丹後の海沿いの町、網野にある小林染工房へ♪
引き染め職人の小林知久佐さんと
この櫛状にギザギザになった「しけ刷毛」をつかった「しけ引き暈し」を体験させていただきました♪
「しけ引き」には「絓引き」と「志毛引き」の表記がみられますが、友禅としては「絓引き」、
牛首紬の後染めとしては「志毛引き」とされることが多いようです。
「絓引き」は絓を織り込んだような細い線ができることが由来。
※「絓」には絹の粗い糸という意味があります。
でも小林染工房の優しいほんわかした「しけ引き暈し」には「しけ」が似合う気がします♪
中国の山馬の毛をつかった「しけ刷毛」。
山馬(サンバー)は水鹿といわれる鹿のこと。馬じゃなかった…。
現在ではワシントン条約により国際間での取引が禁止されてしまって貴重品です。
このギザギザが美しい縞を生みだします。小林さんが散髪してるのだそうです。
今回は帯あげをしけ引き暈しで染めます。
小林染工房開設以来、14名の体験者は最多とのこと。
工房中が伸子張りされた白生地で埋め尽くされていました。
端午の節句も近いですが、鯉のぼりみたい
色は体験参加者各自が希望の3色の色チップや端切を事前に送ってお願いしました。
それを見本に酸性染料をブレンドしオリジナルでつくってくださった染料が25色\(゜□゜)/
染料の色合わせが引き染めの美しさのポイントだそうです。
白生地に染料を均一に染めるための地入れ。
呉汁や布海苔ではなく地入れ剤とカルボキシメチルセルロースがつかわれています。
しけ刷毛に染料を含ませてパッパと払ってつかいます。
しけ引き暈し染めです♪
しけ引きが生みだす縞の濃淡が美しい~。
さて、いよいよ帯あげを染めます♪
地入れは小林先生がしてくださいました。 ←ここから「先生」と呼ばせていただきます。
つづきます(^-^)/
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「しけ引き暈し」 前編 at 小林染工房 / 2015年春 丹後〜金比羅の旅 その2
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