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2014年大相撲初場所 中日 和装day at 両国国技館
2014年大相撲初場所 5日目 お茶屋さん付枡席レポ at 両国国技館
のつづき (^-^)/
日本の国技である相撲
相撲鑑賞に相応しい装いといったら、それはやはり、きものでしょう
初場所では成人の日と中日に和装dayが実施されました。
この日は国技館の案内係のスタッフの女性も和装です。
和装dayはきもので来場すると、先着300名に特製手ぬぐいのプレゼントがあります。
今場所は、行司の持ち物文様。センス良い 行司烏帽子、軍配、短刀、印籠、上草履。
ちなみに、短刀が持てるようになるのは、大関格の立行司以上です。
きものdeデートプランやきもの着装レンタルプラン(有料)もあり、自分で着付けが
できない方でも楽しめるようになっています。
ただ、レンタルきものは薄い生地の化繊?だったようで、入り待ちは寒そうでした(^_^;)
羽織ものは自分で用意したほうがいいですね。
初場所では力士の素顔がわかる写真展も開催。
微笑ましいナイスショットがいっぱいで楽しい♪
行司装束?を着た女性に遭遇(ノ゚ο゚)ノ
ちかみどりさんとおっしゃる行司さんのモノマネをされる芸人さんだそうです。
行司さんのモノマネって、マニアックですね(・_・;)
入り待ち中に出会った、揃いの黒きものがカッコイイ! 尾上部屋の若き力士の皆さまと
入り待ちでみた
魁聖の帯は故郷ブラジルの国旗が織りだされています。
入り待ち中、気になった石釜ピザの屋台。
隣り合わせた海外からの方とシェアしていただきました~。
美味しかったです~
この日はじめて一人枡席を体験。これも楽しかったです~♪
力士の入り待ち、出待ち←これが面白かった
は別記事にてレポートします♪
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日本昔話コーディネート 絣の紬にれえすの花の舌切り雀の刺繍帯
臙脂色地に絣文様の紬にれえすの花の舌切り雀の刺繍の帯をコーディネート
舌きり雀のお話
昔々あるところにお爺さんとお婆さんがいました。お爺さんは雀を可愛がっていました。
雀はお爺さんの留守中にお婆さんの洗濯糊を舐めてしまい、お婆さんに舌を切られて追い
出されてしまいます。お爺さんは雀の宿を訪ね歩きます。雀と出会いお土産に大きい葛籠
か小さい葛籠を選ぶよういわれると小さい葛籠を選び持ち帰ると宝物がギッシリ詰まっていました。
欲張りなお婆さんは大きい葛籠を持ち帰りますが、中には虫や蛇が入っていた…というお話。
絞りと刺繍の桜文様の帯あげは加藤萬、帯〆は龍工房
春はすぐそこまで来ています。来週には桜も咲くでしょうか
古布デコパージュバッグは松枝忍
ココホレワンワンとあるので、これは花咲か爺さんのお話から
ぞうりは菱屋カレンブロッソのカフェぞうり
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2014年大相撲初場所 出待ち at 両国国技館
大相撲初場所、出待ち。実は初体験です。
幕内力士の方々は取組後は国技館内にあるお風呂に入って浴衣に着替えて帰ります。
あれ…?、夏は浴衣でいいとして、冬は何を着て帰るのかしらん…(・_・;)?
