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「大江戸と洛中 〜アジアの中の都市景観〜」展 at 江戸東京博物館

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「大江戸と洛中 ~アジアの中の都市景観~」展(~5月11日まで) の内覧会へサーチ

江戸東京博物館の20周年記念特別展の殿(しんがり)は、江戸と京都の都市設計を
対比しつつアジアの都市としてグローバルな視点で考察するという展覧会。

地図、建物の見取り図、都市の構成要素となった様々なものが展示されています。

「十二都市図世界図屏風」 17世紀初頭の地図を参考に制作されたもの。

信長が見ていそうな、南蛮絵画調の世界地図です。
両脇には鳥瞰図の世界の都市が描かれています。


「坤輿万国全図(こんよばんこくぜんず)」
坤輿万国全図とは地球球体説を基に中国を中心に卵形に世界を描いたもの。


「地球万国山海輿地全図説」 江戸時代後期の地図。北方探検、千島列島の描写に注目!


「東海道五十三次図屏風」
江戸時代寛文年間のころの東海道の様子がわかります。


「洛中洛外図屏風」 江戸時代初頭の京の景観が描かれています。

ウォーリーを探せ!のように、この時代に生きる人の姿を探してみてしまう…。
祇園祭の賑わいと二条城に登城する南蛮人の行列がありました。


「内裏絵図」 宮大工の家に伝わった紫宸殿、清涼殿の大工見取り図

細かい~(=◇=;)


「江戸城御本丸惣地絵図」 江戸城本丸の平面図。
これ広げるの大変だったそうです。


そして、今展覧会のイチオシビックリマーク

「紅葉山東照宮 御簾」
かつて東照宮は全国各地にあり、江戸城内の紅葉山にもありました。
今は皇居の紅葉山には御養蚕所があります。

この御簾は津山市郷土博物館に所蔵されていたもの。
由緒書によると1736年浅草伝法院から津山市内の神官の美土路家に伝わり
家宝とされていたものなのだそうです。

龍、麒麟、天馬、獅子の瑞獣。躍動感があって可愛いドキドキ


特設の売店では、ピンブローチとして販売されていました。


江戸東京博物館の所蔵する鎧甲冑はどれも状態がスゴく良い!

葵紋の縹色地の下着

葵紋の麻地の浴衣

白天鵞絨の同服

紀伊徳川家徳川斉順所蔵の弓懸


大江戸八百八町といわれ世界一の都市だったといわれる江戸。千年の都である洛中。
共通するのは天皇の御座所である皇居と京都御所、将軍家の江戸城と二条城。
そしてどちらも四神相応の地。城下町とアジアの城郭都市の特徴である条坊。
その都市をつくりだしたものは何であったのか…。
思いを馳せるのも楽しいです♪


※展覧会内の撮影及び「きものカンタービレ♪」への掲載の許可をいただいております。

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大井川葛布のパラソル / 花兎文様の大島紬に洛風林の八寸の帯

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大井川葛布の日傘ができてきましたヾ(@°▽°@)ノ

古代の日本では野山に自生する植物から繊維を取り出して布を織っていました。
これを古代布といいます。葛布、藤布、科布です。
葛布は繊維を撚らず、経糸には綿や絹をつかって織られます。

喜如嘉の芭蕉布と自然布ツアーを取り仕切ってくださった大井川葛布の
村井良子先生の袴地に一目惚れ(〃∇〃)恋の矢琉球染織巡りの旅まとめリンク☆

この時に見せていただいたものは、柿渋染と琉球藍染。

臙脂色のほうが顔色が明るくみえそうだったので、こちらで日傘をつくっていただきました♪ 
朝香スペシャル?だそうです(ノ゚ο゚)ノ
染めは黄檗と正倉院御物にもある紫鉱染。紫鉱とはラックカイガラムシの樹脂のことです。

この光沢キラキラに陽射しを遮られるのって幸せ~:*:・( ̄∀ ̄)・:*:

持ち手は桜の樹。
偶然ですが愛用している紅型のべにきちさんと同じ傘屋さんによる作品でした。


桜満開です桜


【3月31日の装い】東京◇晴れ / 最低気温13℃ 最高気温20℃
花兎文様の泥大島紬に洛風林の綴の帯をコーディネート


帯あげと帯〆は帯の文様の色から。
サングラスと日傘とバッグの色とも統一感をもたせて。
帯あげは加藤萬、帯〆は龍工房。

バッグは松枝忍、ぞうりは菱屋カレンブロッソのカフェぞうり


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菜の花と桜のお花見 / 花文様の白大島紬に紅梅色の首里花織の帯、枝垂桜の道行

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東京の桜はあっという間に満開になりました。
そして昨夜からの雨で散ってしまいそうです桜
菜の花が咲く頃に停滞する春雨前線を菜種梅雨といいます。
この時季の雨は豪雨ではないもののシトシトと濡れる雨が多いのです(ノ_・。)

雨で桜が散ってしまう前に、菜の花と桜のお花見桜

天を仰げば桜桜咲く

見渡せば一面の菜の花nanohana☆☆

春爛漫です桜

青空ですとさらに対比が美しいのでしょうけれど、この日は花曇りでした。

菜の花とは主に西洋油菜(セイヨウアブラナ)のことをいいます。
ですが小松菜も芥子菜も青梗菜(チンゲンサイ)も菜の花菜の花
そして、♪~菜の花畑に入り日薄れ~、朧月夜の歌いだしの菜の花畑は野沢菜畑のこと。
春の野は菜の花の絨毯のようになるわけです。


