有職文化研究所主催による「雑事抄を中心に宮廷装束を見る」勉強会へ
『装束雑事抄』とは、衣紋道の家である高倉家に伝わる装束に関するアレコレを
記した古文書のことです。これを読み解きつつ装束について学びます。
烏帽子について。
烏帽子は公家の日常のかぶりもののこと。晴れの日のかぶりものは冠です。
衣紋道の家である高倉家に伝わる江戸時代の烏帽子
男子が成人し髪を束ねて髻(もとどり)をつけるようになると、頭に何もつけないままで人前
に出ることはなく、絹のかぶりもの(烏帽子)を家の中でも寝る時でもつけていました。
はじめは柔らかかった烏帽子は強装束の時代になると漆で塗り固められ固いものなります。
後に引き立て烏帽子や風折烏帽子が現れます。
烏帽子の正面が少し窪んでいるのがわかるでしょうか。
この窪みの下側には眉といわれる折り目のような横線の突起があります。
若いときは両側に突起がある両眉(もろまゆ)、殿上人は左眉、上皇は右眉の烏帽子を用います。
高倉家は後嵯峨上皇より右眉の烏帽子を賜ったことから代々右眉の烏帽子が用いられているとのこと。
江戸時代の烏帽子には通風口の穴があります。現在のものにはないのだそう。
烏帽子の表面のシワは錆といわれ大きなシワが大錆、小さなシワが小錆、柳錆もあり、
年若いほど細かいシワで年齢が上がると大きなシワのものを用いるのだそう。
装束の世界はきものが今の形に至った源流であり、何よりも美しい…。
季節によって位によって場所によって装いにルールがあり、その理由を紐解いていくと、
興味深いことばかりですφ(.. )
現代皇室のお話も有職故実のお話も仙石先生のお話は面白い(≧▽≦)
あ~、勉強って楽しい♪
今年の衣紋はじめに参列できないのが残念…。どうして予定って重なってしまうのかしら(T_T)
衣紋道高倉流宗会頭の仙石宗久先生と
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装束雑事抄から学ぶ「烏帽子」/ at 有職文化研究所
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