「第65回日本伝統工芸展」 日本橋三越にて開催中。(~10月1日まで) 染織の人間国宝 / 第65回日本伝統工芸展 at 日本橋三越 のつづきです♪ 初日、研究会、土屋順紀さんの作品解説、表彰式、今回の受賞者である、小倉淳史さん、楠光代さんの作品解説。伝統工芸展がはじまってから、会期中はたくさんの染織家の方々が会場にいらしています。 ◎NHK会長賞楠光代さん / 花織帯「クリスタル」鳥巣水子さんの花織に影響されて独学で花織を習得されたのだそう。織機の花綜絖なども産地のものを参考にしご自身で改良されつくられたとのこと。宝石箱のようなキラキラした独特の花織はとても垢抜けていて毎回とても楽しみにしています。 ◎日本工芸会新人賞平恵子さん / 紬織着物「切子」よく見ると井桁絣。斜め格子に配置されることでスッキリした印象になっています。ワタクシ、絣好きなので毎回必ずチェックさせていただいている作家さんでした。(お話できたのははじめて) 斎藤孝子さん / 型絵染着物「観蓮会の朝」夏の朝の勢いを感じた作品。蓮の葉と花の色の濃淡が繊細ながら奥域を感じさせてくれます。総柄の中で、右肩にくる蒲の配置が纏ったら洒脱になりそう。着てみたい♡と思った作品。 海老ケ瀬順子さん / 縠織着物「一輪の幸せ」穀織とは経糸を2本を対として絡みあわせて透かし文様を織った捩り織のひとつ。文様が米粒を並べたように見えることから穀織と命名されたといわれています。 築城則子さん / 小倉縞木綿帯「合」微妙な暈しのグラデーション。極細の木綿糸で織られる小倉織。緯糸はほとんぞ見えず経糸でつくられる縞の美しさです。 四ツ井健さん / 友禅着物「雪解け」立山連峰の雪の壁と雪解けが想像できそう。広い会場の中で端正な色彩に大胆な構図が存在感を放っていました。 近藤好江さん / 経緯絣紬織着物「佐保姫」熨斗目のような空間もあり経糸と緯糸の絣が巧妙に交わってつくられていますが、絣あわせは大変だったのだそう。躍動感あって美しいなあ…と思って拝見しておりました。 樋口隆司さん / 小千谷縮絣着物「潮騒」海のグラデーションに波しぶきが絣で表続きをみる
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