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首里織工芸館 那覇伝統織物事業協同組合へ / 琉球染織巡りの旅 その15

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大城廣四郎織物工房へ / 琉球染織巡りの旅 その14 のつづきです(^-^)/

南風原から首里の町へ車
首里の町は起伏が激しい。狭い道を進み、えっ、こんな坂を降りるの( ̄□ ̄;)?
というところに、那覇伝統織物事業協同組合はありました。


琉球染織は魅力的なものがたくさんありますが、その中でも私が憧れているのが、首里織。
首里の織物は士族の女性の嗜みとして母から娘へと伝えられたもので、貢納布と違って口伝
の技術であったため染織方法を記したものもなく織りに関する役人同士のやりとりなども
残されていません。織り継がれ語り継がれて伝承してきたものです。

素材は絹糸を中心として、綿糸、麻糸の天然繊維。琉球藍、福木、渋木、紅露などの
植物染料と化学染料で染められます。紋織りから絣まで多彩な織物があります。
首里花織、花倉織、道屯織(ドウトン)、諸取切(ムルドゥッチリ)、手縞、煮綛芭蕉布、花織手巾
の7種類の技法。その中でも代表的な花織と絽織を交互に織る花倉織と経糸を浮かせて織る
道屯織は王家と貴族の織物であり首里でしか織られませんでした。

首里花織には両面浮花織・緯浮花織・経浮花織の浮紋織と手花織があります。

花織の模様を出すために、地綜絖の他に花綜絖といわれる紋綜絖をつかって、
それに対応した踏み木と踏み糸で操作します。

ご案内くださったのは、上間ゆかりさん。首里花織の作家さんです。
みせていただいた上間さんの作品は洗練されたものでした。あ、写真撮り忘れました汗

織っていらっしゃる方は若い女性がほとんど。これは那覇伝統織物事業協同組合が行なって
いる後継者育成事業による賜物だそうです。現在の組合員は約80名、実働は50名、
平均年齢は45歳ときもの業界ではとっても若い! ※日本絹業協会「絹だより」より
しかし、図案制作から仕上げまで1人で行なうため技術習得には時間がかかるのだそう。

珊瑚色の首里花織、素敵ですねドキドキ


こちらは、首里織の商品検査台。ここでの検査を通過したものに証紙がつけられ市場に
まわります。
実は、首里花織の半幅帯を購入するつもり満々だったのですが、東京銀座で開催される
催事のために、商品が全くない状態(゚_゚i) とっても残念でしたが、また探します~。


首里の織物は首里という小さな地域の中で伝承されている技法ながら、多様性があり、
洗練されたもの。美しい色には透明感と深みがあり糸の強さを感じます。
う~ん、これぞ憧れの織物ですね:*:・( ̄∀ ̄)・:*:

この後は、ぬぬぬパナパナの浦令子さん、琉球絣の大城拓也さん、首里織の妹尾直子さん、
そして、憧れの花倉織の伊藤峯子先生を囲んで、泡盛と琉球料理を。

夜の首里城のライトアップ。はじめてみました!


琉球染織巡りの旅、まだまだつづきます~(^-^)/

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