【4月3日の装い】東京近郊◇曇り /最低気温10℃ 最高気温19℃
花文様の白大島紬に紅梅色の首里花織の帯をコーディネート


帯あげは加藤萬、帯〆は龍工房

この首里花織の帯は紅型小紋にもあうので重宝しています合格

絞りの枝垂桜文様の道行はそろそろ着納め。

菜の花と桜の色のような染め分けの絞りの道行です。

鳥のパッチーワークのバッグはジャマン•ピュエッシュ

菜の花の香りは強烈。蜂が飛び回っていて、実は恐る恐る撮影しました(゚_゚i)


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杜若香 名香「楊貴妃」を聞く at 衣紋道高倉流東京道場

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衣紋道高倉流東京道場での杜若香

高倉流宗会頭の仙石宗久先生と有職文化研究所の橋本麻子さまとカメラ

から衣き つつなれにし 妻しあれば はるばるきぬる 旅しぞ思ふ 在原業平


今回のお香席は、香を聞きあてるのではなく香を楽しむのが本旨。というのも…。

六十一種名香の楊貴妃が出香されたのです\(゜□゜)/
仙石先生は勅銘香(天皇が銘をつけられたもの)を18種類お持ちでいらっしゃいます。

「六十一種名香」は、室町幕府8代将軍足利義政の命によって志野流の開祖である
志野宗信と三条西実隆により、名香木を鑑定し選定されたもの。
以来、香木の絶対的な規範の銘木として知られ尊重されています。
かの有名な蘭奢待もそのうちの1つ。
蘭→東・奢→大・待→寺の字が隠れていること
から東大寺といいます。
正倉院御物である蘭奢待は天皇即位のときに紫宸殿のお庭でたかれるのだそう。
試香を聞きその後三つの香を聞き試香と同じものをあてます。
仙石先生のお持ちの香はどれも名香。試香のときから香りがたってすごいことに!


こちらが十種名香のひとつである「楊貴妃」。
ねっとりしていて、最後は銀葉の雲母からとれなかった。
何とも深~い香りでした:*:・( ̄∀ ̄)・:*:ラブラブ

他は、霊元天皇(後水尾天皇の皇子)の勅銘香「梅の下風」と久邇宮家所蔵の伽羅

聞きあてることができた人は、仙石先生より聞いたお香か動物の親子をプレゼント。

私は惜しくも最後の最後で、じゃんけんで負けて2番手。
「楊貴妃」はいただけませんでしたが、勅銘香「梅の下風」をいただきました。
こちらも素晴らしい香りでした~♪

香包入れの蒔絵が桜桜咲く


【4月3日の装い】東京◇雨(シトシトからザンザン降りの大雨)/ 最低気温14℃ 最高気温21℃

大雨だったので紬にしようか迷ったのですが、自由なお席ではあるものの、気持ち的に
染めのきものでいくことに。
志ま亀のふくら雀文様の小紋に桜蝶の染め帯をコーディネート

帯あげは龍工房、帯〆は志ま亀

桜の花びらの羽をもつ蝶の文様の染め帯


ザンザン降りの雨だったので、外を歩くことは避け展示会はいくつか逃しました。
でも、花粉の飛び交う季節の香席に、この雨はありがたかったビックリマーク
しっとりした雨の日に聞く名香は格別でした(〃∇〃)ドキドキ

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皇居の桜のお花見 乾通りの一般公開 at 皇居 坂下門〜乾門

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天皇陛下の傘寿のお祝いを記念して、皇居の乾通りが一般公開されました。


乾通りは皇居南側の坂下門から北側の乾門までの約750mの並木道です。
桜の時季の一般公開は今回がはじめてとのこと。

坂下門前から入れるとのことだったのですが、大~きく迂回して二重橋のほうから
回ってくださいとのこと…(゚_゚i)

皇居正門(江戸城西の丸大手門)と正門石橋。

皇居正門鉄橋。通称は二重橋。江戸時代は二重構造の木造の橋だったことが由来。


「坂下門まで2時間待ちです」とのアナウンスがありましたが、門まで1時間半待ちといった
ところでしょうか。燦々と降り注ぐ陽射しと照り返しでグッタリしつつも、周りの方と
お話しているうちに、門手前まで辿り着きました。

坂下門に入る前に、手荷物検査とボディチェックがあります。
大渋滞の要因のひとつはこれですね(・_・;)

入門は15時までとなっていたのですが、予想以上の人だったようで、列の最後尾は
13時半頃に閉め切られました。私はギリギリセーフ。この日の殿(しんがり)となりました。

待っている間も、桜を見ることができます。皇居は人が多くても清々しいところです。


坂下門です。右奥に見えるのは宮内庁庁舎。

1862年(文久2年)老中安藤信正の暗殺未遂があった坂下門外の変。
信正は坂下門に逃げ込んで一命を取り留めたといわれています。

門をくぐると宮内庁庁舎があります。


大手町のビル群と富士見櫓。常緑樹の松に散りはじめの桜桜

宮殿につづく道も桜が満開桜

富士見多聞と桜桜*

石塀に白壁、桜があいます。いいですね:*:・( ̄∀ ̄)・:*:

雨上がりの青空に咲く、さまざまな桜の映えることさくら。

大勢の警察官の方がいらっしゃいますが、連行されているわけじゃありません(^_^;)

