きものSalon通巻100号記念イベント「サロンドオペラの会」
~新国立劇場で愉しむ『カルメン』と特別晩餐会~へ
オペラ鑑賞とグランドハイアット東京での晩餐会そして檀ふみさんのトークショーという
盛りだくさんのイベントで、応募倍率は何と4倍以上だったのだそうです\(゜□゜)/
久々に見ました『カルメン』
カルメンというと薔薇のイメージですが、原作ではミモザに似ているカッシアという黄色い花
なのだそう。
何度もみているオペラですが、タンタカタカタカ タンタカタカタカ タンタカタカタカターン♪
という序曲が流れ、ジワジワくる感じで幕が開くとワクワクします
カルメン役はグルジア出身(臥牙丸と同じ)のケテワン•ケモクリーゼ。
舞台映えする美人そして華があるメゾ。ルックスはカルメンっぽいです。
低音域まで幅がある歌声ですが、声量が今ひとつ。お若いのでこれからが楽しみ。
しかし…、カルメンってこんな女性だったかしらん…(゚_゚i)?
恋の駆け引きを愉しむ小悪魔というより、やたらとスカートから足を見せまくる肉感的な
女の人になっていました。。。「ハバネラ」もねっとり纏わりつくようなテンポ。
一緒に鑑賞した方曰く、「今はわかりやすく描かないと伝わらないからじゃない?」
ということでした。なるほど…(・_・;)
カルメンの「ハバネラ」 中略ですが…↓
♪~ 恋はいうことを聞かない野の鳥 飼いならすことなんか誰にもできない
いくら呼んでも無駄 来たくなければ来やしない
恋はジプシーの生まれ 掟なんか知ったことじゃない
好いてくれなくても私から好いてやる 私に好かれたら あぶないよ!
つかまえたと思ったら 鳥は羽ばたき 逃げてゆく
恋が遠くにいるときは 待つほかないが 待つ気もなくなったころ そこにいる ~♪
この物語の悲劇は、「私は自由な女」「掟なんか知らない」とカルメンが高らかに歌って宣言
しているのに、そもそもホセが聞いていなかったことにあるような…。
親孝行で生真面目な軍人を惑わせた悪女カルメンというよりも、
お子ちゃま男を虜にしちゃったらストーカーになってしまい、結局殺されてしまう…。
誰からもチヤホヤしてほしい肉感的美人の悲劇と考えると、何だか現代にもありそうな縮図(-。-;)
あまりに有名なストーリーと旋律ですが、見方によっては何度みても楽しめるということでしょう。
ホセがいた軍隊の制服が1stガンダムの地球連邦軍の制服にそっくりで、アムロっぽくみえたのも
ホセがお子ちゃまにみえた要因かも…。
オペラ鑑賞の後は六本木のグランドハイアット東京にて晩餐会
贅沢なディナーコース、とても美味しくいただきました
司会者の堤信子さん。髪型がとても素敵! ぜひ参考にさせていただきたい
顔が違い過ぎますが、そこはスルーしてください(-。-;)
そして檀ふみさんのトークショーがありました。写真はありません。お美しかった!
檀ふみさんは灰紫地に長艸先生による白い薔薇の刺繍の訪問着に臙脂色の袋帯、
卵色の重ね衿が顔周りを華やかにみせていました。道明の帯〆が印象的。
檀ふみさんは、この日のカルメン役だったケテワン•ケモクリーゼがミラノスカラ座の
「リゴレット」でマッダレーナ役をされたのを鑑賞されたのだそうです。
ドミンゴの「イル•トロヴァトーネ」をみて感動されたお話もありかなりのオペラ好きでいらっしゃる。
ですが、残念ながらオペラ鑑賞にはきものでいっていないとのこと。
なぜなら…、身長が170cmもあってさらに盛り髪にすると後の方にご迷惑となるから
とのお話でした。後の方に迷惑にならない席でいつかきものでオペラを鑑賞したいとのこと。
豪華プレゼント抽選会もありました
永井織物の唐織の半衿、訪問着、ワコールから和装下着、メナードからエステと温泉券、
檀ふみさんのサイン入り「檀流きもの巡礼」
私、一番最初に抽選を引いていただき、永井織物さまの唐織の半衿をいただきました。
「朝香さん、運が強いですよね~」と言われましたが、確かに引きは強いらしいです。
学生時代に9面張の九連宝燈をあがった経験あり(+_+)
今回お誘いくださった方も檀ふみさんのサイン本が当たり、壇上で檀ふみさんから
きものを褒めてもらってましたヽ(゚◇゚ )ノ
訪問着は同じテーブルでご一緒した方が当たりました!
文様は立涌に菊。
「浅井長政夫人(お市の方)像」高野山持明院蔵 で描かれているお市の方の白の小袖に
赤い腰巻姿の腰巻の意匠です。 腰巻姿とは夏の間は暑いので打掛を腰の位置で紐で
結んだ姿。江戸時代になると提帯というものに引っ掛けて着装するようになります。
きものSalon編集長古谷尚子さまと
編集部の方でブログをみてくださっている方がいらっしゃいましてお声がけくださいました。
ありがとうございましたm(_ _ )m
【1月22日の装い】東京◇晴れ / 最低気温2℃ 最高気温9℃
この「華冠」と銘がついているこちらの東京友禅の訪問着はどことなくエキゾチック。
オペラの演目の「カルメン」を意識して薔薇っぽいエキゾチックなこちらの訪問着を選びました。
川島織物の蜀江錦文様の袋帯をコーディネート。
帯あげは加藤萬、帯〆は龍工房
蜀江錦も大陸から渡ってきた文様なので異国情緒があります。
どことなーくスペインっぽいような気がしないでもない。←無理矢理
バッグはかづら清老舗
ぞうりは四谷•三栄の十二段グラデーション
1978年12月9日にウィーン国立歌劇場にて行なわれた「カルメン」のプルミエ公演。
ヨーロッパでは生中継され日本でもNHKにて放映された神がかった舞台。
余韻に浸り過ぎて、忙しいのに見てしまった…(^_^;)
カルロス•クライバーの指揮は秀逸でした
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サロンドオペラの会「カルメン」at 新国立劇場
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