葵祭 路頭の儀 近衛使代列 at 京都御所建礼門前観覧席 / 2013年 京都葵祭 その4
のつづき
葵祭の見どころといったら、やはり美しい斎王代でしょう
「今年の斎王代は京都○○のお嬢さんやて~」と話題になりますが、2013年
第58代の斎王代は御所西にある京都平安ホテルの敷地がお爺さまの代までご自宅
だったという京都出身のお嬢さまです。
観覧席には昨年第57代斎王代を務められた亀井さまとご両親の京都ゑり善のご夫妻が
いらっしゃっていました。亀井さまも葵文様の帯です。
近衛司代の本列の後には、斎王代の女人列がつづきます
白丁が花傘をさしかけているのは、高位の女官もしくは高官の妻女です。
●命婦(みょうぶ)● 小袿(こうちぎ)、単(ひとえ)、打袴(うちばかま)。女官の準礼装。
ヒロインである斎王代が四方が開放されている腰輿(およよ)といわれる輿にのってやってきました。
●斎王代(さいおうだい)● 五衣唐衣装(いつつぎぬからころも)に髪はおすべらかし。
この五衣唐衣装はいわゆる十二単のこと。30kg近くあるのだそう。
髪には心葉(こころば)といわれる金枝に銀の梅の花がついた飾りをつけて、額の両側には
日陰糸(ひかげのいと)の飾りが下がっています。
手には檜扇(ひおうぎ)を持ち、懐に紅色の帖紙(たとう)が入っています。
出衣(いだしぎぬ)が見えます
高貴な方はこの装束の裾の襲の色目を御簾や外に出して見せる趣向というか風情があった
というのが面白いです。これぞ風流華美ですね。
●騎女(むなのりおんな)● 衵(あこめ)に汗衫(かざみ) 肩には花がついているのも特徴
騎馬で参向する斎王付の巫女(みかんこ)のことです。
騎女の役は、同志社大学馬術部の女性が務められているのだそう。
なるほど、馬の扱いに慣れていないと難しいですものね。
舞妓体験とかには全く興味がないのですが、この装束で騎乗するというのは憧れます!
来年は馬に乗り降りするところを見てみたいです(-_☆)
汗衫は裾がものすごく長いのです。 これは↓昨年の社頭の儀の写真
●女別当(おんなべっとう)● 白地に鳳凰の小袿、単、打袴
女別当は斎院司で内侍以下を監督する女官のこと。
葵祭の女人列の中では斎王代に次ぐ最も高位の女官です。
●女嬬(にょじゅ)● 小袿、単、打袴。 食事を司る女官。
●采女(うねめ)● 小袖に青海波文様の表衣に小忌衣。髪はおすべらかしで心葉。と
額の両側には日陰糸の飾り。斎王代ととてもよく似たスタイルですが、古代の神事服。
采女は、斎王の斎院で神事を行う女官。地方の豪族の娘さんから選ばれました。
●蔵人所陪従(くろうどどころべいしゅう)● 緋色の衣冠、縹色の指貫。
それぞれ演奏するための楽器を持っています。
斎院の物品や会計を担当する蔵人所の雅楽を演奏する文官です。
●斎王代の牛車● 唐庇網代杏葉車といわれる最も大きな車です。
斎王代が乗るためのものですが、斎王代は腰輿に乗るため中には誰も乗っていません。
斎王代は本来はもっと小さい糸毛車(いとげぐるま)という牛車に乗るのだそうですが、
現在では桜で飾られた唐庇網代杏葉車がつかわれています。
行列の最後を見送ります。
歩く「平安王朝絵巻」である路頭の儀。お天気に恵まれ堪能させていただきました。
この後は、上賀茂神社へ移動。社頭の儀に参列します(^-^)/
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葵祭 路頭の儀 女人列 at 京都御所建礼門前観覧席 / 2013年 京都葵祭 その5
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