道灌堀に咲く桜の樹が見事でした桜
皇居の桜の美は、非対称の日本らしい美です。これが素晴らしいビックリマーク

桜吹雪です桜

夕方には突風、竜巻注意報が発令されました。桜散ってしまうかしら…。

江戸城の名残がそこかしこに。

入門までは大混雑ですが、一方通行で道幅も広く開放感があります。

皇居内堀の内側から桜を観賞できる貴重な機会です目


乾門からの退門でなく、天守台から平川門へ抜ける道も選択できます。

私は通常は通れない乾門をくぐりました。

門をでると、北の丸公園。桜の名所の千鳥ヶ淵もすぐそこですさくら。

乾門が閉じられるとこんな感じ。


乾通りの途中にはお手洗いと水飲み場があります。←大混雑です
手荷物検査があるので、荷物は少なめがいいでしょう。
ボディチェックはきものでも特に問題はありません。
皇居内は陽射しを遮るような建物がありません。私は予定外の行動だったので、
無防備で来てしまったのですが、日焼け対策はされたほうがいいと思います。

春季一般公開は事前申込みは不用です。
4月4日~8日。10時~16時(入門は15時までですが早めに閉め切られる可能性大)

桜の名所はたくさんありますが、天皇陛下が国民に楽しんでほしいと願って実現した
皇居の一般公開。日本の春を堪能できる素晴らしい時でした。感謝いたします。


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雑事抄から学ぶ「夏扇」etc… at 有職文化研究所

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有職文化研究所主催による「雑事抄を中心に宮廷装束を見る」勉強会へメモ

『装束雑事抄』とは、衣紋道の家である高倉家に伝わる装束に関するアレコレを
記した古文書のことです。高倉流宗会頭の仙石宗久先生が事細かく読み解き
ご説明くださいます。どんなことを学んだのかチラッとだけご紹介φ(.. )


●「夏扇」のこと。
旧暦4月2番目の酉の日に行なわれていた葵祭。(現在は5月15日)
御所からでるとき、下鴨神社、上賀茂神社へ向かう時は冬扇、帰りは夏扇。
葵祭は夏の到来を告げる祭でもあり、かつては帝が紙張りの夏扇を配ったのだそうです。

京都御所から下鴨神社へ向かう近衛使代。
行列最高位の四位近衛中将。殿上人の武官です。
黒の闕腋袍に表袴。武官ですが天皇陛下のつかいの代役なので巻纓冠でなく垂纓冠。
銀面の馬に騎乗しています。

上賀茂神社での社頭の儀が終わり退出されるところ。


この日の講義で読み解いた「装束雑事抄」によると、
束帯装束では正式には夏でも檜扇を持つ。動き回る殿上人、天皇の近臣の蔵人は夏扇
の蝙蝠扇を用いるとあります。
公卿は直衣衣冠でも檜扇。年寄りは檜扇しかもたない。
若い殿上人、殿上人以下は夏は蝙蝠扇をもつ。15までは中うすちの扇、18まで妻紅、
他、事細かに記載されています。ちなみに高倉家は妻紅の扇はないとのこと。

蝙蝠扇の骨の色は公家は白木を好み武家は塗りを好みます。
武家では、白木は白骨を連想するものだと避けられたのだそうです。切腹シーンは白木。


●「はな紙」のこと。
15までは紅色の薄様、25までは檀紙に金銀の箔散らし、それ以降は白檀紙になる。
天皇陛下の御帖紙には小菊紙という薄い和紙があり、これは懐紙のこと。


●浅沓(あさぐつ)のこと、
沓の中敷は束帯の表袴の生地をつかう。禁色を許されている人(皇族)は窠に霰紋浮織紋、
四位まで八つ藤の丸紋、五位以下は平絹。30までは練緯地。
そして墨で家紋を書く。高倉家は公卿三位以上は紋を笹竜胆の紋を書き、殿上人は
竜胆の一房を書く。とあります。

装束の一端を成すものにもさまざまな理由があり、それを読み解いていくのは楽しいです♪

【4月4日の装い】東京◇雨のち晴れのち突風 / 最低気温13℃ 最高気温22℃

松葉文様の絞りの南部紫根染にすみれの染め帯をコーディネート



紫と緑という組み合わせは一番好きな色かもしれません。
帯あげは加藤萬、帯〆は龍工房

菫の花は春先から初夏まですみれ


講義の後、皇居乾通りの一般公開へいくことに。
初日は約54000人の人だったとか(゚_゚i) 私そのうちの1人です。
週末の昨日は約91000人で、お正月の一般参賀の訪問者数を上回ったとのこと。
そして、花冷えで風邪も流行っているようです。
皆さま、ご自愛くださいませ。

桜もそろそろ終わりですね~。名残惜しい桜


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チューリップと桜のお花見 / 久米島紬に土筆とヒヨコの刺繍帯に蛇の目傘

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桜が咲く頃、陽気が定まらず一時的に冷え込むことを「花冷え」といいますが、
昨日は冷え込みました。とっても寒かったですね(・_・;)
関東地方は二重丸雷と突風及び降ひょう注意報が発令され、突然大雨が降ったり、
お花見には今ひとつ残念な日和でした。桜も散ってしまったかな桜

