蛇の目傘の和紙から透ける光は柔らかく、和紙に響く雨音も風情があります♪
傘を押し広げるための子骨と親骨をつなぐ木綿糸の美しいこと
和傘は生地が骨の内側に畳み込まれるため円錐形の棒のような形になります
和傘の骨は1本の竹を均等に割ってから、ロクロという木製部品につなぎ、
割った通りの順番に組み立てるので、元の竹のように綺麗に閉じるようになるのです。
傘好きの私は、和傘を何本か所有しておりますが、日常で使うことはほとんどありません。
どれもとても気に入っているのですが、大きすぎて人の多い都心部でこの傘をさして歩くのは
人様の迷惑になってしまうのです(ノ_-。)
大きいからこそ、きものや帯を濡らさずに済むのですが、むずかしいものですね
スコールのような雨が降る現代においては、防水加工がしてあるとはいえ、和傘はやはり
紙でできているもの。破れてはしまわないかとビクビクしながら、傘をさすことになって
しまうので、結果的にはあまり使わなくなってしまいます。
【4月18日の装い】東京◇雨のち曇り / 最低気温12℃ 最高気温18℃
唐花文様の紬に柳に燕と蛇の目傘の描かれた染め帯をコーディネート。
蛇の目傘は祇園かさ源。矢絣の傘袋に入っています。
雨コートは蛇の目傘文様、バッグは松枝忍
染めもの中野の中野スズミ先生と打ち合わせφ(.. )
ヤンバルクイナの帯のお誂えです。
素敵な下絵を描いていただいたのですが、ワガママを申しあげて別デザインを
描いていただくことにしました。
中野スズミ先生のリアル可愛い世界観、大好きなのです。一目惚れしました
その分思い入れも強く、理想も高くなってしまい…( ̄_ ̄ i)
このところ、お誂え遭難中のこともあり、後悔しないようご無理を申しあげました。
こういった要望を相談できお応えくださる作家さん、とっても貴重だと思います。
充分、可愛い構図なんですけどね。。。
そして、昨年秋にお願いした、オタマジャクシと蛙の絽縮緬の染め帯は、
色焼けがあるので、地色の暈し染めをして直しましょうか?と、お持ちくださいました。
こういった事をご提案くださるのは作家の姿勢としてとても誠実、そしてこれが本来の
きものの良さだと思います。
ですが私の場合、着ていたらすぐにまた色焼けはするであろう…と思いあたり、
暈かし染めをしていただくよりは、絽縮緬のこの生地の面白さを活かしたいと思って、
そのままでのお仕立てをすることにしました。水色は色焼けしやすいと理解してます。
この帯も雨の日が楽しくなりそうです♪
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雨の日を楽しむために / 和傘の魅力、蛇の目傘文様の染め帯に雨コート
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