Quantcast
Channel: 朝香沙都子オフィシャルブログ「着物ブログ きものカンタービレ♪」Powered by Ameba
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3500

「カタコトの会」へ再び♪ / 和更紗の話、手仕事と道具の話

$
0
0

第2回「カタコトの会」へ再び♪ 日本でつくられた型紙は海外へ流出し、西洋文化へさまざまな影響を与えていますが、それは日本には優れた和紙と切れ味の良い刃物ががあったから、そして日本ではその型紙をつかった染織の技が発達しました。そしてその染織技法も多岐に渡ります。 カタコトの会は、その染織技法をアピールする会。既存の販売会とは違った角度で、会期中は毎日講演会や実演が開催されています。※無料です。魅力的で…、毎日通いたいぐらいです(^▽^;)  左手前から反時計回りに。型絵染のまつざわ美柑さん、型染師の松永恵梨子さん、工芸ライターの田中敦子さん、朝香沙都子、型染師の三島千鶴さん、右奥から反時計回りに。藍型染の坂倉環さん、和綿染織作家の白井仁さん、長板中形•藍染師の松原伸生さん、和更紗染織職人の中野史朗さん、藍型染の伊藤夏葉さん。 装丁家の熊谷博人さんの「和更紗の魅力」の話 途中からお聞きしたので前半は聞き逃してしまったのですが…、いただいたレジュメから要約すると。 更紗の発祥は15〜16世紀のインド。生地は木綿。世界初の部分染め染色法。技法は木版や手描き染め。 日本へ舶載されたのは16世紀になってから。「古渡り」といわれるのは、17〜18世紀初頭にかけて舶載されたインド更紗のこと。代表的なものに井伊家のコレクションとして有名な「彦根更紗」があります。 「和更紗」はインド更紗の影響を受けて江戸中期からはじまった日本独自の更紗染。和更紗の主な産地は、京都、堺、長崎、鍋島、そして江戸。 江戸中期からはじまったといわれる和更紗について、熊谷さんが蒐集された貴重な更紗コレクションもみせてくださいました。 京都でつくられていた更紗は堀川沿いで染められていたので堀川更紗ともいわれるのだそう。黒い輪郭線が特徴で難しいこともできる。 堺更紗の特徴は浮世絵にもつかわれたドイツの科学染料がつかわれていること。ベルリン藍からベロ藍といわれる。 長崎更紗弁柄や蘇芳を顔料化したものがつかわれる。 鍋島更紗木版と型紙が併用されている。輪郭線は黒の木版。黒い線が浸透しています。摺り込みで彩色。 西洋更紗日本の続きをみる

『著作権保護のため、記事の一部のみ表示されております。』


Viewing all articles
Browse latest Browse all 3500

Trending Articles