羽織は桜の咲く頃までといわれますが、羽織を着ていても寒いぐらい汗

羽織の上にさらに雨コートを着ています。


小川の両岸にチューリップそして頭上に桜の花が咲く穴場のお花見スポットへ桜

ちょうど雲の切れ間だったのでしょうか、雨がやんでくれたのでお花見しながらのそぞろ歩き。
今年の桜はあっという間に咲いて、あっという間に散ってしまった印象ですね桜

天を仰げば桜の花桜

桜の花びらの絨毯が敷き詰められたところにチューリップが咲いていますチューリップ赤

チューリップは江戸時代後期に日本へ伝来しました。普及したのは大正時代。
新潟の小田喜平太氏が巨費を投じてオランダより球根を買って栽培したのがはじまりです。

鬱金の香りがすることから、和名を鬱金香(うこんこう)といいます。

今年のチューリップの見頃はまだ先のようでした。今週いっぱい楽しめるかも。


【4月6日の装い】横浜郊外◇曇り時々大雨二重丸雷と突風及び降ひょう注意報が発令
最低気温6℃ 最高気温12℃

バンジョー柄の久米島紬にれえすの花の春の草花土筆とヒヨコの刺繍帯をコーディネート。

若葉色の縮緬の無地の帯あげ加藤萬、帯〆は龍工房

れえすの花の春の草花と土筆にヒヨコの刺繍。光沢感のある刺繍が春らしくてお気に入り合格

オリーブグリーンのヒヨコの根付はマーブル•イン•ザ•ポケット←今、展覧会やってます。
サハラ砂漠の砂から自然にできるオリーブグリーンです。海馬ガラスさんの作品。

ビーズ刺繍のバッグはジャマン•ピュエッシュ、ぞうりは菱屋カレンブロッソ


藤の丸の蛇の目傘は祇園かさ源。

黒地に赤い傘骨のところが気に入ってます番傘

雨コートも蛇の目傘文様です。

桜の花びらを纏った蛇の目傘。久々にいただいた、みたらし団子も美味でしたドキドキ


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お茶のお稽古 / 大城カメの琉球絣に蛇の目傘に桜吹雪文様の帯

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お茶のお稽古へお茶
枝垂れ桜が満開でした桜

京釜師、吉羽興兵衛の桜の花筏の透木釜に村瀬治兵衛の桜の花びらの炉ぶち桜

床のお花は鯛釣草めでたい!

桜尽くしのお道具桜

一二三之式、茶通箱付き花月、淡々斎お好みの徒然棚で薄茶総飾りのお稽古



【4月7日の装い】東京近郊◇晴れ / 最低気温5℃ 最高気温16℃

大城カメのティージクンピーマ(拳骨)模様の琉球絣。染料は福木と琉球藍です。
蛇の目傘に桜吹雪文様の染めと刺繍の帯をコーディネート。




桜の絞りと刺繍の帯あげは加藤萬、帯〆は龍工房。

蛇の目傘の骨と花びらにチラッと刺繍がされています。
傘に桜の花びらで連想するものといったら「助六」でしょうか。

バッグは松枝忍

ぞうりは菱屋カレンブロッソ


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入学式のきもの

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入学式シーズンですね。
桜の花びらが舞う中で新しい人生がはじまるというのは良いものです桜


入学式に着るきものについて、ご相談をいただくことがあるのですが、当世の入学式事情
というものは、地域や学校によって違うものでしょうし、正直よくわかりません…(^_^;)
周囲から浮きたくないというのであれば、お洋服のほうが無難なのかもしれませんが、
人生の門出は晴れ着で祝いたいもの。セミフォーマルのきものを着る良い機会でもあります。
吉祥文様の付けさげ、色無地や江戸小紋に唐織や綴の帯などで装ったら素敵だと思います。
準礼装なので、一つ紋付で。
文様は、成長や健康、栄達を願う、竹、桐、橘、瓢箪、薬玉、七宝などがおススメです。

一昔前は一つ紋付の黒の絵羽織を着ることが大流行しました。
このスタイル、私は好きですが今の式典では着られることはほぼありません。
この黒の絵羽織は十日町が発祥の地です。


4月8日はお釈迦さまの誕生を祝う潅仏会。花祭りです。
花祭りは花で飾った花御堂に潅仏桶を置きお釈迦さまの像をお供えして、
柄杓で甘茶をかけお祝いする行事。
お釈迦さまの誕生の時に龍が天から飛来して香湯を灌いだという故事からきています。

4月8日に入学式が多いのは、花祭りにあわせたもの。
日本が仏教国である由縁といわれています。
語呂合わせで4(し)8(はつ)=出発の日からともいわれますが、これは味の素が
新年度の新生活にあわせて朝食の重要性を唱えたPRによるもの。宣伝力侮れません!


ところで、国際化を進めるということで、東京大学が打ちだしていた秋入学。
当面先送りになったので、ホッとしています(-。-;)
大学創設期から1921年(大正10年)まで、日本も欧米諸国と同じ秋入学でしたが、
日本の会計年度にあわせての春入学となりました。
何より草木が芽吹く日本の春は人生の出発に相応しい。日本の風土に調和しています。

9月が入学式となると、きものの着用時期の基本ルールとしては単衣となります。
地球温暖化で残暑厳しい9月に単衣のきものでは汗だくになること間違い無し…。
これはますます、きもの離れが進んでしまうと懸念いたしておりました。

世界に右倣えするよりも、日本の気候風土というものを考えて欲しい。
国際社会にでて必要となるのは、自国の文化を知りそれを伝えられることなのですから…。


時は二度と取り戻せません。
人生の節目はきものと共にあったと、後に振り返ることができたら、幸せですね。

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森口邦彦先生デザインによる、三越のあたらしい紙袋

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日本ではじめてのデパートは三越だといわれています。※諸説あり
日露戦争真っ直中の1904年(明治37年)12月20日、三越呉服店は顧客宛に
書状を発送しました。
「米国に行はるるデパートメント・ストーアの一部を実現致すべく候」
これはデパートメントストア宣言といわれ、この翌日より三越は百貨店となりました。

