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ぬぬパナを着てみた! 小峰和子の手紡木綿 at ぬぬぬパナパナ展

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ここ数日、美しい布(ぬぬ)に囲まれて、纏ってみた~い!!と念じていたからでしょうか。
手紡木綿作家の小峰和子先生が「良かったら着てみませんか?」と、ご自身の作品を
持ってきてくださいました。嬉しすぎるぅ(≧▽≦)

着心地を体感してみた~い、と前々から思っておりました。
こんな機会は滅多にない(-_☆)
遠慮なくお借りいたしました。

じゃ~んビックリマーク

琉球壁上布を着ていた後だったので、小峰先生からきものを受け取ったときは
ズッシリと重たく感じたのですが、纏ってみると軽い!
身体に寄りかからず適度にそってくれる感じです。
和綿の特徴である、断面が空洞になっていることによって「空気を含む」
というのはこの感覚なのですね~。柔らかくて気持ちが良い(*^▽^*)
単衣仕立てで、真夏以外は着ることができます。そして水洗いもOK

この日たまたましていた自分の帯が偶然にもコーディネートがピッタリ合格
中野スズミの蛙とオタマジャクシの絽縮緬の染め帯。

帯〆と帯あげもピッタリ~。

手紡木綿をお貸しくださった小峰和子先生。
和綿を紡ぐ作家さんは皆さま、ほんわかしていておやさしい。
その方々がつくるきものを纏うと癒されます。
この日は始終、幸せに包まれておりましたドキドキ


「ぬぬぬパナパナ展」本日が最終日ですビックリマーク(~19時まで)

私も欲しい!と思っていた、平山ふさえの芭蕉布の花織の帯は、お嫁入り先が決まりました。
嫁ぐべきところに嫁いだという感じでしょうか。

芭蕉布コーディネートの平山ふさえ先生とカメラ

まだまだ素敵な作品があります。
西筋ヒデの芭蕉布の生地に友禅作家の高橋裕宏の染め帯

森泉の芭蕉布

西筋ヒデの多良間芭蕉布

原千絵の縹色生紬に滝沢都の芭蕉布の帯
こちらの着尺、琉球王朝の役人が着ていた装束を復元するときにつかった糸でつくられたもの。

城間栄市の紅型の帯を合わせても素敵!

当銘光子のストール


【5月26日の装い】東京◇晴れ / 最低気温20℃ 最高気温27℃
単衣のきものでも暑い…。きもので着てくださるお客様が汗だくになっていらして気の毒な
ぐらいでした。

上布や芭蕉布など、夏きものの展示が多いこともあって、無理せずフライングの夏の装い。
琉球壁上布に中野スズミのカエル一家の絽縮緬の染め帯。

この後、和綿に着替えたので、はじめはどっしりと感じたのです~。


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ぬぬパナを着てみた! 平山ふさえの芭蕉布 at ぬぬぬパナパナ展

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「ぬぬぬパナパナのぬぬ」東京展、が終了いたしました。
たくさんの方々にご来場いただきました。ありがとうございます。

今回は東京ではじめてのレクチャーの講師をさせていただき、会期中はお手伝いも
させていただきました。美しい布に囲まれ作家さんのお話も聞け楽しい日々でございました♪

そして最終日は何と!平山ふさえ先生の芭蕉布を着させていただきました~ヾ(@°▽°@)ノ
前日に平山先生がお召しになられていた、芭蕉布のきものをお借りいたしました。
平山先生は今の時代にもあう芭蕉布!をつくる作家さんです。

「どうでしょう~(^∇^)?」の図

細くて背の高いサイズのきものですが、何とか着ることができました。

縞文様は苦手なのですが、これは我ながら良いかも~合格
ポイントは、この縞のデザインです。
よーく見ると、1本1本の線の幅や間隔は計算し尽くされたもので、単調ではありません。

こちらのスタッフの帯も平山ふさえの作品。
絣の大きさと配置で伝統的な民芸調でなくモダンなものにしています。

こちらの花織の格子文様の芭蕉布も平山ふさえの作品。
芭蕉布の花織というのも珍しいけれど、赤×紺の格子というのは他でみたことがありません。
名残惜しんでみている図。

せめて小物でも…っと思っていたら、こちらの巾着とバッグも完売。
大阪展では別のものがあるそうで…、争奪戦かも。


芭蕉布の着心地は、生地がヒンヤリと冷たい。
そして身体には沿わず風が抜けていく感じ。
蝉の羽衣と称されますが、この日は嬉しくて飛べそうな気がしました♪ ←脱走したかった

帯あげは絽ちりめんの絞り、帯〆は白地に緑の丸でスッキリと。

帯は「ぬぬパナを着てみよう」で大人気だった、べにきちの「木立」麻の帯です。


着始めの時は涼しく壮快だったのですが、歩き回っているうちにやはり汗はかきました。
この日の夜は大雨、日中は湿度が高くてムシムシ(-"-;;あせる
そして、シワは避けられません。
このシワを味があると思って着こなしての芭蕉布だと思います。
脱いだときは、あまりのシワの多さにどうしようかと思ったのですが(汗
衣紋掛けにかけているうち自然とシワは少なくなっていきました。もどる力が強いのかな…?

「芭蕉布を着て過ごす」という貴重な体験をさせていただきました。
この感覚を忘れないようにしたいと思います。
平山ふさえ先生、ありがとうございました。


※きものカンタービレ♪のfacebookページでは、「ぬぬパナを着てみよう」の
ワークショップを体験されたお客様の着用姿をリアルタイムでUPさせていただいております。


「ぬぬぬパナパナ」は次は大阪です。(6月4日~9日まで 阪急うめだ本店にて)

5日はキモノ文化講座「素材の話 ~苧麻•芭蕉•棉•羊毛~」
つくり手によるそれぞれの素材と工程のお話。
その聞き手役を着付師の西岡万紀さんとご一緒にさせていただきます。
※満席となりました。ありがとうございます。

深い深い藍色…、魅力的ですドキドキ 龍神村の菅野あゆみの作品

経糸ラミー緯糸手績みの苧麻の八重山上布、上原久美の作品

格子文様の多良間の芭蕉布。西筋ヒデの作品です。

いつかはこんな自然布を着こなしてみたいなあ~。


美しい布に囲まれた、4日間。
とっても幸せでございました:*:・( ̄∀ ̄)・:*:

【5月26日】東京◇湿度が高くてジットリ。夜は大雨でした。/最低気温19℃ 最高気温25℃

琉球壁上布にれえすの花の紫陽花の刺繍帯をコーディネート


5月はまだ夏物は早いのですが、汗だくで単衣を着るよりも快適で過ごしやすいです。
365日日常生活をきもので過ごしているものとしては、日常着として夏物をフライングで着ても
良いと思っています。暑くてきものを着ることを断念してしまうほうが、もったいない。
周りの人の目線にあわせて無理するよりも、天気と場所にあわせましょう。
人生は長いようであっという間です。きものを箪笥の肥やしになさいませんように。


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青戸柚美江 米寿記念作品展 at シルクラブ

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「青戸柚美江 米寿記念作品展」が開催中のシルクラブへ(~5月29日まで)

青戸柚美江先生とカメラ
ご自分で畑に出られて作業をされていらっしゃるのに、とっても肌がお美しい。


山陰地方といえば、弓浜絣、廣瀬絣、安来織など魅力的な織物の産地。
昔から棉栽培や養蚕も盛んな地域で、農村では自家用の絣が織られていました。
白鳥が飛来することから名づけられた、島根県安来市にある、のき白鳥の里。
こちらには出雲織の制作工程から作品展示まで展示されている、茅葺きつくりの棟があります。
一昨年、松江~出雲の旅のときに訪れたかったのですが、家族旅行だったためできず、
ずーっと後ろ髪をひかれておりました。

青戸柚美江先生の出雲織は農民工芸の精華といわれています。

綿、絹、天蚕、紙布、蓮糸…、天然素材を活かしたその織物。
ご自分で綿を育て紡ぎ藍染めをし機を織る。二度と同じものは織られないとお聞きしました。

こちらは、蓮糸で織られたもの。シルクラブさまのご好意で着させていただきました。
蓮糸織は世界的にも幻の布といわれていますが、今でもミャンマーのインレー湖のほとりで
織られています。1m織るのに1万本の蓮の茎が必要となる、希少価値の高い布です。

この生地、しっとりとしている…! 
これははじめての経験でした。
ところどころ入っている美しい黄緑色は天蚕糸。
神々しい織物という感じがいたしました。

帯も蓮糸で織られています。


美しい作品が展示されていてウットリ~ドキドキ
全国各地でご活躍されているお弟子さんの作品もたくさんありました。



先にいらしていたお客さまが試着されていて、眼が釘付けになったのはこちらの藍染め木綿

身長がない私には絶対に着こなせそうにない意匠ではあるのですが、この藍色に
心魅かれて試着させていただきました。この濃淡がとっても好みラブラブ
一口に藍色といっても色々です。
日本人なら藍色は似合うといわれていますが、顔写りがよい色と巡り会うのは難しい。

着てみると、柄のバランスもとっても良いのでは…(*_*)
う~ん、きもので溺れてしまいそう。ちょっと冷静にならなくっちゃ、、、あせる

うっ、素敵すぎて残像が…(x_x;)
他の作品をじっくり見ていない。←こういうときこそ、冷静になってゆっくり考えましょう。

青戸柚美江先生と藍染めの青戸秀則先生とカメラ


山陰の風土とひとりの女性が生み出した、魅力的な織物。
あ~、きものって本当にいいものですねえ。。。

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張正の折縫い絞りの石下結城紬に中野スズミのカエル一家の絽縮緬の染め帯

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有松の張正さんにお願いした、折縫い絞り。
藍色の濃淡とリボンのような絞りが気に入っておりますドキドキ
昨年、工房見学にお伺いした時に雪花絞りは染料の関係で木綿地にしか染まらないけれど、
折縫い絞りは紬にも可能とのことだったので、石下結城紬の折縫い絞りをつくっていただきました。

反物を4cm位の幅で屏風状に折り畳んでいき、模様をつくるように縫い締めます。
それを染めあげ縫い目を解くと、縫った形が模様となって現れます。


絽縮緬の染め帯は、染めもの中野の中野スズミ先生の作品。
カエルとオタマジャクシの親子ですカエル
よ~く見ると、足がでてきているオタマジャクシもいます。

この帯は、帯としてのデザインがとても優れていますビックリマーク

反物の状態ではわからなかったのですが、着装してみると…

オタマジャクシが身体の周りをグルグルと泳ぎ回っているのです(@_@)!
着装姿をイメージしての柄付け、素晴らしい♪


美しいキモノ×NHK文化センターの木村孝先生の講座へφ(.. )
受講生の方の装いはさまざまでした。
袷のきものに袷の帯、単衣のきものに袷の帯、単衣のきものに夏物の帯…。
おそらく、皆さま悩まれたのでは…^^;?

孝先生曰く、オシャレは現代に生きる自分のためのもの。
いずれが正しいのかは社会と時代と共に変化するもの。(英国のことわざにもあるそうです)
どうオシャレするかを考えることは、現代の自分をどう生きるか考えること。

それとは相反する、現代は人が空調を支配しているので、暑さ寒さをコントロールできる。
というお話もあったのですが、それはあくまでもお茶席や準礼装などの装いのお話として
お聞きいたしました。

私の装いはフライングすぎるのですが、無理せずきものを楽しむようにしております。

いつもお美しいキラキラ木村孝先生とカメラ


【5月29日の装い】東京◇晴れ(夏日ですあせる) / 最低気温19℃ 最高気温28℃

張正の折縫い絞りの結城紬の単衣に中野スズミのカエル一家の絽縮緬の染め帯をコーディネート。
紅型の日傘は、やふそ紅型工房の屋富祖幸子。



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「こども展 〜名画にみるこどもと画家の絆〜」内覧会 at 森アーツセンターギャラリー

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森アーツセンターギャラリーにて開催中の「こども展 ~名画にみるこどもと画家の絆~」へ
(~6月29日まで。開催期間中は無休)
※撮影及び「きものカンタービレ♪」への掲載許可を主催者さまよりいただいております。


ひとつのテーマに絞って、時代や派を問わずさまざまな角度からみる展覧会が増えています。
「こども展」はこどもが描く児童絵画展ではなくて、画家がこどもを描いた展覧会です。
こどもを見る眼は自然とやさしくなるものですが、この展覧会はまさにそんな画家の柔らかい
目線や心情が見てとれます。

