松たか子さんの着物姿が話題となっています♡ アカデミー賞のレッドカーペットでの装いは世界中から最も注目されるファッション。 ここぞという時に着物を着てくださるのは嬉しいですね〜♪ さて…、こちらの総絞りの疋田鹿の子の訪問着。松皮菱取りに松と波が金糸で刺繍されています。 「取り」というのは、着物の意匠構成のひとつ。松皮菱や雲などの図形で画面を区切ることで変化をつけ遠近感を生み出すものです。 「松皮菱」は、桃山時代の武家の調度品の意匠に多く使われた文様。小袖の絞りの防染工程の文様取りとして辻が花にもつかわれています。稲妻っぽい菱形を組み合わせたような形が特徴です。 そして、「総絞りの疋田鹿の子」絞り染めは、布の一部を糸で括る、縫い締める、折りたたむ、などをして圧力をかけた状態で布を染めることで、布の一部分に圧力をかけて染料が染み込まないように防染し文様表現をしたものこと。世界中で古くから自然発生的に行なわれている素朴な技法ですが、滲みを抑え美しく文様をだすには高度な技が必要とされます。江戸時代は絞りの技法が発達し、慶長小袖や寛文小袖のよう続きをみる
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