雪だったり雨だったり晴れだったり 京都@なう
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しゃれ紋の宿題 @なう
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嵐山から大坂へ @ なう
きもの文化検定
京都より大阪を経由して戻りました。
お会いした皆さま、ありがとうございましたm(_ _ )m
今回の京都入りは、朝からの大雪でダイヤが乱れ40分遅れ。余裕を持ってでて正解でした。
宅急便事情も、日本国内は翌日配達が基本になれてしまっていたので、今回は前泊していな
ければ、パーティーで着るきものが届いていないということになったかもしれず、、、(゚_゚i)
天候不順が予想される季節の行動は余裕がありすぎるぐらいにしておいたほうが良さそうです。
きもの文化検定の工房見学、パーティーでは、たくさんの方からお声掛けいただきました。
なぜか握手も求められ…、びっくりしましたが…σ(^_^;)
きものカンタービレ♪をみて、きもの文化検定を受験したという方、このパーティーにでたいと
思った方、そして参加者同士の方々の共通の話題コンテンツにもなったとお聞きし、涙ぐむぐらい
嬉しかったです。私のほうこそ、皆さまよりたくさんの励みをいただき感謝いたしております。
きもの文化検定への賛否両論のご意見もメール等でいただきました。
私は第5回きもの文化検定1級合格者のひとりとして参加しております。
私はきもの文化検定1級に合格したから知識を得たわけではなく、試験を受けることによって、
自分の知らないところを把握し、そして、
まだまだ今も勉強中です(^-^)
詳細記事は後ほどで(^-^)/
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きもの文化検定 合格者表彰式&パーティー at 京都ホテルオークラ
琉球染織巡りレポートの途中ですが、きもの文化検定のパーティーのレポートを。
京都の工房見学&その他諸々は、その後につづきます。
リアルタイム記事も間に入りますので…、夏だったり真冬だったりσ(^_^;)
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆
きもの文化検定の合格者表彰式は今年で5回目。
試験は第8回ですが、表彰式とパーティーは1級合格者が誕生した年から開催されています。
今年は2月15日に開催されました。
きもの文化検定ではお馴染み。司会の女優のこばやしあきこさんと
会場は昨年にひきつづき、京都ホテルオークラです。
重厚感あるロビーエントランスが好み
きもの文化検定のパーティーは着席式でフルコースのお料理がでるので、
正装で装えるこういった雰囲気をとても楽しみにしています。
パーティーの前には裏千家による呈茶席があります。
鶴屋吉信の主菓子でした。
●1級合格者の入場
第8回きもの文化検定の1級は350人が受験し22名が合格。19名の方が出席されました。
●来賓挨拶
伊吹文明衆議院議員議長。ご実家は江戸時代文久年間に創業の京都室町の繊維問屋さんです。
通常国会の開催にあたり、紋付羽織袴姿で天皇陛下を迎える和装新興議員連盟の会長で
いらっしゃり、ニュースでもとりあげられています。
この日は宮中での正式衣裳のドレスコードについてのお話などがありました。
門川大作京都市長。
365日きもの生活されている地元産業であるきものの活性化を身を以て行なっている有言実行の人。
世界の国は近代化によって個性をなくしてしまったが日本にはきものがある。というお話も。
●表彰式
主席合格者の方の謝辞。お母さまは和裁師でいらっしゃったそうです。
「自分の進んで来た道に間違いはなかった」っと堂々たるスピーチでした。
●特別講演
京都学園大学教授山本淳子先生による「源氏物語の装束とこころ」
美智子皇后陛下が源氏物語1000年紀の際にお召しになられた帯の文様が鶴であったとの
お話、そして、源氏物語の夕霧と雲居の雁の井筒の恋の段。