犬を抱くこどもと猫を抱くこども。こどもはどちらもジュリー•マネがモデルです。

右◇ベルト・モリゾ 「犬を抱く娘」 
ベルト•モリゾはマネの弟と結婚した女流画家で、娘のジュリーを描いています。

左◇ピエール•オーギュスト・ルノワール 「ジュリー・マネの肖像、あるいは猫を抱く子ども」
ジュリーは16歳で天涯孤独となりますが、ルノワール、ドガ、マラルメが後見人となります。

ジュリー•マネはさまざまな画家がモデルとして描いていますが、私はこの作品が好き。
ジュリーに抱かれている猫の表情がとっても幸せそうなのですドキドキ

そして、ジュリーも画家への道を歩みだします。
ジュリー•マネ「オーギュスタントの肖像」


おすましな美少女が描かれた画もあります♪

左◇ウジェーヌ・デュレンヌ「身だしなみ」
右◇シャルル・ブラン「ジェルメーヌ・ピショの肖像」

左◇アンリ・デティエンヌ「娘、あるいはS嬢の肖像」


アンリ・ジュール・ジャン・ジョフロワ 「教室にて、子どもたちの学習」
フランスにて義務教育がはじまったころの様子が描かれています。
子どもたちの表情やスモッグのようなお洋服も可愛い。


アンリ•ルソー「人形を抱くこども」
お顔が少々おじさんっぽいのですが、みているとなごんでくる。


女の子の装いをした男の子が描かれているのは、フランスでは7歳ぐらいまで女の子として
育てるという風習があるからなのだそう。日本でも昔は男の子も振りの長いきものを着て
いました。魔除けの意味もあるのといわれています。


左◇モーリス•ドニ「トランペットを吹くアコ」
右◇モーリス•ドニ「リザール号にのったドミニック」
こどもへの愛が溢れていてみていて微笑ましい作品群


こどもを描いたものは個人蔵のものが多く、なかなか公開されないそうです。
なので3分の2が日本初公開。この展覧会は貴重な機会かもしれません。

ミュージアムショップには黒板があっておススメが紹介されています。

私のおススメはこちらのチケットホルダー

外側と内側のデザインがなかなか良いです。


ジュリーの装いと猫の表情に魅かれて、私はこちらをチョイス。

かわいい~(〃∇〃)ドキドキ

【5月20日の装い】東京◇晴れ / 最低気温16℃ 最高気温26℃

白地に赤と黄色と緑色の木のような抽象文様の本塩沢にれえすの花の舌切り雀の刺繍帯。

こども展を意識して、日本昔話の意匠から。帯は舌切り雀

籠バッグは、花咲か爺さんがモチーフとなっています。



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染織文化講座 2014座学はじまりました / 増井一平の雨音小紋にれえすの花の紫陽花の刺繍帯

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染織文化講座 2014年座学がはじまりました!
2014年のラインナップはクラクラするほど魅力的:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
繊維学の教授による糸、大日本蚕糸会による絹、東レによる化学繊維の話、
きものスタイリストの第一人者による戦後のきものの話、昭和村によるからむしの話、
そして重要無形文化財の先生方の講義もあり…、
産地研修では世界遺産に認定される富岡製糸場見学もあります。
その他、藍染め、草木染め、江戸友禅、江戸小紋の実習もあり…。
充実度が半端じゃありません(ノ゚ο゚)ノ ←嬉しいです

1時限目は松竹衣裳の海老沢孝裕専務による「歌舞伎にみるきもの」のお話

松竹衣裳は歌舞伎の演目と役者にあわせての衣裳づくりから着付け、お手入れまで一手に
請け負っているその道のプロ集団。縫製部の無地染3日仕立て1日というプロ根性には脱帽。
歌舞伎ならではの創意工夫のお話は、面白かったです!


2時限目は上野洋先生による「和裁の知識~きもの愛好家につくり手が知って欲しいこと」
上野先生、噺家さんかと思うほどお話が上手でした。
講義中は大爆笑がつづき、メモとってなかったかも(^_^;)
クレームがこない仕事をしようと画一化されてしまい、仕立てや寸法に個性がなくなりつつ
ある…。知識を身につければよりきものが素敵に着こなせる!と、さらに学びたくなる講義でした。


どちらの講座も盛り上がり、第二弾を希望する声多し。
きもの愛好家の探求心をみたしてくれる素晴らしいお話でした!

講座レポートは染織文化振興会のHP 講座記録に近日中にあげる予定です。こちら☆

【5月30日の装い】東京◇晴れ(真夏日です!) / 最低気温20℃ 最高気温29℃

5月ってこんなに暑かったでしょうか…?
袷どころか単衣でも暑い(-"-;汗
無理せず夏のきものを解禁にしておりますが、この日はこのきものが着たかったのです。

増井一平の雨音江戸小紋にれえすの花の紫陽花刺繍帯をコーディネート。

増井一平先生は染織文化講座で講師をしてくださいましたので、受講生の方には
この小紋の型紙はお馴染み。興味津々でみてくださった方、多かったです。

雨文様のきものに紫陽花は今の時季ならでは~あじさい。

紫陽花といえば6月ですが、今年は開花が早いようですね。



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樋口隆司先生と木村孝先生のトークショー at 日本橋髙島屋

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5月に真夏日…(-"-;あせる
ここ数年スーパークールビズと称して、5月から暑い日は単衣を着ましょう!という考えが
提唱されています。木村孝先生もそのおひとり。
「しきたりやマナーは人のためにあるもの、それに雁字搦めにならないように…。」
孝先生はとても柔軟なお考えをお持ちでいらっしゃり、臨機応変に対応されています。

木村孝先生と樋口隆司先生とのスリーショットカメラ


日本橋髙島屋で行なわれた小千谷縮の樋口隆司先生とのトークショーマイク


孝先生の装いは、樋口隆司先生の紬ちりめんに小千谷縮の夏帯。
紬ちりめんは、経糸は細い生糸(その分本数は多くなるとのこと!)、緯糸に撚りをかけた紬糸
をつかって織りあげた後、ぬるま湯の中で仕上げをすることによって撚りを戻して、布に凹凸
をだしちりめん地の風合いをだしたもの。小千谷縮の湯もみの技法をつかっています。
シワになりにくくて着ていて楽なものを考えてつくられたもの。