入り待ちでみる、きものにばかり気をとられて、出待ちをしていなかった私。
出待ちでは、入り待ちで顔なじみとなった好角家の方たちがすでにいらしていて、
「ほら、出待ちは一緒に写真を撮ってもらえるよ!」と教えてくださいましたσ(^_^;)
力士の冬の湯上がりのきものも面白かった
入り待ちではいつも殿(しんがり)の印象が強い…。
旭天鵬と
帯の色あわせが素敵
魁聖と
黒の繻子衿だわ~。
富士東と
お付の方にシャッター押してあげて!とお声掛けくださいました~。
北大樹と
「金魚のきもの素敵です~。と取組でなくきものを褒めてしまった…」
豊ノ島と
栃乃若と
男のきもので「一つ前」という着方があります。←きもの文化検定1級問題として出題。
それはこちらのように、重ねたきものを一度に打ち合わせて着ること。
ヴィヴィッドな色のコートでした
松鳳山と
大銀杏(髪型)でないと雰囲気が違う…。女性ファンに囲まれて大人気でした
勢と
弓取り式を終えられた聡ノ富士と
出待ちには、若い女性がたくさんいらっしゃいました。
遠藤待ちの遠藤ギャルズというのだそうです(^_^;)
※力士の方の敬称は略させていただきました。
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割込絣の唐花文様藍大島紬に燕の帯 / お茶のお稽古 花月いろいろ
気象庁より、18日午前中に「春一番」が吹いたと発表されました。
このあたりが私の花粉症のピークでしょうか…(^_^;)
花粉が飛び交うこの時季は、サラッとした大島紬を好んで着ます。
できることなら、海外で過ごしたいですぅ。
【3月17日の装い】東京近郊◇晴れ 暖かかった~♪ / 最低気温7℃ 最高気温17℃
割込絣の唐花文様の藍大島紬にれえすの花の燕の帯をコーディネート。
4月半ばの気候だったそうで帯つきで歩けそう。
電線にとまっている燕たち。ところどころ刺繍がされています。
唐草文様の藍大島紬は、今ではめずらしい割込絣で十字とT字の複雑な絣です。
椿文様の羽織は地紋に椿文様が織りだされています。
桜の季節がやってきます
桜の意匠は桜の花と競うことなく、桜が咲く前に着るが良しとされています。
まあ、私は思う存分季節を楽しみたいですし、競うというよりは里帰りと称して
目一杯四季を謳歌する意を込めて、散り際まで着ていることもあるぐらいです
お茶のお稽古へ
花月色々…。東貴人且座、貴人清次花月、無言投込み花月。
お菓子もさくら
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黒柴印の前掛け
丈長めなので、つかいやすい
ネットショップもありますが、京都のお店で一目惚れしました(〃∇〃)
京都の本店には、柴犬がギッシリ
クリスマスの時は柴犬のクリスマスツリー。2月は炬燵でした~。
日用雑貨からステーショナリーまで、すべて柴犬尽くし
ショップの紙袋も可愛い~
お店は京都三条烏丸の千總さんの真向かい文椿ビルディングにあります♪
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琴欧州の引退 & 2014年初場所 力士のきものコレクション at 両国国技館
琴欧州の引退が発表されました
大きな力士の中で一際身長が高く、取組は大変だったのか、いつも
テーピングされている印象でした。それでも明るく華やかだった。
日馬富士の横綱襲名披露パーティーで一緒に写真を撮っていただいたのも懐かし~。
ああ、淋しくなりますね…(ノ_・。)
さて、初場所の入り待ちでみた力士のきもの
五月場所と九月場所は力士の想いが込められた素晴らしい染めの意匠のきもの姿を
みることができますが、初場所は色無地の羽織姿がほとんど。
このきものにはほぼ紋は入っていません。
おそらく羽織裏は凝った意匠のものだと思われますが、見えないのが残念ー
力士のきもの姿は、番付によっておおよその規定があります。
序の口、序二段は、浴衣かウールのきもの、足袋の着用は許されず素足に下駄。
三段目は足袋の着用は許されませんが、エナメルの雪駄は許されます。
三段目からは、羽織の着用が許されます。
三段目以下は、帯はベンベルグ。博多帯が許されるのは幕下からです。
幕下からは、襟巻、コート、足袋の着用が許されます。
正装である紋付羽織袴の着用が許されるのは十両から。畳敷きの雪駄も許されます。
視覚的に番付を表現することは、向上心を煽る効果もあると思われます。
初場所初日の入り待ちでみた力士のきもの姿です (順不同)
臥牙丸の帯は日本×グルジアの国旗が織りだされています。新バージョン!
大関以上になると、車で国技館の車寄せまで横付けして入ってしまうので、入り待ちでみる
ことはできないのですが、鶴竜は大関になってからもここを歩いて入ることがしばしば。
この日も鶴竜は通用門から歩いてきましたヾ(@°▽°@)ノ
初場所の入り待ちは寒いので、防寒必須です。私は袖口と肩にカイロを貼ってます(^_^;)
こちらは中日
魁聖の帯は故郷ブラジルの国旗。チラッと見える羽織裏地はなんだろう…(・_・;)?
