ざっくりとした風合いに独特の光沢がある格子の紬。
手にした時は、ちょっと重い…?と思ったのですが、着てみると何とも着心地が良い
そして暖かく、まったくシワにならない♪
郡上紬です。
口織の切れ端が行方不明なのではっきりしたことはわかりませんが、
宗廣陽助先生の作品ではないかと…。
経糸には節がある玉繭からのとられた糸、緯糸は本真綿の手紡ぎ糸。
郡上紬は都から逃れた平家の落人が地元の野蚕糸を草木で染め織りはじめたといわれています。
(ちなみに牛首紬は源氏。こういった伝承は物語性があるので、染織に限らずよくあります)
もともとは郡上の農家の人が屑繭をためて自家用に地機で織られていたもの。
明治になると衰退の一途を辿ります。自家用に織られていたものはとくに衰退しやすい…。
それを復興されたのが、故宗廣力三です。昨年は生誕百年で記念展が開催されていました。
春繭の真綿を紡ぎ、どぼんこ染といわれる草木染めで染められます。
どぼんこ染は糸を垂直に染料につけ繊維が自然に染料を吸い取る力をつかった染め。
宗廣力三の代表的な作品は自然なぼかしで丸紋を表現した絣があり、憧れています(〃∇〃)
藍に茜に砥粉色の格子の郡上紬に森口華弘の手描きの梅染め帯をコーディネート。
ほとんど見えていませんが、白地に赤い梅の絞りの帯あげは加藤萬、帯〆は龍工房
森口華弘の染め帯との相性も
ほぼ車での移動だったので、サクッと羽織れる、くるりのケープマントをあわせました。
バッグはジャマン•ピュエッシュ、ぞうりは菱屋カレンブロッソ
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藍に茜に砥粉色の格子の郡上紬に森口華弘の手描きの梅の枝文様の染め帯
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