孝先生が選ばれるグレーは明るい。帯と同系色のコーディネートは珍しいそうですが、
帯〆のブルーとチラッとみえる長襦袢の鶸色が効いていますひらめき電球


樋口隆司先生は、工学部出身という理系畑の小千谷紬作家。
光や風を写しとったかのような表現もコンパスと電卓をつかって年密な計算のもとで
されています。創案から完成まで2年以上かかる作品もあるのだそうです。


小千谷縮は寒く湿度がある雪国だからこそ生まれた、最高に涼しい夏の織物。
小千谷縮の重要無形文化財の指定条件
①すべて苧麻を手績みした糸をつかうこと②絣模様は手くびりによること③居座機で織ること
④しぼとりは湯もみ、足ふみによること⑤雪晒しをすること



越後上布とほぼ同じですが緯糸に撚りをかけシボがあるのが小千谷縮の最大の特徴。
樋口先生の作品は手績みの糸ではなく機械紡績の糸をつかっているので、重文指定のもの
ではありませんが、手績みの糸ではつくれない繊細な文様表現をされています。


こちらは湯もみ絹縮。陽ざしという銘がついています。
経糸緯糸ともに上質の生糸をつかい緯糸に撚りをかけ少し巾広に織りあげておいて、
湯もみすることによって縮む凹凸をだしてできる縮地のような生地。
裾にいくにしたがってかすれていくのが素敵ドキドキ


私が着ているのは、昨年冬の小千谷•塩沢•十日町の新作発表会でチェックさせていただいた、
小千谷の紺仁の片貝木綿の綿縮。
樋口先生の作品ではないのですが、選ぶときに樋口先生にアドバイスをいただいたので、
ご報告。


手持ちの樋口先生の作品は、白地の麻なので、スーパークールビズといえども早すぎる
かな…っと、断念しました。体感的にはこちらでも良さそうなんですが、今からこちらに袖を
通すと、真夏に着るものがなくなってしまふ(・_・;)
このきものは、樋口先生が帯としてつくられた意匠だったのですが、きもので欲しい!と
お願いしてつくっていただいたものです。


【5月31日の装い】東京◇晴れ(記録的な真夏日ビックリマーク) / 最低気温20℃ 最高気温30℃

うーん、気温が30℃超えでは薄物でも暑いぐらいです。
汗対策をしっかりとして、透け感がでないように工夫して薄物を着るのが良いかもしれません。

紺仁の片貝木綿の更紗文様の綿縮に西村織物の格子の博多帯をコーディネート。

日傘はやふそ紅型工房。パールトーン加工して晴雨兼用でつかっています。


バッグは、石垣島のミンサー織。木彫りの鳥ブローチをつけてみましたドキドキ


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植物を育てて作るグリーンカーテン 涼しくて節電にも役立つ取組を詳しくご紹介します

旧暦の端午の節句 / 紫色の雪花絞りに花菖蒲の麻の染め帯

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2014年6月2日は旧暦の端午の節句です。

端午の節句につかわれる、尚武にちなんだ菖蒲(サトイモ科)と花菖蒲(アヤメ科)は全く違う植物です。
菖蒲には食欲増進、疲労回復などの薬効成分があり、菖蒲湯は冷え性にも効果的といわれています。
この薬効成分が邪気を払うとして古代中国の浴蘭節につかわれたのが、菖蒲湯の始まりです。
花菖蒲には薬効も香りもありません。
ですが、菖蒲の花は余りにも目立たないので、←蒲(ガマ)の花に似ています
菖蒲に草姿の似ていた、湿地に咲くアヤメ科の花を花菖蒲とし、端午の節句の花としたようです。
平安後期から鎌倉期の和歌集には「はなあやめ」という表記があり、(漢字だと「花菖蒲」)、
最古の花伝書といわれる室町時代の仙伝抄にも「五月五日のしんにははなしゃうぶ」とあるので
端午の節句が一般に普及する江戸時代中期(元禄期)以前には混同していたものと思われます。
平安末期の甲冑などにみられる菖蒲革のモチーフは花菖蒲です。

よく混同される、あやめ開花時季は4月~5月上旬、杜若(燕子花)は5月上旬~中旬、
花菖蒲が6月中旬に見頃を迎えます。
梅雨の時季から初夏を彩る花として、夏のきものや帯の意匠として多くみられます。

今日のお茶のお稽古でも、燕子花と花菖蒲のお道具がつかわれていました。


【6月2日の装い】東京◇晴れ(陽射しがキツい) / 最低気温21℃ 最高気温31℃

紋紗の帯あげは加藤萬、帯〆は龍工房

「五月雨の 沼の石垣 水こえて いづれか菖蒲(あやめ) 引きぞわづらふ」
平安末期の頃のこと、鳥羽院の女房の菖蒲前に源三位頼政は恋してしまいます。
頼政は菖蒲前に文を贈るもののなかなか返事はもらえず、そうこうしているうちに
鳥羽院の知るところになります。
鳥羽院は頼政の気持ちを試すため、菖蒲前に似ている女二人に同じ装束を着せて、
頼政に菖蒲前をあてるように申しつけます。
頼政は間違ってはたいへんなことになると、この歌を詠み鳥羽院に奉ると、鳥羽院は
これに感じ入って菖蒲前を頼政に下賜します。

「いずれが菖蒲か杜若…」の語源です。
古布をつかった籠バッグは松枝忍、ぞうりは菱屋カレンブロッソ


奄美大島レポート、再開します(^-^)/

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理事長のお話と製品検査室 at 本場奄美大島紬協同組合 / 奄美大島&鹿児島の旅 その4

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大島紬 締機の見学 at 締工房匠の館 日本きもの学会産地研修 / 奄美大島&鹿児島の旅 その3 のつづき

本場奄美大島紬協同組合へ目
オーキッドパープル色の壁が目立っています。


本場奄美大島紬協同組合の山田伸一郎理事長によるお話。
1901年(明治34年)組合の設立から変遷、それによって変化した証紙と織口文字。
そして、生産状況についてのお話がありました。
奄美大島紬の最盛期は、1917年(昭和17年)358,338反。その後、第二次世界大戦によって
生産が中止されます。その後、アメリカの軍制下におかれたことにより、奄美での大島紬の
生産が危ぶまれたそうですが、先祖伝来の伝統産業であり奄美の誇りでもある大島紬を守ろう
とする住民の努力と、奄美の経済復興は大島紬なしには考えられないという意識から、生産は
増え、1972年(昭和47年)には284,278反のピークに達したとのことです。
ですが、近年のきもの離れから、平成になってからはガクンと生産高は落ちつづけ、2013年
(平成25年)は5,866反という少なさ…。風前の灯火かもしれません。