入り待ち…。閑散としていた時もあったのですが、ネット配信や遠藤人気もあって、
今では大盛況です(ノ゚ο゚)ノ
相撲は日本の国技、きものもそうですが、相俟って次世代につづいていくことを願ってます。
※力士の敬称は、関取以上は関をつけます。幕下の力士はさんづけになります。
本来は四股名が呼び捨てにされることはありませんが、わかりやすく見ていただくために、
力士の敬称は略させていただいております。
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行司最高位 立行司 木村庄之助と式守伊之助 / 2014年初場所 行司装束
相撲観戦の見どころは色々ですが、行司をみるのを楽しみとしております♪
行司も力士と同じく、各相撲部屋に所属しています。
そして力士のきものと同じく階級によって規定があり、装束や身につけるものが変わります。
行司装束は鎌倉時代の鎧直垂風であり烏帽子も古風な折烏帽子です。
菊綴は丸組み紐(もの字)ではなく、水干のような鎧直垂の房であることも特徴。
直垂の素材は、幕下格行司(はだし行司)以下は、一年を通して木綿地。
十両格行司以上は、絹地、5月7月9月の三場所は透け感のある夏ものです。
色や文様に定めはなく、金銀糸をつかって行司各自の家紋やスポンサーにまつわるデザインの
ものが多いようです。有職故実に則ったシックな装いもみられます。
胸紐、菊綴、軍配の房緒の色、履物、物具は階級によって定められています。
袖括りの紐は丸組紐(括りやすい実用面から)、裾の括り紐は幕下格行司以下は丸組紐、
十両格行司以上は袴を括らないので平紐です。
行司の最高位は立行司(たてぎょうじ)といわれ、土俵祭の祭主でもあります。
【階級】立行司(横綱格)木村庄之助
【菊綴、房色】総紫
【履物、物具】白足袋、上草履、短刀、印籠
2013年九州場所に襲名した第37代木村庄之助は、第39代式守伊之助時代の装束も
菊綴、房色を変えてつかっています
左◇第37代木村庄之助(2014年初場所) / 右◇第39代式守伊之助(2013年初場所)
立行司は翌日の番付の発表をします。
取組の采配は通常は結びの一番のみをあわせます。
【階級】立行司(大関格)式守伊之助
【菊綴、房色】紫白
【履物、物具】白足袋、上草履、短刀、印籠
行司軍配に物言いがつくことも…。この日は確認後、軍配通りでした。
最高格である立行司は短刀を差しています。これは軍配を差し違えた場合には切腹する
覚悟を示しているといわれています。実際に切腹した人はいないそうですが、差し違えた
場合には相撲協会に進退伺いをだすことが慣例だったのだそうです。
2013年九州場所から木村庄之助の襲名に伴い、第40代式守伊之助が誕生。
行司の昇格も興味深い…。立派になっていく様をみられるのは嬉しいものです~♪
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行司装束 三役格行司 / 2014年初場所 行司装束
本日は2014年大相撲春場所の千秋楽です
14日目の取組では、鶴竜が白鵬に勝ち、初優勝と横綱昇進に王手をかけました!
今日の千秋楽の取組がどうなるのか…、ドキドキo(゜∇゜*o)(o*゜∇゜)o~♪
鶴竜関、応援しています
2014年初場所での行司装束のつづきです。
角界は階級が装束の色や形に色濃く表れ、その良さが生かされているとても貴重な場所。
行司も階級が上がるごとに装束が変わっていきます。
視覚的に身分を表現する装束による洗脳は、日本の歴史と密接な関りをもっています。
支配するものと支配されるものが同じものを着たとき、身分制度は崩れます。
歴史の側面からも見えてくるものですが、階級によって装束の違いがあるというのは、
士気を高め前進への意欲をあげるものかもしれません。
【階級】三役格行司
【菊綴、房色】朱
【履物、物具】白足袋、上草履、印籠
文様が織りだされているものが多い十両格以上の鎧直垂ですが、これは明らかに
手描きの染めもの。初場所で目が釘付けだった木村玉光の装束です
背縫いには菊綴があるものですが、これにはないっ( ̄□ ̄;)!!