それから、110年が経った2014年の春桜
三越の新たなシンボルとして、紙袋(ショッピングバッグ)がリニューアルされました。
デザインは「友禅」重要無形文化財保持者の森口邦彦先生によるもの。


「第45回日本伝統工芸染織展」にて。森口邦彦先生とカメラ


邦彦先生は、「友禅」重要無形文化財保持者の故森口華弘先生のご次男。
パリでグラフィックデザインを学ばれた経験を生かし、友禅の世界に新しい道を開かれました。
森口邦彦先生の作品は、伝統的な糸目、堰だし、蒔糊の友禅技法を使いながら、意匠は
斬新な幾何学文様。
抽象的な意匠ですが常に立体的に着用した際の美しさを念頭においてつくられています。

第60回日本伝統工芸展 出品作「白地位相割付文 実り」をベースとしています。

「実り」と題されたデザインは、撓わに実る林檎をイメージしたもの。
バッグのための立体構造を考えて新たに染め上げられたのだそうです。
4面に描かれている黒い蒔糊のところは、少しずつ細くなっていて、意匠が繰り返す
ことで、躍動感があるかのようにもみえます。


新たな紙袋の誕生を伝えるリーフレットが充実合格
丸山伸彦先生による「友禅が導く原点回帰」の寄稿文が掲載。必読ですビックリマーク

三越のポスターも手掛けたイラストレーターのフィリップ•ワイズベッカー氏とは
パリ時代の旧友とのことで対談ページもあり。


この三越の包装紙「華ひらく」は継続されます。
「華ひらく」の包装紙に包まれて、「実り」の紙袋に入ったものが、三越で用意した
ご進物ということになるのですね:*:・( ̄∀ ̄)・:*:

三越のシンボルであるライオン像は設置されて100年なのだそう。
各フロアで、ライオンにちなんだ商品や展示がありましたしし座


染織文化講座2014年秋の座学では、森口邦彦先生による講義が予定されています。
楽しみです♪

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ガラスのお店「マーブル•イン•ザ•ポケット」

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さまざまなガラス工芸作家の作品を扱っているWEBショップ「マーブル•イン•ザ•ポケット」
只今、期間限定の実店舗販売の展示会が開催中(~4月13日まで)

主宰のガラス作家の小上馬香織さん。


きもの愛好家ならではの視点で、きもので装うガラスの小物をつくっています。
こちらはガラスの簪

出っ張らないようにつくられた帯留

組み合わせ次第でコーディネートの幅が広がるタイプもあります。

こちらの帯留にあわせてつくられたのは藤岡組紐さんのオリジナル。

右手前の四角いものは新作の帯留
見る角度によって色が変わります。キラキラ感たっぷりですが小さく上品です~。


サハラ砂漠の砂から生まれるサハラガラスの小鳥。こちらは海馬ガラスさんの作品。
このオリーブグリーンは全く着色していない天然の砂の色なのだそうです。

私は懐中時計をつける根付として愛用しております合格

サハラグラスの色にあわせて藤岡組紐さんに根付紐を発注。

今回は白瑠璃の小鳥を1羽連れて帰りました。家族が増えた♪

夏向けにシルバーの懐中時計用に、もう1羽お願いした小鳥ちゃんもいます。
藤岡さんにシルバー用の紐をお願いしなくっちゃと思っていたのだったわ(+_+)


ガラスの透明感って食卓への夢が広がりますね~キラキラ




会場は六本木ヒルズから麻布十番方面へ徒歩15分ぐらい。

途中のさくら坂の桜吹雪が美しかったです~桜


黒地に紅型風小紋に木立に鳥の織なごや帯をコーディネート。



無地の縮緬の帯あげは加藤萬、帯〆は龍工房

木立に鳥の帯は価格も質感も手軽にできる軽さ。普段着用として重宝します。

大井川葛布の日傘。葛布ならではの独特の光沢感がありますキラキラ

20年ぐらい前のヴィトンのエピシリーズのバッグ。昔流行りましたね~。
ヴィトンのバッグのツリーが玄関にあったぐらいでしたが、ほとんど譲ったので、
手元にあるのはこちらを入れて数えるほど。今見るとかえって新鮮(・_・;)


花粉症と咳喘息だと思っていたら、風邪だったようで高熱でバタンキュー(@@;;
京都のお花見、いきたかったですぅ。ぐっすん汗



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東京手描き友禅作家の稲木久先生の作品展 at 日本橋三越

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日本橋三越の特撰呉服売り場に立ち寄ると、日本工芸展でよくお会いする稲木久先生の
展示会が開催中でした。(~4月8日まで) ※会期終了してます。ごめんなさい!