夜に行なわれた交流会では、山田理事長と同じテーブルだったこともあり、現在の奄美大島紬
の状況、産地問屋、奄美大島紬を扱う呉服屋の背景や成り立ちなど、貴重なお話もお聞きする
ことができました。交流会は別記事にてご紹介します。←これがスゴかった♪


組合の製品検査室へ目
組合の検査技師の井上さん。大島紬の生き字引のような方です。

本場奄美大島紬には1反ごとに、産地表示である地球印の印証紙が貼られて、さらに
赤色で本場大島紬の文字が織り込まれた織口文字があります。

さらに、泥染めには泥染証紙、草木染めには草木染め証紙が貼られます。

こちらが商標見本。

各項目をチェックし70点以上が合格の目安。不合格となるのは500分の5の割合。
(以前は8%ぐらいだった)1日に40反ぐらい検査するとのこと。


反物を長板の上に広げ、要尺、織り傷、織りムラ、糸のツレ、風合いをチェック

すべて、検査技師の井上さんの眼と手によるものなのだそう(ノ゚ο゚)ノ

この検査に合格すると

合格の証明印が押されます

こちらが、不合格印

産地の証明印

合格すると、不正防止のために地球印証紙を貼った状態で穴をあけますビックリマーク

本場大島紬の証紙の見分け方のポイントのひとつですひらめき電球
証紙と生地の打ち抜かれた穴にズレがあったり穴がなかったら要注意。


*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

ちなみに、本場大島紬の産地は奄美大島の他に鹿児島市と宮崎県都城市があり、
各組合があり証紙も違います。 

鹿児島市の本場大島紬織物協同組合の本場大島紬は旗印

宮崎県都城市の都城絹織物事業協同組合の本場大島紬検査之印は鶴の証紙


次は、本場奄美大島紬協同組合と婦人会との交流会です

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大阪へ 「ぬぬぬパナパナのぬぬ展」@ なう

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大阪へ✈️
{8A3A1E11-BC8D-4B7D-9171-F69CB4045675:01}
夏大島に燕の刺繍帯
{D1C9637B-1570-4EBD-AC79-38C217F6ED13:01}
{BAC60DD2-6640-4BF9-A9D8-2C4A86804F1B:01}
{982920A8-847B-4A89-BAB5-746A6B4F5B46:01}

ぬぬぬパナパナのぬぬ 大阪展がはじまりました^_^/ (~6月9日まで)
{1C257B96-8894-4E95-B3CB-D41AEFABA08D:01}
明日は、「キモノ文化講座」
つくり手に聞く素材と制作工程の話の聞き役をさせていただきます。
{D9B56E82-3F73-4A84-A96E-7006D86FCBDD:01}




ぬぬパナ推奨の六寸帯 @なう

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半幅帯よりボリュームがあり、八寸帯より軽やか♪


帯枕がないことで着心地も楽!
とのことで、ぬぬぬパナパナの浦令子さんが推奨されている六寸帯
{8DC730A0-9F34-4562-9B83-5D8ED049808E:01}
今年の夏に向けて1本は買おうと思っておりましたので、東京展の時からチェック☆
皮芭蕉、芭蕉布、紙布、和綿…。
どれもまず他にはない魅力的な素材ばかりで、迷います…(@@)

こういった帯こそ、色と質感にこだわりたいもの。で、一目惚れしていたこちらにしました。
{EB9B7F86-F322-46DC-9A13-AFE5C356F422:01}
西表島の前津雪絵のぐんぼう。
経糸は赤城節糸、ムガ(野蚕糸)
緯糸は手績みの苧麻、絹
染料は八重山ヒルギとインド茜
{DD9221D1-BD59-4FF0-95E7-FB78721E044B:01}

早速、試してみました。
文庫結びにはボリュームがありすぎ^^;
鏡ごしに撮影してみました。
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適当に結んでみましたが、普段にならこんな着こなしもありでしょうか。
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すみれ庵の西岡万紀先生に教えていただいたカラテア結び。
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再現したら、こうなりました。
何か違う(~_~;)
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ぬぬぬパナパナのぬぬ 大阪展 「つくり手に聞く」

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東京は梅雨入り雨
それにしても、ものすごい大雨ですね…(@@;

昨夜は伊丹からの最終便で羽田に戻ってくるはずが、JALのシステム障害で欠航。
新大阪までもどって終電に間に合うのか? 間に合ったとしてもおそらく満席…汗
どうしようか途方にくれていたところ、その前の便が大幅に遅れキャンセル席が
でたことで無事に搭乗することができ帰って来れました。
ロビーから搭乗口まで、きもの姿でグローブトロッターを引いて走りましたあせる

おかげで、今日のお茶会にもでることができてホッ(-。-;) ←後ほどレポします。

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

「ぬぬぬパナパナ」大阪展 (阪急うめだ本店にて ~6月9日まで)
にいってまいりました(^-^)/

「ぬぬぬパナパナのぬぬ」の語源は、
ぬぬぬ→布の、パナパナ→端々、ぬぬ→布、という八重山地方の方言。
主宰者の浦令子さんによる、糸を紡ぎ染め織りあげる作家さんと、そのぬぬ(布)
を纏う人のハシとハシをつなぐという想いが込められています。

↑大江戸捜査網みたい?

