先日、坂東三津五郎丈がご逝去されました。
端正で品格がある名優というに相応しい方でした。残念でなりません。
三津五郎丈の告別式の翌日となった千秋楽、いつものウキウキと歌舞伎座に
でかける気持ちには追いつかず…、装いは控えめにしようか…と思ったものの、
やはりいつもの観劇を目一杯堪能する装いとしました。詳細は別記事で。
五代目となった今の歌舞伎座の入口には三段の階段があります。
バリアフリーが叫ばれる昨今になぜ段差を残したのだろう…と思ったのですが、この段差は
非日常空間へ入ることへのこだわりのためにあえて残したものとお聞きしました。
非日常を演出している役者側から観客席をみたら…、ズラッと略喪の装いだった…。
それはどんなものか想像してみたら、おそらく演じにくいのでは…と思いあたり、
日常を離れて歌舞伎を楽しみにくるお客様のために!という思いにのらせていただきました。
装いは人の気持ちを表すものですが、内に秘めた思いがあるかもしれず、人それぞれです。
本日放送(19:30~OA)のNHKBSプレミアムの「美の壺 粋を持ち歩く~印伝~」に
三津五郎丈が出演されています。
美の壺はテーマによってスタッフが違いますが、この印伝の回は私も出演させて
いただいた日傘の回をつくったスタッフです。
とても真摯な番組づくりをされている方々ですので、良い番組になっていると思います。
私もちょっとだけ質問にお答えしています。(OAには関係ないところで)
三津五郎さん、この時はお元気でとても力強く印伝の魅力を語られたとお聞きしました。
生前最後のお話、しっかりと受けとめたいと思います。
我が家にはテレビがないので、オンデマンドで拝見します。
愛用している印伝の印鑑ケース。
歌舞伎座限定柄です。朱肉入れが外付けになってるのも可愛い♪
坂東三津五郎丈のご冥福を心よりお祈りいたします。
朝香沙都子拝
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本日OAの美の壺 「粋を持ち歩く 印伝」三津五郎丈の最後のインタビュー
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