直衣こそあまり濃くて、軽びためれ。非参議のほど、何となき若人こそ、二藍はよけれ、ひき繕はむや
の部分のところの、色の注釈。
夕霧が着ている濃い二藍(赤みのある青)の直衣を、縹色(薄い藍色)に着替えるようにと、
自分の衣裳を貸し与えた。赤みのある二藍よりも青味の縹色がいいであろうという源氏の考え。
山本先生のきものの文様は道長取りの訪問着でいらっしゃいました。
じつは、乾杯までが長過ぎて…その間一口の水分もとれず、乾涸びてしまいそうでした(x_x;)
最後は時間もなかったようで、メインとデザートが一緒にでてきてしまうという残念なことに。
●市田ひろみ先生選抜によるファッションショーヾ(@°▽°@)ノ
市田先生の選抜は、文様や素材、染め、織、刺繍、きものの種類まで、さまざまなものを選ばれ、
説明してくださるというもの。ドレスコードは「きもの」という会なので、織りでも染めでも良し。
会場の列席者も今年は圧倒的に染めの訪問着率が高かった気がします。
刺繍の色留袖や絞りの訪問着など見応えがありました。
美しいキモノの吉川明子さんと
カメラマンの久保田康夫先生と
加賀友禅PR大使の鶴賀雄子さんと
京都伝統産業交流センターの八田誠治先生と
栗山紅型工房の西田裕子さんと
最後にご一緒に撮影させて皆さまと市田ひろみ先生を囲んで
【2月15日の装い】京都◇曇りのち雨 / 最低気温1℃ 最高気温7℃
故森口華弘の蒔糊友禅の訪問着に北村武資先生の経錦の袋帯をコーディネート。
さすが、きもの文化検定。「森口華弘が歩いているのをはじめて見た!」と
気がつく方多し。日本工芸会60周年を意識してコーディートしてみました。
1回目の1級試験問題にもなった、蒔糊の技法がふんだんにつかわれています。
帯あげは加藤萬、帯〆は龍工房。
帯の文様は近くでみると菊なんですが、遠目にはテトラポットのような
幾何学模様にみえるモダンな文様。
ヘアメイクと着付けは市田ひろみ美容室にお願いいたしました。
このヘアスタイル気に入ってます♪
バッグは牛田織物
ぞうりは四谷•三栄の十二段グラデーション
今年もまた新たな出会いがあり、楽しいパーティーでした♪
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信州上田紬に森口華弘の梅の染め帯 / 美しいキモノ2014年春号 vol.247 発売
【2月21日の装い】東京◇晴れ / 最低気温3℃ 最高気温10℃
信州上田紬に故森口華弘の手描きの梅の染め帯をコーディネート
森口華弘といえば蒔糊友禅ですが、手描きの染め帯の作品もあります。
とくに梅の花を好んだようで、百貨店の催事などではその場でササッと描かれたそうです。
帯〆、帯あげは龍工房、バッグは松枝忍、ぞうりは菱屋カレンブロッソ
「人間国宝展 ~生み出された美、伝えゆくわざ~」 (~2月23日まで)
もう一度見たいと思っていたので、再び鑑賞に。大混雑でした(@@;
美しいキモノの連載はついに4年目を迎えました。
これも偏に「きものカンタービレ♪」をみてくださっている皆さまのおかげでございます。
ありがとうございます。
美しいキモノ2014年春号 vol.247 朝香沙都子のコーディネイト覚書のテーマは
「美術鑑賞のススメ」
美術鑑賞から得られる、きものコーディネイトのコツなどもご紹介しています。
付録は千總デザインのバッグ付。
本日ご一緒した方も早速つかっていらっしゃいました。
Amazonから購入できます
東京国立博物館は建築物を見て歩くだけでも面白い~。
重厚感ある建物には、やっぱりきものが似合いますね。
この後は、浅草へ
囲炉裏端焼きです。
炭焼きの匂いがついちゃいますが、絹の場合は風通しが良いところに1日干しておけば大丈夫。
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大城廣四郎織物工房へ / 琉球染織巡りの旅 その14
琉球かすり会館へ / 琉球染織巡りの旅 その13
のつづきです(^-^)/
琉球かすり会館からほど近いところにある、拓也さんのご実家の大城廣四郎織物工房へ
工房の外壁は琉球絣の意匠。民芸調というよりエキゾチックモダン!