「ぬぬぬパナパナのぬぬ」のお手伝い&レクチャー講師をさせていただいたのは、
今年の1月に浦さんに琉球染織の工房見学をご案内していただいたので、少しでも
ご恩返し&お役に立ちたいという思いからだったのですが、またまた、私のほうこそ
貴重な経験をさせていただきました。

つくり手の方ときものを着る方の双方に喜んでいただけるような情報を伝えることが
私にとっては喜び。「きものカンタービレ♪」のあり方のひとつとしています。
作品と共につくり手の顔(糸づくりへの想いや良さ)をご紹介することによって、多くの人に
認知され必要とされ、つくり手の次の作品づくりにつないでいけるように、着る方に行き渡る
ようにと願って、いつもレポートしています。
ぬぬパナの語源とは相通じるものがあると思って、ご協力したかったのです。

2日目のキモノ文化講座「つくり手に聞く 素材の話 ~苧麻、芭蕉布、棉、羊毛~」
の聞き手役。本来は浦さんと西岡さんがされる予定でしたが、都合により浦さんが
来られなくなってしまったので急遽、助っ人としてつとめさせていただきました。

つくり手の方々の素材と工程のお話は興味深く、糸を紡ぎ織りあげるという、原始以来
の手仕事とそれによって生みだされる纏う布の魅力に引き込まれましたドキドキ

聞きにきてくださった方の中には、広島、岡山、松山からいらしてくださった方も。
遠方からありがとうございます~。


手績みの苧麻の話をしてくださった、上原久美さんとカメラ

私と西岡さんが帯飾りにしているのは、上原さんが手づくりされているシーサー

黄色は福木、ピンクは西洋茜で染められているのだそう。生地は八重山上布です。

まだ青い苧麻。


つづきは後ほど~。バタンキューです(@@;

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6歳の6月6日は稽古はじめの日 稽古はじめの茶会 at 茶道会館

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芸事やお稽古事は6歳の6月6日からはじめると良いとされています。
世阿弥の風姿花伝では「7歳(満6歳)から稽古をはじめるのが良い」とあり、
江戸時代に歌舞伎の台詞として、6歳の6月6日と語呂合わせの言い回しが定着すると、
6歳の6月6日が稽古はじめの日とされたようです。
また、片手で数を数える時に親指から指を折って数えていくと、6の時に小指が立つことから、
小指が立つ→子が立つ とされ、縁起が良いとされました。

日頃よりお世話になっている牛田織物の牛田ご夫妻のお孫さん(茶道会館の北見先生の
お嬢さま)の稽古はじめの茶会にお招きいただきました。


待合の床の軸とこの日の主役であるお嬢ちゃまの像。

鵬雲斎大宗匠筆「和顔微笑」

瓜栗水指は、山上憶良の歌からお稽古はじめの記念として好まれるのだそう。
「瓜食えば 子ども思ほゆ 栗食えば まして偲はゆ 何処より 来たりしものそ 眼交に
もとな懸かりて 安眠しさ寝さぬ」

「銀も金も玉も何せむに勝れる宝子に及かめやも」

幸せを運ぶ四葉のクローバーの主菓子

本席の脇床には生まれてまもないころの手形と足形のお軸

もう1席はご兄弟によるお席。 床には円能斎筆「富士の櫓」
こうした席はこれまで。お茶の世界は水屋仕事ができてこそ挨拶もできる。これから先は試練。
という、北見先生によるお話があり、この世界を受け継いでいく、子どもたちのこれからの
土台としての晴れやかな席だったのかなっと、沁沁…。


この日は土砂降りの雨だったのですが、これも恵みの雨。
緑はより一層美しく、幼くもきちんとしたお点前をこなされる次世代の姿を拝見し、
こちらの心も豊かになりましたドキドキ
ありがとうございました。

内祝いにいただいた帛紗は美しい水色。


【6月6日の装い】東京◇土砂降りの大雨(雨でジトジト汗) / 最低気温19℃ 最高気温21℃

増井一平の「雨音」の江戸小紋に紫鉱の鳳凰に宝尽くしの刺繍の夏帯

なごや帯ですが、二重太鼓にみえるように仕立てています。

雨コートは西陣の西涼織、傘はHANWAY

小物は夏仕様の麻。



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ぬぬぬパナパナのぬぬ「つくり手に聞く 素材の話〜苧麻•芭蕉•棉•羊毛」at 大阪展

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ぬぬぬパナパナの作家さんには、糸をつくるところから、というか…、
糸にするための植物を育てるところから自身でやるという、気が遠くなるような途方も無い
工程を全てこなす人たちがいます。
大量生産と効率化を考えたら、ありえないような手間と労力をつかって生みだされる布です。

私は今年の1月に芭蕉布の糸づくりのワークショップに参加して、その大変さを知るとともに、
植物を糸にするということを体感して、さらに布好きになりましたドキドキ
自分が纏っている布の糸1本も、それは命あるものからいただいたもの。
植物だったり繭だったり羊だったり…、そして誰かの手で紡がれて織られている…。

それは必ずしも完璧なもの(変色しないとか痛まないとか)ではありません。
そもそもつくられすぎているものに魅力があるのかといえば、そんなこともないでしょう。
素朴であり、その風合いには、生きているものから得た暖かみがあり、着ているうちに身体に
肌に馴染んでくれたらいいな…と。
自然の賜物である美しい布と共生しつつ、日常にサラッと身に纏うことに憧れています:*:・( ̄∀ ̄)・:*:

平山さんの芭蕉布の花織は巾着袋を買いました♪


石垣島で八重山上布をつくっている上原久美さんによる手績みの苧麻のお話


平山ふさえさんによる芭蕉布のお話
喜如嘉の芭蕉布は苧績みでは糸をつなぎ小刀で切る機結びがされます。
ちなみに、八重山地方で織られる芭蕉布には、苧麻と同じく撚りつなぎの方法なので、
機結びの結び目がない。という浦さんからの補足説明も西岡さんより語られました。


龍神村(龍が住んでいそうな写真で会場からはおおっ~っと歓声が)の菅野あゆみさんによるお話

和棉の栽培から織り、カンボジアで栽培されたアジア棉をつかっての織り、播磨藍での藍染め。
菅野さんの藍染めされた棉布、つかいこまれたものの柔らかさはふわっとしていました。
藍はアトピーに効能があるともいわれています。


濱野太郎さんは羊毛をつかった織りで、まるで絵画のようなストールをつくられています。
私が染織に興味をもち色々と学んでいる中でも見落としがちだったのは、獣毛からつくられる繊維。

羊の毛を洗い、染め、解毛して紡ぎます。手にされているのはハンドカーダーという道具。

微妙な色をつくるために色のついた毛を調整しながらの手紡ぎです(ノ゚ο゚)ノ

濱野さんはもともとは画家。描く表現から織りの世界へ。
織物は人が纏うことによって陰影もが作品として打ちだされるもの。
質感と陰影…、このストールは一味も二味も違うっ。
纏ったときのしっとり感はベタベタしすぎず気持ちが良いドキドキ
羊によって脂の量が違うので、洗う時にその見極めが重要なのだそうです。