波に千鳥? どういった謂れがあるのでしょう!興味津々ですぅ。
幕内格行司、十両格行司へとつづきます(^-^)/
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鶴竜の初優勝!そして横綱昇進 / 行司装束 幕内格行司•十両格行司•はだし行司 2014年初場所
鶴竜が琴奨菊を寄り切って、2014年春場所にて初優勝しました。
横綱昇進は確実とのニュース 第71代横綱鶴竜が誕生します。
土俵入りは雲竜型。明治神宮への参拝も決まったそうです。
鶴竜関は少年時代、日本の大相撲が好きで角界入りを希望し、自らネットで情報を調べ、
14歳で入門テストを受けるものの不合格。その後諦めること無く、相撲雑誌編集部へ
相撲への熱意を込めた手紙を送り、雑誌関係者から相撲協会広報部を通じて井筒親方
の手へと渡り、晴れて入門になったのだそうです。
そして取組で勝利を重ね、ついに初優勝を飾り、横綱へ
おめでとうございますヾ(@°▽°@)ノ
自分の夢を諦めず、真っすぐ正直に。そしてファンを大切にする鶴竜関。
これからも楽しみです♪
横綱日馬富士の横綱襲名披露パーティーでの貴重な鶴竜関と横綱白鵬とのショット
2014年初場所での行司装束のつづきです。最高位からご紹介しています。
行司の階級のおさらい
立行司(木村庄之助) ←立行司(式守伊之助)←三役格行司←幕内格行司←十両格行司
←幕下格行司←三段目格行司←序二段格行司←序の口格行司
装束の袴の括り紐は、十両格行司以上は袴を括らないので平紐。
【階級】幕内格行司
【菊綴、房色】紅白
【履物、物具】白足袋(土俵控えの入場時は草履)
【階級】十両格行司
【菊綴、房色】青(緑のこと)白
【履物、物具】白足袋(土俵控えの入場時は草履)
幕下格行司以下は、袴は膝下まで括り上げるため丸組紐。
素足なので、はだし行司といわれます。
【階級】序の口格行司、序二段格行司、三段目格行司、幕下格行司
【菊綴、房色】黒又は青(緑のこと)
【履物、物具】素足で袴は膝下まで括りあげる
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桜の季節のきもの / 桜色の黄八丈に墨書きの桜の染め帯
いよいよ春到来。桜の開花目前ですね
日本のきものの良さには「四季を纏う」という楽しみ方があるので、
四季を謳歌したい私は、季節の花の意匠や色を好んで着ています。
枝付の具象的な桜の花の意匠は桜が咲く前に、桜が満開の時期は桜と競わず桜の文様は避け、
桜が散りだしたら名残惜しみつつ桜の花びらの意匠を纏うのが日本人の美徳といわれています。
ですが私は桜が満開の頃にも、桜の花の意匠のきものや帯を着ることがあります。
季節に同化しつつも目いっぱい堪能したいので、野暮と思われるかもしれませんが、
里帰りと称してあえて桜のきものや帯をあわせることがあります
先取りが良いとされますが、そこもあまり気にしておりません。
「花と競うのは野暮」といわれそうですが、競うつもりなど毛頭なく、季節を満喫している
だけなのです。なのでお花見は桜のきもので楽しむこともあります
お茶の世界でいうところの「空間の調和」と「日常楽しむきもの」は全く違うものだと
思っております。何にせよ、日常着るきものは楽しんだほうが良いです♪
黄八丈だと黄色や蔦八丈の茶色、黒八丈の濃灰色の印象が強いですが、こういった
ピンク色もあります。生産反数は少ないようであまりみることはないです。
【3月22日の装い】東京◇晴れ / 最低気温5℃ 最高気温14℃
桜色の黄八丈に墨で枝付きの桜が描かれた染め帯をコーディネート
帯あげは無地のスッキリしたもののほうが良かったかな(-。-;)
帯〆は五嶋組紐
帯は、桜の花というより桜の樹が描かれているといった印象。
寄って見るとあまり上手に描かれていないのですが、味があるというか…。
実は上手すぎないのが帯としては良いこともあります。
バッグは松枝忍
ぞうりは菱屋カレンブロッソのお誂え。花緒は江戸小紋地をつかっています。
麻の葉文様の刺繍の日傘は遊中川×前原光栄商店。
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桜の前に…。久米島紬に梅文様の城間栄順の紅型の帯、梅文様の小紋に松竹梅の織なごや帯
気象庁より東京の桜の開花宣言が発表されました
昨年より9日遅く平年より1日早いのだそう。
桜の開花は春本番を告げるもの。そして花の散り際の潔さは武士道にたとえられ、
桜の花は日本の象徴とされています。