工房に入るとすぐ左では絣括りの職人さんが作業中でした。
琉球絣の絣模様になる部分を木綿糸で括る「手結」の工程です。
手結で括られた絣は織りながら糸をずらし絣模様をつくっていきます。
捺染でつけられら絣の模様を木綿糸でひとつづつ括っていきます。
染料が入り込まないようにしっかりと括る力仕事なので男性がされるのだそう。
絣糸を解くのも絣括りの職人の仕事。
琉球藍の藍甕。藍の元気がなくなると泡盛や水飴をたすのだそう。
何だか美味しそうな気がして、舐めてみようかと思ったのですが、止められました(;^_^A
拓也さんのお父様である大城一夫先生が糸を染めていらっしゃるところでした。
琉球藍だけで染めるものもありますが、別の染料で染めてから染めたり変化をつけるとのこと。
琉球の植物染料である福木(フクギ)、紅露(グール)、車輪梅(テカチ)、や酸性染料も。
この日私が着ていた琉球絣は大城カメさん作のものではないかと教えていただきました。
母も私も証紙にこだわらないので、後々作者がわからなくなったものが多々ありますσ(^_^;)
琉球絣も花織もつくり手の方はだいたいわかるのだそうです。
2階には織機が並びリズミカルな音を立てて琉球絣や南風原花織が織られていました。
古典的な絣だけでなくモダンな意匠のものも。色づかいも芸術的です。
南風原花織です。美しい~。
大城一夫先生の奥さまと
貴重な琉球の織物が飾られたお部屋も見せていただきました
中には戦前のものも
幻の織物といわれている桐板(トンピャン)
竜舌蘭の繊維で織られているのでは?ということですが、着心地はどんな何でしょう…。
こちらは、芭蕉布の両面型染めのきもの。戦前のものです。
翌日には拓也さんの工房で故大城廣四郎氏の織ったものを見せていただいたのですが、
こちらは別記事でご紹介します(^-^)/
琉球染織巡りの旅レポート、まだまだつづきます~。
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首里織工芸館 那覇伝統織物事業協同組合へ / 琉球染織巡りの旅 その15
南風原から首里の町へ
首里の町は起伏が激しい。狭い道を進み、えっ、こんな坂を降りるの( ̄□ ̄;)?
というところに、那覇伝統織物事業協同組合はありました。
琉球染織は魅力的なものがたくさんありますが、その中でも私が憧れているのが、首里織。
首里の織物は士族の女性の嗜みとして母から娘へと伝えられたもので、貢納布と違って口伝
の技術であったため染織方法を記したものもなく織りに関する役人同士のやりとりなども
残されていません。織り継がれ語り継がれて伝承してきたものです。
素材は絹糸を中心として、綿糸、麻糸の天然繊維。琉球藍、福木、渋木、紅露などの
植物染料と化学染料で染められます。紋織りから絣まで多彩な織物があります。
首里花織、花倉織、道屯織(ドウトン)、諸取切(ムルドゥッチリ)、手縞、煮綛芭蕉布、花織手巾
の7種類の技法。その中でも代表的な花織と絽織を交互に織る花倉織と経糸を浮かせて織る
道屯織は王家と貴族の織物であり首里でしか織られませんでした。
首里花織には両面浮花織・緯浮花織・経浮花織の浮紋織と手花織があります。
花織の模様を出すために、地綜絖の他に花綜絖といわれる紋綜絖をつかって、
それに対応した踏み木と踏み糸で操作します。
ご案内くださったのは、上間ゆかりさん。首里花織の作家さんです。
みせていただいた上間さんの作品は洗練されたものでした。あ、写真撮り忘れました
織っていらっしゃる方は若い女性がほとんど。これは那覇伝統織物事業協同組合が行なって
いる後継者育成事業による賜物だそうです。現在の組合員は約80名、実働は50名、
平均年齢は45歳ときもの業界ではとっても若い! ※日本絹業協会「絹だより」より
しかし、図案制作から仕上げまで1人で行なうため技術習得には時間がかかるのだそう。
珊瑚色の首里花織、素敵ですね
こちらは、首里織の商品検査台。ここでの検査を通過したものに証紙がつけられ市場に
まわります。
実は、首里花織の半幅帯を購入するつもり満々だったのですが、東京銀座で開催される
催事のために、商品が全くない状態(゚_゚i) とっても残念でしたが、また探します~。
首里の織物は首里という小さな地域の中で伝承されている技法ながら、多様性があり、
洗練されたもの。美しい色には透明感と深みがあり糸の強さを感じます。
う~ん、これぞ憧れの織物ですね:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
この後は、ぬぬぬパナパナの浦令子さん、琉球絣の大城拓也さん、首里織の妹尾直子さん、
そして、憧れの花倉織の伊藤峯子先生を囲んで、泡盛と琉球料理を。
夜の首里城のライトアップ。はじめてみました!