こちらのストール、買わせていただきました♪ 
経絣のような色の移り変わりが好み。顔近くに赤がくるのも顔色がよく見えました。


※レクチャーの時、撮影してくださった方、ありがとうございましたm(_ _ )m

【6月5日の装い】大阪◇曇り時々小雨 / 最低気温16℃ 最高気温19℃
この日は米琉に八重山の前津雪絵さんのぐんぼうの六寸帯。
カラテア結びの変形バージョンですが、色々と楽しめます。

こちらは、宮下利津子さんの紙布。at ラ•ケヤキ(ぬぬパナ東京展にて)
三人三様の結び方ですが、皆さま素敵(〃∇〃)ドキドキ 
紙布は形が決まりやすく帯結びがつくりやすそうです。ボリューム感もちょうど良い合格

海外でのトランジットのボディチェックでは、帯枕がひっかかりやすいので、
(あれに何か入っていると思われるらしい…)、海外旅行でトランジットがあるときは、
半幅帯にするようにしています。今後は六寸帯が活躍するかも。
帯枕がないと涼しいので夏にも良いですしね(^_-)☆


魅力的な布に囲まれるのは楽しいですが、懐事情は大変なことになりますね…(・_・;)

ぬぬぬパナパナ展でお会いした皆さまに感謝申し上げます。
ありがとうございました。

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日本きもの学会 来島記念 本場奄美大島紬産地交流レセプション at 奄美&鹿児島の旅 その5

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日本きもの学会産地研修旅行 奄美大島篇です。
理事長のお話と製品検査室 at 本場奄美大島紬協同組合 / 奄美大島&鹿児島の旅 その4  のつづき

産地への工房見学は、できるだけ産地のものを着ていって、きものの里帰りをするようにしています。
本場大島紬には、奄美大島、鹿児島、都城とありますが、本場奄美大島紬といえば、やはり泥染め。
なので、夜のレセプションは、泥大島紬に着替えました。

これぞ本場奄美大島紬ビックリマーク
本当は牡丹模様の絣の泥大島を着るはずが、母が送ってきてくれたのは椿(^_^;)
少し季節外れですが、椿は開花時季が長いので良しとしました。
軽くて旅行には便利な西村織物の格子の博多帯をコーディネート。


帯あげと帯〆の色は初夏の陽気に暑苦しくならないように、奄美大島の珊瑚礁
の海を意識して、明るいマリンブルー系であわせました。


交流レセプションを取り仕切ってくださった、奄美大島紬婦人会の方。
龍郷柄の片身替わりがカッコイイビックリマーク

本場奄美大島紬協同組合の山田伸一郎理事長とカメラ
奄美大島紬の現状と産地問屋、奄美大島紬を扱う呉服屋さんの成り立ちと背景、分業制の
これから、今の組合と生産者のアレコレなど、色々お聞きしました。
大島紬の生産単数の激減の現状…。
奄美大島には今行っておかないとっと、清田先生がおっしゃっていたこともよくわかりました。
懇親会で理事長と事務局長の山田さんとじっくりお話ができたことは、私にとってはとっても
幸運なことでした。腑に落ちたこともいくつかあってスッキリ。

奄美市商工観光部紬観光課課長 島名亨さん。
大島紬が奄美大島の大事な産業である証なのでしょう。紬観光課という部署があります。
私たちは大島紬を「大島」といいますが、奄美の方は「紬」とおっしゃいます。
なので会話が、奄美の方が「いい紬ですね~」というと、学会の人が「いえ、大島です」
と答えて、怪訝そうな顔をされるという場面があちらこちらでありました(^_^;)


日本きもの学会会長の高橋裕子先生
裕子先生は、医師でありきもの愛好家としての立場から、きものは本当に苦しいのか?
健康に良いのか?を検証し発表されています。


今回の研修旅行では、懇親会ではできるだけ大島紬を着てくるようにと事前通達がありました。
さすが、日本きもの学会。参加者全員が大島紬でしたビックリマーク
梅雨入り宣言直前の奄美大島。袷のものを胴抜きに仕立て替えたり、夏大島だったり、色々
ですが、全員が大島紬だったのは素晴らしい~ヾ(@°▽°@)ノ

奄美大島の郷土料理と黒糖焼酎でのおもてなし♪


婦人会の方による大島紬のファッションショーもありました目

婦人会の方々は織元の奥さまが中心。
抽選による手づくりのプレゼントもあり、至れり尽くせりつくせりの
おもてなしをしていただきました。ありがとうございましたm(_ _ )m

で、私たち学会の人間もひとりづつステージにあがることになり…汗
日常きもの派の私はこういったことは苦手なんですが、皆さまの大島紬を
じっくり見ることができたのは嬉しかったです目


そして最後は踊って〆

喜如嘉でもそうでしたが、南国の宴会は最後は歌って踊ってです♪

大島紬で踊る人々を見てるだけで楽しい~。

と、壁際に貼り付いていたら、真ん中に押し出されました(^_^;)


総勢80名ぐらいでしたでしょうか。ザ•大島紬というのは壮観ですね。


夜は久々にお会いした?、きもの学会の皆さまとおしゃべり~。
奄美の方に飲みに誘っていただいたのですが、次の日の見学のために余力を残しました。
工房見学、つぎはいよいよ織りの工程です(^-^)/

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くっかる奄美 横濱交流会 / 豪雨の野球観戦対策 at 横浜マリンタワー &横浜スタジアム

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「くっかる奄美 横濱交流会」へ。
「くっかる」とは、奄美地方の方言で、繋がるという意味なのだそうです。


横浜DeNAベイスターズがシーズンオフのキャンプを奄美大島でしていることから、
奄美市と横浜市の縁があり、奄美と首都圏を繋ぐ新しい試みのひとつとして行なわました。

龍郷柄の半纏をスタッフの方にお借りしました♪ ←龍郷柄ファンなのでドキドキ
絣好きの私。大島紬といったら、龍郷柄と秋名バラのような古典的なもののほうが好み
なのですが、こういった絣柄は古くさいものとされるようで…、きものとしてみるよりも、
今では洋服や半纏のリメイクでみかけることのほうが多いかも汗
伝統ある古典的な絣柄は、きものとしてスッキリ着こなしたら(昭和テイストではありますが)
野暮ったくはないと思っています。やはり古典は永遠の美。