桜は美しい。うっすらと紅を帯びた桜色は上品で、葉がでる前に咲き乱れる桜の花は
春を謳歌するのに何とも贅沢なもの
桜の前に、梅の装いのコーディネート覚書を ←取材レポを優先してあげそびれてました
今年の東京の冬は2月に大雪が降ったり寒かったからでしょうか、梅の開花は
例年よりも遅かったです。(そういえば昨年も梅と桜が同時に開花のところもありました)
仙台では昨日ようやく梅の開花宣言。北国の春はまだ遠そうですね。
梅は早春の到来を告げる花ですが、「歳寒三友」として寒中に花開くものと
讃えられているだけに、春よりも冬のほうが似合う気がいたします
【2月6日の装い】東京◇晴れ / 最低気温2℃ 最高気温11℃
バンジョー柄の久米島紬に城間栄順の梅の紅型の帯をコーディネート。
この帯の色がシックなので地味になりがちなのですが、久米島紬によくあいます
梅の花は可愛い~
【2月15日の装い】京都◇曇りのち雨 / 最低気温0℃ 最高気温10℃
梅文様の小紋に安田の松竹梅文様の織なごや帯をコーディネート
竹に松と梅の意匠がモダン。
花は桜というけれど、寒中に咲く梅はより愛しく感じます
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鳳凰祭 三月大歌舞伎 千秋楽へ はじめての3階A席最前列
鳳凰祭三月大歌舞伎の千秋楽公演へ
五代目歌舞伎座の新開場から約1年。
歌舞伎座新開場杮茸落公演の千秋楽でもありました
鳳凰祭とは、2014年は松竹が歌舞伎座の経営をはじめてから100年の節目の年
ということで、歌舞伎座の座紋にちなんで名づけられたのだそう。
五代目歌舞伎座になってからの3階A席を初体験。最前列真ん中よりの大人気席(ノ゚ο゚)ノ
舞台全体がパノラマで見渡せます
高い!そして舞台まで遠~いので、表情や装束を見るのにオペラグラス必須です。
3階西側は花道が全く見えないようですが、花道よりの東側は迫りのあたりはよく見えます。
廻り舞台を上から見ることになるので、舞台転換のときは舞台が覗けるように見えて
それもまた面白い
行列のできる、めで鯛焼き屋さんが近くて便利
3階A席は通い詰める常連さんが多いようです。
何といってもコストパフォーマンス良し
この公演は1等席の3分の1のお値段でした(ノ゚ο゚)ノ
「壽曽我対面」でのズラリと並んだ大紋姿の大名と傾城の袖を広げた後ろ姿は、
3階席最前列ならではのパノラマで見ると壮観~ こういった観劇もいいものです~。
そして玉三郎と七之助の「二人藤娘」は美しすぎて、私、魂を抜かれました:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
これは舞台近くで見たい あ、千秋楽だった(T▽T;)
演目(というか衣裳)の詳細は、別記事でご紹介します(^-^)/
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鳳凰祭 三月大歌舞伎 演目ときもの / 桜の小紋に鳳凰丸紋の織なごや帯
鳳凰祭 三月大歌舞伎 千秋楽へ はじめての3階A席最前列
のつづき(^-^)/
歌舞伎鑑賞の装いには、明確なドレスコードはありません。
役者や演目にちなんだものにするなど、自己満足のお洒落を楽しむのに相応しい場所♪
演目の「二人藤娘」にちなんで、志ま亀の大津絵文様の小紋に桜蝶の帯にしようか、
迷ったのですが、鳳凰祭の千秋楽にちなんでこんな装い。
桜文様の小紋に龍村美術織物の鳳凰丸紋の織なごや帯をコーディネート。
●壽曾我対面(ことぶきそがのたいめん)
日本三大仇討ち話のひとつ、源頼朝の富士の巻狩りの中で起こった曽我兄弟による
父の仇である工藤祐経を討った事件が元。「曽我物」として歌舞伎では定番です。
武士による封建社会の秩序と日本人の美意識の集大成のような見どころ満載の作品。
歌舞伎の様式美が集約されています。
幕が上がるとズラリ~と華やかな装束が並びます。これが圧巻\(゜□゜)/
仇役の工藤祐経は家紋の庵木瓜が黒地に金で散らされた着付。
お正月の挨拶に諸大名が来る設定なので、大名の装束は大紋。
傾城の大磯の虎、化粧坂の少将、喜瀬川亀鶴、そして小林妹舞鶴の煌びやかな打掛。
後向きで袖を広げる場面では場内から「おお~っ(ノ゚ο゚)ノ」と感嘆の声。
そして、曽我兄弟の装束は、赤地の二引両の半着付に水色の長裃。兄千鳥、弟は蝶文様です。
これは曽我物語に十郎は千鳥、五郎は蝶の直垂を着ていたという記述があることから、
トレードマークになっています。
工藤祐経が狩場の通行手形を渡す貫禄←カッコいい!
