色づいた蔦の葉の奥に扇面が浮き上がってみえる紗合わせの道行です。紗合わせは紗の生地を二枚重ねて着ているように仕立てたもの。下になる生地に意匠を描き上に紗を重ね透かしてみせることで、モアレや奥域感をだします。 紗合せには透け感がありますので、9月までなのでしょうけれど、30℃を超える残暑厳しい中、紗合わせを着てたらワタクシは倒れてしまいます…@@; 透けるとはいえ、絹地の2枚重ねなのですから、見た目はともかく、着たら暑いのです。となると、着るときがない…。 宮中の衣更えがある旧暦の10月1日は新暦では11月8日のことですし、宮中と神事の夏衣が終わる紅葉がはじまるころまでは、塵よけ代わりとして羽織っております。 こじつけ…ととるか臨機応変とするか、着物生活は自分の気の持ち続きをみる
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