いってきました
「プーシキン美術館展 フランス絵画300年」夜間特別鑑賞会へ
※展覧会場内での撮影及び「きものカンタービレ♪」への掲載の許可をいただいております。
鑑賞会の前に横浜美術館の主任学芸員の方によるレクチャーがありましたφ(.. )
この展覧会は2011年4月2日から日本での公開が予定されていたのですが、東日本大震災
と原発事故の影響によって中止とされました。準備をほぼ終え、ロシアから作品を載せた船
が出発する4日前のことだったのだそうです。関係者のご尽力により今回ようやく日本での
公開が実現することとなりました。
帝政ロシアの宮廷ではフランス語が公用語であり、フランスへの強い憧れから、歴代皇帝
をはじめとして、貴族、そして大商人が莫大な資産を投じて絵画蒐集を行ないます。
それは単なる収集癖でなくロシアの文化水準の高さを誇示するものだったようです。
コレクションの質の高さはフランス本国が羨むコレクションと謳われていました。
ロシアのエルミタージュ、そしてプーシキン、いつか行ってみたいです~♪
今展覧会は65万点にも及ぶ膨大なコレクションの中からフランス絵画の名品66点。
とくに人物を中心としてテーマに絞ったことにより、人物の描き方がフランス絵画史
300年の中でどんな変遷をしていくのか辿れるようになっています。
17世紀の古典主義から華やかなロココ調
思わずニタニタしてしまうぐらい、うっとり~(〃∇〃)する絵画が…・
この少女の表情と灯りに照らされた色調にすっかり魅了されてしまいました(〃∇〃)
私のイチオシ
サンテール「蝋燭の前の少女」
後に鷲がいました(+_+) 何て美しい肌色だろう…。
ブーシェ「ユピテルとカリスト」
19世紀前半の新古典主義からロマン主義そして自然主義
今までの理想の姿から計算された構図と人体表現になってくるのだそう。
アングルは当時発明された写真に対して危機感を抱きフランス政府に抗議しながらも
自らの制作に写真をつかっていたことで知られています。
アレクサンドル・ニコラエヴィチ(後のロシア皇帝アレクサンドル2世)が
イタリア旅行中にアングル(ローマのフランスアカデミー院長)に依頼した作品。
アングル「聖杯の前の聖母」
アレクサンドルと父の皇帝ニコライ1世の守護聖人である聖人アレクサンドル・ネフスキー
と聖ニコライが聖母マリアの後に描かれています。
マリアの気品ある顔とポージング、そして目の前にある聖杯と燭台との構図が美しい~
この作品を見るためだけに遠方から足を運ぶ価値があるでしょう。
19世紀後半の印象派とポスト印象派
時代が変わるとともに光と色彩に変化が…。
写実的なものや理想を描いたものから作家の主観的な表現へと変わっていきます
こちらの作品も気に入りました
ゲラン「テラスの二人の少女」
そして、今回の目玉の作品!
ルノワール「ジャンヌ•マリーの肖像」
夢見る少女のような優しい眼差し。薔薇色の微笑みとはこのことでしょう
ミュージアムショップにはロシアの美術館展にちなんで?、マトリョーシカが(ノ゚ο゚)ノ
私も大好きなクスミティーも販売されています
帝政ロシア時代に創業したクスミチョフはロシア革命後フランスに亡命。フレーバーティー
が愛されるフランスではクスミティーの香りを楽しむお茶が愛されたのだそうです。
日本では日本橋髙島屋のロブションカフェでいただけます。
プーシキン展会期中は、美術館内のカフェだけでなく、横浜の各ホテルやレストラン
などでプーシキン展とコラボレーションしたメニューが楽しめるようです♪
横浜美術館、しばらくぶりに訪れたら周りが変貌していてびっくりしました!
「プーシキン美術館展 フランス絵画300年」(~9月16日まで)
美術展のロゴ、マトリョーシカになってますヽ(゚◇゚ )ノ
自動更新設定による未来記事です~。
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「プーシキン美術館展 フランス絵画300年」at 横浜美術館
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