琉球染織巡りの旅、まだまだつづきます~(^-^)/
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首里花倉織の伊藤峯子先生の工房へ / 琉球染織巡りの旅 その16
首里織工芸館 那覇伝統織物事業協同組合へ / 琉球染織巡りの旅 その15
のつづき(^-^)/
首里花倉織の伊藤峯子先生の工房へ
先生のご自宅兼工房は首里の町の高台にあります。
織機のあるお部屋の窓からは首里の町と海が見えました。海がキラキラ
こんな美しい景色を見ながら織られているのが、首里花倉織。
花織の浮き糸と絽目を市松状もしくは菱形状に配した複雑な組織の織物で、
首里の織物の中でも王家の妃や王女が夏の正装として着用していた夏衣です。
花倉織の透明感と立体感に魅かれています。
透明感は糸と染めの拘り、立体感は複雑な織りから生まれます。
花倉織は絽織と花織を併用した市松文様の織物。
花倉織は地綜絖の他に花綜絖と絽綜絖がつかわれます。
経糸を綜絖に通して足で綜絖を踏み換えては緯糸を挟み込んでいく織り方なのだそうです。
平織の部分は地綜絖の踏み木を踏んで織り、絽織は絽綜絖の踏み木と地綜絖の踏み木を
交互に、花織は花綜絖の踏み木と地綜絖の踏み木を同時に踏んだ後に地の踏み木を踏む。
経糸を綜絖に通して足で綜絖を踏み換えては緯糸を挟み込んでいく織り方。
赤城の座繰り糸、ぐんま200の塩蔵繭など、糸に力があるものを精練から染色まで、
伊藤先生がご自身でされています。
塩蔵繭は、長野県の野村町絹素材研究所主宰の志村明さんが蚕の品種、繰糸法、繭の保存
が絹糸の質感を決めるものと研究を重ねられ、繭の保存法として繭を塩漬けにするという
ものだそう。この塩蔵繭で織られたものは、光沢が美しいので、気になっておりました。
美しい織り目
明るく美しい色
絶妙なグラデーションの色とユーモラスにもみえる花織
格子のところにある花織のアクセントが素敵!
伊藤峯子先生がお孫さんの成人式のために織られた振袖の生地。
緋色の絶妙なグラデーションです\(゜□゜)/
花倉織は絽が入っていますが、袷に仕立てて着るのもありです。
西陣織の帯をあわせて着ていらっしゃったのですが、とっても素敵でした
「日本工芸会」×「美しいキモノ」60周年記念作品の「寿ぐ」
寿ぎをイメージして春の桜の色と新緑を重ねたデザイン。
日本橋三越にて羽織らせていただきました。あ~素敵
作家の先生の魅力はきものに色濃くでるものですが、伊藤先生の明るく聡明なお人柄が
美しく高貴な布に写しだされているな~、とつくづく。私、魅了されました
お忙しい中、本当にありがとうございましたm(_ _ )m
伊藤峯子先生の作品、纏えるように頑張ります!
