供の非行・犯罪被害を防ぐために!-政府広報
ひまわり畑〜♪ @ なう
美の壺「きものが日傘にあう理由」補足
世界の中心で、愛をさけぶ
PR: 風しん拡大を予防接種で食い止めよう!-政府ネットTV
美の壺 file314「光を装う日傘」
7月25日19時半~NHKBSプレミアムにてOAされました、美の壺file314「光を装う日傘」
弐のツボ「着物と日傘の不思議な相性」について語らせていただきました。
それは、美の壺のディレクターの方より「日傘をさす理由」についてご質問をいただき、
「きものの色焼け防止のためですが、ファッションとしてきものに日傘はあうと思っています。」
とお答えしたことからはじまりました。
「そもそも日傘は洋傘(パラソル)で西洋のものが主流なのに、日本のきものにあう理由は
なんだと思いますか?」とかなり具体的に突っ込まれ…、
自分なりの考えをまとめる、とてもいい機会となりました。
しかし自分の姿を動画でみるのは…
ローアングルからの撮影は辛すぎますぅ。見るに耐えない…(x_x;)
江戸時代末期の開国後から日本の美術(浮世絵や型紙)が海外に大量に流出したことによって
西洋で巻き起こるジャポニズムの流行。それと同時に日本の文明開化と西洋化によって生まれた
日本独自の和洋折衷のファッション、男性のきものに山高帽や女性のきものに日傘のバランスの妙。
ファッションとして、さらに涼感を演出する「美」と定着したという面白さ。
登場した日傘につきましてはお問い合わせもいただいておりますので別記事でまとめますφ(.. )
我が家にはテレビがないので、見たい番組はオンデマンドでみるようにしているのですが、
今回は旅先にてリアルタイムで見ることができましたヽ(゚◇゚ )ノ