荒ぶる十郎、止める五郎、討つほうも討たれるほうも日本人の美徳に溢れてます。
曽我物は歴史的背景も装束も見どころ満載~ヽ(゚◇゚ )ノ
●身替座禅
「松羽目物」といわれる、舞台背景に能舞台と同じく老松があります。
浮気性のバカ殿様(失礼!)と嫉妬深い奥方の目を盗んで浮気するために太郎冠者を身替わり
にして出掛けますが、奥方は気がついてしまいます。そこで奥方は太郎冠者と代わって
殿様の帰りを待ちますが、何も知らずに帰ってきた殿様はペラペラと浮気ののろけ話や奥方の
悪口を言ってしまふという…たわいもないお話。
殿様の山陰右京は、薬玉文様の素襖。菊綴の下の紋は大きな雪輪に蒲公英の葉。
素襖に女性の小袖柄の薬玉文様というのは、実際にはありえませんが、殿様のなよっとした
雰囲気の演出なんでしょうか。
奥方の玉ノ井は立涌に四君子文様の小袖柄の着付。着ているのが吉右衛門なのが…(・_・;)
長谷川平蔵の女装姿という落差がスゴい
菊五郎との掛合に、場内盛りあがっておりました。
腰元のお二人の振袖姿が素敵
座って居住まいを正すときの左の袖を広げ右手を添える所作が美しい~。
太郎冠者は、格子文様の着付に肩衣、狂言文様の袴。
●恋飛脚大和往来より 封印切
歌舞伎の「世話物」の男女アレコレ話。だいたい男性の性格が軟弱だったり
考えなしで、イラッとしてしまって生理的に受けつけない
封印切は、端的に言えば、遊女のためにお客のお金を使い込む飛脚屋のお話。
冥途の飛脚としての言葉のほうが有名でしょうか。
藤十郎…、とてもイラッとするぐらい、忠兵衛でした(゚ー゚;
忠兵衛の羽織の着脱に注目
●二人藤娘
真っ暗…。
暗転した場内は光1つなく、鳥目の私は思わず手を目の前で振ってみたり(x_x;)
鼓の音色でパッと舞台が明るくなると、大きな松の大樹に藤の花
舞台中央には生成色地に縫いの藤文様の振袖に朱地に藤の帯の七之助、
花道には黒地に縫いの藤文様の振袖に白地に藤の帯の玉三郎、
大きな藤の花房を肩にして、黒塗りの笠で現れます。
どちらがどちらだか、はじめはわかりませんでした…。似ている。そして美しすぎる~~~
美しいもの×2は、美しさが倍増しますが、何倍だったのでしょう…。
その後、代わる代わる松の木陰に入り、二人は色違いの大胆な片身替わりの振袖で登場。
黒地と黄色地の片身替の玉三郎、萌黄色地と紅色地の片身替わりの七之助。
場内からは「ほうぅ~」と嘆美の声。
さらに二人揃いの藤紫色地に黒衿の振袖両袖を脱いで緋色の襦袢を見せつつ舞う。
振袖、帯、襦袢、簪、すべてが藤の意匠尽くし。
七之助のしなやかな身体…。指先、首のかしげ方、目線の送り方、美しいー。
そして玉三郎は、この世のものとは思えない、藤の精そのもの…:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
振袖の袂を徳利に見立てて差しつ差されつお酌をし酔う姿が可愛らしくて
美しさに見とれ、魂を抜かれました~。ボーッ(///∇//)
ああ!もっともっともっと見ていたかった
千秋楽でなかったら、通ってた(-。-;)
舞台写真付筋書きは何と売り切れ(T_T) こちらは駅の看板より。
五代目歌舞伎座新開場の年、配役が豪華!そして演目が充実しておりました♪
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置賜紬に木蓮の染め帯 / 木蓮と白木蓮と辛夷
きものの良さのひとつに、各産地で技術の継承によって残されてきた、絣があります。
日常普段着として着られていたものなので、民芸色豊かなのは当たり前なんですが(^_^;)
(※民芸とは民主的工芸の略)、きものを着ることが非日常的なオシャレという風潮に
なってしまったことで需要は減り、制作には大変な技と労力を必要とされることから
価格は高騰の一途を辿り…。次世代への継承は風前の灯火です。
今では貴重な置賜紬のひとつ長井紬。
置賜紬とは、米沢、長井、白鷹で生産されている紬の総称です。
名君として有名な米沢藩9代目藩主上杉鷹山は、藩の財政立て直しの政策として、
養蚕を奨励し越後や京都から織物の職人を集め技術を習得させ技術を定着させました。
その技術は現在まで受け継がれています。
江戸時代、北前船の交流によって北に運ばれた琉球の織物は千石船に積まれて最上川を