まずは、帯かな…。
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千總デザインの橘文様のトートバッグ / 白地総絣80亀甲結城紬に椿の染め帯に越後型の道行
抽選じゃないですよ、1冊に1つ、もれなくついています。価格も据え置き(≧▽≦)
A4サイズの書類がスッポリ入る大きさなので、美術館で購入した図録を入れたり、
講座でもらったレジュメを入れたり、雨コートやショールを入れたり、何かと便利
マチは雑誌2冊分あります。
デザインは、京友禅の老舗、千總のもの。千總らし~い、橘文様
こういったものの良さは、なんといっても小さく畳めることですね(^-^)
こんなにコンパクトになるので、エコバッグとしても優秀 iPhone5sぐらいでしょうか。
持ち歩くとこんな感じです~。
あ、春号では「美術鑑賞のススメ」を書いていますφ(.. )
【2月25日の装い】東京◇晴れ、今日は暖かかった!とうとう花粉が舞いだしました
/ 最低気温3℃ 最高気温13℃
白地総絣80亀甲結城紬に椿の染め帯
無地の縮緬の帯あげは加藤萬、帯〆は伊藤組紐
ツリーのような椿の花の文様はモダンであわせやすい
道行は越後型の小紋をつくりかえたもの。裏地には紫根染の残り裂をつかっています。
鳥の刺繍のバッグはジャマン•ピュエッシュ、ぞうりは菱屋カレンブロッソ
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雨の日グッズ入れに便利! 伊と忠の履物ケース 婦人画報2014年4月号付録
雨の日の、雨コート、雨ぞうり、替え足袋、傘…。
濡れてしまうものなので、これ専用のビニールバッグがあると便利なのですが、
マチがなかったり、重たかったりで中々思うようなものがない…。
婦人画報2014年4月号の付録 (書店売りは3月1日。フライングゲット)
の履物ケースに入れてみましたが、とっても良いですヾ(@^▽^@)ノ
伊と忠×婦人画報のコラボでつくられたのだそう。
私的には雨コートと折りたたみ傘も入れられるマチがあるのが嬉しい~(≧▽≦)
閉じるとパンパンですが、ちゃんと収まりました。
この唐草文様は伊と忠さんの包装紙の図柄です!
足袋が入れられるファスナーポケットもあり
雨ぞうりが濡れた状態でも仕舞えるように、シャワーキャップを入れておくと便利ですよ~。
シャワーキャップにはぞうり1セットがピッタリ入るのです。
こうすれば、雨に濡れた雨ぞうりを入れても気になりません。
付録でなくても商品化したら売れると思うんですが、こういうのは商品されると、
なぜか余計なものがついたりして、かえってつかいにくいこと多し。
紙袋のほうがサブバッグとしてつかいやすいのと同じですね。
付録ならでは、の安っぽい(失礼)つくりが、とっても良いのです
4月号はお取り寄せバイブルの別冊付録もついてました。すごいですね(-。-;)
これ、この前の大雪の旅行の時に欲しかった(^_^;)
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リアルお雛様 / 衣紋道高倉流の上巳の節句(桃の節句) その1
衣紋道高倉流の上巳の節句行事へ
今年はリアルお雛様です\(゜□゜)/
お内裏さま◇御引直衣に赤い袴、御立纓の冠
お雛さま◇御五衣小袿長袴、紅梅の匂いの襲目
左大臣◇武官束帯の黒闕腋袍、巻纓冠に老懸、胡簶に鷲の矢羽
右大臣◇武官束帯の朱闕腋袍、巻纓冠に老懸、胡簶に鷹の矢羽
三人官女◇白の小袖に赤の大腰袴
宮廷装束が隆盛であった平安時代、武家が台頭しその後衰退していった江戸末期、
そして開国後の明治から平成の現在まで、時代背景と共に宮廷装束も変化しています。
衣紋道高倉流宗会頭の仙石宗久先生のお話は、装束のひとつひとつを紐解いていくもの。
