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首里花倉織の伊藤峯子先生の工房へ / 琉球染織巡りの旅 その16

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首里織工芸館 那覇伝統織物事業協同組合へ / 琉球染織巡りの旅 その15  のつづき(^-^)/

首里花倉織の伊藤峯子先生の工房へサーチ

先生のご自宅兼工房は首里の町の高台にあります。
織機のあるお部屋の窓からは首里の町と海が見えました。海がキラキラキラキラ

こんな美しい景色を見ながら織られているのが、首里花倉織。
花織の浮き糸と絽目を市松状もしくは菱形状に配した複雑な組織の織物で、
首里の織物の中でも王家の妃や王女が夏の正装として着用していた夏衣です。

花倉織の透明感と立体感に魅かれています恋の矢
透明感は糸と染めの拘り、立体感は複雑な織りから生まれます。

花倉織は絽織と花織を併用した市松文様の織物。

花倉織は地綜絖の他に花綜絖と絽綜絖がつかわれます。

経糸を綜絖に通して足で綜絖を踏み換えては緯糸を挟み込んでいく織り方なのだそうです。

平織の部分は地綜絖の踏み木を踏んで織り、絽織は絽綜絖の踏み木と地綜絖の踏み木を
交互に、花織は花綜絖の踏み木と地綜絖の踏み木を同時に踏んだ後に地の踏み木を踏む。
経糸を綜絖に通して足で綜絖を踏み換えては緯糸を挟み込んでいく織り方。


赤城の座繰り糸、ぐんま200の塩蔵繭など、糸に力があるものを精練から染色まで、
伊藤先生がご自身でされています。
塩蔵繭は、長野県の野村町絹素材研究所主宰の志村明さんが蚕の品種、繰糸法、繭の保存
が絹糸の質感を決めるものと研究を重ねられ、繭の保存法として繭を塩漬けにするという
ものだそう。この塩蔵繭で織られたものは、光沢が美しいので、気になっておりました。

美しい織り目

明るく美しい色

絶妙なグラデーションの色とユーモラスにもみえる花織

格子のところにある花織のアクセントが素敵!


伊藤峯子先生がお孫さんの成人式のために織られた振袖の生地。
緋色の絶妙なグラデーションです\(゜□゜)/
花倉織は絽が入っていますが、袷に仕立てて着るのもありです。
西陣織の帯をあわせて着ていらっしゃったのですが、とっても素敵でしたドキドキ


「日本工芸会」×「美しいキモノ」60周年記念作品の「寿ぐ」
寿ぎをイメージして春の桜の色と新緑を重ねたデザイン。

日本橋三越にて羽織らせていただきました。あ~素敵ラブラブ


作家の先生の魅力はきものに色濃くでるものですが、伊藤先生の明るく聡明なお人柄が
美しく高貴な布に写しだされているな~、とつくづく。私、魅了されました恋の矢


お忙しい中、本当にありがとうございましたm(_ _ )m
伊藤峯子先生の作品、纏えるように頑張ります! 
まずは、帯かな…。


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