赤富士が描かれた黒留袖。こんな大胆な意匠も手がけられるとはビックリ\(゜□゜)/

稲木先生は東京手描き友禅作家。分業ではなくデザインから蒸しまで一貫性です。
蒸しの工程までされる作家さんは少ないですが、ご自分で蒸し場をつくったそう。
趣味のバイクの組み立てまでご自身でやられるそうで、色んなことにチャレンジする
ことが面白いとおっしゃっていました。

作品は真糊をつかった糸目と独自のたたき糊をつかって描かれた友禅が多い
印象ですが、さまざまな技法を取り入れていらっしゃいます。

たたき糊をつかったもの。日常みられるとある風景(水たまり)からインスピレーション
され描かれたものだそうですが、とってもモダン。

ところどころに絞りが入っています。絞りのところが降る雪のように立体的にも感じられる作品。

糊の割れをつかって描いた七宝文様。糊は糸目としてつかうだけでなく、ひいて乾いてできる
糊割れも意匠としてつかう、など真糊の面白さを探求した作品づくりをしていらっしゃいます。

4月16日から、日本工芸会の先生方の作品が見られる東日本伝統工芸展がはじまります!
楽しみです~♪


この春は、ご案内いただいていた展示会のほとんどにいくことができませんでした…(ノ_・。)
体調不良でバタンキューの時が多かったのです。動いているかバタンキューか汗
新田美恵子並の特異体質かもしれない。←ここはグリーンウッド
これに懲りずにまたご案内いただけましたら幸いです。


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仁和寺の御室桜 / 染織文化講座 悉皆講座記録寄稿&今後の予定

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東京の桜は散ってしまい葉桜へ。樹々が芽吹き新緑が眩しい季節になりつつあります。
京の春の最後を彩る仁和寺の御室桜はこの週末、満開だそうです桜 

樹齢360年を超える御室桜は衰えつつあり、株分けや接つ木も難しいことから、
仁和寺は住友林業と共にクローン技術の開発に取り組まれていました。
そして、今年はじめてクローンの苗木に花が咲いたのだそうです。

これからも、仁和寺の遅咲きの桜が春の名残を彩ってくれることでしょう。

※写真はすべて昨年の仁和寺の御室桜のお花見
御室桜は何百年も前の美しさを今に残し、春の日を楽しませてくれています。

きものを着ること、それが目立ちすぎる、浮く、場の空気を読めないもの…。
いつの日から、日本人がきものを着ることがそんなものになってしまったのでしょう(ノ_・。)
一昔前は入学式や授業参観日でのお母さま方の装いは、ほとんどの方がきものだったように
思います。それが普通で、その頃は洋装の方が浮いていたように思うのですが、やはり
たくさんの女性が外で働くようになってからのことなのでしょうか…。

「ザ•ビューティフル ~英国の唯美主義~」展の内覧会レポートでも書きましたが、
効率化、量産化、周りとの調和、わかりやすいしきたりばかりが求められる今の日本は
産業革命時代を彷彿とさせるもので、かつて英国の唯美主義者が憧れた日本ではありません。
このままでは、唯、美しいものをつくりだそうとする技をもった人たちがいなくなってしまう…。

そんなことをアレコレ考えつつ…。
つくり手にはなれない私は、きものの良さを知り、次世代へつなげていけるよう、
目立つことを恐れすぎず…、きものを着る人でありつづけたいと思っています。

染織文化振興会のHP が更新されています。
2014年の予定、講師陣、実技講座、産地研修、充実のラインナップです\(゜□゜)/
先月開催された悉皆実技の講座記録 を寄稿いたしました。

今日は、桜の名残を惜しんでの「さくら文様を身につけて」がドレスコードの桜茶会です桜


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さくら文様がドレスコードのさくらのお茶会 at 有職文化研究所

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ソメイヨシノは葉桜の様相をみせていますが、さくらも色々桜

有職文化研究所のさくらのお茶会へお招きいただきました。コーヒー

さくらの文様かさくらの花びら、ハート柄を身につけることがドレスコードです桜

こちらにはソメイヨシノの他に樹齢80年になるオオシマザクラとコシノザクラがあります。
オオシマザクラとコシノザクラは先に葉が芽吹き、花はソメイヨシノよりも少し遅咲き。
ソメイヨシノは散っていましたが、オオシマザクラは満開から散りはじめを迎えたところでした。

有職文化研究所主宰の仙石宗久先生は衣紋道高倉流宗会頭でいらっしゃり、宮家の方々
とおつきあいも深くていらっしゃることから、ロイヤルマナーに精通されています。

社団法人日本エチケットプロトコール協会の主宰でもあり、エチケットとプロトコールの
スペシャリストを養成する講座をひらいていらっしゃるのです。

ご用意してくださったアフタヌーンティーの室礼も本格的。

カトラリーのセッティングも勉強になります。

アンティークのティーカップは薄くて軽い。この華奢な持ち手が雅やか。
薄いものは口当たりもよく紅茶の風味がより豊かに感じられます。

テラスでウエルカムドリンクのワイン。とってもフルーティーで美味し~い♪

アフタヌーンティーといえばスコーンとクッキー。

スコーンの頂き方は、ナイフは縦に入れてはいけないのだそうです。
なぜなら…、スコーンの由来はスコットランドのスクーン城にあった玉座からきているから。
戴冠式の玉座である神聖なものに縦にナイフは入れてはいけないので、横に割って、
クロテッドクリームとジャムをたっぷり載せて紅茶と頂くもの、と教えていただきました。


テーブルセッティングの置物も素敵ドキドキ

ラッコがピーナッツをかぶってる~(≧▽≦)ラブラブ

桜の花びらがはらはらと舞う中でいただく優雅で楽しい午後でした~♪

仙石先生、橋本さま、ありがとうございましたm(_ _ )m

愛猫のゴンちゃんドキドキ  


【4月13日の装い】東京◇晴れ / 最低気温10℃ 最高気温19℃

さくら(御室桜)の単衣小紋に露芝の切り嵌めに雲取りの銀箔の帯をコーディネート。

単衣?と思われるかもしれませんが、この小紋は春先から桜桃忌までの期間、
そして海外で着るのに重宝しております合格
さくらは日本の花の象徴でもありコミュニケーションツールとしてとても良いのです。

栗鼠と天使の刺繍の日傘はHANWAY

縮緬無地の帯あげは加藤萬、帯〆は伊藤組紐、サハラガラスの根付は海馬ガラス

バッグはジャマン•ピュエッシュ、ぞうりは菱屋カレンブロッソのお誂え


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お茶のお稽古 / テラコッタ色の信州紬に帯屋捨松のスウェーデン裂文の八寸帯

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廻り炭の巴半田、はじめてつくりました。
意外と美しくつくれたような…。ビギナーズラック(・_・;)?