遡って山形県長井市の辺りまで運ばれていました。
それにより長井紬には琉球絣模様のものがたくさんあります。明治8年(1875年)から
琉球色の強い長井紬は米琉といわれ、明治後期にはたくさんつくられていたのだそうですが、
戦後技術が途絶え、置賜紬伝統織物協同組合連合会の研究によって、隆盛を誇った頃の
米琉が復興されました。
他にも大島紬の流行に影響され、大島紬調のものがつくられたことがあり、
こちらはその頃つくられたものの名残り。村山大島っぽいですがもっと絣が重い感じ。
昭和テイスト満載ですが…(^_^;)、日常着はこういった装いが好みです
桜の頃に咲く花といえば木蓮。紫木蓮(しもくれん)ともいわれます。
樹に咲く蓮に似た花だから木蓮というのがその名の由来。蘭に似ていることから
木蘭といわれることもあります。
白木蓮(はくもくれん)は木蓮より早く咲き出します。
こちらは辛夷(こぶし)。白木蓮との違いは白木蓮は上もしくは斜め上を向いて
咲きますが、辛夷は斜め上もしくは横向きで咲きます。
辛夷は花が咲くとき葉が1枚でているのでこれが見分けるポイントになります
【3月27日の装い】東京近郊◇雨のち晴れ / 最低気温13℃ 最高気温15℃
HANWAYの2枚張りの傘に蛇の目傘文様の雨コート
青鈍色の絣の置賜紬に木蓮の染め帯をコーディネート
木蓮、桜、菫、春の花はあっという間に咲き散ってしまうので楽しめる期間は
わずかですが、季節ならではの染め帯は大好きです♪
ぞうりは菱屋カレンブロッソ。この配色つかいやすい
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シミ抜き•悉皆実技 / 染織文化講座 実技体験コースⅠ
染織文化講座の実技体験コースへ
きもの愛好家のための本物を見て知る講座である染織文化講座。
重要無形文化財技術保持者(人間国宝)の染織家の先生方をはじめとした
貴重な講座記録はこちら→染織文化講座2013講座記録
販売を伴ったギャラリートークではありません。販売は一切なし。
今年は実技や研修もあるということで楽しみにしておりました。
2014年実技講習の第1回【シミ抜き•悉皆実技】
きものを日常的に気軽に着たいと思ってもネックになるのは、どうしても避けられない汚れ。
着用する度に悉皆にだしていては、金銭的負担が大きすぎるのが現状です。
ならば自分でもできないのかと…?
今回の悉皆講座、日頃着ているものの基本的な簡単な汚れ落としぐらいは自分でできるように
ということで企画されたものなのですが、受講者の方が持参されるものが、
プロでなければムズカシイもの(溶剤がベンジン1種類でだけでは落ちない)ものが多く、
結局のところプロの実演見学となってしまいました
実技練習なので「大切なもの高価なものは避けてください」という連絡がありました。
ですがそれによって、持参されるきものもシミも古すぎたり、口紅や襦袢の裾汚れ、
すでにやっても落ちなかったシミというような、基本的なシミ落としでないものが多く、
講師の先生(職人)のプロ魂に火がついてしまってシミ抜きの実演講座に…(^_^;)
結果的には、プロの技を目の前で見せていただくことにはなったので、勉強になりました。
講座記録は、近日中に染織文化振興会のHP
にレポートいたします。
まず自分でシミ抜きできるものとしたら、ついたばかり(酸化する前)の衿の汚れ落とし
ぐらいからでしょうか。
前1週間の中で2日間ほぼ終日着用によってついてしまったファンデーションの汚れ。
これぐらいがシミがわかりやすくて、ほぼベンジンのみで落ちるはず!と実習用に用意。
棕櫚(しゅろ)の樹からつくられたベンジン用の刷毛をベンジン(瓶に入った透明の液)
にたっぷりと含ませます。
縦方向に広範囲でブラッシングします。
溶剤で汚れを溶かす感じでしょうか…。
木綿の晒し裂地にベンジンをたっぷりと含ませます。
衿の形いっぱいに拭き取りつつ暈します。
ベンジンをつかうと、ファンデーションのシミは簡単に落ちるのですが…、
植物染めや泥大島のシミ落としには難点があるのです。
それは衿裏への色移り(=◇=;)
琉球藍(キツネノマゴ科)の大城カメ作の琉球絣ですが、色移りが激しいです。
