日本刺繍作家の「草乃しずかの世界展」へ (~1月20日まで)
草乃しずか先生と
草乃先生の刺繍の精緻な技はもちろんですが、絹糸の輝きを生かしたやさしい色合いと、
写実でも幽玄でもなく、可愛らしいともいえる独特の意匠構成が素晴らしい~(≧▽≦)
今回の展覧会の題は「ひと針に祈りをこめて40年」
ひと針ひと針糸を刺していると、心のうちの喜びや悲しみが糸の流れとなって、
いつしかそれが祈りに通じていると感じることがある
色を選び糸を撚る、一針一針に込められた想いと手間を想像いたしますと、きもの生活して
いながらも、針仕事が大の苦手の私は気絶しそう…(@@;
手仕事としての技術は何一つ真似ることはできませんが、先生の作品の色あわせの美しさは、
しっかりと目に焼きつけて、コーディネートの参考にさせていただいております。
今回とくに感動したのが、命の五部作
西行法師のお墓参りにいき、千年前と変わらぬ桜の花の風景を描いたという桜と鳥たちの刺繍。
命の讃歌名づけられた海の生物、動物、鳥、そして太陽と月と星座のタペストリー。
人類最初の地のケニアの大地を旅して、地球の中の太古の生命の輝きを描いたという作品。
などなど…。
草乃先生ご自身が日本の美しい四季にあわせて着てみたいとつくられた作品は絵葉書
となっていました。
刺繍の質感が伝わるでしょうか…。
草乃先生の世界観から生まれる意匠はユーモアに溢れているのですが洗練されています
色の選び方がモダン!そして透明感と暖かさがある。
草乃先生は、自然や古典的なものを表面的に捉えるのでなく、奥深いところまで見て
いらっしゃるからこういった意匠が産み出せるのだと、強く感じました。
刺繍で表現することによって生まれる暖かさというのでしょうか…。
草乃先生の作品は、とても幸せな気持ちになります
今展示会の図録には、草乃しずか先生の半生が写真付きで紹介されていて、こちらも
読み応えありです:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
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草乃しずかの世界展 at 松屋銀座
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