夏の着物の醍醐味といったら、やはり透け感。 着物生活をするワタクシは、式典やお茶席など周囲との調和を重視する装い以外は、暦ではなくその日の気温と体感を優先しております。 それでも見た目だけは、暦と陽射しを考慮しています。 しかし今年の5月の暑さの後ではすでに夏が来てしまった感があり、今までは透け感のあるものは夏至を過ぎてからのお楽しみにしておりましたが、湿度が高くムシムシする日は、見た目にも涼やかなものが心地良い気がします。 というわけで、夏至前の京都でフライングの透け感ある絽の小紋で過ごしました。 京都室町界隈の呉服屋さんと工房巡り。 ワタクシのフライングの装いを内心どう思っていらっしゃるのかはわかりませんが…、概ねは皆さま、好感もって迎えてくださったように思います。(京都人の本音はわかりませんが…^^;) ただ着物業界は依然として、「いわゆる今までの着用ルールに縛られていては湿度の高い日本の夏を着物で過ごすことは無理」ということはわかってはいるものの、他所様の目が気になるゆえに先陣を切れず超えられない壁があるのかもしれません。 情報化社会以前は、社会的影響力があるのは権威ある人だったり芸能人だったりしたもの続きをみる
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