すると、その時代背景と共に見えてくるものがたくさんあります。
古来の日本は左上位でした。なので、本来は左側(向かって右側)が玉座となります。
ですが開国後明治になって西欧の王室流儀にあわせて天皇陛下は右側(向かって左側)
皇后陛下は左側(向かって右側)となったので、関東の雛人形はお内裏さまが右側
(向かって左側)お雛さまが左側(向かって右側)で飾られることが多くなりました。
高倉流では古来の左上位の飾り方です。
左大臣と右大臣では左大臣が上位。帝からみて左側が左大臣、右側が右大臣。
なのですが…、こちらまで逆に飾っているところもあるような…
左近の桜、右近の橘というのも間違って飾られているのを見たことがありますσ(^_^;)
左右のお話では、左翼と右翼はフランス革命後の議会の席次で議長の左側に急進派、
右側に保守派だったことから。
左袒は味方することのことをいうのは、古代中国の漢で高祖の劉邦の后の呂后の死後に
起きた劉氏と呂氏の戦いで、「劉氏に味方するものは左肩を脱いでみせよ」
という故事からというお話も。加担は犯罪に加わることなので注意。
雛人形の装束のひとつひとつについても大変詳しく、その時代背景が興味深いもの
だったので、別記事で詳細にレポートしたいと思います(^-^)/
三人官女から甘酒を頂きました
お抹茶と長命寺の桜餅も
【2月27日の装い】東京◇雨時々曇り / 最低気温7℃ 最高気温12℃
丁字染めの紬に志ま亀の貝桶文様の染め帯をコーディネート。
帯あげと帯〆は京都きねや
雛祭りを意識して、ピンク色のきものにお道具の貝桶文様の帯をあわせました。
傘はHANWAY、バッグとブローチは松枝忍、ぞうりは菱屋カレンブロッソ
張り子の犬のブローチも雛祭りっぽい?
琉球染織巡りの旅、京都工房見学、大相撲初場所←ご指摘いただき思いだしました
ブログが渋滞しておりますが、お待ちくださいませm(_ _ )m
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リアルお雛様の装束 / 衣紋道高倉流の上巳の節句(桃の節句) その2
お内裏さま◇御引直衣に赤い袴、御立纓の冠
御引直衣とは天皇もしくは東宮、上皇の日常着です。袴の上に羽織ってガウンのように
着るもの。外出の時には引き上げて着るのだそう。
天皇がこの装束を着るようになってから他の身分のものは着なくなったもの。
冬は白地、夏は年齢に応じて二藍、縹、浅葱色。赤の長袴は女性のものと同じ仕立て。
天皇は冠物は冠。冠は垂纓と巻纓があります。垂纓の纓は後桃園天皇の頃から天皇の
権勢を示すために持ち上がってきたのだそう。明治天皇の時に直立。
冠の羅の文様は天皇であっても冠親である五摂家のいづれかの紋をつかっていたが、大正天皇の
成人以来菊の文様をつかうようになったとのこと菊なら大正、昭和、今上。
お雛さま◇御五衣小袿長袴、紅梅の匂いの襲目
今のお雛さまの多くに見られるのは、釵子(さいし)と額櫛(ひたいぐし)。
元は天皇の配膳の際に髪をあげていたものが格好が良いということからつかわれるように。
現在の女性皇族の最高礼装は五衣唐衣裳ですが、一般的な儀式では五衣小袿長袴。
白地の唐衣は皇后のみ、皇太子妃は青地の唐衣。
三人官女◇白の小袖に赤の大腰袴。提、盃、長柄の銚子を持っています。
江戸時代中頃になると、宮中の経済状況は大変になり、女房の装束は簡素化されます。
天皇の御前にでる女官は、呼ばれたらすぐにいけるように、長袴に幅広の腰紐をつけて、
肩で結んで形にしておいてすぐに袴に入って、御前にでられるようにしたことから、この形に。
左大臣といわれていますが、これは武官束帯なので、近衛府の大将?
武官束帯の黒闕腋袍、半臂、表袴、巻纓冠に老懸、胡簶に鷲の矢羽。
平胡簶(ひらやなぐい)。これカッコイイ~(≧▽≦)
右大臣ではなく、近衛府の少将?