初炭所望と廻り炭の炭。

来週は五事式の茶事。あああ、もう炉の季節が過ぎてしまう…(*_*)

鯛釣草が可愛らしい鯛


【4月14日の装い】東京近郊◇晴れ / 最低気温11℃ 最高気温17℃

テラコッタ色の信州紬に帯屋捨松のスウェーデン裂文の八寸帯。
この信州紬はほっこりしているので、春先というよりは秋口に着るほうが向いています。

そして、このテラコッタ色、やはり苦手です汗
昔よりは着られるようになった気がしていたのですが、やっぱりダメ。
白地の帯と明るい水色の帯あげで明るくみせていますが、自分らしくないというか…、
好みでない。
でも…、白の分量を多くしていけば、大概の色は着られるものですね(+_+)

信州紬のきもの地の色とスウェーデン裂文の文様の1色、きものの文様の水色と
帯あげの水色をあわせてみました。春らしい明るさを意識してます。
麻の葉の刺繍の日傘は遊中川×前原光栄商店。

桜も散ったので帯付きですが、加賀友禅のショールを羽織ってでかけました。
シワになりにくく畳んでコンパクトになるので重宝します。

松枝忍の古布デコパージュのバッグは両面イメージがまったく違う古布を
つかっているので、2倍楽しい♪


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東京での初レクチャー講師をします! / ぬぬぬパナパナのぬぬ展

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今年の1月、琉球染織巡りの旅にでかけました。 まとめリンクはこちら☆

古代織産地連絡会のツアーの後、「ぬぬぬパナパナ」主宰の浦令子さんにお世話になり、
そのご恩返しといっては何ですが、お役に立ちたいと申し出たのは、大変なの!とお聞きして
いた窓拭きのお手伝い、だったのに…、広いお屋敷の大きな窓拭きには私の背が足りない?
色々とございまして、この度「ぬぬぬパナパナのぬぬ」東京展の初日(5月23日金)の夜に
キモノ文化講座の講師をさせていただくことになりました。

「ぬぬぬパナパナ」とは、沖縄八重山地方の方言で、ぬぬぬ→布の、パナパナ→端々、
ぬぬ→布のこと。糸を紡ぎ染め織りあげる作家さんと、そのぬぬ(布)を纏う人のハシとハシ
をつなぐという主宰者の想いが込められています。

その布(ぬぬ)は糸づくりから作家の手が携わったものが基本コンセプト。


私、書くのは得意ですが、人前でお話しするのは苦手あせる
東京でのきもの関連のレクチャーの講師ははじめてのこととなります。
さて、何をお話ししたらいいのかしらん…(・_・;)?
「ぬぬぬパナパナのぬぬ」展では、つくり手の作家さんも在廊していらっしゃることですし、
私は日常にきものを着る立場から、この美しい布を着こなすにはどうしたらいいのか?
より具体的に考えてお伝えすることでしょうか。

糸芭蕉の栽培からご自身でされ芭蕉布をつくっていらっしゃる、平山ふさえさんとカメラ


自然と共存し、その叡智が生みだした素朴な風合いの布は手仕事による賜物。
効率化が求められ忙しなく生きる現代では、かつて当たり前のようにつくられていた布
は非日常的なものになってしまいました。しかもお値段は高級品(-。-;)
でも、ゆとりのない現代だからこそ、オシャレにサラッと纏ってみたい。

日常きもの生活から、きものづくりの現場との接点など、ブログでは語りきれなかったことも
お話しつつ、芭蕉布をはじめ、よそいき着には向かない、でも高級品となってしまったきものを
今の時代に魅力的に着こなすにはどうしたらいいのか?
着付師の西岡万紀さん、和裁師の松下妙子さんと、具体的に相談しつつ、考え、
皆さまからのご意見、ご質問にもお答えするキモノ井戸端会議です。
出展作品の人気投票も開催します。

着こなすことを考える、きものを箪笥の肥やしにしない!を考えたレクチャーにしたいと思います。

レクチャーの申込み開始日(5月8日)頃に、また詳細をお知らせしたいと思います。
案内状をご希望の方には送らせていただきますので、メールもしくはfacebookページのメッセージ
にてご連絡くださいませ。 手紙satoko.asakaあっとまーくgmail.com

「きものカンタービレ♪」をみてくださっている方々とご一緒に、この美しい布の着こなしを
考えることができたら…ドキドキ 。
私は緊張してしまいそうですが、この機会をくださった方々に感謝しつつ楽しみたいと思っております♪


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第54回 東日本伝統工芸展 at 日本橋三越

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日本橋三越にて開催中の第54回東日本工芸展へサーチ

三越本館正面入口には、この三越の新しい紙袋のデザインのベースとなった訪問着、
森口邦彦先生の第60回日本伝統工芸展出品作「白地位相割付文 実り」が展示されています。