ちなみに私は天然染料は堅牢度が弱いということはわかっているので、気にしておりません。
ここからはプロの技でたっぷりとベンジンをつかって暈して拭き取っていただきました。
天然染料のシミ抜きは昔は藁灰をつかって落とすものだったそうです。
あっという間に衿裏に移った琉球藍の色落ちもキレイになりました。
講師をしてくださった、悉皆職人の松田光二先生です。
ありがとうございましたm(_ _ )m
悉皆はきものやシミの状態によってやり方も様々なので、結局のところ、
できるだけプロに任せましょう!というお話にはなってしまうと思うのですが、
365日きもの生活を実践するにはそうもいかず…。
私は失敗を重ねつつもできるだけ自分でするようにはしております。
ご質問いただくことが多い、私がつかっているベンジンの代わりの揮発剤はリグロイン。
医薬品ですので薬局にて取り扱いがあります。
amazonからも購入ができます
リグロイン 500ML 【HTRC3】
どんなことでも、そうだとは思いますが、一朝一夕にできるものではなく、まずは知ること、
そして実践あるのみ…。失敗は当然あります。きものは染料や素材によって様々だからこそ、
様々なものを自分でやってみなければわからないことばかりです。
「失敗例も教えてください」という要望もいただいたのですが、広く公開しているところで、
誤解が生じるようなネガティブなことは書くべきではないかな~と思っておりますので、
きものカンタービレ♪では差し控えております(゚ー゚;
今回講座の会場としてつかわれた、東京染めものがたり博物館では型染め体験もできます。
東京染小紋の富田染工芸さんです。
江戸小紋の型付けを体験させていただきました。
型紙を星にあわせて生地に置いて、防染糊をヘラでひいていきます。
ご指導くださったのは、伝統工芸士の浅野匠進さん。
あ、ムラムラだ…(・_・;)
帰り際にサクッとなので、1分もかかっておりませんが、いい機会でした。
【3月28日の装い】東京◇晴れ•お花見日和 / 最低気温8℃ 最高気温20℃
琉球絣風の紬に春の花と蛇の目傘に燕の染め帯をコーディネート。
この日はお花見日和で、朝2分咲きだった神田川沿いの桜も夕方には5分咲き。
春は雨が多いのです。今日は大雨 昨日、お花見で良かった~。←後でレポします。
春らしい蛇の目傘に燕の描かれた染め帯
この帯は手先に桜の花びらがチラッと描かれています
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桃源郷での桃のお花見 / 灰色の村山大島に帯屋捨松のスウェーデン裂文の八寸帯
春のお気に入りの場所です。里山の桃源郷
桃だけでなく桜とレンギョウの花も咲いていました。
例年と比べると桃の木の枝が半分ぐらい伐採されていたので、桃色は少なくなって
いましたが、都心部からほど近いところとは思えないほど長閑な田園風景です
緑の丘に映える、桜色~桃色のグラデーションが美しい
古来より中国では、桃は邪気を祓う霊木とされました。
桃の木でつくった弓矢での悪霊除けの風習があります。
樹皮や木の形がどことなく神秘的で霊力がありそうです。
仙女が棲む地の桃の木は三千年に一度実をつけ、これを食すと不老不死が得られる
という西王母伝説があることから、吉祥文様とされています。
日本でも古事記の中でイザナギの命が桃の実を投げ鬼女を退散させた逸話や桃太郎の
民話などにあるよう邪気を祓う果実とされました
桃の節句である上巳の節句、旧暦3月3日は2014年は4月2日。
桃の見頃を考えると日本の四季と年中行事は旧暦のほうがあっているようです。
【3月29日の装い】晴れ•強風の春風でした。 / 最低気温13℃ 最高気温21℃
村山大島紬に帯屋捨松のスウェーデン裂文の八寸帯をコーディネート。
桃のお花見にあわせて、帯〆と帯あげを桃色にしてみました
帯あげは加藤萬、帯〆は伊藤組紐
帯の文様の1色とチラッとみえる帯あげの色をあわせると調和がとれます。
日傘は遊中川×前原光栄商店、ビーズ刺繍のバッグはジャマン•ピュエッシュ
ぞうりは雨でも砂利道でも歩きやすい、菱屋カレンブロッソのカフェぞうり
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