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Channel: 朝香沙都子オフィシャルブログ「着物ブログ きものカンタービレ♪」Powered by Ameba
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着物のシミと向き合う着物生活 / 着物の表面についた汚れは水で濡らさずにとる

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着物生活をしていると、寝間着、家着、お出掛け着と、1日に3回は着替えることになります。着物は着用すれば汚れることは避けられません。目には見えない汚れもあります。着物生活は様々なシミと向き合う毎日なのです。そしてシミを落とした後の状況も具に知ることになるのです。 着物収納部屋には長押を2ヶ所つけました。着物100枚を掛けることが可能となっています。 蚕が吐く絹にはキューティクルはありませんが、芯となるフィブロインをセリシンが覆っているという構造をしていて人の髪の毛とても似ています。人毛も絹もどちらも動物性タンパク質です。人毛は芯となるコルテックスをキューティクルが守っています。そして濡れた状態はキューティクルが開いて剥がれやすく、痛みやすい状態にあるということはご存知の方も多いでしょう。 蚕が糸を吐いてつくった繭から取り出した生糸からセリシンを除去し精練したものが絹糸。絹糸で織られた絹織物は水分を含んだ状態だとふやけます。これは人の肌が水の中でふやけていくのに近い状態。この状態で擦ると物理的に繊維が切れてしまうスレを起こします。こうなると修復は不可能です。 シミがつくと、人はすぐに水で濡らして落とそうとしますが…、布の表面についているものは布続きをみる

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