武官束帯の朱闕腋袍、半臂、表袴、巻纓冠に老懸、胡簶に鷹の矢羽、刀の尻鞘は虎。
闕腋の半臂には帯の余った束が格好良かったことからついた忘緒という
畳んだ帯の装飾を下げています。
靴(かのくつ)
西アジアの騎馬用の靴が渡ってきたといわれています。
仙石先生がヨルダンのハッサン王子に日本の装束のお話をされた時に、ハッサン王子が
この靴は我が国のものと同じとおっしゃったそうです。
日本は畳文化で靴を履くようになったのは明治からといわれていますが、公家の装束では
畳以外では、浅沓、烏皮履、絲鞋(絹糸で編まれたズックのようなもの)などを履く文化が
ありました。
女性も五衣唐衣裳、五衣小袿長袴の際にも靴をはいていました。
1873年(明治6年)富岡製糸工場を昭憲皇后と英照皇太后が行啓された際に
袿袴装束に切袴と同じ生地の靴を履いていたことが話題になったのだそうです。
荒井寛方◇「富岡製糸場行啓」聖徳記念絵画館壁画より
武官束帯、素敵だなあ~
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「日本美術院再興100年 世紀の日本画」展 特別観覧会 at 東京都美術館
本日3月1日より後期展示がはじまりました。(後期3月1日~4月1日)
院展といわれる日本美術院は1898年(明治31年)に岡倉天心の指導理念のもとに、天心が
東京美術学校校長を辞職した美術学校騒動に連座し辞職した画家たちによって結成されました。
経営難から茨城県五浦に移り、後に天心がボストン美術館のため渡米したことによって
事実上の解散に追い込まれますが、1914年(大正3年)に天心の一周忌に再興されます。
今年2014年(平成26年)は、その再興から100年。それを記念して、前史である東京美術学校
設立から現在にいたるまでの近代日本画の歴史をたぐる展覧会です。
狩野芳崖「悲母観音」 ※写真はフライヤーより
きもの好きには川島織物が綴織で織ったものが有名ですが、その原版。
長府藩の御用絵師だった狩野芳崖は明治になってフェノロサと出会い日本画の伝統に
西洋画の写実や空間表現を取り入れます。その西洋顔料をつかった色彩表現は近代日本画
の幕開けともいわれ、この作品は、記念碑的作品ともなっていて、重要文化財に指定されています。
橋本雅邦「龍虎図屏風」 ※写真はフライヤーより
三菱が夢見た美術館展でお目にかかって以来でしょうか。
六曲一双の大作の屏風で、こちらも重要文化財。雲や波が生きているかのようなリアルさ
があり、虎も龍も動いているかのよう。色鮮やかでもあり、今夜は1人でこの屏風の前に
何分か立って鑑賞する贅沢な時間があったのですが、怖いぐらいでした(・_・;)
横山大観「屈原」
岡倉天心が怪文書によって東京美術学校校長を辞職することになった美術学校騒動。
大観は橋本雅邦や菱田春草らとともに天心辞職に抗議を申し立てて教授辞職します。
大観が岡倉天心の姿を事実無根の誹謗中傷により追放された楚の詩人であり政治家の
屈原に重ねて描いたという作品。
写真はないので、「横山大観展」のレポートを参照☆
前田青邨「京名所八題」
鴨川沿いの先斗町を上から、舞妓ちゃんが行き交う四条大橋などが縦長の構図を生かし
て描かれています。勢いがある墨書きです。原三渓が所蔵していたものなのだそう。
前田青邨「芥子図屏風」
金地の上に青々とした芥子の大群生。白い芥子の花はこれでもかといわんばかりの大輪の
咲きっぷり。その隣はズラリと並ぶ蕾でなぎ倒されたような赤い芥子の花が鮮烈な印象。
琳派の影響が見られるとキャプションにはあったけれど、それよりも何か意図されたような
凄味がある作品でした。赤い芥子の花は意味深。
小林古径「孔雀」
背景はなく緑青に金泥。孔雀の羽根が丹誠に描かれています。小林古径の描く鳥や動物は
どことなく上品で人っぽい。
守屋多々志「無明」
