オーケストラの帯がやってきた♪お誂えの工程です。 「オーケストラの帯がやってきた♪」というタイトルは、山本直純さんの「オーケストラがやってきた♪」という伝説の音楽番組からのオマージュ。気がついてくださった方もいらっしゃいましたが、クラシック音楽の裾野を広げようとした山本直純さんの志、私も多大な影響をうけています。「きものカンタービレ♪」は朝香沙都子が身銭をきってやっているものなので、比べようもなく小規模ではありますが、格式が高いとか気後れしちゃうとか思われがちなものを、身近で楽しもうという、楽しいってことを伝えようとする心意気。目指すところは近いと思っています。←なんだか偉そうですが…^^; 昨年12月に栗山工房の西田裕子さんに音楽モチーフの白地の帯を誂えたい!とご相談すると、「栗山工房の型紙で今ある音楽モチーフの型紙は「地付型」です」とのお返事が。「地付型」…? 栗山工房では、地色が色地になる型紙のことを「地付型」 地色が白地になる型紙を「地白型」といいます。 そして、地白型の型紙をつかって地色を染める場合は、模様に挿し彩色をして、蒸し、水元までやってから、再び糊置きをし、地色を染めることになる、これは「白花」というのだそう。琉球紅型でいうところの「返し型」と同じ技法です。 小林染工房の丹後ブルー×栗山工房の鍵盤型染め丹後ブルーの染料をつかった地色の引き染めのために、手順は白花と同じ。そしてピアノの天板部分が暈し染めとなるために、鍵盤模様は両面に糊置きしています。 栗山工房と琉球紅型の呼称を対比するとこうなります。栗山工房「地付型」→ 琉球紅型「染地紅型」栗山工房「地白型」→ 続きをみる
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