東日本伝統工芸展は、三越新館の7階が会場。

関東、甲信越、東北、北海道に在住の作家を対象に毎年開催されている公募展です。
伝統工芸展は、重要無形文化財保持者(人間国宝)の先生方の作品もありますが、
公募展なので、入選すれば誰の作品でも陳列されます。出品資格も問われないそうです。
第54回は、染織、陶芸、漆芸、金工、木竹工、人形、諸工芸の7部門で厳しい鑑審査を経て
選ばれた270展の作品が一堂に展示されていました。


気になった染織の作品をいくつか…。

大高美由紀 紬織絣着物「春の波」
白地に紫色の縞、そして青から紫色の緯絣の絣足が美しい~:*:・( ̄∀ ̄)・:*:キラキラ
五線譜に踊る音色が聴こえてきそうな躍動感のある作品で会場でとても映えていました。
染料は、紫色はコチニール、青は化学染料、黄色はコブナ草だそう。

松浦弘美 菱絽織生絹着物「午後をかがやく」
よーく見ると三升のような菱になっている地紋。絽織となっているのですが、絽目はよくわからず、
どういう構造で織られているのか、ぜひお話をお伺いしたいな…と思っている作家さんです。
染料は桑、蘇芳、夜久五倍子、藍で染められていると今井陽子先生による説明文がありました。

十河慶子 結城紬織着物「月夕」
大きな丸と山というか屋根のような模様が配されているのが、民芸的になりやすい藍色の
結城紬なのにとってもモダンでした。あー、こういった結城紬が欲しい~。

西橋はる美 紬織着物「春野」
明るい菜の花色が目をひいた紬。大きな格子状に丸模様は幾何学的。

片山明代 紬織帯「夕焼空」
生成地に赤の真部分集合記号のような模様。遠目でみるとまた違った印象で面白い。

佐々木苑子 紬織帯「星彩」
紫色、桃色、黄色、緑色が鮮やか。佐々木先生の作品にはパワーと品格がある…。

山下芙美子 黄八丈着尺
刈安の黄色が綾織りでとても上品に織りだされていて、光の加減ででる陰影も魅力的。

山岸幸一 双紬織着尺「八重桜」
寒染紅花らしい暖かみのある紅色。八重桜のような濃いピンク色が可愛らしくも落ちついた印象。

樋口隆司 小千谷縮絣着物「雪晴れ」
裾に向かって色が濃くなっていくのですが、色合いに透明感。雪の結晶文様がより涼しげで、
縮の凹凸も風を感じさせてくれそう。

もちろん他にもたくさんあるのですが、「私が今着てみたい!」という、気持ち的な
ものが大きいかもしれません。

驚いたのは、工芸会の選考では通らなそう…とも思えた、今っぽい作風の江戸小紋が(ノ゚ο゚)ノ
広瀬雄望 江戸小紋着尺「鮫あられに馬蹄」
鮫小紋地に馬蹄文様の二枚型染めの江戸小紋。
百貨店の実演などでもよくお見かけする、イケ面職人として有名な広瀬雄一さんでした。

これは工芸会にも新しい風がふいたのか(+_+)!
これからが楽しみになってまいりました。

会場でお会いできた、大高美由紀先生とカメラ
深緑色の紬が美しい~。藍に刈安をかけて染められたものだそうです。
帯は吉野格子。色づかいがモダンで洒落てて素敵~ドキドキ


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茜染の木綿のきものに春の草花とヒヨコの刺繍の帯

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昨日はコーディネート覚書を書かないうちにあげてしまったので別記事でφ(.. )

【4月17日の装い】東京◇晴れ / 最低気温22℃ 最高気温14℃

草紫堂の茜染の木綿のきものにれえすの花の春の草花とひよこの帯をコーディネート。

こちらの南部茜染は木綿の絞り。
胴裏と八掛は着やすいように絹のものをつかっています。

絞りでつくられるこの幾何学文様。どことなくオリエンタルな感じがします。
みているとグルグル(@@;

れえすの花の刺繍帯は色の色づかいがとっても気に入ってます(〃∇〃)ドキドキ

無地のちりめんの帯あげは加藤萬、帯〆は京都きねや
サハラガラスの小鳥の根付は海馬ガラス、根付紐は藤岡組紐

十二支の刺繍された日傘はHANWAY
日傘の刺繍は中国の職人さんによるものだそうですが、今はつくられていないのだそう。
職人さんがいなくなりつつあるのは、日本だけの話ではなさそうです(ノ_・。)
バッグはロンドンで購入したRADLEY


「ぬぬぬパナパナのぬぬ」展へのお問い合わせ、たくさんの方にいただきました!
ありがとうございます。
お申込みは5月8日開始。先着順です。
ご住所のご連絡をいただきました方には、来週早々にご案内状を発送させていただきます。

お申し込み開始日の頃に、きものカンタービレ♪でも詳細をお知らせいたしますが、
お申し込み先はこちらではございませんので、お間違いのないよう。

尚、携帯メールからのお問い合わせの方で、返信が戻ってきてしまう方がいらっしゃいます。
おそらくgmailからのメールが受け取れない設定になっていらっしゃるのではないかと…。
再度ご連絡いただけましたら幸いです。

facebookは「きものカンタービレ♪のfacebookページ」のみをつかっています。
メッセージはこちらまで。
個人アカウントは放置状態でございます…σ(^_^;) ←時間に余裕が無いので触りません。
どうぞ宜しくお願いします。

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