手持ちの龍郷柄はボロボロなので…、新しい龍郷柄と秋名バラの本場奄美大島紬を探し中。
先日の日本きもの学会産地研修旅行でもみせていただいたのですが、この話は別記事で。


乾杯はお水?かと思いきや、黒糖焼酎でした。

奄美黒糖焼酎がズラッと、飲み放題。
私、このところのハードスケジュールで、思考が停止状態…。
油断して日中から飲んでしまったら、フラフラでございました(^o^;)←好きだけど弱い


奄美出身の歌姫、里アンナさんによるライヴ♪

「レ•ミゼラブル 2013」のファンテーヌ役をされた方だけあって、声量が豊か~。

で、やっぱり最後は踊る。でも南国でないので皆さま控えめσ(^_^;)


この日の司会進行を務められた、奄美観光大使で写真家の山中順子さんと
奄美大島出身の銀座もとじの泉二弘明さんとカメラ


この後は横浜DeNAベイスターズがシーズンオフのキャンプを奄美大島でしているご縁から
横浜DeNAベイスターズ vs 北海道日本ハムファイターズの試合観戦へ野球ボール
しかし、横浜はとんでもない土砂降りであえなく中止に…。

豪雨でも、きもので野球観戦。かといって野球好きというわけではないです(^_^;)
豪雨対策にはさらに100円ショップのポンチョがあれば大丈夫。こちらのレポ を参照。


奄美空港で購入した龍郷柄のビニールバッグ。

このバッグ、税込みで千円!?という破格の安さで優れものビックリマーク
マチがたっぷりあって使いやすいのです。ビニールなので雨の日も安心。

とても気に入ったので、「もうひとつ欲しい~っ」と、奄美の方にお願いしたところ
買ってきてくださいました。ありがとうございましたm(_ _ )m


【6月7日の装い】横浜◇大雨(電車が止まるぐらいの豪雨)/最低気温18℃ 最高気温19℃

奄美大島紬のイベントなので、藍の夏大島に中野スズミのカエル一家の帯をコーディネート

豪雨の日でもこの帯でのお出掛けはちょっとウキウキ~♪

帯あげは流水にメダカ文様の紗、帯〆は龍工房のレース組カエル

八重山上布の端布でつくられたシーサーの帯飾り


ひどい土砂降りでも、衿元と袖口がしまっているので雨が入ってくることはまずない
撫松庵のポリエステル100%の二部式の雨コート。
熱帯雨林地方になってしまったかのような、ゲリラ豪雨対策にとってもおすすめ合格

バッグは、松枝忍。こちらもコーティングしてあるので雨の日も安心。
横浜なので、ヨットの図柄のものにしてみました。
ぞうりは伊勢神宮の神宮会館にて購入した神職の方用の雨ぞうり。


地球温暖化によるものなのか、気候は日々変わってきています。
着用ルールの目安はあくまでも目安。
きものは着るものであり楽しむものです。
お茶席や式典は、室礼や立場などのしきたりがあるので、自由にして良いということはありませんが、
それを知り、節度を保ったうえで、日常のきものは、もっと自由に楽しみたいものです。

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喜如嘉の芭蕉布展 at きもの創り玉屋 / 雨の日を楽しむ…。いきいき2014年7月号

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梅雨ですね…汗
雨に濡れると嫌なのは、洋服もきものも同じこと。
大雨でもきものですが、よく転ぶ私は、雨の日はできるだけ歩きたくないのです。
できるだけ外出は避けますが、見逃せない展示会は雨でも出掛けます。

「喜如嘉の芭蕉布 展」へカメラ 
(東京の会期は終了しましたが、大阪、福岡、名古屋と巡回します)


今年の1月に喜如嘉で行なわれた「芭蕉布今昔展」に出展されていた作品もあります。
芭蕉布今昔展のレポはこちら☆ 、2014年1月琉球染織巡りのまとめレポはこちら☆


芭蕉布というと、芭蕉布の薄茶色に琉球藍の絣のイメージが強いと思いますが、
琉球王朝時代につくられていたという、煮綛芭蕉布を再現したものや芭蕉布の花織もありました。

※主催者の方より撮影の許可をいただいております。

織る前に綛を精練する煮綛(にぃがしぃー)。琉球王朝時代は喜如嘉ではなく首里で織られて
いたもので、士族の衣裳だったと、今昔展のときに平良美恵子先生より説明がありました。
福木で染められた地色に赤と緑の格子のコントラストが美しい~。緑は福木に琉球藍でしょうか?。
捩り織りが何ともモダン、でも芭蕉布の素朴な良さも残っているという…、喜如嘉で恋した帯。

美しいキモノ2014年夏号では、八重山上布にあわせてモデル着用で紹介されていました。


喜如嘉でみたものと同じものも、どことなく違って感じたのは、自分の気持ちの問題なのか、
平良美恵子先生がおっしゃっていた、「ぜひ喜如嘉にきてこの空気の中で芭蕉布を感じて欲しい」
という空気感のせいなのでしょうか…(・_・;)

芭蕉布以外にも八重山上布や宮古上布などの琉球染織が展示されているので、
妄想でコーディネートを楽しんだり♪
八重山藍と福木と蠟梅の美しいグリーンの八重山上布が素敵でした~(〃∇〃)恋の矢
企画された方からお話をお聴きできたことも勉強になりました。
浅井さま、ありがとうございましたm(_ _ )m

【6月8日の装い】東京◇雨 / 最低気温18℃ 最高気温22℃

雨コートは西陣の西涼織。薄手でスリーシーズンつかえます。

6月に薄物は早すぎる印象でしょうけれど、雨コートの中は蒸れやすい…。
雨シミよりも汗シミのほうが厄介ですので、快適さを優先して夏物です。
琉球壁上布に中野スズミの絽ちりめんのカエル一家の染め帯をコーディネート

梅雨の時季限定の帯ですので、ヘビロテであわせています。
おかげで、今年の梅雨は楽しい♪


雨の日を楽しむ…といえば、
いきいき2014年7月号の木村孝先生の連載「きものがたり」にチラッと私のことが…。
とても良い記念になりました。孝先生ありがとうございましたm(_ _ )m


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