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Channel: 朝香沙都子オフィシャルブログ「着物ブログ きものカンタービレ♪」Powered by Ameba
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同調圧力に流されない着物生活 / この夏の事情と動静と心情

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松葉杖で歩くと着物の脇身八つ口あたりが擦り切れるということもあって、この夏は宮古上布や絽の着物は避け、ほぼ木綿の浴衣で過ごすことになりました。前回は真冬のことだったので松葉杖で歩くときはコートの上からのことが多く、着物が擦り切れるということはなかったのです。おかげで生地の耐久性について身を以て知ることができました(+_+) さらにこの夏は、父が入院。そして母も入院。入院先がどちらも遠方で、新幹線をつかっての遠距離を見舞いのために出歩かざるを得ない状況でした。滞在先では着替えが間に合わず、数年ぶりに洋装一式を購入しました。でも足元は草履。 前回は着物に襷掛けでテキパキと動けたのですが、松葉杖ではそうもいかず、誰が患者なのか、なんで着物なのか、きっと謎だったと思いますが、自分にとって過ごしやすいスタイルを通したという状況です。 お見舞いに着物で(しかも松葉杖)…というのは、こちらが懸念していたより、むしろ好意的に受け入れられることが多いと実感しております。人様にご迷惑をかけなければ、病院の中で季節感ある装いは、明るいコミュニケーションツールにもなりうるのです。 洋装が当たり前の時代に着物生活をしていたら、厄介だな…と思うのは、着物警察より同調圧力でしょうか。 同調圧力とは「特定の集団において、少数意見を持つものに暗黙のうちに多数派意見を強制すること」。端的にいうと「目立つな、空気を読め!」ということです。 暦による季節の着用ルールを人に強要する方は着物を着ていらっしゃらないことが得てして多いのですが、ご自分は着用ルールを守るがゆえに暑さに耐えきれず、着物を着ることを諦めたゆえのことか…続きをみる

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