紫色の闇に梅の花が咲き竹林。そして石段を尼僧が歩いている。空には月。
とても斬新な印象で、構図も面白い。明かりはなくとも月明かりでか石段に艶があるようにも
見えて、惹き付けられました。
平山郁夫「日本美術院血脈図」
背景にあるのは日本美術院。そこに美術学校の制服を着て馬に跨がっている岡倉天心、
周囲には横山大観、菱田春草、下村観山、奥村土牛、安田靫彦、前田青邨らがうっすらと
描かれています。周りの木々には白い鳥。岡倉天心の指し示すものが見えるような世界。
他にも、菱田春草、今村紫紅、速水御舟、荒井寛方、安田靫彦、などなど。
近代日本画の勢いある作品群がズラリと揃っています。
前期と後期で作品が総入れ替え。
近代日本画の歴史はここにある!といっても過言ではないでしょう。
【3月1日の装い】東京◇曇り時々雨、しとしと降る雨/最低気温9℃ 最高気温13℃
八つ藤の丸文様の結城縮に故森口華弘の手描きの梅の染め帯
梅の季節の日本画の美術展に、この帯をしてみたかったのです。
お太鼓の形が崩れてますが…σ(^_^;)
帯あげ、帯〆は龍工房
バッグは両面全く違う雰囲気の古布をデコパージュした松枝忍のもの。
閉館後の美術館なのでガラーンとしております。
ゆっくり鑑賞できて良かったです! 会期中にもう一度来よう。
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大城拓也さんのNUNU工房へ / 琉球染織巡りの旅 その17
如月は短い。気がつけば弥生。明日は上巳の節句を迎えます。
沖縄の喜如嘉へ芭蕉布つくりのワークショップ、芭蕉布今昔展、自然布展、シンポジウム、
そして、その後の琉球染織工房巡りの旅から早くもひと月以上が経過してしまいました(+_+)
初夏のようだった沖縄から戻ってきたら、東京は45年ぶりの記録的大雪だったり、
その中を京都へ向かったり…。
たくさんの方との出会いがあった充実の染織工房巡りレポートのつづきをお届けします。
首里花倉織の伊藤峯子先生の工房へ / 琉球染織巡りの旅 その16
のつづき(^-^)/
大城廣四郎織物工房の三代目である、大城拓也さんのNUNU工房へ
屋根にはシーサー。沖縄らしい趣あるご自宅兼工房です。
遠く沖縄まできて、海で遊ばず観光もせず、ひたすら染織工房見学の旅。
糸づくりから布になるまで、素材は?色は?織りは?できあがりのイメージは?
どんなコーディネートであわせ着て欲しい?
つくっていらっしゃる方からしたら、何でそんなことまで気になるの…?
と思われるようなことも、気になる、きものオタクなので、工房見学に時間がかかるσ(^_^;)
食事の時間ももったいないの旅となり、お弁当を購入して拓也さんの工房でいただきました~♪
ボリュームたっぷりでリーズナブルのお弁当にびっくり~(ノ゚ο゚)ノ
作品をみせていただきました
あれ、きものじゃない…(・_・;)
大城廣四郎を祖父に持つ彼は新しい布をつくりだしているようです。
こちらはビームスからの依頼でつくられたという、琉球藍のデニムジャケット
襟裏やカフスには琉球絣の柄が入っています。
ミチココシノのyen jeans もつくっていらっしゃいます。これも琉球藍。
織物作家はやはり、猫好きのようですね 黒猫ちゃんがいました。
糸巻きに巻かれていたのは、かなり太い糸。ラオスで入手した糸だそう。
ラオスの織物にインスパイアされ沖縄てぬぐい(ティーサージ)を織っていらっしゃるところでした。
今は伝統的な織物へ興味が向いているとのこと。これからの作品づくりが楽しみです~♪
二玉の琉球絣、いつかつくってくださ~い。
拓也さん所蔵の、大城廣四郎の反物。
蘇鉄と燕の柄の琉球藍の絣、素敵!もろ好みです
十字絣も美しい~
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